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文書管理システムMCP対応 — NotePM・DocuWorks・SharePointの3経路

文書管理システムMCP対応 — NotePM・DocuWorks・SharePointの3経路

NotePM・DocuWorks・SharePointの3製品でMCP対応状況を調べました。Anthropic製コネクタで繋がる製品、コミュニティ実装で繋がる製品、ローカルAPIしかなくローカルMCPや変換が必要な製品に分かれます。

文書管理システムのMCP対応は製品ごとにまったく違う

社内の文書管理システムをClaudeから検索・要約できるかは、製品によって答えが3通りに分かれます。SharePointはAnthropicが自ら保守するコネクタで対応済みです。NotePMは個人開発者が公開したコミュニティ製MCPサーバーで繋がります。DocuWorksはクラウドAPIが公開されておらず、この2つと同じ形では繋がりません。ただしDocuWorks本体のローカルAPIを使えばローカルMCPは作れますし、文書をSharePoint Onlineに同期していればMicrosoft 365コネクタ経由で届く可能性もあります。

BoxとGoogle Driveは別記事(Claude Box連携の設定方法とできることGoogle Drive MCPサーバーの使い方)に詳しいので、ここでは扱いません。以下、この3製品を1つずつ順に見ていきます。

SharePointはMicrosoft 365コネクタで最初から対応している

SharePointは単独のコネクタではなく、Anthropicが2025年11月に追加した「Microsoft 365」コネクタの一部として提供されています。接続先URLは https://microsoft365.mcp.claude.com/mcp で、Anthropic自身が保守する実装です。コネクタ一覧では「Communication」「Productivity」の2カテゴリーに分類され、利用にはサインインが必須と明記されています。

利用できるツールは次の7つです。

ツール名できること
sharepoint_searchできることサイト・ライブラリ横断でドキュメントを検索
sharepoint_folder_searchできること特定フォルダー配下を絞り込んで検索
outlook_email_searchできることメールスレッドの検索
outlook_calendar_searchできること予定の検索
find_meeting_availabilityできること会議の空き時間確認
chat_message_searchできることTeamsのチャット検索
read_resourceできること個別リソースの本文取得

条件が1つあります。個人アカウント(outlook.com・hotmail.com・live.com)では使えません。組織のメールアドレス(you@yourcompany.com)を持つ職場または学校のMicrosoft 365アカウントが必須です。既存の権限設定(誰がどのサイトを見られるか)はそのまま引き継がれるので、Claude経由だからといって閲覧範囲が広がることはありません。

7つのツールを見るとわかるとおり、どれも検索・取得系で、ドキュメントの新規作成やページ更新に相当するツールはありません。SharePoint上のファイルをClaudeに直接書き換えさせたい場合、このコネクタだけでは足りず、別途Power AutomateやMicrosoft Graph APIとの連携を組む必要があります。読み取りに用途を絞るなら、追加の権限設計をせずに導入できる点がこのコネクタの強みです。

管理者側の同意フローとテナント設定はClaude Microsoft 365コネクタの設定手順に、権限がどう制御されているかの仕組みはMicrosoft 365コネクタのセキュリティと権限制御の仕組みにまとめています。SharePoint単体の文書管理として使うだけなら、この2本を読めば設定は完了します。

NotePMはnpmで公開されたコミュニティ製MCPサーバーで繋がる

NotePM自体はMCPサーバーを提供していません。ただし2025年12月に公開され、更新が続いているコミュニティ実装 @nonz250/notepm-mcp-server があります。npm上のバージョンは1.1.6まで進み、MITライセンスで公開されています。

セットアップはClaude Codeの設定コマンド一発です。事前にNode.js 24以上が必要です。

claude mcp add notepm \
  --env NOTEPM_TEAM_DOMAIN=your-team-domain \
  --env NOTEPM_ACCESS_TOKEN=your-access-token \
  -- npx -y @nonz250/notepm-mcp-server

NOTEPM_ACCESS_TOKEN はNotePMにログイン後、「個人設定」→「アクセストークン」から発行します。NOTEPM_TEAM_DOMAINhttps://demo.notepm.jp のワークスペースなら demo の部分です。

使えるツールは検索・閲覧だけでなく書き込みも含みます。

ツール名できること
search_pagesできることキーワード・ノート・タグでページ検索
get_pageできることページ本文の取得
list_folders / list_notesできることフォルダーとノートの一覧取得
create_page / update_pageできることページの新規作成・更新
list_tags / create_tagできることタグの一覧取得・新規作成

create_pageupdate_page はワークスペースへの書き込みです。アクセストークンの権限がそのまま反映されるため、閲覧専用の運用にしたい場合は、トークン発行時のアカウント権限を絞るか、Claude Code側の設定でこの2ツールを許可リストから外す必要があります。

同じNotePM向けには k-ibaraki/notepm-mcp-server という実装も存在します。star数はどちらも1件と互角ですが、中身はかなり違います。nonz250 版はTypeScript製でnpm配布、npx 一発で起動でき、ページの作成・更新まで対応します。k-ibaraki 版はPython製で uv sync によるローカル構築が前提、検索機能に絞られ書き込みツールはありません。同じ製品名で複数のコミュニティ実装が並ぶのはMCPサーバーではよくあることで、star数だけでなく配布方法(npm即実行かローカル構築か)と対応範囲(読み取り専用か書き込みまで含むか)まで見て選ぶ必要があります。

DocuWorksはクラウドAPIが無く、ローカルMCP・コネクタ・変換の3経路で回り込む

DocuWorksは富士フイルムビジネスイノベーションが提供する文書ハンドリングソフトウェアです。紙の書類をそのままの見た目で電子化する .xdw 形式が特徴で、情報の収集・閲覧・編集・チーム共有をWindows上のデスクトップアプリで行います。クラウドサービスというよりローカルインストール型のオフィスソフトに近い性格です。

GitHub上で「docuworks」を検索すると17件のリポジトリが見つかりますが、MCPサーバーは1件もありません。見つかるのは xdwlib のような、DocuWorks 7以上がインストールされたWindows環境でDocuWorks本体のAPIをWindows上で呼び出すPythonライブラリや、.xdw をPDFへ変換するツール類だけです。いずれもDocuWorksアプリがローカルに存在することが前提で、外部からトークンで呼び出すクラウドAPIではありません。SharePointの sharepoint_search やNotePMの search_pages のような、リモートから直接叩けるAPIが公開されていない以上、SharePoint・NotePMと同じ形のMCPサーバーは作れない、というのが実態です。

一方で、DocuWorksの製品ページにはクラウド連携の記載もあります。DocuWorksサブスクリプションまたはDocuWorks Cloud Connectの契約があれば、クラウド同期フォルダを使ってMicrosoft 365 Business/EnterpriseプランのOneDrive for BusinessやSharePoint Onlineに文書を置けます。DocuWorks Cloud Connectorシリーズという製品名も同ページに載っています。APIはローカルのものしか無く、リモートから直接呼び出せるAPIは公開されていません。ただしクラウド同期という迂回路は用意されています。

これを踏まえると、現実的な代替は3つに整理できます。

  1. ローカル(stdio)MCPを自作する: xdwlib のようなライブラリが呼ぶDocuWorks本体のAPIを、Windows上で動くstdio MCPサーバーとして薄くラップすれば、Claude Codeからのローカル検索・要約は技術的に作れます。ただしDocuWorksアプリがインストールされたWindows環境が前提で、公式サポート外の自作実装になります。
  2. SharePoint Onlineへの同期文書はMicrosoft 365コネクタの検索対象に入る可能性がある: DocuWorksサブスクリプションやCloud Connectの契約でSharePoint OnlineやOneDrive for Businessに同期している文書であれば、sharepoint_search などSharePoint側のコネクタ経由でヒットする可能性があります。ただし .xdw の本文まで全文検索できるかは製品ページからは確認できないため、ファイル名やメタデータまでしか届かない可能性を含めて条件付きで見る必要があります。
  3. .xdw をPDFへ変換してClaude Codeに読ませる: Claude Codeはローカルファイルの読み取りにMCPを必要としないため、変換さえ済めば追加のサーバー設定なしで文書内容を扱えます。クラウド同期もローカルMCPの自作も難しい場合の、もっとも手数の少ない方法です。

3製品を並べると何を基準に選ぶべきかが見える

3製品の違いを並べると、判断基準は「Anthropic製コネクタの有無」だけでなく「そもそもリモートAPIがあるか」まで遡って確認する必要があるとわかります。

製品接続方法信頼度書き込み
SharePoint接続方法Anthropic製コネクタ信頼度高い(自社保守・権限継承)書き込み検索のみ(読み取り専用)
NotePM接続方法コミュニティMCP(npm公開)信頼度中程度(個人保守・活発)書き込みページ作成・更新まで可能
DocuWorks接続方法ローカルAPIのみ(自作MCP/クラウド同期先経由/PDF変換)信頼度低い(公式実装なし)書き込み

Anthropic製コネクタが無い製品に遭遇したら、確認する順序は次のとおりです。まずAnthropicのコネクタ一覧に無いかを見ます。次にGitHubで「製品名 mcp」を検索し、コミュニティ実装の有無とstar数・最終更新日・ライセンスを見ます。最後に、そもそもその製品にリモートから呼べるクラウドAPIが公開されているかを製品側の開発者ドキュメントで確認します。クラウドAPIが無くローカルAPIしか無い場合でも、ローカルMCPの自作や、クラウド同期先の既存コネクタ経由での間接的な到達、ファイル変換という回り込みの余地は残ります。

ローカルで動くnpxベースのコミュニティMCPと、Anthropicが保守するリモートコネクタの違いをより広く知りたい場合は、ローカルMCPとリモートMCP、Claude Codeでどちらを選ぶかも参考になります。

よくあるつまずき

  • Node.jsのバージョン不足: NotePMのコミュニティ製サーバーはNode.js 24以上を要求します。Claude Codeの実行環境が古いと npx の起動自体に失敗します。
  • 個人アカウントでのMicrosoft 365接続失敗: outlook.com などの個人アカウントでは認証が通りません。組織アカウントでのログインが必須です。
  • NotePMのアクセストークン権限を絞り忘れる: トークン発行時のアカウント権限がそのままMCP経由の操作範囲になります。閲覧だけに使いたい場合は事前に権限を確認してください。
  • DocuWorksの文書がSharePoint Onlineにあることを見落とす: DocuWorksサブスクリプションやCloud Connectの契約でSharePoint OnlineやOneDrive for Businessに同期している場合、その文書はSharePoint側のMicrosoft 365コネクタ経由で届く可能性があります。DocuWorks単体だけを見て「繋がらない」と決めつける前に、同期先の有無を確認してください。
  • star数だけでコミュニティ実装を選ぶ: NotePM向けの2実装はどちらもstar数が1件で並びますが、配布方法(npm即実行かローカル構築か)と対応範囲(書き込み可否)が異なります。star数が並んでいるときほど、READMEを読んで機能差を確認してください。

まとめ

SharePointはAnthropic製コネクタで今すぐ使えます。NotePMはコミュニティ製ながら活発に更新されているMCPサーバーで接続可能です。DocuWorksはクラウドAPIが無いため同じ形では繋がりませんが、ローカルMCPの自作、SharePoint Onlineへの同期先経由、PDF変換の3つの回り込みがあります。自社の文書管理システムがどれに当てはまるかを確認したうえで、SharePointなら上のコネクタ設定手順、NotePMなら上記のセットアップコマンドから試してください。DocuWorksを使い続ける場合は、まずクラウド同期の契約状況を確認し、同期先が無ければPDF変換で読ませられる範囲を洗い出すところから始めるのが現実的です。全文書を一度に移行しようとせず、Claudeに検索させたい文書群から段階的に変換していく進め方が無理なく続きます。

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