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ClaudeとBonsaiを連携する方法 — CRM・請求・稼働時間を会話で扱う

ClaudeとBonsaiを連携する方法 — CRM・請求・稼働時間を会話で扱う

BonsaiのMCPサーバーをClaudeに接続する手順です。OAuthログインの仕組み、53個のツールの範囲、請求書の削除や定期請求の停止を任せる前に決めておく運用をまとめます。

Claude Bonsai連携とは何か

Bonsai連携は、フリーランスや小さな受託事業者向けの業務ツールBonsaiが提供するMCPサーバーを、Claudeに接続する仕組みです。タスク、プロジェクト、案件(Deal)、取引先と担当者のCRM、ノート、提案書や契約書、稼働時間、請求書を、画面を開かずに自然文で読み書きできます。

Connectorsディレクトリでは「Bonsai」の名前で、開発元「Bonsai by Zoom」、Anthropic verifiedの表示付きで載っています。カテゴリはProductivity、追加時期は2026年7月、サインインは必須です。接続先のURLは https://mcp.hellobonsai.com/mcp で、提供元のドキュメントではベータ版と書かれています。

読むだけのコネクタではありません。タスクの削除、請求書の作成と取り消し、稼働時間の「請求済み」への切り替えまで、書き込み系のツールが並んでいます。便利さと引き換えに、任せる範囲を先に決めておく必要がある種類の連携です。

Connector全般の仕組みはClaudeのコネクタ解説にまとめています。ここではBonsai固有の接続手順、認証の中身、ツールの範囲、運用の勘所に絞ります。

接続する前に知っておくこと

先に押さえておく点は4つです。

前提

接続前の確認事項

  • Bonsaiアカウントが要る

    ログインは通常のBonsaiアカウントで行います。APIキーを作る手順はありません。

  • できることは自分の役割まで

    トークンはログインした会社での自分の役割を引き継ぎます。アプリでできない操作は、Claudeからもできません。

  • クライアントはOAuth対応が条件

    リモートMCPをHTTPで受け、MCP向けのOAuthログインに対応したクライアントなら接続できます。

  • 料金や上限は別枠

    BonsaiのMCPサーバー自体の利用料は、提供元のドキュメントに記載がありません。Bonsaiの契約プランとClaude側のプランは、それぞれの料金ページで確かめます。

Claude DesktopとClaudeアプリから接続する

ディレクトリの「Add to Claude」から入れる場合は、ボタンを押すとBonsaiのログインに進みます。URLを自分で指定する場合は、Bonsaiのドキュメントが次の手順を案内しています。

手順

カスタムコネクタでBonsaiを追加する流れ

  1. 1

    コネクタの画面を開く

    Customizeの中のConnectorsを開き、Connectorsの横の「+」を押します。

  2. 2

    カスタムコネクタを選ぶ

    「Add custom connector」を選びます。

  3. 3

    名前とURLを入れる

    名前は Bonsai MCP、URLは https://mcp.hellobonsai.com/mcp です。

  4. 4

    Bonsaiで認証する

    ブラウザでBonsaiにログインし、アクセスを承認します。

社内システムをカスタムコネクタとして足す一般的な流れは、Coworkカスタムコネクタ自作ガイドでも扱っています。

Claude Codeから接続する

Claude Codeでは1行のコマンドで登録します。サーバー名を bonsai にしておくと、あとで権限ルールを書くときにそのまま使えます。

claude mcp add bonsai --transport http \
  https://mcp.hellobonsai.com/mcp

登録しただけでは、まだログインしていません。最初にClaudeがこのサーバーを呼ぶとブラウザが開くので、Bonsaiで承認します。ログイン画面を自分で起こしたいときは、セッション内の /mcp から認証できます。外すときは次のコマンドです。

claude mcp remove bonsai

最初の依頼には、書き込みを伴わない読み取りが向いています。ドキュメントの例は次のとおりです。

今日のタスクと、期限を過ぎているものを出してください。

Claude Codeの全体像はClaude Code完全ガイドにあります。開発の道具であるClaude Codeに請求書やCRMをつなぐ使い方は、請求書の確認を実装作業の合間に挟みたいときに意味が出ます。

認証の仕組み:鍵を渡さずに、役割だけを引き継ぐ

認証の中身を知っておくと、トラブルのときに切り分けが速くなります。

BonsaiのMCPサーバーは、受けたリクエストをBonsaiに中継するだけの、状態を持たない中継役です。ログインの相手はクライアントとBonsaiの認可サーバーで、MCPサーバーはパスワードもトークンも保存しません。認可サーバーはOAuth 2.1の認可コードフローとPKCEで動き、クライアントの登録は初回接続時に自動で済みます(動的クライアント登録)。開発者ポータルでアプリを登録する手順がないのは、このためです。

アクセストークンの有効期間は15分です。クライアントがバックグラウンドで更新するので、使う側が毎回ログインし直すことはありません。

スコープを選ぶ画面は無い

Bonsaiの認可にスコープの選択はありません。トークンは、ログインした会社でのあなたの役割をそのまま引き継ぎます。接続時にサーバーが権限を一度読み取り、使えるツールだけを見せます。さらに、呼び出しのたびにも権限が再確認されるので、許可のないツールを呼べば権限エラーが返ります。

絞り込みはツールの出し分けだけではありません。財務データを見られない役割では、稼働時間やタスクの金額項目が結果から外れます。請求状況で稼働時間を絞り込む依頼も、答えそのものが隠したい情報を漏らすため、答えずに拒否されます。ツール一覧が人によって違って見えるのは、この仕様のためです。

権限を絞って使いたいときは、オーナーのアカウントでなく、必要な役割のアカウントで接続します。

トークンの失効と切断

接続を止めるには、クライアントからBonsaiのサーバーを外します。クライアントがBonsaiのOAuth失効エンドポイントでトークンを取り消すこともできます。

使えるツールの全体像

提供元のドキュメントによると、ツールは53個で、12のグループに分かれます。

数字

ツール数の内訳

  • ツール総数

    53

    12グループ

  • 請求書まわり

    8

    一覧・作成・更新・停止・削除・明細3種

  • ノート

    7

    読む・書く・紐づけ・削除

  • タスク

    7

    サブタスクと状態の一覧を含む

提供元ドキュメントのツール一覧を数えた値
グループ主なツール読み書きの性質
タスク主なツールlist_tasks、create_task、update_task、destroy_task読み書きの性質削除あり
プロジェクト主なツールlist_projects、create_project、create_project_budget読み書きの性質予算の削除あり
案件主なツールlist_deals、create_deal、update_deal読み書きの性質削除なし
取引先と担当者主なツールlist_companies、create_contact、list_company_activities読み書きの性質削除なし
ノート主なツールcreate_note、update_note、destroy_note読み書きの性質削除あり
提案書・契約書主なツールlist_docs、get_doc、create_doc読み書きの性質下書きのみ
稼働時間主なツールlist_time_entries、create_time_entry、update_time_entry読み書きの性質削除なし
請求書主なツールcreate_invoice、stop_invoice_recurrence、destroy_invoice読み書きの性質取り消しあり

このほかにチーム(list_team_members)、コメント、タグ、テンプレートがあります。サーバーはベータ版で、支払いとレポートは今後のマイルストーンで追加すると書かれています。今は、入金を見たりレポートを出したりする用途には使えません。

ディレクトリの一覧とドキュメントでツール数が違う

Connectorsディレクトリのページは、ツールが39個と表示します。一方、Bonsaiのドキュメントは53個です。どちらが古いのかはページからは判断できませんが、食い違いは実際の差に出ます。ディレクトリが先頭に並べる24個は名前順で、create_deal の次に create_invoice が来ます。ドキュメントにある create_doc は、その並びに入っていません。destroy_invoice も、destroy_invoice_item の手前には見当たりません。

使えるツールを正確に知りたいときは、接続後にClaudeへ「Bonsaiのツールを一覧にして」と頼みます。ここで返る一覧が、自分の役割で実際に使える範囲です。ドキュメントの表は、役割に制限のないアカウントで見えるツールの上限と考えてください。

業務での使いどころ

ドキュメントの例を、仕事の流れに並べ直すと次のようになります。

使いどころ

1日の流れに沿った使い方

  • 朝:今日の仕事を並べる

    未完了のタスクをプロジェクト別に並べ、緊急度の高いものを上にした朝のダイジェストを頼めます。list_tasks が担当者、期限、優先度、請求対象かどうかで絞り込めるので、「請求対象の作業で、まだ開いているもの」といった切り口も使えます。

  • 打ち合わせ後:CRMを更新する

    通話の内容から会社と担当者を作り、提案書を送るフォローアップのタスクまで作る依頼ができます。既に登録済みかを先に調べさせると、二重登録を避けられます。

  • 作業中:稼働時間を記録する

    「Acme Websiteに今日2時間、トップページの実装」と頼むだけで記録できます。メモ、時間単価、請求対象かどうかも指定できます。

  • 月末:請求にまとめる

    請求前の稼働時間を出し、請求書を作り、使った時間を請求済みに切り替える流れを1つの会話で回せます。

案件の成約からプロジェクトを立ち上げる流れもあります。ディレクトリの説明では、成立した案件がタスク、担当者、期限つきのプロジェクトになります。提案書はClaudeが下書きまでを作り、送信はBonsaiの画面で人が行います。create_doc は決して送信しない仕様で、足りない役割(署名者など)が誰も埋まっていなければ、そのことも返します。

会話の例

取引先への月次請求を、確認を挟みながら進めるときの流れです。

会話

請求書を作る前に、確認を挟む

  1. 後輩

    BrightTechの先月分を請求したいです。いきなり請求書を作らせて大丈夫ですか?

  2. 先輩

    先に請求前の稼働時間を出させてください。内訳を見て、合っていれば請求書を作る。請求先の担当者は作成前に確認させる、と指示に書いておくのが安全です。

  3. 後輩

    請求書を作ったら、稼働時間はどうなりますか?

  4. 先輩

    稼働時間を請求済みにするのは update_time_entry の役目です。請求書を作った後で、時間の扱いがどうなったかも確認させます。請求書を取り消すと、含まれていた稼働時間と経費は未請求に戻ります。

書き込みを任せる前の運用

Bonsaiの提供元は、書き込みを伴う操作を確認してから進める運用を勧めています。作成や更新は実データの変更で、請求書と稼働時間は案件に対する請求額へ直結するためです。

慎重に扱う操作

ツールの説明から、取り消しにくい操作を挙げます。

  • destroy_invoice — 下書きの削除、送信予定の取り消し、送信済みの取り消し(支払いリンクが無効になる)。支払い済みの請求書は拒否されます
  • stop_invoice_recurrence — 定期請求とサブスクリプションの系列を止めます。サブスクリプションは、登録済みのカードへの課金が止まります。発行済みの請求書はそのままです
  • destroy_task、destroy_note — どちらも削除です。ノートの削除は、削除した内容を返すと説明されています
  • destroy_project_budget — 予算の追跡をやめます。最終設定と、現在のサイクルでの使用額を返します

落とし穴

確認なしで「請求して」と頼むと、請求先の取り違えに気づけない

請求書の作成は、請求先の会社と案件を指定して実行されます。同名の会社がCRMにあると、意図しない側に作られる余地があります。「請求先の担当者を、作る前に私に確認して」と依頼に添える運用が、ドキュメントの例にも載っています。

Claude Codeでは権限ルールで削除系を止める

Claude Codeなら、ツール単位で拒否できます。ルールの書式は mcp__<サーバー名>__<ツール名> です。上のコマンドで bonsai と名付けたなら、削除と定期請求の停止は次のように止められます。

{
  "permissions": {
    "deny": [
      "mcp__bonsai__destroy_invoice",
      "mcp__bonsai__stop_invoice_recurrence",
      "mcp__bonsai__destroy_task"
    ]
  }
}

拒否したツールは、Claudeのコンテキストから外れます。同じサーバーのツールをまとめて指定したいときは mcp__bonsai__* と書けます。ただし、許可側(allow)では、ワイルドカードの前に mcp__bonsai__ のようにサーバー名を固定した接頭辞が要ります。

請求と課金に触れるツールだけでも、拒否ルールで固定しておくと、依頼文の書き方に左右されない運用になります。

つまずいたときの切り分け

切り分け

Bonsaiに繋がらない、またはツールが足りない

  1. Qログインの画面は開いたか?
    答えがいいえのとき

    Claude Codeなら /mcp からBonsaiを選んで認証します。OAuthのログインに対応していないクライアントでは、この接続は成立しません。

    答えがはい
  2. Q必要なツールが一覧に出るか?
    答えがいいえのとき

    ツールの出し分けは役割で決まります。Bonsaiの役割と権限の設定を、会社のオーナーか管理者に確かめます。

    答えがはい

それでも出ないとき

接続を一度外して、入れ直します。Claude Codeは claude mcp remove bonsai のあとに、もう一度 claude mcp add を実行します。

接続が切れたように見えるときも、多くはトークンの更新待ちか、役割の変更が原因です。Claude Codeは失敗が続いたサーバーを失敗扱いにして、/mcp から手動で再接続できる状態にします。

使う頻度と制限

レート制限は、IPアドレスごとに10分で1万リクエストです。AIアシスタント経由の普通の作業なら、まず届かない水準です。自動化が短時間に集中して絞られたときは、少し待って再試行します。

同じ種類の連携を比べる

業務管理系のコネクタは、権限の考え方が製品ごとに違います。書き込み権限を明示的に分ける例はClaude Lattice連携、プロジェクト管理の読み書きの範囲はClaude Smartsheet連携が参考になります。Bonsaiはスコープの選択画面を持たず、アプリ上の役割をそのまま使う設計です。権限の見直しは、Claude側ではなくBonsai側の役割設定で行います。

まとめ

Bonsai連携は、アプリでの役割をそのまま引き継ぐOAuth接続です。APIキーもスコープ選択も無く、導入はコマンド1行かカスタムコネクタの入力で済みます。

難しいのは接続でなく、書き込みの運用です。請求書の取り消しや定期請求の停止は、取引先への請求に直結します。読み取りから始め、削除系は拒否ルールで固定し、請求の作成は担当者の確認を挟む。この3点を決めておけば、CRMから請求まで1つの会話で回す使い方を、安全に試せます。

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