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Protocol instance reuseエラーの原因と対処 — Claude Desktop

Protocol instance reuseエラーの原因と対処 — Claude Desktop

Claude Desktopの「Already connected to a transport」エラーは設定ミスでなく、組み込みMCPサーバーの接続処理の競合と報告者が分析し、v1.1.4088で解消したエラーです。

このTipsでできること

Claude Desktopで、起動時や新しい会話を始めるたびにエラートーストが出ることがありました。文言は「Could not connect to MCP server」に、mcp-registryまたはClaude in Chromeが続く形です。ログにはAlready connected to a transport. Call close() before connecting to a new transport, or use a separate Protocol instance per connection.という文言が残ります。

この記事は、エラーを見たときの切り分けに使えます。扱うのは、設定ファイルを触っても直らない理由、トーストが出ている間の実害、直った版、同じ文言が出る別の不具合との見分け方です。

エラーの内容と発生条件

ログは~/Library/Logs/Claude/claude.ai-web.log(macOS)に出ます。mcp-registryとClaude in Chromeの2行が、同じ文言で並びます。#28178では、Claude in Chromeの側は間欠的に出ると書かれています。

[MCP] Could not connect to MCP server mcp-registry Error: Error invoking remote method
'connect-to-mcp-server': Error: Already connected to a transport. Call close() before
connecting to a new transport, or use a separate Protocol instance per connection.
 
[MCP] Could not connect to MCP server Claude in Chrome Error: Error invoking remote method
'connect-to-mcp-server': Error: Already connected to a transport. Call close() before
connecting to a new transport, or use a separate Protocol instance per connection.

同じ時間帯の~/Library/Logs/Claude/main.logには、mcp-registryへの接続要求が1秒ほどの間隔で二重に記録されていました(#28178の報告)。

2026-02-23 20:08:57 [info] MCP Server connection requested for: mcp-registry
2026-02-23 20:08:58 [info] MCP Server connection requested for: mcp-registry
2026-02-23 20:11:52 [info] MCP Server connection requested for: mcp-registry
2026-02-23 20:11:53 [info] MCP Server connection requested for: mcp-registry

対象は、ユーザーが追加した覚えのない2つの内蔵サーバーです。報告はmacOS版とWindows版のClaude Desktopに集まり、版はv1.1.3918からv1.1.4010までです。#28178の本文によれば、2026年1月下旬から複数の版で起きていました。

エラー文の「Protocol instance」は、MCP SDKが接続ごとに持つ内部オブジェクトです。閉じていない接続が残ったまま新しい接続を張ると、SDKが拒否します。報告者の分析では、起きていたのはアプリ側が前の接続を閉じずに呼び直す順序の問題です。SDKの版による挙動差はMCP Inspectorの新旧バージョン互換性で扱っています。

起動時と新しい会話での、報告者の見立て

報告者は、トーストが出る場面を2つに分けて原因を推測していました。issueに開発側の原因説明はなく、次の内容は報告者の分析です。#27390の本文も、起動のたびと新しい会話のたびの両方で出ると書いています。

くらべる

トーストが出る2つの場面

#27390の見立て

アプリ起動時

起動時にFilesystem・mcp-registry・Claude in Chromeの3つへ、同じ時刻に接続要求が出ます。Filesystem拡張機能だけが成功し、残る2つが共有されたProtocol instanceに拒否されるという説明です。

#28178の見立て

新しい会話の開始時

会話を始めるたびに、Web側がmcp-registryへconnect-to-mcp-serverを呼びます。前の会話の接続を閉じないまま呼ぶため、2回目の接続が拒否されるという説明です。

どちらも、接続の順序とタイミングに起因する競合状態(レースコンディション)という点が共通です。#28178の報告者が求めた対応は、前の接続を閉じてから呼ぶか、会話ごとに別のProtocol instanceを使うことでした。

再現手順と報告の出し先

#27390の再現手順は短く、v1.1.3918のmacOSにFilesystem拡張機能を入れ、アプリを起動するだけです。起動のたびに2つのトーストが出て、ログの文言もmcp-registryとClaude in Chromeで同一でした。環境はApple M2のmacOSで、設定ファイルのmcpServersは空です。

同じ症状は、Claude Codeのリポジトリに複数のissueとして立ちました。#27390にはoncallのラベルが付いています。#28178は別の報告者が2月24日に立てました。Claude Codeリポジトリのバグ報告テンプレートで書かれ、「Claude Code Version」の欄には2.1.52が入っています。重複の候補が3件挙がったあと、「Claude Codeの話ではないようだ」として2月27日に閉じられました。

#27390の本文は、再現手順・版・ログに加えて設定ファイルが空であることまで書いています。#39486には、この件が「59 upvotes、2026年2月に修正」と記されています。

報告された環境の幅

コメントに書かれた環境は、macOSとWindowsの両方にまたがります。どれも内蔵サーバー2つのトーストが出る点は同じです。

  • macOS 26.2のMacBook Pro(Apple M4、32GB)でv1.1.4010
  • macOS 15.7.4と26.3で、v1.1.4010とそれ以前の版(MacBookとMac miniの両方)
  • 公式サイトから入れたばかりのWindows 10で、v1.1.40
  • Windows 11 Pro 25H2のv1.1.4010で、設定ファイルはsidebarMode: "code"だけ
  • DockerのMCPを連携しようとしたWindows 11で、設定ファイルへの手書きも効かなかった例

OSも版もそろわない一方で、共通するのは内蔵サーバー2つのエラーです。設定ファイルの中身を変えても、この共通点は動きませんでした。

設定ファイルを触っても直らない

エラーを見るとclaude_desktop_config.jsonを疑いたくなります。#27390の報告では"mcpServers": {}が空のままでした。mcp-registryとClaude in Chromeは設定ファイルに書くサーバーではなく、アプリに内蔵されたサーバーです。

本文とコメント欄には、次の対処を試しても直らなかったという報告が複数ありました。

  • Claude Desktopの再インストール(Chrome拡張機能の入れ直しも含む)
  • ~/Library/Application Support/Claude・~/Library/Logs/Claude・~/.claudeを削除しての再起動
  • Claude in Chrome拡張機能を設定画面で無効にし、chromeExtensionのペアリング情報を設定ファイルから削除
  • 環境変数へNode.jsのパスを追加し、MCPサーバーを設定ファイルへ手書き

あるユーザーは、Homebrewで入れ直した直後から出始めたと書いています。数か月使ってきて初めてのエラーで、因果は本人も不明としています。一方、公式サイトから入れたWindowsでも、アップデート後のmacOSでも同じエラーが出ており、導入経路は共通項になっていません。Teamsアカウントでの再現報告もあり、アカウントの種類に限った話でもないようです。

コメントには、「自分のVPNのせいだと思っていた」という投稿もありました。ネットワークや拡張機能の不調に見えますが、ログの文言は内蔵サーバー2つに共通で、接続先の障害を示すものではありません。

エラーが出ている間の実害

#27390のコメントに、次の趣旨の投稿が付きました。mcp-registryは内部MCPで、エラーが出ても機能は動いている。次のリリースで消える、という内容です。報告者側の観察は、これと食い違う点があります。

  • Filesystem拡張機能は、トーストが出ていても正常に動いたと報告されています。
  • Figma・Slack・Jiraなどユーザーが入れた拡張機能も、影響を受けなかったという報告があります。
  • 別の報告者は「Gmail連携が接続できない」と書いています。
  • Windows 11の報告者は、トーストに加えてアイドル時も1コア分のCPUが高止まりし、ファンが回り続けたと書いています。
  • 「This conversation is too long to continue」というメッセージが不自然に出たとの報告もあり、Web版とiOS版に切り替えると会話を続けられたそうです。この表示の原因は、issue内では特定されていません。

直った版はv1.1.4088

コメントで、デスクトップの新版が出たと告知されました。版表記は「Claude 1.1.4088 (7e63fd) 2026-02-23T21:25:53.000Z」です。issueの報告者が貼った版表記も同じ形式なので、手元の表示と見比べられます。

手順

エラーが出たときの確認順

  1. 1

    エラー文言と対象サーバーを確かめる

    Already connected to a transportが、mcp-registryまたはClaude in Chromeについて出ているかをclaude.ai-web.logで見ます。

  2. 2

    版がv1.1.4088以降かを見る

    それより古ければ、アプリを更新します。報告者の1人は更新後にエラーが消えたと書いています。

  3. 3

    消えなければ版番号とログを添えて報告する

    告知コメントには、再発したら連絡してほしいという趣旨の一文があります。

自分で追加したMCPサーバーに同じ文言が出る場合は、このissueの対象外です。内蔵サーバー2つ以外の原因を考えます。設定ファイルの書き方はClaude Desktop MCP設定ガイドにあります。内蔵サーバーの扱いはクライアントごとに違い、VS CodeとClaude DesktopのMCP Apps対応差でDesktop側の接続経路を比べています。

タブセレクターが消える別の症状

エラーのたびに、上部のCowork・Claude Codeを切り替えるタブセレクターが消えると書いた報告者がいます。別の報告者は、v1.1.4088より後の1.1.4173でエラーは消えたものの、Cowork設定画面しか出ずタブが見えないと書きました。

後者には「タブの描画で一時的な不具合があり、解消したはず」という返信が付き、報告者は表示を確認しています。トーストの修正とタブ表示の不具合は、別々の問題として扱われました。

経緯を日付で見る

あゆみ

#27390の流れ(2026年2月〜3月)

  1. 2月21日issueが立つ

    v1.1.3918のmacOSからの報告です。この後の2日間で、WindowsとmacOSの追報が重なりました。

  2. 2月24日v1.1.4088の告知とclose

    修正済みの新版が出たという告知のあと、issueが閉じられます。

  3. 3月5日自動でロック

    close後7日間動きがなかったため、ボットがissueをロックしました。再発は新しいissueで報告する扱いになります。

Claude Code側の似た不具合

「Already connected to a transport」という文言は、Claude Code CLIのissue(#48260)にも出ます。原因も修正も、Desktopの件とは別です。MCPが切れる別の件(#39486)では、報告者が#27390と似た原因と見ています。

#39486は、同じプロジェクトでセッションAとBを開くと、Bの接続後にAのMCPが切れる件です。この件で出るのは上の文言ではありません。AではNo such tool availableというエラーが出て、/mcpの表示も切断になります。NotionのMCPとPostHogのMCPで再現し、Aには警告が出ないと報告されています。報告者によれば、Aで/mcpから再接続すると戻りますが、今度はBが切れることがあるそうです。

リモートMCPとOAuthの側はv2.1.136で修正されました。コメントには、リフレッシュトークンのローテーションでAのトークンが無効になり、401が切断に見えるという推測があります。stdioサーバーの側は、この修正の対象外とされています。

アイドル後にセッションを再開すると、同じ文言でクラッシュする件(#48260)もあります。サンドボックスの有効期限が切れるほど放置したセッションを再開し、古いMCP接続を片付ける処理が走ったときに起きる、という再現手順です。報告はLinuxで、頻度は間欠的とされています。

報告者は、キャッシュの削除が新しい接続の登録より後に走る競合だと分析し、clearServerCache()の修正案も添えました。修正が示されないまま、2026年5月24日に「長く動きがない」として閉じられています。

まとめ

版がv1.1.4088以上で、mcp-registryとClaude in Chrome以外のサーバーに同じ文言が出ているなら、別の不具合として扱う場面です。

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