Claude DesktopでスラッシュコマンドとURLを送れない不具合、3.6556.1で修正
Claude DesktopのCodeタブで、スラッシュコマンドにURLやバッククォートを添えると何も送られない不具合は、Desktop 3.6556.1で修正されたと案内されました。症状と回避策、更新後に残る報告をまとめます。
Claude DesktopのClaude Code(Codeタブ)で、/link-check https://… のようにカスタムスラッシュコマンドへURLを添えて送ると、何も送信されない不具合が報告されていました。GitHubのissue #98568は2026年10月23日にクローズされ、Desktop 3.6556.1以降で修正されたと案内されています。更新済みでも再発したという報告が1件あり、そちらは再起動で解消したとされています。
何が起きていたのか
#98568の報告(2026年10月1日起票)によると、症状は次のとおりです。
- 対象はDesktopアプリのCodeタブ(報告者の環境はmacOS)
~/.claude/commands/に置いたカスタムコマンドの後ろに、同じ行でURLを書いて送信すると止まる- 入力欄の上に警告が出て、メッセージはモデルに届かない
- 送信を繰り返すと、警告の回数表示が増えるだけで状況は変わらない
- 以前は同じ使い方で送れており、報告者は何も変更していない
警告の文言は、英語表示では次のように引用されています。
A command takes file @-mentions but no other @-mentions, slash commands, links, or inline formatting, so nothing was sent. Remove them.日本語に直すと「コマンドで使えるのはファイルの@メンションだけで、他の@メンション・スラッシュコマンド・リンク・インライン書式は送れない」という意味です。スラッシュコマンドを送ろうとして「スラッシュコマンドは送れない」と言われる、矛盾した文面になっています。
再現の形と、送れた組み合わせ
報告者の再現手順は、URLを引数に取るカスタムコマンドを作り、コマンド名とURLを同じ行で送るだけです。報告者のコマンドは非ASCII名でしたが、ここでは#98577の症状と混ざらないよう、ASCII名で再現の形を書きます。
/review-reply https://github.com/owner/repo/pull/24切り分けの結果は、次の表のとおりです。
| 送った内容 | 結果 |
|---|---|
| コマンドだけ(URLなし) | 結果送信できる |
| コマンド + URLを同じ行で | 結果ブロックされる |
先頭の / を外した普通の文章でURLを書く | 結果送信できる |
| URLだけを次のメッセージで送る | 結果送信できる |
報告者の整理では、引き金は「先頭のスラッシュコマンドと、同じメッセージ内のURLの組み合わせ」です。
URL以外にも同じ警告が出た報告
同じ警告は、URL以外の入力でも出たと#98568のコメントに書かれています。
- コマンド名にピリオドを含むもの(同じ症状だという別の利用者のコメント)
- 引数にバッククォートで囲んだファイルパスを書いたもの。バッククォートを外すと同じメッセージが送れたとされます
- コマンド名に非ASCII文字を含むもの(別issueの#98577)
バッククォートの報告者は、引数の中でMarkdownとして描画される要素がすべて弾かれているように見える、と推測しています。これは利用者の見立てで、原因がAnthropicから説明されたわけではありません。
#98577は、非ASCII名が主題の別のissueで、2026年10月27日時点でopenのままです。日本語名のコマンドを使う場合の症状と回避策は日本語名のコマンドが送れない不具合の記事にまとめています。URLの件は直りましたが、日本語名の件は別に残っています。
修正の案内と、更新後に残った報告
#98568の流れ
- 10月1日起票
URLを添えたカスタムコマンドが送れないと報告されました。
- 10月5日〜6日別の引き金が追加で報告される
ピリオド入りのコマンド名と、バッククォート入りの引数でも同じ警告が出るというコメントが付きました。
- 10月23日修正の案内とクローズ
Anthropicの担当者が「Claude Desktop 3.6556.1で修正済み。そのバージョン以降に更新して、再現するならバージョンを添えてコメントしてほしい。再現すれば再オープンする」と返信しました。
- 10月26日3.6556.2 で再発の報告
URLもバッククォートも複数コマンドも含まない、既存のカスタムスキル名で始まる入力が送れなかったと報告されました。
10月26日の報告では、アプリを完全に終了してから開き直すと、プロンプトもバージョンも変えずに送れるようになったとあります。報告者自身が、原因は確認できていないとも書いています。修正後も断続的に起こるのか、更新直後の状態だけの問題なのかは、現時点のissueからは判断できません。
まず試す順番
症状が出たときの切り分けは、次の順で進めると手戻りが少なくなります。
送信がブロックされたときの切り分け
- QDesktopのバージョンは 3.6556.1 以降か?答えがいいえのとき答えがはい
メニューの更新確認でアプリを更新し、再起動してからもう一度送ります。MacではClaudeメニューのCheck for Updates…、WindowsではHelpメニューのCheck for Updates… が案内されています。
- Qアプリを完全に終了して開き直したか?答えがいいえのとき答えがはい
ウィンドウを閉じるだけでなく、アプリ自体を終了してから起動し直します。10月26日の報告では、これで同じプロンプトが送れました。
- Qコマンド名に日本語などの非ASCII文字やピリオドが入っているか?答えがいいえのとき答えがはい
名前の側が原因のときは、ASCII名のコマンドを別に用意する回避策が報告されています。
それでも送れないとき
コマンドだけを先に送り、URLは次のメッセージで渡します。
更新の手順はDesktopの公式リファレンスにもあります。macOSとWindowsでは、メニューの更新確認から最新版にできます。Linuxはパッケージマネージャー経由です。
更新できない間の回避策
更新できない環境や、再発したときに使える逃げ道は2つ報告されています。
- コマンドだけを送り、URLは続きのメッセージで渡す
- 先頭の
/を付けず、自然な文章で「review-replyコマンドの手順で、このURLを処理して」と頼む
ただ、2は「コマンドを明示的に呼ぶ」使い方ではなくなります。コマンドの本文が決まった手順を持つなら、1のほうが再現性が上がります。
引数にURLを毎回渡すのをやめる設計もあります。たとえばPRのURLが必要なコマンドなら、番号だけを引数にして、本文側でURLの取得手順を書く形です。次のコマンドファイルは、考え方を示す例です(~/.claude/commands/review-reply.md に置く想定です)。
---
description: PRのレビュー指摘に対応する
argument-hint: <PR番号>
---
PR番号 $ARGUMENTS について、次の順で進めてください。
1. `gh pr view $ARGUMENTS --comments` でレビューコメントを読む
2. 指摘ごとに、修正が必要かを判断して一覧にする
3. 修正を入れたら、テストを実行して結果を報告する引数の仕組みは、スキルの公式リファレンスに書かれています。$ARGUMENTS は、コマンド名の後ろに入力した文字列全体に置き換わります。/fix-issue 123 と送れば、本文中の $ARGUMENTS が 123 になります。本文に $ARGUMENTS が1つも無いと、入力した文字列は末尾に ARGUMENTS: <入力> として付け足されます。argument-hint は入力欄の候補表示に出る、期待する引数のヒントです。.claude/commands/ のファイルも、name と paths を除く同じfrontmatterを受け付けます。つまり上の例の書き方は、コマンドファイルでもそのまま使えます。
この形なら、入力欄に書くのは /review-reply 24 のような短い文字列だけです。URLもバッククォートも入りません。コマンド名が日本語などの非ASCII名のままなら#98577の影響が残るため、ASCII名にしておくと引き金を減らせます。
入力欄とスラッシュコマンドの公式な説明
Desktopのリファレンスは、スキルの呼び出し方を次のように書いています。入力欄で / を打つか、+ ボタンからSlash commandsを選んで一覧を開き、選んだものが入力欄でハイライトされます。タスクはその後ろに書き、いつもどおり送信します。
つまり「コマンドの後ろに自由な文を続ける」のは公式に想定された使い方です。そのため、URLを添えただけで送れなくなる動きは、仕様ではなく不具合として扱われ、修正されました。リファレンスには、コマンドの後ろに書けない文字の一覧は載っていません。
スラッシュコマンド自体の種類と書き方はClaude Codeスラッシュコマンド一覧で扱っています。リンクでアプリを起動する話はclaude://リンクの記事です。こちらはコマンドと一緒に送るURLとは別の機能です。
影響を受けていた人と、見ておく点
影響が出ていたのは、DesktopのCodeタブでカスタムコマンドやスキルを使い、引数にURLやバッククォート付きのパスを書く人です。ターミナルのCLIでの再現は、#98568には報告がありません。
更新後に確かめる点は2つです。
- 以前ブロックされた入力(コマンド + URL)が通るか
- 通らないときは、アプリを完全終了して開き直しても同じか
バージョンを添えてコメントすれば再オープンされると案内されています。再現が続く場合、issue #98568には次の情報を残せます。
- Desktopのバージョン(報告では「3.6556.2(build 20C019)」の形で書かれていました)とOS
- 送った入力の形(コマンド名と引数の種類。URL・バッククォート・ピリオドのどれを含むか)
- アプリを完全終了して開き直したあとも再現するか
入力例は、実際のリポジトリ名やPR番号を owner/repo のように置き換えて書くと、コメントにそのまま載せられます。Desktopアプリ全体の使い方はClaude Desktop完全ガイドにあります。