ClaudeとAirOpsを連携する方法 — AI検索の指標を会話で引く手順
AirOpsのMCPサーバーをClaudeにつなぐと、AI検索での言及率や引用元を会話で確認できます。Claude.aiとClaude Codeの接続手順、必要なプラン、書き込み系ツールの線引きをまとめます。
AirOpsは、ChatGPTやPerplexityなどのAI検索で自社ブランドがどう扱われるかを測り、改善する作業をまとめたサービスです。そのMCPサーバー(https://app.airops.com/mcp)をClaudeにつなぐと、言及率や引用されているページを会話で引き出せます。Claude.aiとClaude Codeのどちらからでも接続できます。ただし、Claude Codeからの接続では図表の埋め込み表示(Interactive Apps)が使えません。無料のAirOpsワークスペースでは、ワークスペースの一覧以外のデータは引けません。
AirOpsのMCPサーバーでClaudeから何ができるか
AirOpsのMCPサーバーは、Insights(AI検索の分析)、Brand Kit、Knowledge Base、Playbook、Workflowを外部のAIアシスタントに開きます。公式の説明では、会話から次の作業ができます。
- 言及率・引用率・シェアオブボイスの確認
- ChatGPT、Perplexity、Gemini、Claudeといった提供元ごとの比較
- 引用を失っているページや、あと少しで上位に入るページの発見
- 保存済みダッシュボード(レポート)の作成
- Brand Kitの更新と公開
- Knowledge Baseの意味検索
- PlaybookやWorkflowの実行
読み取りだけで使い始めることも、書き込みまで任せることもできます。後者はツールごとに影響が違うため、あとの節で影響の重さごとに分けます。
接続前に確認する条件
接続できるかどうかより、接続したあとに何が引けるかのほうが条件に左右されます。
接続の前提
AirOps側
有料ワークスペース
有料枠の試用も対象
Claude側
Pro / Team / Enterprise
無料プランはコネクタ非対応
Insights
AEO有効 + Brand Kit
設定済みであること
AirOps側は、有料ワークスペース(対象となる有料枠の試用を含む)が必要です。無料ワークスペースは接続とツール一覧の確認、list_workspacesまでで、データを引く要求にはプラン制限のエラーが返ります。Insightsの問い合わせには、AEOの有効化とBrand Kitの設定も要ります。
複数のワークスペースに入っている場合は、データを引く対象に有料のものを選びます。無料側を選ぶと、同じ質問でもプラン制限になります。
Claude側は、Pro、Team、Enterpriseのいずれかが条件です。FAQには、無料プランはコネクタに対応しないと明記されています。
Claude.aiとClaude Desktopでつなぐ
ClaudeのWeb版とデスクトップ版では、Connectorsディレクトリに載っている「AirOps」を追加します。APIキーは要りません。
Claude.aiでの接続手順
- 1
コネクタの設定を開く
Settings → Connectorsを開き、Browse connectorsを選びます。チャット画面なら、左下のSearch and toolsからAdd connectorsでも同じ画面に着きます。
- 2
AirOpsを探して接続する
「AirOps」で検索し、Connectを押します。
- 3
AirOpsアカウントでサインインする
ブラウザーでAirOpsのサインイン画面に移ります。承認すると、OAuthトークンがClaudeに渡されます。トークンは自動更新されるため、再認証は通常要りません。
- 4
つながったか確かめる
Settings → ConnectorsでAirOpsが「Connected」になっているのを確認し、次の質問を試します。
確認用の質問は、FAQの例に沿うと次の一文です。
AirOpsで自分が使えるBrand Kitを教えてくださいBrand Kitの一覧が返れば、接続できています。複数のBrand Kitを持つ場合は、質問に名前を入れて指定します。選んだ対象は、その会話の間は引き継がれます。
接続が切れて「needs authentication」と言われたら、Settings → ConnectorsでAirOpsを探し、Reconnectを押してOAuthをやり直します。それでも直らないときは、いったんDisconnectしてから接続し直すと、キャッシュされた認証が消えます。
Claude Codeでつなぐ
Claude Codeでは、コネクタではなくMCPサーバーとして追加します。
claude mcp add --transport http airops https://app.airops.com/mcp追加しただけでは未認証です。Claude Code内で/mcpを実行し、AirOpsのサーバーを選んでAuthenticateを選ぶと、ブラウザーでサインインが始まります。
ツールが出てこないときは、Claude Codeを再起動し、/mcpで接続状態を確かめます。認証をやり直す手順は次のとおりです。
claude mcp remove airops
claude mcp add --transport http airops https://app.airops.com/mcp複数のMCPサーバーをまとめて再接続したいときは、/mcp reconnect allの記事が使えます。
Claude.aiとClaude Codeの違い
Claude Codeでも同じMCPサーバー(https://app.airops.com/mcp)に着きます。つまりツールの顔ぶれは同じで、違うのは接続の手間と画面表示です。
| 項目 | Claude.ai / Claude Desktop | Claude Code |
|---|---|---|
| 接続方法 | Claude.ai / Claude Desktopコネクタ(Settings → Connectors) | Claude Codeclaude mcp addと/mcpでの認証 |
| Interactive Apps | Claude.ai / Claude Desktop対応 | Claude Code非対応 |
| 認証 | Claude.ai / Claude Desktop画面の案内に沿ってOAuth | Claude Code/mcpでOAuth |
| 向く用途 | Claude.ai / Claude Desktop会話での分析と報告 | Claude Code手元のリポジトリ作業と合わせる |
折れ線グラフや棒グラフ、KPIカード、データ表が会話内に出るのはClaude.aiとClaude Desktopだけです。Claude Codeではテキストで結果が返ります。グラフが出ないときは、まず使っているのがWeb版・デスクトップ版か、プランが条件を満たすか、コネクタが接続済みかを確かめます。「平均言及率の推移をグラフで見せて」のように、グラフを求める言い方に変えるのも手です。
最初に試す質問と、問い方のコツ
つないだ直後は、全体から絞る順番で聞くと結果を読み違えにくくなります。FAQも、範囲を具体的にして段階的に掘る問い方を勧めています。
自社ブランドのAI検索での言及率を、直近2か月の推移で見せてください
競合と比べて引用が少ないトピックはどれですか
そのトピックで引用を失っているページを30日分で出してください期間と対象を毎回書くのが、結果を安定させるコツです。「すべてのデータを見せて」のような漠然とした問いより、「過去30日で引用を失ったページ」のほうが絞り込みに向きます。公式の例は、成果から入る聞き方(「何を最初に最適化すべきか」)も挙げています。
読み取り系のツールには、プロンプト、回答、引用されているURLとドメイン、ページ単位の指標、独自の指標クエリなどがあります。ツール一覧は、AEO分析、Brand Kit管理、Grid、Knowledge Base、Playbook、Workflowの6つの領域に分けています。
書き込み・実行系ツールは線引きしておく
AirOpsのMCPは読み取り専用ではありません。FAQには、レポートの作成、アクションGridの作成、Brand Kit設定とエンティティの更新、Brand Kit下書きの公開が可能だと説明しています。
影響の重さで分けて見ます。
| ツール | 起きること | 取り消しやすさ |
|---|---|---|
update_brand_kit、manage_brand_kit_* | 起きることBrand Kitの下書きを編集する | 取り消しやすさ公開前なら影響は下書き内 |
publish_brand_kit | 起きること下書きを有効にする | 取り消しやすさ公開すると反映される |
publish_playbook | 起きること保留中の下書きを有効なバージョンにする | 取り消しやすさ公開すると反映される |
run_playbook、run_workflow | 起きること新しい実行を始める。呼ぶたびに新規実行 | 取り消しやすさクレジットを消費しうる |
delete_topic、delete_aeo_tag | 起きることトピックやタグを削除する | 取り消しやすさ警告文が実行前の確認を求める |
ツール説明で押さえておきたいのは次の3点です。
- Brand Kitの編集は、
publish_brand_kitを明示的に確認するまで下書きに残る run_playbookは既定で現在の下書き(Latest)を走らせ、実行しても公開にはならないrun_workflowは有効な公開バージョンが既定で、結果を完了扱いにする前にget_workflow_executionで状態を見る
公式ドキュメントの食い違い
FAQの「Cannot」欄には、削除はできないと書かれています。ところがツールリファレンスにはdelete_topicとdelete_aeo_tagがあり、後者は「タグを恒久的に削除し、使用していた全プロンプトからも外す」と説明されています。FAQの記述は古いと考え、削除系のツールが使えるものとして扱うほうが安全です。
Claude Codeで権限ルールを置く
Claude Codeでは、MCPのツールをmcp__<サーバー名>__<ツール名>で指定して許可・確認・拒否できます。サーバー名は先ほどのclaude mcp addで付けたairopsです。公開と削除と実行を止め、読み取りは通す設定の一例です。
{
"permissions": {
"allow": ["mcp__airops__list_*", "mcp__airops__get_*"],
"ask": ["mcp__airops__run_playbook", "mcp__airops__run_workflow"],
"deny": [
"mcp__airops__publish_brand_kit",
"mcp__airops__publish_playbook",
"mcp__airops__delete_topic",
"mcp__airops__delete_aeo_tag"
]
}
}allowのワイルドカードは、mcp__<server>__の接頭辞が決まった形に限られます。サーバー名の部分にワイルドカードは使えません。これはClaude Codeの権限ドキュメントにある仕様です。実行系のツールは、クレジットを消費しうるためaskに置いています。
書き込み系の途中の確認は、AirOps側も促しています。Playbookの公開やWorkflowの実行は、対象のバージョン・入力・実行内容を確認してから進める前提です。Claudeに「実行して」と頼むときも、バージョンと入力を会話の中で先に決めておくと、意図しない実行を防げます。
つまずいたときの切り分け
AirOpsの回答が空・エラーのときの確認順
- QAirOpsのワークスペースは有料(有料枠の試用を含む)ですか?答えが無料答えがはい
無料ワークスペースは
list_workspacesまでしか使えません。データを引く要求はプラン制限になります。 - QInsightsを引くBrand KitでAEOが有効になっていますか?答えが無効答えがはい
list_brand_kitsが返すaeo_enabledの値で確かめられます。無効なBrand Kitには、AEO分析を問い合わせても答えが出ません。 - Q接続状態が「Connected」ですか?答えが未接続・認証切れ答えがはい
ReconnectかDisconnect後の再接続で、OAuthをやり直します。Claude Codeでは
/mcpからAuthenticateします。
それでも出ないとき
ネットワーク側を疑います。WSLではブラウザーのOAuthが失敗することがあり、その場合はWindows側から起動します。社内ネットワークはOAuthのリダイレクトやMCP接続を止めることがあり、app.airops.comの許可が必要になる場合があります。
ほかのサービスのコネクタ接続は、AgentMailを連携する方法にも手順があります。認証方式が複数あるMCPなら、AWS MCPサーバーの連携手順が比較になります。
よくある質問
Claude CodeでもAirOpsのグラフは見られますか
見られません。Interactive Appsに対応するのはClaude.aiとClaude Desktopです。Claude Codeは同じツールを呼べますが、結果はテキストで返ります。
APIキーを発行する必要はありますか
要りません。AirOpsアカウントでサインインするOAuth認証で、パスワードやAPIキーはClaude側に保存されません。接続をやめるときは、DisconnectするかClaude Codeでclaude mcp remove airopsを実行します。
引用を失ったページを見つけたあと、続けて何ができますか
公式の例では、該当ページをまとめたアクションGridを会話から作り、AirOpsへのリンクから開いて最適化に進めます。GridはAirOps側で続きの作業をするための入れ物です。