Claude Code v2.1.269 — plugin eval追加とVS Code拡張の機能拡充
Claude Code v2.1.269は98項目の更新です。プラグインを検証するclaude plugin evalと、VS Code拡張のagent map・Hooksダイアログなど管理機能を追加しました。
Claude Code v2.1.269は98項目の更新です。内訳は新機能・設定追加7件、修正42件、改善6件、仕様変更3件、VS Code拡張23件、Claude Code on the web 7件、Claude Tag 10件です。目玉は3つあります。プラグインの検証結果をスコアとレポートで得られるclaude plugin eval。Bashツールの編集結果に差分を添えるbashEditDiffEnabled。そして、VS Code拡張に加わったagent map・Hooksダイアログ・Permission rulesダイアログです。
強制的な移行を伴うbreaking changeはありません。CVEや資格情報漏出、データ損失を伴う回帰への対応もありません。ただし権限ルールの適用範囲が狭まる変更を含むため、!ルールやBash(tee:*)の許可ルールを使っている場合は設定の見直しが必要です。!で始まる拒否・確認の権限ルールは、それを書いた設定ソースを超えて適用されていた不具合が直り、複数の設定ソースに書いている場合はv2.1.269から適用範囲がソースごとに閉じます。Bash(tee:*)の許可ルールも、作業ディレクトリ外の書き込み先をカバーしなくなりました。展開したプラグインアーカイブが他のローカルユーザーから読み取れる、アーカイブ由来のworld-writableビットが残る、再展開後も古いファイルが残る、という3つの不具合の修正も含まれます。
このリリースで何ができるようになるか
claude plugin evalでプラグインの検証をスコア化する
claude plugin evalは、プラグインのeval(検証)スイートをClaude Code上で実行する新しいコマンドです。スコア付きの再現可能な結果を、JSONとHTMLレポートで受け取れます。対象はv2.1.269以降で、claude --versionで確認しclaude updateで更新できます。使い方は--helpで確認できます。
claude plugin eval --helpevalの雛形はclaude plugin eval initで作成できます。ケースは既定でevals/ディレクトリに置き、置き場所を変えたい場合は--eval-dirかmanifestのexperimental.evalsで指定します。各ケースは既定でプラグインあり/なしそれぞれ3回、2アーム比較では合計6回実行され、with-armのスコアが既定値1.0の--thresholdを満たしたときに合格と判定されます。閾値を下回るケースが1件でもあると、claude plugin evalはexit 1で終了します。
--json [path]で結果を保存しつつ終了コードでビルドを失敗させれば、そのままCIのゲートになります。実行コストの見積り上限(プランの使用量ではなく実行の見積り金額に対する上限です)は--max-cost-usdで設定できます。上限の判定は各実行の開始前に行われます。上限に達した後は新しい実行が始まりませんが、すでに走っているランは最後まで実行されるため、実際の支出が上限を超えることがあります。未着手のランを残したまま終わった場合、または最初の実行の前か実行時に資格情報が拒否された場合は、claude plugin evalがexit 2で終了します。このとき--jsonで指定した結果ファイルにpartial: trueと理由が書き出されます(既定の出力先は<evalディレクトリ>/results/<タイムスタンプ>/のaggregate-result.jsonです)。「非ゼロ=閾値未達」で判定するCIスクリプトは、コスト上限による打ち切りをテスト失敗と誤判定するので注意が必要です。中断した場合はexit 130で部分結果が書き出され、CIのタイムアウトなどで終了させられた場合はexit 143になります。終了コードで分岐するなら、非ゼロの4つを区別します。
初回の信頼プロンプトで止まらないようにするには--trust-pluginを付けます(CIでは実質必須のオプションです)。付けないと、ターミナルのないジョブはexit 1で拒否され、ランナーがターミナルを割り当てる場合はプロンプトの前で止まったままになります。
スコアを解釈する土台になるのが、プラグインを外した状態(W/OUT)とプラグインを有効にした状態(WITH)を同一ケースで両方実行し、その差分(Δ)を見る2アーム比較です。
eval実行とjudgeグレーダーはどちらも実際のモデル呼び出しです。実行するたびにプランの使用量、またはAPI課金に計上されるため、CIで頻繁に回す設計にする前に課金を織り込む必要があります。2アーム比較が不要なら--ablation noneでwith-armのみを実行し、コストを半分に抑えられます。ただし--ablation noneは除外なしで実行されるため、同じスイートでも2アーム比較時とは絶対スコアが変わることがあり、同じ--thresholdを両モードで使い回すと合否が変わることがある点に注意します。
evalのケースにBash・Write・Edit・WebFetch・WebSearchを使わせるには、--allow-toolsで明示的に許可します(claude plugin eval . --allow-tools Write Edit "Bash(npm test *)")。許可したBashはClaude CodeのOSレベルサンドボックスの中で実行されます。Native Windowsにはバックエンドが無いためWSL2で実行し、Linuxでは事前にbubblewrapとsocatをインストールします。
プラグイン全体を対象にスコア化する公式コマンドはこれが初めてです(単一skill向けにはskill-creatorプラグインがあります)。ファイルの構文・スキーマだけを確かめたい場合は、挙動を見るclaude plugin evalではなくclaude plugin validateを使います。
JSON出力はスクリプトから読み取れる形式なので、CIパイプラインへ組み込みやすくなります。claude.aiのサブスクリプションでArtifactsが使えるアカウントなら、HTMLレポートは既定でprivate artifactとしても公開され、Published: <url>と表示されます。ローカルだけに留めたい場合は--no-publishを付けます。
プラグインの作り方・配布・マーケットプレイスの仕組みはClaude Codeプラグイン(Plugins)完全ガイドにまとめています。
Bashツールの変更ファイルに差分がその場で表示される
Bashツールがファイルを編集したときの変更差分を、そのままツール結果に添える機能が加わりました。bashEditDiffEnabled設定で制御します。sedやcat >>のようなコマンドでファイルを書き換えても、EditツールやWriteツールを使ったときと同じように差分を確認できます。この設定名はchangelogでのみ確認でき、settings-reference.mdなどの公式ドキュメントにはまだ反映されていません。
{
"bashEditDiffEnabled": true
}VS Code拡張にagent map・Hooksダイアログ・Permission rulesダイアログが加わった
VS Code拡張に、セッションの中身を確認・編集する3つの画面が追加されました。これまでVS Code拡張には、サブエージェントを一覧で見る画面や、フック・権限ルールを一覧・編集する専用画面がありませんでした。
- agent map: フッターの「N agents」ピルから開く、セッション内のサブエージェントのマップです。カードごとにStop agentの操作と読み取り専用のトランスクリプトを確認できます
- Hooksダイアログ: コマンドメニューから開き、ユーザー・プロジェクト・ローカル設定のフックを閲覧し、追加・編集・削除できます。managed設定・プラグイン・セッション由来のフックは読み取り専用のままです
- Permission rulesダイアログ: 権限ルールを一覧し、ユーザー・プロジェクト・ローカル設定へのルール追加・削除ができます。起動オプション・セッション限定・managed設定由来のルールは読み取り専用です
Focus viewにも、実行中のサブエージェントがツールコールのグループの下に進捗行としてリアルタイム表示されるようになりました。VS Code拡張全体の使い方はClaude Code VS Code拡張機能の使い方で扱っています。
あなたの開発フローはどう変わるか
影響の大きさは利用形態で分かれます。
| 利用形態 | 影響度 | 具体的に変わること |
|---|---|---|
| プラグインを開発・配布する人 | 影響度明確な恩恵あり | 具体的に変わることclaude plugin evalでスコア付きの再現可能な検証ができる |
| Bashツールで直接ファイルを編集する運用をしている人 | 影響度明確な恩恵あり | 具体的に変わることbashEditDiffEnabledで変更差分がツール結果にその場で表示される |
| VS Code拡張でサブエージェントやフック・権限ルールを管理する人 | 影響度明確な恩恵あり | 具体的に変わることagent map・Hooksダイアログ・Permission rulesダイアログが使える |
| kitty・st・rxvt-unicode・WezTermなど特定のターミナルを使う人 | 影響度明確な恩恵あり | 具体的に変わることv2.1.247由来のキー入力の不具合が解消 |
| Bedrock・Vertex・Foundry・gatewayを使う人 | 影響度条件次第 | 具体的に変わること/insightsがアカウントの既定Opusモデルに失敗する不具合が解消。Bedrock・Vertex・gatewayを使うClaude Desktopでは、ターン終了時の通知テキストも届くようになる |
| Claude Tagを管理する管理者 | 影響度条件次第 | 具体的に変わることGitHubインストールのConnect all/Disconnect確認ダイアログや、Slackのプラグイン行表示・共有バナーなど管理系の修正が複数入る |
!で始まる権限ルールを複数の設定ソースに書いている組織 | 影響度条件次第 | 具体的に変わることルールの適用範囲が設定ソースごとに閉じ、挙動が変わる場合がある |
| 単発セッションで通常利用するだけの開発者 | 影響度ほぼ影響なし | 具体的に変わること目に見える変更は少なく、通常の更新サイクルで取り込めば十分 |
kitty・st・rxvt-unicode・WezTermを使っている人が最初に気づくのはキー入力です。F1/F2/F4がkitty-protocol対応ターミナルで反応しない、stでDeleteキーが効かない、rxvt-unicodeでAlt+矢印キーがEscape扱いになる、WezTermでShift+記号キーが未シフトのキーとして入力される。この4つはいずれもv2.1.247で入った回帰で、今回まとめて直っています。
Bedrock・Vertex・Foundry・gatewayでClaude Codeを使っているチームは、/insightsがアカウントの既定Opusモデルに届かず失敗する不具合の解消に気づくはずです。Bedrock・Vertex・gatewayを使うClaude Desktopのセッションでは、ターン終了時に「Claudeが何を必要としているか」を示す通知テキストが届かない不具合も修正されました。こちらはheadlessやリモート運用ではなく、Desktop(GUI)側の修正です。
!で始まる権限ルールを複数の設定ソース(managed settings・ユーザー設定・プロジェクト設定など)にまたがって書いている組織は、動作確認をおすすめします。これまでは1つのソースに書いた!ルールが他のソースにも及んでいましたが、v2.1.269からはソースごとに閉じます。裸の!だけの否定ルールも無視される扱いに変わりました。組織のポリシー設定まわりでは、別のClaude Codeプロセスが同時にログインを更新すると組織のポリシー上限が読み込まれない不具合も直っています。こちらは特定のプラットフォームに限った話ではありません。
主な変更点 — v2.1.269の98項目
新機能・設定追加(7件)
claude plugin evalを追加(前述)- Bashツールの変更ファイル差分表示(
bashEditDiffEnabled)を追加(前述) /output-style [name]を追加。output styleの一覧表示と切り替えができるコマンドで、Remote Control経由のセッションやクラウド・その他のheadlessセッションでも使える。このコマンドはv2.1.73で非推奨化されv2.1.91で削除されており、今回のv2.1.269で復活した。output styleの切り替え方はClaude Code output styleの切り替えは/configで行うにまとめているが、このリンク先は削除時点の情報で、/output-style復活後の内容にはまだ対応していないOTEL_METRICS_INCLUDE_REPOSITORYを追加。OpenTelemetryのメトリクス・イベントにvcs.*のリポジトリ属性を付与する。OTEL_LOG_TOOL_DETAILSを併用するとcommitイベントにvcs.ref.head.*も付く。Claude CodeのOpenTelemetry計装全体はClaude CodeのOpenTelemetryで利用量とコストを可視化で解説しているCLAUDE_CODE_GATEWAY_MODEL_DISCOVERY_TIMEOUT_MSを追加。LLM gatewayの/v1/models検出タイムアウト(既定3秒)を延長できる/focusを勧めるスピナーのヒントを追加。プロンプトと1行の作業要約、応答だけの画面に切り替えられる。/focus自体の使い方はClaude Codeの/focusビューで応答だけに集中するで扱っているCLAUDE_CODE_WORKFLOW_MAX_CONCURRENT_AGENTS(1〜256)を追加。Workflowツールの1実行あたりの同時エージェント数上限を、推論待ちが支配的なfan-out向けに引き上げられる
ターミナル・キーボード対応の修正
- F1/F2/F4がkitty-protocol対応ターミナルで効かない、stでDeleteが効かない、rxvt-unicodeでAlt+矢印がEscape扱いになる、WezTermでShift+記号が未シフトのキーとして入力される、という4件の不具合を修正(v2.1.247で入った回帰)
- SSH接続や未知のターミナルでのキーボード対応を改善。kitty keyboard protocolの問い合わせに応答するターミナル(footやAlacritty 0.16+など)でShift+EnterとCtrl+Shiftのショートカットが使えるようになった
- ターミナルの機能問い合わせへの応答(
^[[?1;2c)が、起動時に画面へ文字として表示される不具合を修正 - ターミナルをリサイズした後、フルスクリーン表示のトランスクリプト上下の行が空白になる不具合を修正
- GNOME TerminalとKonsoleの一部バージョンで、対応していないsynchronized outputをターミナル名から誤って有効と判定していた不具合を修正
- SSHやブラウザーターミナルなど低速な接続で、起動時に
22cのような文字列やターミナルの色・バージョン応答がプロンプトへ入力される不具合を修正 - rxvt-unicodeで、フルスクリーンの出入り後にブロックカーソルがインターフェースの下に表示され続ける不具合と、外部エディター終了後にカーソルブロックが残る不具合を修正
- 外部エディター(Ctrl+G)から戻った際、フルスクリーン外とKonsole上でインターフェースが二重に描画されていた不具合をそれぞれ修正
プロンプトキャッシュとセッション再開
- 応答が出力トークン上限で打ち切られ自動的に再開されたとき、次のターンでプロンプトキャッシュが部分的に無効化されていた不具合を修正
- Claudeの思考を途中で中断してセッションを再開すると、それ以前のコンテキストの再送され方が変わりプロンプトキャッシュの再利用を損なうことがあった不具合を修正
- クラウドセッションでのプロンプトキャッシュミスを、最初のリクエスト前にサーバー設定を少し待つ形で修正
CLAUDE_CODE_RESUME_INTERRUPTED_TURNが、6時間以上前にAPIエラーで失敗したターンや、CLAUDE_CODE_RESUME_INTERRUPTED_TURN_MAX_AGE_MSで設定した期間より古いターンまで再実行していた不具合を修正- 自動compactionが要約できる完全な過去のやり取りを持たない場合(Agent SDKで非常に大きいプロンプトのセッションに多い)、「Prompt is too long」から永久に抜け出せなくなる不具合を修正
- 同期プラグインのMCPサーバーが、リモートセッションの再開時に接続されない不具合を修正
- モデルが切り替わった、またはターン途中でリクエストが再試行されたheadlessセッションの再開が、そのターンの返答を失っていた不具合を修正
プロンプトキャッシュの安定化はv2.1.267から続く取り組みです。仕組み自体はClaudeのプロンプトキャッシュの仕組みで解説しています。
権限・セキュリティ関連
!で始まる拒否・確認ルールが、それを書いた設定ソースを超えて適用されていた不具合を修正(上記Callout参照)--output-format stream-json結果のpermission_denialsが、パス指定の拒否ルールでブロックされたRead・Edit・Writeの呼び出しを含めていなかった不具合を修正- 展開したプラグインアーカイブが他のローカルユーザーから読み取れる、展開後のファイルがアーカイブ由来のworld-writableビットを保持する、再展開後も古いファイルが残る、という3つの不具合を修正
- Bashの
teeコマンドが書き込むファイルにEdit()拒否ルールと書き込みパスチェックが適用されていなかった不具合を修正。Bash(tee:*)の許可ルールは、作業ディレクトリ外の書き込み先をカバーしなくなった - スキームなしで設定されたgRPCテレメトリエンドポイントについて、managed settingsの承認ダイアログが収集先の名前を表示していなかった不具合を修正
- プラグインの
headersHelper同意プロンプトが、別のホストと誤読されうるURLパスを表示していた不具合を修正 @で始まるフォルダー名を含むWindowsの相対パスが、プラグインエラーで[redacted URL]に置き換えられていた不具合を修正
リモート・headless運用の修正
- リモート・headlessセッションが、バックグラウンドエージェントが実行中でも「waiting for your input」と報告していた不具合を修正。
CLAUDE_CODE_BG_TASKS_REPORT_RUNNING=0で以前の挙動に戻せる - 別のClaude Codeプロセスが同時にログインを更新すると、組織のポリシー上限がセッションに読み込まれなかった不具合を修正
- サーバーURLのクエリパラメーターの順序だけが変わった設定更新で、MCPサーバーが再接続していた不具合を修正
- SDKまたはデスクトップアプリ経由のセッションが、他のセッションのエージェント一覧でunknownステータスとして表示されていた不具合を修正
クラウドデプロイメント別の修正
/insightsがBedrock・Vertex・Foundry・gatewayデプロイメントで、アカウントが既定のOpusモデルに到達できない場合に失敗していた不具合を修正。セッションのモデルを代わりに使う- Bedrock・Vertex・gatewayを使うClaude Desktopセッションが、ターン終了時の通知テキストを受け取れなかった不具合を修正
CLIの細部
- compaction後にClaudeへ伝わるgitステータスが、セッション開始時点のものではなく現在の状態になるよう修正
- バックグラウンドタスクのディスク上の記録に含まれるターミナルエスケープコード・改行・過大なテキストが、作業を再開したときにタスク一覧やタスク通知へそのまま届いていた不具合を修正
- CMYK JPEG画像が「cannot decode」で添付に失敗する不具合を修正。他のJPEGと同様に変換・リサイズされるようになった
- ネイティブカーソルを有効にしたターミナルで、権限ルール・auto-modeルール・ディレクトリ追加・セッション名変更・フィードバック確認の各テキスト入力欄でカーソルが表示されない不具合を修正
/forkのレシートを1秒未満の間隔で連続クリックすると、現在のツールの終了を待つ間セッションがすぐにバックグラウンド化されなかった不具合を修正- attributionのリマインダーが、CLAUDE.mdやメモリのcommit・pull request attribution拒否ルールを上書きしていた不具合を修正。managed settingsが設定した行は引き続き適用される
- 単語間にスペースを置かない日本語・中国語・タイ語などのテキストで、プロンプト候補が失われていた不具合を修正
- 名前や説明に改行を含む、またはターミナル幅より長いバックグラウンドエージェントを表示しているとき、プロンプトボックスの上端が余分な行に分かれていた不具合を修正
/goalの実行がAPIエラー・ネットワーク切断・トークン上限の後にエラーを出さずに止まっていた不具合を修正。バックオフしながら再試行し、止まる場合は理由を示す。使用上限のリセット待ちの場合もその旨を示す/btwの回答に実行されていないツール呼び出しや出力が含まれていた不具合を修正。副質問には書かないよう指示し、書かれた場合は実行されていない旨のフラグを立てる- [Windows] Claude Code終了時に、バックグラウンドへ送ったPowerShellツールのコマンドが停止してしまう不具合を修正
プラグイン・エンタープライズ
- 組織のmanaged settingsで有効化したプラグインが、headlessセッションとClaude Desktop(このCLIバージョンを同梱後)で読み込まれない不具合を修正。次のセッションから読み込まれる
- プラグインのLSPサーバーが
shutdownパラメーターを拒否する場合(rust-analyzerなど)、セッション終了後も起動したままになっていた不具合を修正。shutdownが失敗してもexitは送られるようになった
改善(6件)
/diffパネルが、ローディング状態を経ずに一段階で完全に描画されて開くよう改善- 日本語・中国語・韓国語のプロンプト候補フィルタリングを改善。複数言語混在や単語単体の候補は残し、メタ的・評価的なテキストは英語と同様に除外する
- Skillツールの「Unknown skill」エラーを改善。裸の名前が1つのプラグインSkillにだけ一致する場合、そのフルネームを示す
- SSH接続や未知のターミナルでのキーボード対応を改善(前述)
- 長時間セッションの応答性を改善。トランスクリプト更新のたびに会話全体を再処理して折りたたみ済みツール使用の要約を作り直すことがなくなった
- テレメトリを無効にしたファーストパーティセッションを改善。会話の途中で接続が完了した
alwaysLoadのMCPサーバーが、ツール検索の往復なしで次のターンから使える
仕様変更(3件)
/ultrareview --postが、findingsが揃った時点でPRコメントを直接投稿しリンクを表示するよう変更。以前はコメント投稿のために2つ目のクラウドセッションを起動していた- スクラッチパッドへ保存するArtifactデータベースの読み取りが、作業フォルダーの承認で止まらなくなった
- クラウドセッションでclaude.aiから同期されるスキルの名前が、Claude Desktopと同じ
anthropic-skills:<name>形式に変更。他で使われていない場合はベア名でも引き続き使える
VS Code拡張(23件)
agent map・Hooksダイアログ・Permission rulesダイアログ・Focus viewの進捗行は前述のとおりです。残りは次のとおりです。
- Switch accountの画面にCancelボタンを追加。現在のアカウントのままセッションへ戻れる
- Focus viewが、スケジュールされたタスクなどプレーンテキストで届いたプロンプトから始まるターンを、直前のターンの一部として表示していた不具合を修正
- フッターのプロンプトキャッシュ時計が、パネルが狭いときに分の表示を隠していた不具合を修正
CLAUDE_CONFIG_DIRを設定ファイルやenvironmentVariables設定で指定したとき、セッション一覧が既定フォルダーのセッションを残していた不具合を修正- 読み込みが遅れて完了したプランプレビューが、コメント欄を隠す、または古いプランを表示することがあった不具合を修正
- プランプレビューが、Claudeタブを閉じた後にどこにも反映されないコメントを受け付けていた不具合を修正
- 最後の返信の後にcompactionされ、その後閉じたセッションのプロンプトキャッシュ時計と再オープン通知が、再度開いたときcoldと読めるよう修正
- Remote Controlが有効な状態で拡張機能内でリネームしたセッションが、claude.ai/code上で旧名のままだった不具合を修正
- 「Enable Remote Control for all sessions」トグルが、ターミナルから既定値にリセットされた後も直前の位置を保持していた不具合を修正
- ウィンドウ再読み込み後、復元されたClaudeタブがクリックされるまでセッション一覧で開いている扱いにならず、その行を開くと2つ目のタブが開いていた不具合を修正
- Switch accountが、同じアカウントで再サインインしたときにタブが却下済みの使用上限警告を忘れてしまう不具合を修正
- 長いターンの途中でセッションがリネームされた場合、ウィンドウ再読み込み後にリネームが生成名で上書きされていた不具合を修正
- サイドバーの使用量メーターが、アカウントがその上限を失った後も古いモデル別週次上限行を保持していた不具合を修正
- キーボードショートカットで送信した
@メンションが、新しいチャットビューがまだ起動中のときにキー入力からかなり遅れて入力欄に挿入されることがある不具合を修正 - Claudeサイドバーを開いた直後にAccount & usageヘッダーが少し遅れて現れ、セッション一覧が下にジャンプしていた不具合を修正
- 自分以外の相手に向けた文書やメッセージの書き方を改善。Claudeがその読み手向けに書き、返信の冒頭でその読み手を明示するようになった
- スラッシュコマンドメニュー・
@メンションメニュー・output styleピッカー・送信/停止ボタン・権限や質問のカード・オンボーディングのチェックリストにおけるスクリーンリーダーとキーボードのアクセシビリティを改善 - メッセージ入力欄の現在ファイルチップを変更。Hideトグルの代わりに×ボタンで外せるようになった
- セッションタブの右クリックメニューとエディタータイトルバーの「...」メニューからClaude Codeの項目を削除。メニューを開いたタブに対して操作できていなかったため
Claude Code on the web(7件)
- キューに入れたメッセージを、Claudeが読む前に取り消せるようになった。キューから削除するか、EscまたはUpキーを押すとテキストが入力欄に戻る
- 使用できるモデルを制限している組織で、クラウドセッションでの
/model defaultがそれ以降のメッセージすべてを失敗させていた不具合を修正 - 一過性のサーバーエラーの後、単発のスケジュール済みルーティンがまれに2回実行される不具合を修正
- サブエージェントを使うルーティン実行が早すぎるタイミングで完了扱いになることがあった不具合を修正。実際の失敗後のリトライがスキップされる、または重複実行が始まることがあった
- Claudeがリポジトリのサブフォルダーから作業していたとき、クラウドセッションのトランスクリプト内のファイルリンクがGitHubの404を開いていた不具合を修正
- Cloud environments管理ページを変更。各テーブルを5行に制限し到達できないことがあった「Show more」の代わりに、すべての環境を一覧表示する
- Freeプランユーザー向けのclaude.ai/codeを変更。「Disabled by org admin」ページで行き止まりにする代わりに、アップグレード導線を持つプランページを開く
Claude Tag(10件)
- GitHubインストールの管理設定で、Connect allまたはDisconnectの前に確認ダイアログを追加。組織全体に及ぶ変更の誤操作を防ぐ
- Slackが一時的にレート制限をかけたことで失敗通知が失われ、ターン失敗後にスレッドへ何も返らなくなることがあった不具合を修正。通知は再試行されるようになった
- 組織が有効化していないモデルへの切り替えをClaudeが受け入れ、フォールバックモデルで何も知らせずに応答していた不具合を修正。いまは切り替えを断り、管理者が有効化できる旨を伝える
- ファイルを添付した同じメッセージで表が生のパイプテキストとして投稿されていた不具合を修正。表は通常の返信として投稿され、ファイルはプレーンなキャプションとともに続く
- Claudeが有効でないチャンネルの最上位階層での
@Claude !restartが、無関係な会話を開始していた不具合を修正。再起動対象がない旨を非公開で伝えるようになった - Slackアクセス設定のプラグイン行が、オフにする手段のないラベルなしの生IDを表示していた不具合を修正。名前と、管理するバンドルへのリンクを表示する
- Slackから開始したセッションの共有バナーとShareダイアログが、組織全体がリンクを開けると誤って主張していた不具合を修正。Slackチャンネルの対象者を正しく示す
- 管理設定ページとそのSlackチャンネル選択の読み込み時間を改善。チャンネルや接続ワークスペースが多い組織で特に効果が大きい
- Slackチャンネルでのスケジュール済みルーティンを改善。ルーティン実行が新規の最上位チャンネルメッセージの代わりに既存のスレッドへ返信できるようになった
- Claudeのライブ進捗チェックリストのタイムスタンプを改善。固定のUTC時刻の代わりに、閲覧者ごとのローカル時刻と最終更新からの経過時間を表示する
kitty keyboard protocolへの対応拡大は、v2.1.247の回帰修正を超えて対応ターミナルを広げる動き
今回のターミナル関連の修正は単独の不具合ではありません。出発点はv2.1.247で入ったキー入力の回帰です。kitty-protocol対応ターミナルでF1/F2/F4が反応しなくなりました。原因の内部詳細は公開されておらず、公式changelogもregression in 2.1.247とだけ記しています。同じ頃、stでのDelete・rxvt-unicodeでのAlt+矢印・WezTermでのShift+記号入力も、それぞれ別の壊れ方をしていました。v2.1.269はこの4件をまとめて塞いでいます。
同時に、対応範囲そのものも広げています。kitty keyboard protocolの問い合わせに応答するfootやAlacritty 0.16+のようなターミナルで、Shift+EnterとCtrl+Shiftのショートカットが新たに使えるようになりました。GNOME Terminal・Konsoleの表示判定、rxvt-unicodeのカーソル表示、SSH経由の低速接続の修正も、同じくターミナル互換性まわりの修正です。ターミナル周りの修正と改善はこのリリースの広い範囲に及びます。
kitty keyboard protocolへの対応拡大はターミナル互換性の前進です。ただし対応範囲を広げるほど、個々のターミナル実装の癖を拾う経路も増えます。同じ系統の不具合が今後の版でも出る可能性は残ります。特定のターミナルでキーが効かないと感じたら、まずv2.1.269へ更新したうえで再現するか確認するのが早道です。
まとめ
今回の中心は3点です。プラグインの品質を再現可能なスコアで検証できるclaude plugin eval。Bashツールの編集結果に差分を添えるbashEditDiffEnabled。そして、VS Code拡張に加わったagent map・Hooksダイアログ・Permission rulesダイアログです。残りは各領域の修正と改善です。プロンプトキャッシュとセッション再開の安定化、ターミナルのキーボード対応、権限ルールの適用範囲、プラグインのセキュリティ、VS Code拡張・Claude Code on the web・Claude Tagが対象です。強制的な移行を伴うbreaking changeはありません。CVEや資格情報漏出もありません。ただし、プラグインアーカイブのアクセス権限に関わる修正に加え、権限ルールの適用範囲が狭まる変更を含むため、!ルールやBash(tee:*)を使っている場合は設定の見直しが必要です。
プラグインを開発・配布している人、Bashツールで直接ファイルを編集する運用をしている人、VS Code拡張でサブエージェントや設定を管理している人には直接効く変更です。kitty・st・rxvt-unicode・WezTermなど特定のターミナルを使っている人と、!で始まる権限ルールを複数の設定ソースに書いている組織にも、意味のある修正が含まれます。それ以外の利用は、通常の更新サイクルで取り込めば十分です。
関連ガイド
このバージョン単体の位置づけや前後の版とのつながりは、Claude Codeの基礎ガイドでまとめて確認できます。
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