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ClaudeとTillerを連携する方法 — Googleスプレッドシートの家計簿を読み書きさせる

ClaudeとTillerを連携する方法 — Googleスプレッドシートの家計簿を読み書きさせる

Googleスプレッドシート上の家計簿Tillerを、ClaudeのConnectorで読み書きする手順です。接続の流れ、12個のツールの範囲、未分類の取引を仕分けさせるときの確認の入れ方をまとめます。

Claude Tiller連携とは何か

Tiller連携は、Googleスプレッドシート上で家計簿を管理するサービスTillerのMCPサーバーを、Claudeに接続する仕組みです。取引、残高の履歴、投資の保有銘柄、カテゴリを、エクスポートや貼り付けなしで自然文から引けます。取引シートの書き込みにも対応しています。

Connectorsディレクトリでは「Tiller」の名前で、Anthropic verifiedの表示付きで載っています。カテゴリはFinancial servicesとProductivity、追加時期は2026年6月、サインインは必須です。接続先のURLは https://ai-tools.tillermoney.com/mcp です。

銀行やカードの明細をCSVで渡す方法は家計簿データをClaudeに読み込ませる手順にあります。Tillerのようにスプレッドシートへ明細が自動で流れ込む家計簿なら、CSVを毎回出す手間がなくなります。ここでは接続手順、使えるツール、書き込みを任せるときの運用に絞ります。Connector全般の仕組みはClaudeのコネクタ解説を参照してください。

接続する前に確認すること

前提

接続前の確認事項

  • Tillerの契約

    有効なTillerのサブスクリプションが必要です。サインインには、my.tiller.comへのログインに使っているものと同じ情報を使います。

  • Claudeのアカウント

    提供元の案内では、Claudeデスクトップアプリとclaude.aiのウェブ版のどちらでも接続でき、無料のClaudeアカウントで始められます。プランによっては利用上限がかかります。

  • スプレッドシートの種類

    ツールの説明に「Google Sheets only for now」とあり、対象はGoogleスプレッドシート版です。取引の書き込みは、Direct Fillsのシートが対象と案内されています。

  • 試験的な提供

    提供元はこのMCPと同社のAIツールを実験的なもので、利用は任意と位置づけています。

Claudeに接続する手順

接続はConnectorsのディレクトリから行います。提供元の案内に沿うと次の流れです。

手順

Tillerコネクタの追加手順

  1. 1

    チャット画面の「+」を開く

    任意のチャットで、左下の「+」を押します。

  2. 2

    Connectorsのディレクトリを開く

    「Connectors」から「Add Connectors」、「Browse Connectors」と進みます。

  3. 3

    Tillerを検索して接続する

    「Tiller」を検索し、「Connect」を押します。

  4. 4

    Tillerにサインインする

    案内に従ってサインインします。Tillerのログインに使っている情報で入ります。

claude.ai/directory/connectors/tiller を直接開く方法もあります。Claudeアプリが入っていれば、そのままアプリ側で開きます。

接続後は、Tillerコネクタが有効な会話でデータにアクセスできます。操作のたびに許可を求められ、「Always Allow」の確認が数回出ることがあります。外すときは設定の「Connectors」から切断します。

Claude Codeに接続する場合

Claude Codeでは、リモートのMCPサーバーを claude mcp add --transport http <name> <url> で登録できます。Tillerなら次の形です。

claude mcp add --transport http tiller \
  https://ai-tools.tillermoney.com/mcp

登録後は /mcp でTillerを選び、ブラウザで認証します。提供元の表では、取引を削除する delete_transactions はClaude Code経由でのみ使えるツールとされています。削除まで任せるか、任せないかは、次の節の権限設定で決められます。

使えるツールの範囲

ディレクトリのページに並ぶツールは4つです。提供元のヘルプには、これより多い12個のツールが表になっています。実際に使えるツールは、接続した時点でClaudeに渡される一覧が基準になります。

分類ツールできること
探すツールlist_spreadsheetsできることTillerのスプレッドシートと、リンクされた口座を探す
探すツールdescribe_sheetできることシートの列と、ドロップダウンやチェックボックス列が受け付ける値を調べる
探すツールlist_categoriesできることカテゴリ名、グループ、月次の予算額を調べる
取引ツールquery_transactionsできること任意の列で絞り込み、検索、並べ替え、合計、内訳を出す
取引ツールupdate_transactionsできること取引シートの任意の列を編集する
取引ツールdelete_transactionsできること取引の行を確認つきで完全に削除する(Claude Codeのみ)
残高・投資ツールquery_balance_historyできること口座ごとの現在残高、指定日の残高、推移
残高・投資ツールquery_holdingsできること現在の保有ポジションを評価額の大きい順に出す
残高・投資ツールquery_holdings_historyできること各ポジションの時間による変化
カテゴリツールadd_categoryできることカテゴリを追加する。予算額は空欄のまま
カテゴリツールupdate_categoryできることグループや種別(収入・支出・振替)の変更、レポートからの非表示
カテゴリツールrename_category_groupできることカテゴリグループの改名。既存名にすると統合される

読み取りの範囲は、取引、残高履歴、保有銘柄とその履歴、カテゴリの全列です。書き込みは取引シートの編集とカテゴリの追加・変更が中心で、予算額の編集とカテゴリ名の変更はまだ対応していません。

質問の仕方で結果が変わる

提供元は、Claudeと使うときのコツをいくつか挙げています。どれも、内部でClaudeが質問を検索条件に変換する仕組みから来ています。

  • 期間は具体的に書きます。「先月」「2025年第1四半期」は通り、「最近」「今年のここまで」は曖昧です
  • スプレッドシートが複数あるときは名前を添えます。省くとClaudeが聞き返します
  • カテゴリ名は、シートにある名前そのものが基準です。「外食」と聞いてもシート上が「Restaurants」なら一致しません。迷ったら先に list_categories で一覧を出させます
  • 合計を知りたいのか、取引の一覧がほしいのかを分けて頼みます
  • カテゴリ設定で「レポートから非表示」にした項目は、合計から既定で外れます。含めたいときは、含めるよう頼みます
  • 振替はカテゴリシートの種別列で判定され、カード引き落としのような口座間の移動は収入や支出の合計に入りません

一度に取得できるのは500件で、それを超える期間はClaudeが自動で続きを取りに行きます。年間の分析は、1か月分より時間がかかります。

質問の例

提供元が用意したプリセットは、「支出レポート」「収入と支出」「支出の推移」「予算と実績」の4種類です。プリセットは動作を十分に検証していないと注記されています。使うときは「+」から「Add from Tiller」を選び、日付範囲を入れると、プロンプトがテキストファイルとして会話に添付されます。

自分で頼むなら、次のように期間・対象・出力の形を一文に入れると意図が伝わります。

「2025年の予算シート」で、2026年9月の支出をカテゴリ別に合計して。
振替は除いて、多い順に上位5つを表で出して。

未分類の取引を仕分けさせる

書き込みで最もよく使うのは、未分類の取引へのカテゴリ付けです。提供元の例では、3つのやり取りで進みます。

切り分け

取引の仕分けを任せる流れ

  1. Q未分類の取引を一覧で出させたか?
    答えがいいえのとき

    「未分類の取引を新しい順に出して」と頼み、対象を目で確かめます。

    答えがはい
  2. Qシートのカテゴリ名だけで割り当て案を作らせたか?
    答えがいいえのとき

    「Categoriesシートにあるカテゴリ名だけを使って、割り当て案を出して」と頼みます。

    答えがはい
  3. Q案を読んで、直すところを伝えたか?
    答えがいいえのとき

    誤りがあればこの時点で指摘します。反映の指示はそのあとです。

    答えがはい

反映を頼む

案を確認したうえで「はい、反映して」と返すと、Claudeが編集をGoogleスプレッドシートに書き戻します。

ポイントは、反映の前に案を表示させることです。書き込みはスプレッドシートの行を直接変えます。describe_sheet は、ドロップダウンやチェックボックスの列が受け付ける値を調べるツールで、提供元の説明ではClaudeが未見の列を編集する前に使います。

書き込みを任せる前に決めておくこと

読み取りだけなら失敗の影響は小さくて済みますが、書き込みと削除は行を変えます。Claude側で次の3点を決めておくと安全です。

  1. 一括更新の前は件数と対象を言わせる。「何件、どの列を、どう変えるか」を表で出させてから反映します
  2. Googleスプレッドシートの版の履歴を、作業の前後で確認できるようにしておく
  3. 削除のツールを使わせないなら、Claude Codeでは権限の拒否ルールに書く

Claude Codeの権限ルールは、MCPのツールを mcp__<server>__<tool> の形で指定します。上の手順で tiller という名前で登録したなら、削除だけを拒否する設定は次のとおりです。

{
  "permissions": {
    "deny": ["mcp__tiller__delete_transactions"]
  }
}

Claude Codeがclaude.aiのコネクタを自分で取得した場合、ツールは mcp__claude_ai_<server>__<tool> の名前で表れます。コネクタの追加経路によりサーバー名が変わるため、ルールを書く前に /mcp で実際の名前を確認します。

他のAIツールからの接続

提供元は、最も良い結果が出たのはClaudeだとしています。初期のテストでは、ChatGPTの応答が一貫せず不正確で、Geminiなどは検証していません。同じMCPのURLを他のツールに登録することは可能ですが、手順は案内されていません。

セキュリティとプライバシー

提供元の説明では、接続したツールは、ユーザーが明示的に許可しない限りスプレッドシートにアクセスできません。データはユーザーが質問したときだけMCP経由で読まれ、Tiller側には保存されません。AIツールとの会話の内容はTillerから見えず、会話がモデルの学習に使われるかどうかは、各AIツールの設定とプライバシーポリシーに従います。

Claudeに家計データを渡すこと自体の注意は、家計簿データをアップロードするときの注意の節にまとめています。

よくあるつまずき

落とし穴

カテゴリ名が一致せず、集計が0件になる

Claudeはシートにあるカテゴリ名をそのまま検索条件に使います。呼び名と実際の名前がずれていると、該当なしになります。先にカテゴリ一覧を出させ、その名前で質問し直します。

落とし穴

合計が思ったより少ない

「レポートから非表示」にしたカテゴリは、合計と集計から既定で外れます。足りない金額があるときは、非表示のカテゴリが原因かもしれません。含めて集計するよう頼むと確かめられます。

落とし穴

書き込みが通らない、または列に値が入らない

書き込みの対象はDirect Fillsのシートです。ドロップダウンの列は、受け付ける値以外を入れられません。describe_sheet で列の仕様を調べさせてから頼みます。

まとめ

Tiller連携の価値は、毎月のCSVの出し入れがなくなることと、仕分けの反映までが会話で閉じることです。反対に、書き込みはシートの行を直接変えるので、案の確認と版の履歴が前提になります。まずは読み取りの質問で自分のカテゴリ名の癖を把握し、そのあとで未分類の仕分けを数十件から試す流れが無理のない順番です。

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