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Claude Code v2.1.260 — diffパネル追加、Bash権限ルールの拡大を撤回

Claude Code v2.1.260 — diffパネル追加、Bash権限ルールの拡大を撤回

Claude Code v2.1.260は、フルスクリーンにdiffパネルを追加し、v2.1.259で入ったBash権限ルールの拡大を撤回。66件のうち主要な変更をまとめます。

Claude Code v2.1.260が2026年9月4日に公開されました。66件の変更のうち、体感が大きいのは3点です。フルスクリーンモードで、会話の横に未コミットの差分を表示する/diffパネルが加わりました。/costとステータスラインには、プロンプトキャッシュが効かない理由が表示されます。そしてv2.1.259で拡大したBashコマンドへのRead()拒否ルール適用範囲が、撤回されました

このリリースで何ができるようになるか

/diffパネルは、フルスクリーンモードでClaudeの未コミットの変更を会話と並べて表示する新機能です。トグルは/diffコマンド一つで、コードの変化を見ながら次の指示を出せます。

/diff

複数ファイルにまたがる変更を一度に指示したときに、特に役立ちます。会話を止める必要はありません。次の指示を出す前に、変更範囲が意図どおりかその場で判断できます。

/costとステータスラインのprompt_cache欄には、キャッシュが外れた理由の推定が表示されるようになりました。ツール定義やシステムプロンプトが変わった場合と、TTL(有効期限)を過ぎてアイドル状態が続いた場合を見分けられます。原因が分かれば、無駄なキャッシュミスを避ける設定変更にもつなげやすくなります。

原因の推定が付くと、判断材料が増えます。理由がツール定義やシステムプロンプトの変更なら、変更頻度を減らせないか検討できます。理由がTTL超過なら、アイドル運用を見直すか、ミスとして許容するかを選べます。

v2.1.259でBashコマンドの引数へのRead()拒否ルールの適用範囲が拡大された変更は、v2.1.260で撤回されました。Read(./**/build/**)のようなルールがあると、あらゆる権限モードでnpm run buildまで拒否対象でした。cd … && grepのような複合コマンドも、auto modeで確認プロンプトの対象になっていました。撤回によって、v2.1.258以前と同じ挙動に戻ります。

あなたの開発フローはどう変わるか

影響の出方は、使っている機能によって差があります。

使い方影響度内容
v2.1.259でBashの許可プロンプトが増えた人影響度明確な恩恵あり内容ルール撤回で元の挙動に戻る
フルスクリーンで差分を見ながら作業する人影響度明確な恩恵あり内容/diffパネルで編集内容を確認しながら会話を続けられる
括弧を含むパスに権限ルールを書いているチーム影響度明確な恩恵あり内容Edit/Write/Readのルールがサンドボックスで無効化されなくなる
zshでREPORTTIME系変数を使う環境影響度明確な恩恵あり内容コマンド置換を隠した自動承認が塞がれる
社内ルートCA経由でBedrockに接続する組織影響度条件次第内容証明書ストアが原因のエラーが解消
Claude apps gatewayを運用する組織影響度条件次第内容oidc設定・管理設定まわりの修正が該当時のみ効く
macOSでblockReadsOutsideWorkingDirectoriesを使うチーム影響度明確な恩恵あり内容gitconfigとworktree分離サブエージェントの読み取りが復活
VS Code拡張の利用者影響度条件次第内容セッション管理・表示まわりの細かい修正
上記のいずれにも当てはまらない影響度ほぼ影響なし内容体感できる変更は少ない

v2.1.259でBashの許可プロンプトが増えていたチームは、v2.1.260でおおむね元の頻度に戻ります。ただし完全に無警戒だったわけではありません。リダイレクト先やtacegrepなどの直接引数へのRead()拒否ルールはv2.1.257から効いたままです。オプション値・git diff/git grepの引数・複合コマンドと、拒否ファイルを含むディレクトリへのgrep -r/cp -rが今回対象から外れました。

権限ルールを自前で書いているチームには、v2.1.260でさらに3件の修正が効きます。[が閉じていない等コンパイルできない正規表現の拒否ルールが1つあるだけであらゆる編集が失敗する問題が直り、以後は書かれた文字列をリテラルなパスとして扱います。zshでREPORTTIMEREPORTMEMORYDIRSTACKSIZEへの代入を使ってコマンド置換を隠す自動承認の抜け道も塞がれました。Bash(ls) xのように末尾にゴミが付いて一致しないルールは、無効な設定として明示的に報告されます。

worktreeで並列にセッションを回すチームにも複数の修正が入ります。macOSのpermissions.blockReadsOutsideWorkingDirectoriesは、サンドボックス化されたgitからユーザーのgit設定を隠していました。worktree分離下のサブエージェント自身のチェックアウトも、隠す対象に入っていました。この副作用がv2.1.260で解消されています。

-p --resume--continueは、worktreeのgitメタデータを失った後も再試行のたびに失敗する状態から、一度だけ失敗してworktreeなしで再開する挙動に変わります。/rewindの修正は2件です。チェックポイントのバックアップが無いのに成功と報告する問題と、巻き戻し後のファイル読み取り追跡が残る問題が解消しました。

組織で運用する管理者向けの修正もあります。Bedrockのモデル一覧取得・トークンカウント・AWS SSO/STSの資格情報取得でも、証明書まわりの問題が直りました。社内ルートCAがOSの証明書ストアのみに入っている環境で、unable to get local issuer certificateエラーになっていました。

Claude apps gatewayには、新しい設定が2つ増えました。openidを再要求したときだけid_tokenを返すIdP向けに、oidc.scope_on_refreshが加わりました。Claude Desktopのdesktopポリシーブロックにも、userPluginMarketplacesEnabledなどの新しいキーが加わっています。

claude.ai Enterprise/Teamでの修正は2件です。サインイン中に以前の/loginで作ったAPIキーが残っている環境では、管理設定が読み込まれない問題がありました。/statusがサインイン中のアカウントと設定済みAPIキーの両方を有効表示していた問題も、あわせて直っています。

Fable 5.1を使う環境では、[1m]ピンの無視・/modelピッカー未表示・ツール結果後のキャッシュ切れの3件が直っています。

主な変更点

新機能

項目内容
/diffパネル内容フルスクリーンモードで未コミットの変更を会話と並べて表示、/diffでトグル
プロンプトキャッシュミスの理由表示内容/costとステータスラインのprompt_cache欄に、ツール定義変更・システムプロンプト変更・TTL超過などの推定原因を表示
/reload-pluginsの非対話対応内容-p/Agent SDKセッションでも使え、Claude Code Desktop・SDKのコマンド一覧に表示
テキスト版/advisor内容/advisor/advisor <model>/advisor offが、デスクトップアプリ・Remote Control・その他の非対話セッションでも使用可能に
oidc.scope_on_refresh内容openidを再要求したときだけid_tokenを返すIdP向けの、Claude apps gateway設定
desktop policyの新キー内容userPluginMarketplacesEnableduserPluginUploadsEnabledなど、Claude Desktopの新しいキーに対応

権限・サンドボックス関連の修正

修正内容
括弧を含むパスの権限ルール内容Bashサンドボックスが無効な指定として落とす・無視する問題を修正
コンパイル不能な正規表現ルール内容[が閉じていない等の1ルールで全編集が失敗する問題を修正。以後はリテラルパスとして扱う
zsh変数への代入内容REPORTTIME/REPORTMEMORY/DIRSTACKSIZEでコマンド置換を隠す自動承認を修正
blockReadsOutsideWorkingDirectories(macOS)内容git設定とworktree分離サブエージェント自身のチェックアウトを隠していた副作用を修正
Glob/Grepの権限チェック順序内容パス探索を権限チェックより先に行っていた問題を修正。Readと同様に、権限判定後に不在パスを報告
末尾に文字が付く権限ルール内容Bash(ls) xのように一致しないルールを、無効な設定として明示的に報告するよう変更
Edit(C:\dir\(name)\**)型の設定エラー内容\(がパス区切りではなくエスケープされた括弧として読まれる書き方に対し、曖昧さのない綴りを提案するよう改善

Bedrock/AWSの修正

修正内容
ルートCA証明書内容社内ルートCAがOSの証明書ストアのみにある環境でのunable to get local issuer certificateエラーを修正(モデル一覧取得・トークンカウント・SSO/STS)
CountTokens API内容中断リクエストの入力トークンを、1トークン扱いではなくAWSの無料CountTokensAPI(bedrock:CountTokens権限が必要)で計測するよう改善

サインイン状態と管理設定の修正(CLI側)

修正内容
管理設定の未読み込み内容claude.ai Enterprise/Teamサインイン + 残留APIキーの環境で管理設定が読み込まれない問題を修正
/statusの二重表示内容サインイン中アカウントと設定済みAPIキーを両方「有効」と表示していた問題を修正、未使用の資格情報を明示
skillOverridesのエイリアス未適用内容checkupなど、バンドル済みSkillのエイリアスをキーにした設定が適用されない問題と、Skill(name)拒否ルールが<dir>:name形式のネストしたSkillをカバーしない問題を修正

Claude apps gatewayの修正

修正内容
リフレッシュ失敗ログ内容失敗したステップ名をログに含めるよう改善
orgPluginSettingsの送信形式内容Claude Desktop 1.15200.0以降が読めるリスト形式で送信するよう変更
ネストしたフィールドの誤記内容desktop policyのmanagedMcpServersorgPluginSettingsエントリで、ネストしたオブジェクト内のフィールド名を綴り間違えた場合も起動を拒否し、該当フィールドを名指しするよう変更

長いコンテキストまわりの改善

改善内容
1Mコンテキストモデルのauto-compact内容OpusとFableのセッションが1Mトークン上限の手前で圧縮するようになり、巨大なコンテキストの復旧圧縮も10分でタイムアウトしなくなった
Workflowサブエージェント内容長いコンテキスト圧縮の実行中に「停滞」と判定されて再起動される問題を修正

Fable 5.1関連の修正

修正内容
[1m]タグの無視内容ANTHROPIC_DEFAULT_FABLE_MODELピンの[1m]を無視し200Kコンテキストで動く問題を修正
/modelピッカー未表示内容Fable 5.1が使える組織で、ピッカーに表示されず/model claude-fable-5-1の直接指定のみ通っていた問題を修正
プロンプトキャッシュ内容ツール結果の後のコンテキストがキャッシュされず、毎ターン未キャッシュで送信されていた問題を修正
/effortの切り替え内容セッション途中でエフォートを変えてもプロンプトキャッシュが無効化されないよう改善

セッション・エージェント連携の修正

修正内容
SendMessageで再開したサブエージェント内容相手の完了通知がメイン会話に届き、いつまでも起きない問題を修正
agent teamsのトランスクリプト消失内容長いAPIリトライ待ちで、in-processチームメイトの発言が再試行通知に上書きされる問題を修正
Remote Controlの不正なモデル選択内容有効なモデル名でない選択を受け付けてしまい、次のメッセージで失敗していた問題を修正。以後はその場でエラーとして拒否する
ListAgentsの二重表示内容バックグラウンドへ移ったセッションが「対話中」の分身として二重に出る問題を修正
/rewindのバックアップ欠落内容チェックポイントファイルが無いのに成功と報告する問題を修正
/rewind後のファイル追跡残留内容巻き戻した先のターンの読み取り追跡が残り、スタブ化や全文再送信を招く問題を修正
-p --resume/--continueの再試行失敗内容worktreeのgitメタデータ欠落時、以後の再試行すべてが失敗する問題を修正
IDEの選択行範囲の消失内容Skill・スラッシュコマンド実行時、「N lines selected」のコンテキストが届かない問題を修正
GitLabのネストしたサブグループ検出内容gitlab.com/group/subgroup/project形式のリポジトリ検出を改善
owner/repo#123のissueリンク先内容github.comではなくgitlab.com側のissueへ向くよう修正

改善・挙動変更

  • /ultrareviewclaude ultrareviewの待機上限を30分から45分に延長
  • 非対話(-p/SDK)セッションのアイドル時CPU使用率を改善
  • Workflowのagent({schema})が、満たしようのないJSON Schemaを事前に拒否するよう改善。リトライ上限エラーに最後の検証失敗内容を含めるよう改善
  • 未pushコミットがあるバックグラウンドセッションの削除メッセージに、ブランチ名とコミット数を明記。もう一度削除するとworktreeが破棄される
  • フルスクリーンでのCtrl+Zが、一時停止した画面の上に代替スクリーンのシェルを残す問題を修正
  • ctrl+l/cmd+k(フルスクリーン)がターミナルのclear同様、トランスクリプト表示のみを消去するよう変更
  • サーバー管理設定のCLAUDE.md(claudeMd)が、セキュリティ承認ダイアログを発生させなくなった(hooks・shellコマンド・サンドボックス・危険なenv設定は引き続き承認が必要)
  • Claude in Chromeが組織の管理者設定に従うようになり、管理者が無効化すると--chrome/chrome・ブラウザツールが使えなくなる
  • !によるbash-modeプロンプトのコマンドは、strict sandbox mode(sandbox.allowUnsandboxedCommands: false)が有効でもサンドボックス外で実行(自分のターミナルへの直接入力と同じ扱い)
  • セルフホストランナーの--kill-session-after-minが、ユーザー待ちのセッションを強制終了せず一時停止(次のメッセージで再開可能)する扱いに変更
  • サブエージェントが起動したバックグラウンドコマンドの1時間制限を撤廃

VS Code拡張

  • フッターのモデルピルにエフォート表示を追加、モデル切り替え後にエフォート表示が古いままになる問題とピルサイズを修正
  • セッション一覧のステータスフィルタにOpen/Closedを追加
  • Remote Controlが自動でオンになったセッションでウェルカム画面が消えたままになる問題を修正
  • 開いているタブのセッションをセッション履歴から選ぶと二重に読み込まれる問題を修正(既存タブへ切り替えるよう変更)
  • タブのRenameコマンドが、タブの表示読み込み中に無反応になる問題を修正
  • リトライ後、途中で止まったメッセージ・空のツールカード・余分な「Thought for」表示が残る問題を修正
  • 起動中のタブに「Enable Remote Control for all sessions」の切り替えが反映されない問題を修正

Bash権限ルールはv2.1.259の拡大方針を撤回する動き

v2.1.259は、Bashコマンドの引数へのRead()拒否ルール適用を広げる方向へ舵を切りました。対象はオプション値・git diff/git grepの引数・複合コマンドと、拒否ファイルを含むディレクトリへのgrep -r/cp -rです。狙いは、読み取りを制限したディレクトリの外を、Bash経由で読ませないことです。

ところが実装は狙った範囲より広く効きました。実際に影響が出たのは、npm run buildのようなビルドコマンドとcd … && grepのような複合コマンドでした。1バージョンでの撤回は、この2つの副作用への対処です

バージョンBashコマンドへのRead()拒否ルール適用
v2.1.258以前BashコマンドへのRead()拒否ルール適用部分適用(リダイレクト先・tac/egrep等の直接引数はv2.1.257から対象。オプション値・git diff/git grepの引数・複合コマンド・grep -r/cp -rは対象外)
v2.1.259BashコマンドへのRead()拒否ルール適用適用範囲を拡大(オプション値・git diff/git grepの引数・複合コマンド、拒否ファイルを含むディレクトリへのgrep -r/cp -rまで対象化)。ビルド・grepなど日常コマンドまで拒否・確認対象に
v2.1.260BashコマンドへのRead()拒否ルール適用適用範囲の拡大を撤回。v2.1.258以前の挙動に戻る

今回撤回されたのはv2.1.259が広げた分だけです。基礎部分は残ります。v2.1.257で入ったリダイレクト先やtacegrepのような読み取り専用コマンドの直接引数へのRead()拒否ルールは、v2.1.260でも引き続き効くと読めます。

一方、--ignore-revs-file=.envのようなオプション値や、git diff/git grepの引数は対象外のままです。cd DIR && cat FILEのような複合コマンドの中身も、v2.1.260では検査対象から外れています。この経路だけで機密ファイルを守っていた設定は、改めて確認しておく価値があります。

Bash引数の中身までファイルパスとして解析し、既存のRead拒否ルールと同じ基準で判定する設計は、シェルの複合コマンド・演算子・環境変数展開を正しく捌くには荷が重すぎました。撤回自体は単純な差し戻しで、v2.1.260を適用すれば元の権限プロンプトの出方に戻ります。方針そのものを撤回したのか、実装をやり直すまでの一時的な巻き戻しなのかは公表されていません。

まとめ

Claude Code v2.1.260は66件の変更を含みます。多くの利用者が最初に体感するのは3点です。/diffパネル、プロンプトキャッシュミスの理由表示、v2.1.259のBash権限ルール撤回です。個人でCLIをそのまま使っているなら、自動更新を待てば反映されます。zshのREPORTTIME系変数や括弧を含む権限ルールを使っているチーム、社内ルートCA経由でBedrockに接続する組織は、該当する修正の内容を確認しておくと運用の見通しが立てやすくなります。

番号上の直前はv2.1.259で、今回撤回された適用範囲の拡大が入ったバージョンです。記事化されている直前バージョンはv2.1.258で、macOS 12での起動失敗など2件の修正を含みます。

関連ガイド

このバージョン単体の位置づけや前後の版とのつながりは、Claude Code完全ガイドでまとめて確認できます。

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