Claude Coworkのスケジュールタスクの作り方 — 2通りの手順と管理操作
Claude Coworkのスケジュールタスクを作る2通りの手順(Create with Claude / Set up manually)と、頻度、ローカルフォルダの制限、作成後の管理操作を手順でまとめます。
Claude Coworkのスケジュールタスクは、決めた頻度でClaudeに作業を任せる機能です。入口は左サイドバーの「Scheduled」で、右上の「New task」から作ります。作り方は「Claudeと会話しながら作る」と「項目を手で埋める」(画面の表記は「Set up manually」)の2通りで、どちらもできあがるタスクは同じです。迷いどころは作り方よりも、ローカルのファイルを使うかどうかと、承認モードの選び方にあります。
作る前に確認すること
「Cowork」の名前が画面から消えたように見えるのは、不具合ではありません。公式の案内では、Claude Coworkは「いまはClaudeそのもの」になり、頼みたいことを伝えればClaudeが簡単な回答にするか作業として進めるかを判断します。ProとMaxで段階的に切り替わっていて、メッセージ欄に「Chat」と「Cowork」の選択肢がなければ新しい画面です。スケジュールタスクの機能自体は、どちらの画面でも使えます。
使える機能は通常のCoworkタスクと同じで、接続済みのコネクタ、スキル、インストール済みのプラグインが対象です。使いたいコネクタが接続済みかどうかは、先に見ておきます。
公式が挙げる用途は5つです。
- 日次ブリーフィング: 過去24時間のSlackやメール、予定をまとめる
- 週次レポート: Google Driveやスプレッドシートのデータを1本の要約にする
- 定期リサーチ: 話題や競合、業界ニュースを追う
- ファイル整理: 指定したフォルダの仕分けや後片付け
- チームの更新: プロジェクト管理ツールから進捗やスタンドアップを作る
このうち、ファイル整理だけは対象がパソコン上のフォルダになりやすく、次の「どこで動くか」の節の線引きに関わります。
「作り方を選ぶ」の2つの手順は、「Chat」と「Cowork」の選択肢が出る従来の画面での操作です。新しい画面での作り方は、次の節の後半に書きました。
ProとMaxには、もう1つ日付つきの変更があります。2026年10月6日から新規のCoworkタスクはクラウドで動き、設定の「Only on your computer」は廃止されます。すでにパソコン上で始めたタスクはそのまま残ります。
作り方を選ぶ
会話で決めたいとき(Create with Claude)
頻度や依頼文の書き方が固まっていないなら、こちらです。頻度やプロンプトを先に全部決めておく必要はありません。
Create with Claudeの流れ
- 1
Scheduledページを開く
左サイドバーの「Scheduled」をクリックし、右上の「New task」から「Create with Claude」を選びます。
- 2
質問に答える
スケジュールタスクを作らせるプロンプトが自動で入った新しいタスクが作られます。Claudeが選択式の質問を返すことがあります。
- 3
提示された内容を確認する
Claudeがタスク名、実行スケジュール、実際に行う内容を出します。
- 4
「Schedule」で確定する
ボタンを押すまでスケジュールは確定しません。押すとScheduled tasksページにタスクが追加されます。
新しいClaudeの画面では、会話の中で「毎週月曜の朝9時に、チームのSlackチャンネルの先週分を要約して」のように頼みます。Claudeからの質問に答え、提案された名前・スケジュール・指示を見て「Schedule」を押す流れは同じです。
項目を自分で決めたいとき(Set up manually)
項目の意味が分かっていて、似た設定のタスクを何本も作るなら、こちらのほうが速く済みます。「Scheduled」から「New task」を押し、「Set up manually」を選ぶと、「Create scheduled task」モーダルが開きます。
| 項目 | 内容 | 必須/任意 |
|---|---|---|
| タスク名 | 内容一覧で見分けるための名前 | 必須/任意必須 |
| プロンプト | 内容タスクの内容を説明する依頼文 | 必須/任意必須 |
| 承認モード | 内容実行時にどこまで確認を挟むか | 必須/任意必須 |
| 実行頻度 | 内容毎時・毎日・毎週・平日のみ・手動実行のいずれか | 必須/任意必須 |
| 使用するモデル | 内容タスクを実行するモデル | 必須/任意任意 |
| 作業対象のフォルダ | 内容Claudeが作業するフォルダ | 必須/任意任意 |
入力したら「Save」を押します。フォルダを空にすればコネクタとアカウントのファイルだけで完結し、指定するとローカルのファイルを使うタスクになると読めます。フォルダ欄と実行場所の対応を直接述べた記述は見当たりません。この違いは次の節で扱います。
どこで動くか — パソコンを閉じても止まらないのはどれか
実行は1回ごとに独立したCoworkセッションとして走り、結果は通常のタスクと同じように後から開けます。ただし、動く場所はタスクの中身で分かれます。
スケジュールタスクの動く場所
クラウドで完結
Slackの検索、Web調査、レポート生成のように、コネクタとアカウント上のファイルで済む作業です。パソコンがスリープしていても、Claude Desktopが閉じていても、頻度どおりに動きます。パソコンの電源が切れていても、端末がオンラインでなくても実行される、とクラウド版の解説ページにあります。
ローカルのファイルやアプリを使う
フォルダを指定したタスクです。その時間帯はデスクトップアプリを開いておく必要があります。
この線引きは、公式の2ページで書き方が揃っていません。スケジュールタスクの解説ページは、ローカルのファイルやアプリが要るタスクは「ローカルでしか動かない」とします。同じページに「パソコン上のフォルダにはひもづけられない」とも書かれ、作成画面には作業フォルダの欄もあります。
一方、クラウド版Coworkの解説ページは、10月6日以降のProとMaxでは「ローカルのファイルを使うタスクもクラウドへ移り、デスクトップアプリを開いておく必要がある」と説明しています。アプリを開いておく条件を明記しているのは、こちらのページです。読み取れるのは、パソコン上のフォルダを使う限り、アプリを閉じた状態では動かないという点です。
確実に無人で回したいなら、必要な入力をコネクタかアカウントのファイルに寄せます。いま作ったタスクがクラウド実行かローカル実行かを見分ける方法は、Coworkがクラウド実行かローカル実行か見分ける方法にあります。
承認モードはどう選ぶか
承認モードは必須項目なので、保存の前に必ず選ぶことになります。名前が挙がっているのは3つです。
- Manually approve: 操作のたびに確認を挟む
- Automatically approve: Claudeが各操作を実行前に安全性の面から見直す
- Skip all approvals: 操作を確認する仕組みがなくなる
どのモードでも、ファイルを完全に削除する前にはClaudeが確認を求めます。この挙動の理由はCowork削除承認はなぜどのモードでも外せないのかで詳しく扱っています。
リスクの中身も公式が説明しています。Claudeがタスクの途中で悪意ある内容(プロンプトインジェクション)を読むと、利用者が気づく前にその指示に従う可能性があります。これはAutomatically approveでもSkip all approvalsでも起こりえます。無人で動くスケジュールタスクでは、読み込む先(メール、Web、共有ドキュメント)を信頼できるものに絞る意味が大きくなります。
公式のガイドは、次の3つの場合にManually approveへ切り替えるとしています。機密のファイル・アカウント・サイトに触るタスク、メッセージ送信や購入のように取り消しにくい操作がある場合、初めて使うツール・プラグイン・サイトを扱う場合です。初めて組むスケジュールタスクの多くは、3つ目に当たります。ここで気になるのは、人が見ていない時間帯に動くスケジュールタスクで確認待ちがどう扱われるかです。確認した公式ページには、その場合の挙動は書かれていません。取り消しにくい操作を含むタスクは、初回を手元で通常のタスクとして走らせ、承認の出方を見てから頻度をつけるほうが安全です。
作成後の管理
「Scheduled」の画面から、作成済みのタスクを一覧できます。直近の実行結果とこれからの予定も同じ画面で見られ、どの利用形態からでも開けます。
Coworkのクラウド実行は、デスクトップ・Web・モバイルの3つの面で使え、スケジュールタスクもこの3面すべてで使えると公式の対応表にあります。ただしWebとモバイルのCoworkはベータで、Enterpriseでは組織のオーナーが有効にしたときだけ使えます。別の面から一覧を開いても、同じアカウントのタスクが並びます。
個別のタスクを開くと、指示内容と頻度を編集できます。作り直す必要はありません。一時停止と再開、削除、その場での手動実行もここから行います。一時停止したタスクは、再開の操作で動き出します。
手動作成で選べる頻度は、毎時・毎日・毎週・平日のみ・手動の5つです。朝と夕方に動かしたいなら、2つのタスクに分ける組み方もあります。日付指定がなくても、平日に毎日回して一覧と照合すれば契約更新日は追えます。Coworkで契約更新日をリマインドする手順がその例です。頻度と承認モードの組み合わせ方は、Cowork Scheduled Tasksで定型レポートを自動化する実践パターンに具体例があります。
Slack・Notion・社内ダッシュボードに散らばる優先事項を、毎朝1本のブリーフィングにする組み方はClaudeで複数ツール横断の日次ブリーフィングを自動生成するに書きました。関連タスクをまとめて管理したいときは、Coworkプロジェクトの使い方が参考になります。
見ていない間に動かすときの4つの注意
公式の安全ガイドは、スケジュールタスクを「リアルタイムで監視できない」ものとして扱い、次の4点を挙げています。また、スケジュールタスクが利用者に代わって行った操作の責任も、利用者側にあるとされています。
スケジュールタスクの安全4か条
簡単なものから始める
要約や情報収集のような低リスクな作業を先に試します。
取り消しにくい操作を避ける
機密ファイルへのアクセス、メッセージ送信、購入はスケジュール化しません。
毎回の結果を見る
狙いどおりに動いているか、Scheduledページから見返します。
使わないものは止める
不要になったタスクは、一時停止か削除にします。
つまずいたとき
結果が毎回ぶれるとき
「重要な連絡」「関係者」のような主観的な語は、実行のたびに拾う範囲が変わりえます。「差出人が特定ドメインの未読メール」のように、機械的に判定できる条件へ書き直します。
フォルダを指定したタスクだけ動かないとき
アプリを閉じていてもセッション自体は走り続けますが、ローカルのファイルには届きません。結果が欠けたまま完了することがあります。アプリを閉じる運用なら、入力をコネクタやアカウントのファイルへ移すか、作業時間帯だけアプリを開いておきます。
Create with Claudeの質問に答えられないとき
必要な情報が足りないと、選択式の質問が返ってくることがあります。迷うなら、Set up manuallyで項目を1つずつ埋める手もあります。
初回実行がうまくいかないとき
スケジュールにする前に、同じ依頼文を通常のタスクとして1回試すと、頻度の問題とプロンプトの問題を切り分けられます。コネクタが接続済みかどうかも、このとき確かめられます。定時に動かない場合の確認順はCoworkスケジュールタスクが実行されないときの確認手順に、失敗の検知から再実行まではCoworkでタスク失敗をリカバリするにまとめています。
なお、デスクトップアプリのClaude Codeへ移る場合、Coworkのプロジェクトとスケジュールタスクは引き継がれません。過去のタスクは、記録(トランスクリプト)をダウンロードして持ち込む形になります。スケジュールタスクを前提にした運用は、Cowork側に置いておく必要があります。
まとめ
作り方の差は入力の手間だけなので、先に決めるのは「ローカルのファイルを使うか」と「承認モード」の2点です。