Cowork Dropbox連携でファイル整理を自律実行に任せる手順
CoworkのDropboxコネクタは19のツールで検索・移動・保存・共有をこなします。実行される場所、承認モードごとの挙動、削除を含む整理を定期実行に載せるときの切り分けを一次情報で示します。
CoworkのDropboxコネクタには、検索・移動・コピー・保存・共有リンクの発行まで19のツールが入っています。複数の操作をタスクとして預け、結果だけを確認する使い方が中心です。チャットで都度指示を出して検索・整理する使い方はClaudeでDropboxを整理・検索して業務を効率化する使い方にまとめています。
整理タスクで迷うのは、どこで動くのか、どこまで勝手に進むのか、削除はどう扱われるのかの3点です。順に切り分けます。
Dropboxコネクタで任せられる操作
コネクタは提供元がDropbox自身で、Anthropic verifiedの表示があり、利用にはDropboxへのサインインが必要です。既存のDropbox権限に従うので、Claudeが扱えるのは自分がすでにアクセスできるファイルだけです。
コネクタのページに載っているツール名は次の19個です。Coworkが整理タスクで呼び出すのは、この中のいずれかです。
Dropboxコネクタの19ツール
読む(6)
searchlist_folderfetchget_file_metadatafile_previewdownload_link書く・動かす(5)
create_filecreate_foldercopymovedelete共有・受け付ける(6)
create_shared_linklist_shared_linksget_shared_link_metadatacreate_file_requestget_file_requestlist_file_requestsその他(2)
check_job_statuswho_am_i
整理で効くのは「書く・動かす」の5つです。move と copy でフォルダ間の仕分けができ、delete もこの並びにあります。承認モードのAutoでは、読み取り専用のツールは承認され、書き込み・削除系のツールはClaudeが判断します。
CoworkはClaude Codeと同じエージェント基盤を使い、ターミナルなしで複数手順のタスクを実行します。要求を分析して計画を立て、必要ならサブタスクに分けて並行で進めるため、検索から保存までを1つの依頼にまとめられます。
整理タスクはどこで動くのか
Coworkのセッションは、Anthropicのサーバー上の隔離環境で動きます(ベータ)。同じセッションをウェブ・デスクトップ・モバイルのどこからでも開けます。Dropboxコネクタだけで完結する整理は、この形で進みます。
一方、手元のローカルファイル・ブラウザ・コンピューター操作を使う作業は、PCで開いて接続されたClaude Desktopアプリを経由します。クラウドのタスクがローカルのファイルを必要とするときは、Claudeがそのファイルのコピーだけを取得します。セッションを削除すると、取得したコピーも削除されます。
整理の対象によって変わる実行条件
Dropboxだけで完結する整理
デスクトップアプリを閉じていてもPCがスリープしていても進みます。定期実行のタスクも同じ条件です。
手元のフォルダやアプリを使う整理
Claude Desktopアプリを開いたままにする必要があります。定期実行のタスクの扱いは、下に書いた10月6日の変更で変わります。
2026年10月6日から、ProとMaxのプランでは、新しいCoworkタスクはクラウドで動きます。設定(Settings > General)の「Only on your computer」は削除され、すでに手元で始めたタスクは手元に残ります。
定期タスクも同じ日にクラウドへ移ります。PC上のファイルを使うタスクは、デスクトップアプリを開いておく必要があります。同日より前は、ローカルのファイルやアプリが必要な定期タスクは手元でのみ動きます。
CoworkはPro・Max・Team・Enterpriseの有料プランが前提で、Freeプランでは使えません。プラン別の利用可否はClaude Cowork(クロークコワーク)とはで扱っています。
初めての整理タスクを動かす流れ
結果を確認しやすい順に、範囲を広げていきます。
Dropbox整理を任せるまでの順序
- 1
コネクタをつなぐ
チャット下部の「+」メニューか、Customize > Connectorsから、Dropboxを追加してサインインします。
- 2
読み取りだけの依頼で試す
最初は「/Downloadsの30日以上前のファイルを種類別に一覧にして」のように、移動も削除もしない依頼にします。
- 3
少数のファイルで移動を試す
テスト用フォルダで
moveが意図どおり動くかを確かめます。 - 4
対象範囲を広げる
移動先と報告の形式が安定してから、部門や月の単位で範囲を広げます。
- 5
定期実行にするかを決める
移動・保存だけの整理なら定期化を検討できます。削除を含む工程の扱いは、後の節で分けます。
指示文には、対象範囲・判定基準・移動先を先に書き込みます。
Dropboxの/Downloadsフォルダを確認し、30日以上前に更新されたファイルを
種類別(PDF・画像・その他)にサブフォルダへ分けて/Archiveへ移動してください。
移動したファイル数と内訳を最後に報告してください。検索・集計・作成・保存を1つにまとめた依頼もできます。たとえば「先週分のサポート問い合わせを/Supportフォルダから集めて、件数と主な内容を1枚のレポートにまとめ、/Reports/2026-08フォルダに保存してください」です。初めての複合タスクは、1部門・1か月分のように絞ると確認が楽です。
ClaudeがDropboxに保存できるのは、.txt・.md・.html・.pyなどのテキスト形式だけです。画像やPDFは保存できないので、レポートの出力形式は.mdか.htmlで指定します。
承認モードごとにDropboxの操作はどう扱われるか
Coworkは、コネクタのツールごとに「Always allow」「Needs approval」「Blocked」の権限を持ち、その上に3つのモードがかかります。モードの中身はCowork自動承認モードとはに詳しくまとめています。
| モード | Always allow | Needs approval | Blocked |
|---|---|---|---|
| Manual | Always allow承認済み | Needs approval毎回確認 | Blocked拒否 |
| Auto | Always allow読み取り専用ツールは承認、書き込み・削除ツールはClaudeが判断 | Needs approvalClaudeが判断 | Blocked拒否 |
| Skip | Always allow承認済み | Needs approval承認済み | Blocked拒否 |
Autoは、データ流出やプロンプトインジェクションなどの安全性をClaudeが各操作ごとに審査し、危ないと判断したものを止めます。止められ続けると、操作ごとの確認に戻ります。Skipには、この審査がありません。
新しいClaudeの画面では、モードの選択肢はAutoとManual(既定)の2つです。TeamとEnterpriseでは、管理者がAutoの提供を止められます(既定では有効)。組織が書き込み系コネクタツールにタスクごとの承認を求める場合は、個人の「Always allow」が効かないことがあります。コネクタ全般の扱いはClaude CoworkのConnectors一覧にあります。
Skipで削除に許可画面が出るかを先に確かめる
Coworkは、ファイルを完全に削除する前に許可画面を出し、「Allow」を選ぶまで実行しません。一方、Skipは承認が要るツールも承認済みとして扱います。
Dropboxコネクタには delete ツールがあります。消えてもよいテストファイルで、使うモードのまま削除を依頼し、許可画面が出るかを見ておくと安心です。
定期実行に載せる整理と載せない整理
定期実行のタスクは、決めた頻度でCoworkのセッションを自動で起こします。公式の用途例にも、指定フォルダのファイルを定期的に仕分け・整理する「File organization」が入っています。設定の全体像はCowork Scheduled Tasksで定型レポートを自動化する実践パターンにまとめています。
手動で設定するときの項目は、タスク名・指示文・承認モード・頻度・モデル(任意)・作業フォルダ(任意)です。頻度は毎時・毎日・毎週・平日・手動から選びます。一時停止・再開・オンデマンド実行も、同じ画面から行えます。
手動で設定する代わりに、Coworkのタスク内で /schedule と入力して作る方法もあります。Claudeが選択式の質問を挟むことがあり、新しい画面ではClaudeが提案したタスク名・スケジュール・指示文を確認して「Schedule」を押します。
設定項目には作業フォルダ(任意)がある一方、同じページの注記では、定期タスクはコネクタとClaudeアカウントに保存されたファイルで動き、PC上のフォルダには結びつけられないとされています。Dropbox整理はコネクタ経由で完結するので、どちらの場合もPCのフォルダは要りません。
承認モードがタスクごとの設定項目なので、整理の中身で切り分けます。
| 整理の中身 | 定期実行での扱い |
|---|---|
| 仕分け・移動・保存だけ | 定期実行での扱い定期化の候補。オンデマンド実行で数回確かめてから頻度を設定する |
| 重複や古いファイルの削除を含む | 定期実行での扱い候補の一覧とレポートを作るところまでを定期化し、削除は手元で確認しながら行う |
| 共有リンクの発行を含む | 定期実行での扱い発行したリンクの一覧を結果に残させ、共有範囲を後から確認できるようにする |
共有リンクとファイルリクエストの扱い
共有リンクを作るのは create_shared_link です。既存リンクを調べるツールに list_shared_links と get_shared_link_metadata があります。Dropboxのヘルプでは、権限は「Edit sharing information」でリンクを作成、「View sharing information」で共有状況の確認と分かれています。どちらも、すでにアクセスできるファイルとフォルダが対象です。
create_file_request get_file_request list_file_requests は、ファイルリクエストを扱うツールです。ファイルリクエストは、他の人からファイルを集めるための受け付けで、権限も「Edit file requests」で作成、「View file requests」で確認に分かれます。
共有リンクを受け取った人は、アクセスをリクエストしてからでないと中身を見られません。リンクの発行や受付の作成は、移動や保存と違って、Dropboxの外にいる人との接点を作ります。表の最終行のように、発行した結果を残させる指示を添えておくと、後から見直せます。
大量のファイルを仕分けるとき
数百件規模の仕分けでは、観点を1つのタスクにまとめる書き方が機能します。たとえば「/Projectsの中のファイルを案件名ごとに仕分けしながら、重複していそうなファイルの候補も洗い出して」です。Coworkが作業を分けて並行で進めます。
Autoは安全性を審査するぶん、他のモードより使用量の上限を多く消費します。使用量を抑える方法の一つに、関連する作業を複数のタスクに分けず、1つのタスクにまとめることがあります。
対象が多いほど、意図しない移動の確認も大変になります。移動の前後でフォルダごとのファイル数を報告させ、移動元で減った数と移動先で増えた数が合うかを突き合わせます。
関連する整理をプロジェクトにまとめる
Coworkのプロジェクトは、関連するタスクを、専用の指示・定期タスク・コンテキスト・メモリを持つ作業場所にまとめる機能です。移動先のルールや報告の形式を指示に書いておけば、整理タスクのたびに書き直さずに済みます。
メモリはプロジェクト単位で、あるプロジェクトで覚えた内容は他のプロジェクトには持ち越されません。Claudeアカウントに保存されるのはCoworkで新しく作ったプロジェクトで、PC上のフォルダから作ったプロジェクトはそのPCに残ります。プロジェクトはClaude Desktopの最新版と有料プランが前提です。
つまずきの切り分け
Dropboxで見えるファイルにClaudeが届かない場合は、接続したのと同じDropboxアカウントにそのファイルがあるかを見ます。使っている画面がそのファイル形式に対応しているかも、原因になります。
保存が失敗する場合は、出力形式にPDFや画像を指定していないかを見ます。テキスト形式の.mdや.htmlに置き換えます。
途中でタスクが止まっていた場合は、まず手元のローカルセッションで始めたかを見ます。ローカルセッションは、Claude Desktopアプリを閉じたりPCがスリープしたりすると終わることがあります。クラウドで動くセッションはバックグラウンドで進み、どの画面からでも進捗を確認できます。
まとめ
Dropboxだけで済む整理は、PCの状態に左右されずに進みます。判断が分かれるのは削除です。完全削除には許可画面が出る仕様なので、削除を任せるかどうかは、移動や保存が安定してから最後に決める順番になります。