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ClaudeとEulerianを連携してアトリビューションを会話で読む

ClaudeとEulerianを連携してアトリビューションを会話で読む

Eulerian Marketing PlatformコネクタをClaudeにつなぎ、チャネル別の貢献やカスタマージャーニーを会話で引く手順です。接続の条件、権限、数字の検算の仕方をまとめます。

Eulerianコネクタで何を会話から引けるか

Eulerian Marketing Platformコネクタは、欧州発のマーケティング基盤Eulerianのデータを、Claudeの会話から引き出すためのConnectorです。開発元はEulerian Technologiesで、ディレクトリには「Anthropic verified」の表示が付き、カテゴリーは「Data & analytics」です。サインインは必須です。

ページが挙げる機能は、分析・アトリビューション・オーディエンス・施策実行の4本柱です。このうち、マルチタッチアトリビューションに関わる説明は次の内容です。

  • マルチタッチのアトリビューションモデル
  • サチュレーション曲線を使ったマーケティングミックスモデリング(MMM)
  • インクリメンタリティテスト(増分効果の検証)
  • ビュー経由を加味したアトリビューション
  • カスタマージャーニーの分析
  • メディアカテゴリと、リアルタイムのアトリビューションモデル設定の管理

Eulerian側のドキュメントも、アトリビューションを「シングルタッチからデータドリブン、拡張データドリブンまで、オンライン・オフラインの全メディアにわたる」ものと説明しています。広告媒体の管理画面は、その媒体の中の成果しか映しません。Eulerianはチャネルをまたいだ配分を扱う基盤なので、「どの媒体がコンバージョンにどれだけ寄与したか」を横並びで読む用途に向きます。

Eulerianのドキュメントが例に挙げる質問は、次のようなものです。

  • 先週の有料検索キャンペーンの成果は
  • 今月、コンバージョンに最も貢献したメディアチャネルは
  • 最もコンバージョンしているセグメントのカスタマージャーニーの内訳は

手元のスプレッドシートで再配分を考える手順はClaudeでキャンペーンの効果測定と予算再配分をする手順にあります。Eulerianコネクタは、その入力になる数字を、アトリビューション専用の基盤から直接引く役割です。

接続前に確認する条件

コネクタのページとEulerianの手順書に載っている条件を表にします。

項目内容
追加時期内容2026年9月
認証内容OAuth 2.1。Eulerianのユーザー名とパスワードで、Eulerianの画面にサインインする
必要なもの内容有効なEulerianアカウントと、自分のEulerianインスタンスのMCPエンドポイントURL
エンドポイントの形内容Eulerianの画面のAPI欄にあるURLの末尾に /mcp を付けたもの
Claude側のプラン内容カスタムコネクタはFree、Pro、Max、Team、Enterpriseで利用可。Freeは1コネクタまで
Team / Enterprise内容Ownerが先に組織の設定でコネクタを有効にする

エンドポイントURLは契約ごとに違います。手順書の例は https://your-instance.api.eulerian.com/mcp の形です。接続はAnthropicのサーバーから発信されるので、URLは公開インターネットから届く必要があります。ファイアウォールやVPNの内側にあると接続に失敗します。

GitHubのREADMEが説明するローカル版(Pythonのプロキシ)は、アカウントのAPIトークンを環境変数に入れて使う別の経路です。Claude.aiのブラウザ版から使うなら、トークンの貼り付けは要りません。

claude.aiで接続する手順

ディレクトリに掲載されているため、カスタムコネクタをゼロから作る必要はありません。Eulerianの手順書もディレクトリ経由を推奨ルートとし、従来の手動追加は、組織がディレクトリのコネクタを許可していない場合の代替と位置づけています。

手順

Eulerianを接続する流れ

  1. 1

    Connectorsを開く

    Claudeの「Settings」から「Connectors」を開き、「Eulerian」で検索して「Eulerian Marketing Platform」を選びます。

  2. 2

    Connectを押してURLを入れる

    コネクタのページで「Connect with Claude」を押し、サーバーURL(インスタンスのURL + /mcp)を入力して「Connect」を押します。

  3. 3

    Eulerianにサインインする

    Eulerianのログイン画面が開くので、Eulerianのアカウントで入ります。Claudeのアカウントではありません。

  4. 4

    権限を確認して承認する

    Claudeが求める権限が表示されます。手順書の例は、レポートの読み取りを意味する eulerian:reports.read です。内容を見て「Approve」を押します。

  5. 5

    会話ごとに有効にする

    入力欄の「+」からConnectorsを開き、Eulerianをオンにします。オフのままだとClaudeは呼び出しません。

承認画面で「Deny」を押すと、接続後に「Permission denied」になります。やり直すときは、もう一度「Connect」から承認し直します。「Connect」を押しても何も起きないときは、ブラウザのポップアップ許可をclaude.aiに与えてください。

Team / Enterpriseでは、メンバーが自分でコネクタを足すことはできません。OwnerまたはPrimary Ownerが「Organization settings」の「Connectors」に先に追加し、そのうえで各メンバーが自分のEulerianアカウントで接続します。見られるデータは、各ユーザーがEulerianで見られる範囲に収まります。

接続確認と、アトリビューションを読む問いの立て方

最初の依頼は、数字を求めずにツールの範囲を聞くのが無難です。

接続確認のプロンプト例
Eulerianで使えるツールを、アトリビューションに関わるものと
レポートに関わるものに分けて教えてください。

コネクタのページに載るツールは134個で、冒頭に見えるのは24個までです。名前から、レポート系は flat_aggregate_batch_reporting や mcp_analytics_batch_reporting、データマイニング系は mcp_analytics_datamining_sales などと並びます。使い方を聞く how_to_query_flat_aggregate_batch_reporting と、公式ドキュメントに自然文で質問する ask_documentation_account もあります。一覧の全体を取得できるのは接続後の会話なので、アトリビューション系のツール名は、ここで一度出させておくと以降の依頼を絞れます。

次に、アトリビューションを読む問いの型を3つ示します。形は例示で、返ってくる表の列や粒度は契約と設定次第です。

型1: モデルを固定してチャネルの貢献を比べる

チャネル貢献を引く例
Eulerianで、先月のコンバージョンについて、チャネル別の貢献を
使えるアトリビューションモデルごとに並べてください。
どのレポート・モデル・期間・フィルタで取った数字か、行ごとに
説明できるものだけを出してください。

モデルが違えば配分も変わります。モデル名を依頼文に明記させ、比較の軸を1つにしておくと、数字の違いの理由を追えます。

型2: カスタマージャーニーを見る

ジャーニーの確認例
先月最もコンバージョンしたセグメントについて、初回接触から
購入までのチャネルの並びを、件数の多い順に5パターン示してください。

ジャーニーはチャネルの「組み合わせ」を見るためのものです。個々のチャネルの貢献額に直接読み替えず、型1の結果と並べて解釈します。

型3: 増分効果とMMMの結果を読む

MMMの確認例
EulerianのMMMとインクリメンタリティテストの結果が
あれば、チャネルごとの飽和の兆しを要約してください。
結果が存在しない場合は、存在しないと答えてください。

自分のアカウントにMMMやインクリメンタリティテストの結果があるかは、ページからは分かりません。結果が無いのにClaudeが表を埋めようとしないよう、「無ければ無いと答える」旨を依頼に入れておきます。

数字を検算する3つの確認点

Eulerianの手順書自体が、LLMの落とし穴を2つ挙げています。1つは、Claudeが誤ったクエリを組み立てると、質問と違う内容について正しい数字が返ってくること。もう1つは、複数のMCPを同時に使うと、安全でないMCPを通じて他のMCPのデータが漏れる恐れがあることです。

手順書は、Claudeの画面でデータ点をクリックすると、実際に問い合わせたプロパティとメトリクスを見られると説明しています。これを使った検算の流れは次のとおりです。

確認点見るもの対処
問い合わせの中身見るものデータ点から開ける、実際のプロパティとメトリクス対処依頼したモデル・期間と一致しているか見る
Eulerian画面との突き合わせ見るもの同じ条件のレポート対処重要な判断の前に1行だけ照合する
同時に有効なコネクタ見るもの会話で有効になっているコネクタの数対処機密性の高いデータを扱う会話では、Eulerianだけにする

手順書は、MCPを探索の手段として使い、唯一の根拠にしないことを勧めています。予算配分のように金額が動く判断は、Eulerianの画面の数字で最後に照合する運用が合います。

権限と、書き込み系の機能の扱い

コネクタのページは、分析だけでなく、オーディエンスの構築、S2S(サーバー間)とTMS(タグ管理)経由の施策の展開、トラッキング設定、同意管理(CMP)、データウェアハウスのジョブ起動まで扱えると説明しています。ツール名にも mcp_activation_s2s_order のように発注を連想させるものがあります。

一方、手順書の接続例で表示される権限は、読み取りを意味する eulerian:reports.read です。書き込み系のツールをこの権限で呼べるかどうかは、手順書にもコネクタのページにも記載がありません。実際に承認画面に出る権限の一覧を見て、Eulerian側の権限と合わせて判断してください。

承認の画面では、求められた権限だけを確かめ、必要最小限にとどめます。アクセスは、Eulerianから取り消せます。

つまずいたときの切り分け

接続できない、サインインに失敗するといった症状は、Eulerianの手順書にある表を、順番に確かめられます。

症状まず見る点
「Add custom connector」が見えないまず見る点プランがカスタムコネクタに対応しているか。Team / Enterpriseは組織側の追加が先
サーバーに届かないまず見る点URLが公開インターネットから届くか。VPN・ファイアウォールの内側ではないか
サインインが拒否されるまず見る点Claudeではなく、Eulerianの認証情報を使っているか。複数のグリッドがあるときは、Eulerianが示した正しいパラメータ付きのURLか
会話で呼び出されないまず見る点入力欄の「+」からConnectorsを開き、会話ごとにオンにしているか

Eulerian側では、ローカル版の利用にはwebmaster種別のアカウントとAPI認証情報が必要と書かれています。ブラウザ版のOAuth経路で同じ種別が要るかどうかは、手順書に記載がありません。権限で迷う場合は、Eulerianの管理者に確認してください。

ほかのコネクタとの使い分け

広告費を複数媒体から集めたいときは、ClaudeとSupermetricsを連携する方法が入口です。クリックから成果までをトラッカー側で見る使い方なら、ClaudeとVoluumを連携する方法があります。

Eulerianが得意なのは、サイトで計測したデータに対して、チャネルをまたいだ配分を読む用途です。MMMやインクリメンタリティテストまで同じコネクタの対象に入っているため、「どのチャネルに予算を足すと効くか」の議論を、同じデータ基盤の上で進められます。カスタムコネクタを自分で作る場合の考え方は、Coworkカスタムコネクタ自作ガイドで扱っています。

データの扱い

Eulerianの手順書は、実際の業務データを流す前に、情報システム部門に承認済みのAIサービスを確認することを求めています。推奨の例として、Claude TeamやEnterpriseのような企業向けサービスが挙げられています。データ処理の所在地について、組織ごとに厳しい方針がある場合もあります。

連携によって、Eulerianのデータの一部が会話の文脈としてClaudeに渡ります。ツールの内容は提供元が決め、Anthropicは動作を検証していないと、コネクタのページにも注意書きがあります。信頼できる開発元のコネクタだけを使う、という前提を忘れずに運用します。

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