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Claude Code v2.1.267 — effortに上限をかける設定と、キャッシュ破棄の集中修正

Claude Code v2.1.267 — effortに上限をかける設定と、キャッシュ破棄の集中修正

Claude Code v2.1.267は、maxEffortLevel設定でeffortの上限を全プロバイダー一律にかけられるようになり、セッション再開時のプロンプトキャッシュ破棄をまとめて修正した53項目の更新です。

Claude Code v2.1.267は53項目の更新です。新機能・設定追加は3件、修正41件、改善7件、エンタープライズ向けの仕様変更2件という内訳です。目玉は2つあります。組織にも個人にもeffortの上限をかけられるmaxEffortLevel設定と、セッション再開やツールリストの変化でプロンプトキャッシュと拡張思考が失われる不具合にまとめて手を入れた11項目(修正10件・改善1件)です。

CVEや資格情報漏出、ファイルや作業内容の消失を伴うregression、強制的なbreaking changeへの対応はありません。ただし、macOS/Linuxでプラグインマーケットプレイスのパスにバックスラッシュを含めると封じ込めチェックをすり抜けられる不具合の修正が1件含まれ、これはセキュリティに関わる修正です。

このリリースで何ができるようになるか

maxEffortLevel設定でeffortの上限を全プロバイダー一律にかけられる

maxEffortLevelは、セッションが使えるeffortレベルに上限をかける新しい設定です。トップレベルでも、modelSettings配下でモデルごとにも指定できます。/effort--effortCLAUDE_CODE_EFFORT_LEVEL環境変数、モデル自身の既定値など、どの経路で上限を超える値を選んでも、実際にはこの上限で動きます。上限より低いレベルは、ユーザーが引き続き自由に選べます。

Claude Codeがリクエストのたびに上限をその場で適用するため、Amazon Bedrock・Google CloudのAgent Platform(Vertex AI)・Microsoft Foundryのどのプロバイダーを使っていても同じ上限がかかります。指定できる値はlowmediumhighxhighmaxの5つで、maxは上限なしを意味します。

設定を置ける場所はmanaged settingsに限りません。個人のユーザー設定やプロジェクト設定に書けば、組織の強制ではなく自分のセッションだけコストを抑える使い方もできます。組織全体に強制するにはmanaged settingsに置きます。設定例は次のとおりです。

{
  "maxEffortLevel": "medium",
  "modelSettings": {
    "claude-sonnet-4-6": {
      "maxEffortLevel": "max"
    }
  }
}

全モデルをmediumに抑えつつ、Sonnet 4.6だけはmaxを指定して上限の対象から外す例です。モデルごとのmaxEffortLevelがトップレベルの値を置き換えるのは、両方を同じ設定ソース(たとえばmanaged settings内)に書いたときに限られます。設定ソースが違えば置き換えは起きず、それぞれのスコープが設定した上限が別々に効き続けます。

Claude Enterpriseプランでは、管理者がカスタムロールごとにモデル単位のeffort上限を設定する仕組みがv2.1.195から使えます。maxEffortLevelはそれとは別に、プランとプロバイダーを問わず効くクライアント側の上限設定です。同じモデルに両方の上限が効く場合は、低いほうが適用されます。

ただし、xhighより低い上限をかけたモデルではultracodeが自動的にオフになります。Claudeが自分でワークフローを組み立てなくなり、/effortのメニューにもultracodeが出なくなります。effortレベルの選び方そのものはClaude Code effortレベルの使い方と設定で詳しく扱っています。

--system-prompt-snapshot offでシステムプロンプトを都度作り直せる

Claude Codeはシステムプロンプトを会話の開始時に記録し、以降のリクエストではその記録済みの内容を使い回します。この記録は会話がcompactionされるまで有効で、--resume--continueで会話に戻った後のリクエストにも引き継がれます。この記録が働くのはfeature flag(機能フラグ)を取得するセッション、つまりclaude.aiまたはConsoleアカウントでサインインしたセッションが既定で該当します。

Amazon Bedrock・Google CloudのAgent Platform・Foundryなどfeature flagを取得しないセッションでは、もともと毎リクエスト作り直されるため--system-prompt-snapshotは効果がありません。--bareCLAUDE_CODE_SIMPLE=1のbareモードでは記録が既定でオフで、--system-prompt-snapshot onを明示すると有効になります。

--system-prompt-snapshot offを付けて起動すると、この記録を使い回さず、リクエストのたびにシステムプロンプトを最新の内容で生成し直します。

claude --system-prompt-snapshot off

プロンプト文面を書き換えながら試す場面向けのフラグです。会話が記録したプロンプトを使い回す代わりに毎リクエスト生成し直すため、その間はプロンプトキャッシュの恩恵を受けにくくなるとみられます。プロンプト文面を固めたら通常運用に戻すのが前提の設定です。

--system-prompt-snapshotはv2.1.257以降で使えます。

あなたの開発フローはどう変わるか

影響の大きさは利用形態で分かれます。

利用形態影響度具体的に変わること
Bedrock・Agent Platform・Foundryで組織全体のeffortコストを管理したい管理者影響度明確な恩恵あり具体的に変わることmaxEffortLevelでプロバイダーをまたいで一律の上限をかけられ、ユーザーはそれ以下を自由に選べる
サブエージェント・MCP・複数モデルを日常的に併用する開発者影響度明確な恩恵あり具体的に変わることセッション再開・モデル切替・MCP再接続でプロンプトキャッシュが壊れ拡張思考が消える不具合が解消
Opus 4.7・Opus 4.8・Fable 5でSkillやSub-agentのeffort指定を使う開発者影響度条件次第具体的に変わることfrontmatterのeffort:指定が無視されていた不具合が直り、指定どおりの深さで実行される
claude remote-controlを30日以上動かし続ける運用影響度条件次第具体的に変わることサーバー資格情報の期限切れで接続中の全セッションが切断される不具合が解消
Claude Tagを管理するSlack管理者影響度条件次第具体的に変わること使用クレジット切れのエラー表示とTool access requestsの接続エラーが改善
managed settingsでsandboxingを必須にしている組織のCowork利用者影響度条件次第具体的に変わることクラウド上のScheduled Tasksが起動時に失敗する不具合が解消
VS Code拡張を使う開発者影響度ほぼ影響なし(利便性向上)具体的に変わることdiffのテーマ追従・CRLF編集・RTL入力順序など細部の修正が中心
単発セッションで通常利用するだけの開発者影響度ほぼ影響なし具体的に変わること目に見える変更は少なく、通常の更新サイクルで取り込めば十分

Bedrock・Agent Platform・Foundryで組織のeffortコストを管理する管理者が最初に変わるのは設定ファイルです。maxEffortLevelmanaged-settings.jsonに1行追加するだけで、これまでモデルごとに個別管理していた上限を一括で統制できます。

サブエージェントやMCPサーバーを日常的に併用する開発者は、操作そのものは変わりません。モデルを切り替えたり、MCPコネクタが再接続したり、セッションを再開したりするたびに切れていたプロンプトキャッシュが、次の更新からはつながったままになります。拡張思考が消えて推論の途中から再考させられていた場面も減ります。

Opus 4.7・Opus 4.8・Fable 5は、既定effortが固定されたままのモデルです。この固定処理がSkillやカスタムコマンド、Sub-agentのfrontmatterに書いたeffort:指定まで巻き込んで無視していたため、意図した深さでの実行がv2.1.267から戻ります。

主な変更点

v2.1.267は53項目の変更を含みます。内訳は新機能・設定追加3件、修正41件、改善7件、エンタープライズ向けの仕様変更2件です。

effort設定とシステムプロンプト

  • maxEffortLevel設定を追加。トップレベルまたはmodelSettings配下で、Bedrock・Agent Platform・Foundryを含む全プロバイダーのeffort上限を一律にかけられる(前述)
  • --system-prompt-snapshot offを追加。記録済みのシステムプロンプトを使い回さず、リクエストごとに最新の内容で生成し直す(前述)
  • カスタムコマンド・Skill・Sub-agentのeffort:frontmatterが、既定effortが固定されるモデル(Opus 4.7・Opus 4.8・Fable 5)で無視されていた不具合を修正

プロンプトキャッシュとツールリストの安定化

セッション再開やツールリストの変化にまつわるプロンプトキャッシュの不具合が、v2.1.267で10件まとめて修正され、あわせて安定化の改善が1件入りました。壊れ方はそれぞれ違います。

  • MCPサーバーがツールを再送したとき、または組み込みツールが再レンダリングされたとき、モデルが読み込み済みのreasoning(拡張思考の途中経過)が失われていました。再送・再レンダリングをまたいでも拡張思考は引き継がれます
  • MCP切断やアップグレードで会話の途中にツールが消えると、ツールリストが書き換わり、それまでの拡張思考ごと捨てられていました。ツールリストの書き換え後も、直前までの拡張思考は残ります
  • 会話からフォークされたバックグラウンドワーカーがEnterWorktreeを会話のツールブロックにセッション途中で追加し、プロンプトキャッシュの再利用を壊していた不具合を修正
  • ToolSearchを使わないセッションでMCP・プラグインのツールが会話途中に追加されると、プロンプトキャッシュの再利用が壊れていました。対応モデルはこれらをdeferred定義(遅延読み込みのツール定義)として受け取るようになっています
  • /modelによるモデル切替がツール定義を毎回すべて送り直しキャッシュミスの原因になっていた不具合を修正。コミット・PRの署名文はモデル変更のたびに更新される会話ノートとして送られるように変更
  • 再開したセッションで、前回と違うタイミングでMCPコネクタが再接続すると、インラインのツールセットが書き換えられていた不具合を修正
  • 最初のターンでツールを実行したセッションを再開すると、記録済みのツール説明を再生する代わりに再レンダリングしていました。いまは記録済みの説明がそのまま使われます
  • セッションと再開の間でclaude.aiコネクタのツールが変わると、プロンプトキャッシュミスと拡張思考の消失が起きていた不具合を修正
  • 再開したセッションは、コネクタが再接続する前に以前のMCPツール告知を書き換えなくなりました
  • 非対話モード(-p)の会話をインタラクティブに再開すると、システムプロンプトの接頭辞が変わりキャッシュが壊れていた不具合を修正
  • --system-prompt--append-system-promptで起動したSub-agent・セッションは、システムプロンプトとツール定義を一度だけ記録し、以降は再レンダリングしなくなった(改善)

このうちセッション再開に関わる修正は、後半の「キャッシュ破棄の修正がv2.1.259以降で繰り返し見つかっている」で詳しく扱います。プロンプトキャッシュの仕組み自体はClaudeのプロンプトキャッシュの仕組みで解説しています。

セキュリティとmanaged settings

  • macOS/Linuxで、取得済みマーケットプレイスのパスにバックスラッシュを含めると封じ込めチェックをすり抜けられる不具合を修正
  • managed settingsのallowedHttpHookUrlshttpHookAllowedEnvVarsallowedChannelPluginsが読み取れない場合、全許可ではなく全拒否になるよう修正

認証・セッション・使用量表示

  • Claude Desktopなどホストアプリ配下でAWS・Google Cloudの認証情報が期限切れになると、再認証を促すエラーが出るまで汎用の「request failed」を10回再試行していました。再認証を促すエラーが先に出るようになっています
  • /compactや他のスラッシュコマンドを実行した会話を-p --resumeで再開すると、「Continue from where you left off.」という余分なターンが挿入されていた不具合を修正
  • transcriptが5MBを超える大きなセッションを再開すると、並列ツール呼び出しとそのフック出力が再読み込み後に欠落していました。欠落しなくなりました
  • managed settingsが指定するClaude apps gatewayへのサインインを求めるマシンで、/loginのEscキーがダイアログを閉じなくなっていた不具合を修正
  • モデルやモードごとに違う上限ウィンドウが報告されると、使用上限の警告表示が点滅していました。点滅は解消しています
  • Claude DesktopやVS Codeセッションに参加するRemote Controlクライアントで、変更後も古い権限モードが表示され続けていた不具合を修正
  • claude remote-controlのサーバー資格情報が約30日で期限切れになると接続中の全セッションが切断されていた不具合を修正。ホストが自動で再登録し、切断せず継続するようになった

Claude Code Remote Controlで作業を別デバイスに引き継ぐが、Remote Controlの使い方全般を扱った記事です。

Artifact関連

  • アップロード中に接続が切れてArtifact公開が中断した場合、未完了と判定できるときは1回だけ自動で再試行するようになった(以前は不明な結果として報告)
  • ページファイルがUTF-8として不正、または置換文字(U+FFFD)を含む場合の公開エラーが、該当する行と列を示すよう修正
  • Artifact公開が拒否されたときのエラーメッセージが、理由と対処法を示すよう改善

Cowork・モバイル・CLIの細部

  • managed settingsがsandboxingを必須にしている組織で、クラウド上のCowork Scheduled Tasksが起動時に失敗していた不具合を修正。Scheduled Tasksが動かないときの切り分け手順はCoworkスケジュールタスクが実行されないときの確認手順にまとめている
  • モバイルクライアントで/contextなど、ローカルコマンドの出力が空白のまま表示される不具合を修正
  • エージェントビュー内のtmux・sshセッションに再接続したあと、shift+enterとoption+backspaceが効かなくなっていました。再接続後も両方とも効くようになっています
  • フルスクリーンモードで上にスクロールしたとき、薄く表示される直前プロンプトのヘッダーが会話の先頭に出ていなかった不具合を修正
  • /diffパネルが「0 files changed」とスピナーを一瞬表示してから安定する現象を解消し、空の状態がパネル中央に表示されるよう改善
  • Bashツールの説明ガイダンスを改善。コマンドをそのまま書き写すのではなく、何をするコマンドかを平易な言葉で書くようになった
  • サンドボックス内でpbcopyなどクリップボードコマンドが失敗したとき、/copyの利用を案内するようガイダンスを改善
  • Bashツール呼び出しが多いセッションの--resume初回描画時間を改善
  • プロンプト入力の応答性を改善。スピナーやストリーミングの再描画の裏でキー入力が1フレーム待たされることがなくなった

Workflow・プラグイン・エンタープライズ

  • Workflowのagent()呼び出しで出力スキーマが大きい場合、通常の安全性分類器(safety classifier)による判定ではなくauto mode(分類器が代わりに承認を判断するモード)で拒否されていた不具合を修正
  • claude agents@ディレクトリメニューが、セッション開始後に作られたリポジトリを一覧しなかった不具合を修正
  • セルフホストランナー: --use-anthropic-git-proxyの使用状況を登録時にサーバーへ報告するよう変更。旧来のgit proxy経由でクローンし続けるセッションには、毎回警告を表示するようになった
  • Gateway: forward_user_identityのアップストリームが、メールを転送された開発者への429エラーをそのまま返すよう変更。フェイルオーバーせず、プロキシのユーザー単位の上限を維持する

--use-anthropic-git-proxyを含むセルフホストランナーの認証設計はClaude Codeのセルフホスト実行環境デプロイガイドで扱っています。

VS Code拡張

  • 保存済みトランスクリプトに循環した親リンクが含まれる会話でfork・編集・巻き戻しを行うと、拡張ホストのプロセスがCPU使用率100%で固まっていた不具合を修正
  • WSL2/WSLgでのスクリーンショット貼り付けが、チャット入力欄に生の画像バイト列をそのまま挿入していた不具合を修正。クリップボードが画像を提供する場合は添付され、それ以外は貼り付けが無視されるようになった
  • チャットのdiffブロックが常にダークテーマで描画されていた不具合を修正。ハイコントラストを含む、有効なVS Codeのカラーテーマに追従するようになった
  • メッセージ入力欄で右から左に書く言語と英語が混在すると表示順が崩れる不具合も直っています
  • Windows(CRLF)の行末を持つファイルのdiffビューで編集を承認すると、「String not found in file」で失敗していた不具合を修正
  • パスにスペースを含むファイルの @ メンションが欠落しなくなりました
  • リモートホストにしかワークスペースフォルダが存在しないRemote-SSH接続のウィンドウで、セッション一覧ビューが読み込みに失敗していた不具合を修正
  • 大規模またはシンボリックリンクの多いワークスペースでファイルを閲覧すると、ripgrepプロセスが暴走する不具合を修正

Claude Code on the web

  • GitHub Enterprise Serverのセッションで、トークンが期限切れになるとGitHubアカウントが未接続と表示されていた不具合を修正。PR・issue操作のたびにトークンを自動更新するようになった
  • Claude GitHub Appを使わない組織でghコマンドやGitHub API呼び出しが失敗していた不具合を修正。接続済みのGitHubアカウントを使うようになり、未接続のときはその旨を表示する

Claude Tag

  • Claude Tag管理設定のプリセット接続フォームに「カスタムコネクタを使う」リンクを追加。最初からやり直さず、カスタム接続に切り替えられる
  • 組織の使用クレジットが枯渇しているとき、「The API rejected the request as invalid」とだけ返信していた不具合を修正。クレジット切れである旨と追加方法を案内するようになった
  • チャンネル最上位階層にClaudeが投稿したメッセージの編集・削除をスレッドで求めると、投稿したセッションに届かず訂正メッセージが返るだけだった不具合を修正
  • 管理設定のReview requests内にあるTool access requestsで「Connect」を押すと「Authorization failed」と表示される、または要求済みのアクセス一式が削除済みと誤表示される不具合を修正

Claude TagとSlackでの使い分けはClaude TagとClaude CodeのSlack連携は何が違うかにまとめています。

キャッシュ破棄の修正がv2.1.259以降で繰り返し見つかっている

プロンプトキャッシュが壊れる不具合は、v2.1.267が初めてではありません。直近の数リリースで、壊れる経路を変えながら繰り返し見つかっています。

バージョン壊れていた経路直った内容
v2.1.259壊れていた経路OAuthトークンの更新(テレメトリ無効時)直った内容テレメトリを無効にしたセッションでトークンが更新されると、プロンプトキャッシュが無効化されていた
v2.1.260壊れていた経路ツール結果のあとのコンテキスト直った内容Fable 5.1でキャッシュ対象から漏れ、ツール呼び出しのあるターンごとに送り直されていた
v2.1.261壊れていた経路エージェントチームのin-processメンバー直った内容2ターン目にも1ターン目のツール・スキル案内を送り直し、接頭辞が変わっていた
v2.1.265壊れていた経路フォアグラウンド生成サブエージェントの再開直った内容ツールリストと接頭辞が変わる問題、事前読み込みスキルが接頭辞から外れる問題を修正
v2.1.267壊れていた経路MCP再送・ツール消失・モデル切替・複数コネクタ再接続・非対話モードからの再開など6経路以上直った内容各経路でのツールリスト書き換え・拡張思考破棄を修正、Sub-agent起動時の記録も一本化

v2.1.259以降の5つのバージョンにまたがり、壊れ方を変えながら同じ種類の不具合が見つかっています。ツールリストやシステムプロンプトの接頭辞が動くたびにキャッシュ全体を巻き込む、この機構に共通のもろさです。v2.1.265ではサブエージェントの再開経路に絞って直りましたが、v2.1.267はMCP再接続・モデル切替・非対話モードからの再開・複数のツール告知タイミングなど、判明していた経路をまとめて塞ぎにいった回と言えます。

今回で目に見えていた経路はほぼ塞がれました。ただし、ツールリストを実行中に書き換える経路は、ToolSearchのdeferred定義化やEnterWorktreeの動的追加のように今も増えています。増えるほどキャッシュの境界に触れる経路も増えるため、同じ系統の不具合が今後も出るかどうかは次のリリース以降の観察待ちです。/costやステータスラインのprompt_cacheフィールドでヒット率を日常的に見ておくと、同じ系統の不具合を早い段階で見つけやすくなります。

まとめ

今回の中心は2点です。Bedrock・Agent Platform・Foundryを含む全プロバイダーに一律のeffort上限をかけられるmaxEffortLevel設定と、セッション再開・モデル切替・MCP再接続にまたがるプロンプトキャッシュ破棄の集中対応11項目です。残り41件は、effort:frontmatterの無視・セキュリティ・Cowork・Remote Control・Artifact・Workflow・VS Code・Claude Tag・Claude Code on the webなど各領域の修正と改善です。CVEや資格情報漏出、強制的なbreaking changeはありませんが、マーケットプレイスの封じ込めチェックをすり抜ける不具合の修正は含まれます。

Bedrock・Agent Platform・Foundryで複数モデルのeffortコストを一括管理したい組織管理者、サブエージェントやMCPを本番運用に組み込んでいるチームには直接効く変更です。claude remote-controlを長期間動かし続ける運用と、Claude Tagを管理するSlack管理者にも意味のある修正が含まれます。それ以外の利用は、通常の更新サイクルで取り込めば十分です。

関連ガイド

このバージョン単体の位置づけや前後の版とのつながりは、Claude Codeの全体像でまとめて確認できます。

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