ClaudeとMyChatBotを連携する方法 — AI営業エージェントをチャットで作る
MyChatBotコネクタは、Claudeの会話から自社サイトの営業チャットを作り、FAQや商品カタログを教え、注文や顧客対応まで回せるようにします。追加手順と50ツールの全体像、取り消せない操作をまとめます。
MyChatBotは、自社サイトやTelegram・WhatsApp・Instagramで顧客に応対するAI営業エージェントを作るサービスです。コネクタを使うと、その構築から日々の運用までをClaudeの会話で進められます。ダッシュボードを開かずに、「サイトからアシスタントを作って」「今月の注文を見せて」と頼める形です。
コネクタ一覧では、カテゴリはCommerce & shopping、Communication、Sales & marketing、提供元はMyChatBot Corp、追加は2026年7月で、Anthropic verifiedの表示があります。サインインが必要で、APIキーは使いません。接続すると、MyChatBotのアカウントにOAuthでサインインします。アカウントが無ければ、その場で作れます。
MyChatBotコネクタを追加する
コネクタのURLは https://connector.mychatbot.app/mcp です。追加の経路は利用面で分かれます。
Claudeアプリでの追加
- 1
コネクタ一覧から探す
Claudeのコネクタ一覧でMyChatBotを探し、追加します。ディレクトリのページには「Add to Claude」のボタンがあります。
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MyChatBotにサインインする
認可画面でMyChatBotのアカウントにサインインします。アカウントが無ければ、この画面から作れます。
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会話で有効にする
会話のコネクタ設定でMyChatBotを有効にして、最初の依頼を投げます。
一覧から追加できない場合は、カスタムコネクタとして上のURLを登録できます。Pro・Maxプランなら、Customize > Connectorsから「+ Add」→「Add custom connector」を選び、名前とURLを入れます。カスタムコネクタをTeamやEnterpriseで使うには、組織への追加をOwnerなどの管理者が先に行い、そのあと各メンバーが自分でサインインします。手順の全体はCoworkカスタムコネクタ自作ガイドの流れと同じです。
Claude Codeから使うなら、HTTPトランスポートで追加します。
claude mcp add --transport http mychatbot \
https://connector.mychatbot.app/mcp追加後は、Claude Codeのセッション内で /mcp を開いてOAuthのサインインを済ませます。
最初の一手は「提案カード」を承認すること
コネクタの設計で最初に押さえたいのは、大きな操作が必ず承認カードで止まる点です。アシスタントの作成と、指示文(システムプロンプト)の変更は、カードで承認するまで何も変わりません。それ以外の操作は、会話で頼んだときだけ動きます。
アシスタントの作成は2段です。propose_assistant_setup が名前・挨拶文・指示文・初期のQ&Aを下書きしてカードに出し、承認すると build_assistant が提案のとおりに作ります。build_assistant は承認後にだけ呼ぶと説明されています。下書きは、事業名だけを渡しても作れます。
ページに載っている依頼例は次のとおりです。
- 「自社サイトから営業アシスタントを作って」
- 「サイトにチャットウィジェットを付けて」
- 「Telegramにつないで」
チャットウィジェットを自社サイトに載せる
create_website_widget は、サイトに載せるチャットの吹き出しを作り、貼り付け用のスニペットと試用ページのURLを返します。ダッシュボードに行かず、この会話だけで完結する唯一のチャネルです。スニペットは </body> の直前に貼ります。
同じ widget_id で呼び直しても2つ目は作られず、既存のウィジェットが更新されます。渡した設定は保存済みの値を置き換え、渡さなかった設定は残ります。連絡先フォームで尋ねる項目やボタンの位置・大きさなどは、このツールの引数にありません。結果に付く設定リンクから、MyChatBotの設定画面で変えます。
音声で答えるアシスタントは create_voice_agent です。認証情報なしで会話内で完結し、通話ボタン用のHTMLとnpmの2種類のスニペットを返します。音声エージェントそのものをClaudeから管理したいなら、ClaudeとElevenLabsの連携も比べてください。
メッセージアプリは「リンクを開いて仕上げる」
Telegram・WhatsApp・Instagramの接続は、会話では終わりません。各チャネルは自社のプラットフォーム側で認可するため、コネクタは設定用のリンクを返し、MyChatBotのダッシュボードでログインして接続を完了させます。ツールはチャネルごとに分かれており、Messenger用とTikTok用もあります。
チャネルがつながらないときの切り分け
- Qダッシュボードのリンクを開いて、MyChatBotにログインしましたか?答えがコネクタが返す設定リンクをブラウザで開き、ログインしてから接続を進めます。会話の中だけでは完了しません。答えがはい
次の確認へ進みます。
- Q`list_channels` で、そのチャネルが一覧に出ていますか?答えがダッシュボードでの認可が終わっていません。リンクをもう一度開いて手順を最後まで進めます。答えがはい
接続は済んでいます。
接続済み
list_channels に出たチャネル名は、のちの配信や切断でそのまま使います。
営業エージェントに教える材料を渡す
作ったアシスタントに知識を渡すツールは、素材ごとに分かれています。
| 素材 | ツール | 動き |
|---|---|---|
| 自社サイト | ツールadd_website_knowledge | 動き回答時にサイトを検索して読む。アップロードもインデックス待ちも不要 |
| FAQ | ツールcreate_faq_knowledge_base | 動き伝えた事実からFAQを書く |
| 商品カタログ | ツールcreate_products_integration | 動き会話で伝えた商品を登録する |
| 商品フィード | ツールcreate_product_feed_integration | 動きJSON・XML・Google Shopping・YMLなどのフィードを取り込む |
| Shopify | ツールconnect_shopify_store | 動き公開カタログを取り込む |
Shopifyは、ShopifyのアプリもAPIキーも要りません。ストアの公開カタログを読む方式で、商品はバリエーション(オプション・価格・在庫)ごと取り込まれます。fast_start は既定でtrueで、先頭250件を先に索引して、数分で売れる状態にします。残りはそのあと同期されます。
フィードの自動更新は、autoupdate_interval_hours に1・3・6・12・24のいずれかを指定します。connect_shopify_store を使う場合の既定は24時間です。create_product_feed_integration は指定しなければ1回だけ取り込みます。
ページの例では、フィード取り込み後に商品数・カテゴリ数・画像数が出る概況カードが表示されます。顧客は色・サイズ・素材・価格・在庫で絞り込めます。教えた内容は list_integrations で一覧にでき、不要になった素材は delete_faq_knowledge_base、delete_products_integration、delete_product_feed_integration で外します。
注文を会話の中で受けさせる
enable_order_taking を呼ぶまで、アシスタントは質問に答えて商品を勧められても、注文を記録する先がありません。その場合は人に引き継ぎます。商品カタログを取り込んだあとに有効にします。必須項目を省くと、名前・電話番号・配送先住所・任意のメールアドレスと、商品ごとの数量が既定になります。注文の受付を止めるのは disable_order_taking です。
日々の運用をClaudeに聞く
運用系のツールは参照が中心です。
get_usage_summary: 利用状況の概要get_order_stats、list_orders: 注文数・売上・状態別・チャネル別list_chats、get_chat、get_chat_messages: 会話と全文list_clients、get_client: 見込み客の連絡先・ファネルの状態・ラベル・メモget_subscription_info: プランとAI返信の残り
ページの例では、注文の概況カードが「あるチャネルが注文の50%を占め、5チャネル中で最も強い」といった一文を添えて出ます。数値はデモ表示で、実アカウントの値ではありません。売上は店舗自身の通貨で表示されます。
get_subscription_info は、アシスタントが急に答えなくなったときの切り分けに向きます。説明では、プランの内容と残りのAI返信数を読み取り専用で確認するツールで、「なぜ止まったのか」を尋ねる場面に使うとされています。ライブの顧客返信は返信数の残高を消費します。
取り消せない操作はここだけ押さえる
50のツールのうち、会話で頼むと元に戻せないものがあります。ツールの説明に書かれた挙動を並べます。
取り消しがきかない4つの操作
個別メッセージの送信
send_one_off_messageの送信は即時で、取り消しも編集もできません。顧客は返却と同時に、指定したチャネルでメッセージを受け取ります。メッセージはその顧客のチャット履歴にも残ります。キャンペーンの開始
immediate_outreach_createは、一致した全顧客へ配信を始めます。「now」なら約3分後に走り、送ったメッセージは回収できません。アシスタントの削除
delete_assistantは、そのアシスタントの全会話・チャネル・スキル・タスクも削除します。元に戻す手段も、エクスポートもありません。チャネルの切断
delete_channelは配信を止めて接続を外します。会話は残りますが、そのチャネルで新しいメッセージを受けられなくなります。
配信は、作る前に対象を確かめられます。immediate_outreach_preview_audience は何も作らず何も送らずに、同じ条件で届く人数を返します。条件は、対象の取り方(withChats・allClients・withoutChats)とファネルの状態などです。人数を見てから immediate_outreach_create に進み、送るチャネルは list_channels で確認した ChannelType__AssistantID の形で指定します。
配信を頼むときの運び方
いきなり配信を頼む
「今月話した全員にTelegramでクーポンを送って」と頼むと、一致した全員にすぐ届きます。
人数を見てから頼む
「今月話した人にTelegramでクーポンを送ると何人になる?」と先に尋ねます。人数と内容を確かめて、承認してから配信します。
配信後の停止は immediate_outreach_update_status です。user_paused で一時停止、scheduled で再開、draft で初期状態に戻します。draft は進捗と統計をすべて消すので、停止の目的なら user_paused を選びます。
指示文の変更は必ず比較してから
アシスタントの口調や方針を変えるときは、propose_instructions_update を通します。現在の指示文と、提案する指示文の全文を並べたカードが出て、Confirmを押すまで保存されません。Confirmは指示文を丸ごと置き換え、保存前にモデレーションが走って、問題のある内容は拒否されます。
ここに落とし穴があります。更新は全文置換なので、一部だけ直したいときも、提案には変更後の全文が要ります。ページの例も、元の指示文に追記した全文を提案しています。
変更を本番に出す前の確認用に、非公開のテストチャットがあります。test_chat_start で始め、test_chat_send で顧客のつもりで話しかけ、test_chat_end で履歴を消します。テストの返信は現在の本番の指示文とスキルから作られ、返信数の残高を消費しません。テストはアシスタントごとに1つで、開始すると前のテスト履歴は消えます。
ツール数が「50」と「38」で食い違う
コネクタの説明ページには、ツールが50個載っています。内訳は、立ち上げが14、知識の登録が14、運用が9、配信が8、改善が5です。一方、Claudeのコネクタ一覧の画面は「Show all 38 tools」と表示します。一覧の先頭に出る名前も、ここまで挙げたものの一部です。
2つの数字がなぜ違うのか、ページには説明がありません。名前を挙げたツールが一覧に見当たらないときは、コネクタ設定のツール一覧で、実際に使えるものを確かめてください。この記事のツール名は、説明ページに載っているものです。
使う前に知っておきたい範囲
コネクタが見られる範囲は、MyChatBotのアカウントの中身(アシスタント・FAQ・カタログ・会話・注文・顧客)です。接続を外すには、Claude側でMyChatBotを切断します。アクセスはすぐ止まりますが、アシスタント自体は動き続け、作ったものはダッシュボードに残ります。
営業の周辺でほかのSaaSとつなぐ場合は、Claude営業連携ガイドにSalesforce・HubSpot・monday.comの整理があります。コネクタ全般の使い方はClaudeコネクタの使い方にまとめています。
まとめ
このコネクタの価値は、構築と運用を同じ会話に置けることです。作成と指示文の変更は承認カードで止まり、配信前には人数の確認、変更前にはテストチャットが使えます。一方で、個別メッセージ、キャンペーン、アシスタントの削除は取り消せません。依頼の文には、対象の人数、チャネル、メッセージの中身まで書いて頼むのが安全です。