Claude Media
Claudeの本人確認はいつ必要になるか — 対象範囲と必要書類

Claudeの本人確認はいつ必要になるか — 対象範囲と必要書類

本人確認が求められる場面、個人・組織別の必要書類、失敗時の対処、年齢確認・電話番号認証との違いをまとめます。

強力な技術を責任を持って提供するには、まず誰が使っているかを把握する必要があります。Claudeでは、一部の用途、特定の機能へのアクセス時、定期的なプラットフォーム健全性チェックなどで、本人確認を求められることがあります。個人として確認する場合は政府発行の写真付きIDと顔写真の提示が必要で、組織として確認する場合は法人の登記情報も加わります。

Claudeの本人確認は何のために行われるか

本人確認の目的は、不正利用の防止、利用ポリシーの適用、法的義務の順守の3点です。個人・法人の確認は「一部のケース」で展開されており、特定の機能へのアクセス時、あるいは通常のプラットフォーム健全性チェックやその他の安全・コンプライアンス対応の一環として、確認プロンプトが表示される場合があります。収集された確認データは本人確認の目的だけに使われ、他の用途には使われません。

この仕組みは単発の機能ではなく、一般的なプライバシーポリシーにも組み込まれています。プライバシーポリシーの「Verification Data」条項には、年齢または本人の確認を求める場合があると明記されています。収集されるデータは方法によって異なりますが、政府発行の身分証明書の画像とそこに記載された情報(ID番号や生年月日を含む)、写真や動画形式の本人の画像、顔の幾何学的特徴を示すテンプレート(一部の法域では「生体データ」に該当し得るとの注記あり)、そして確認結果(例えば年齢が基準を満たしているかどうか)が含まれます。年齢確認と本人確認が同じ「Verification Data」という枠で扱われている点は、ポリシー文書を読むまで気づきにくい部分です。現行のプライバシーポリシーは2026年9月10日付で発効したもので、「Verification Data」条項もこの現行ポリシーに含まれています。

本人確認で何を求められるか(個人と組織で異なる)

必要な準備は、個人として確認するか組織を代表して確認するかで変わります。

確認の種類必要なもの
個人として確認必要なもの政府発行の写真付きID(実物の原本)/ カメラ付き携帯電話(ライブセルフィーを求められる場合がある)
組織を代表して確認必要なもの上記に加えて、組織の法的名称・所在地・事業者登録番号

確認作業自体はPersona Identitiesという第三者パートナーの技術で行われます。選定の理由として、技術力・プライバシー管理・セキュリティ対策の強さが挙げられています。

受け付けられるIDは、ほとんどの国のオリジナルかつ物理的な政府発行の写真付きIDです。代表的な例はパスポート、運転免許証または州・省発行のIDカード、国民IDカードで、政府発行・判読可能・未破損・有効期限内・本人の写真付きであることが条件です。

本人確認データはどう扱われるか

確認データについては、Anthropicがデータの利用方法と保持期間のルールを定める「データコントローラー」の立場にあります。保持期間の具体的な日数・年数は公開されていません。実際の画像データを預かるのはPersonaで、システム上には保存されません。異議申し立ての審査など必要な場合に限り、Personaのプラットフォーム経由で確認記録にアクセスできますが、Anthropicは画像自体をコピーしたり自社で保存したりはしません。Personaへの送受信データはすべて転送中・保存時ともに暗号化されます。

「やっていないこと」として明示されているのは次の3点です。

  • 本人確認データをモデルの学習に使わない
  • 必要以上のデータを収集しない(確認に必要な最小限の情報だけを求める)
  • 本人確認データを他者と共有しない(法的手続きへの対応が必要な場合を除く。マーケティングや広告など確認・コンプライアンス以外の目的で第三者と共有することはない)

不正防止のパートナー企業についても、データの利用範囲は確認と不正防止の提供・支援に限定する契約で制限され、業界標準のセキュリティ対策で保護する義務を負います。データの取り扱いの全体像はプライバシーポリシーに譲られており、確認データそのものの扱いを詳しく知りたい場合、どの一次資料を見るべきかはClaudeに個人情報を入力する前に確認する一次資料はどれかにまとめています。

本人確認に失敗したときの対処

確認に失敗する原因として挙げられているのは、写真のブレ、書類が判読できない、IDの期限切れ、登録番号の誤り、技術的な問題の5つです。

失敗した場合の対処は次の順で進めます。

  1. 再試行する: 確認フロー内で複数回試行できます。多くの失敗は照明を変えて撮影し直す、または別の政府発行IDに切り替えることで解決します
  2. 書類を確認する: IDが未破損で判読可能な状態かを見直します
  3. 問い合わせる: 試行回数を使い切ってもなお確認できない場合は、ヘルプフォームからサポートに連絡します

なお、本人確認そのものとは別の話として、確認完了後にアカウントが停止(ban)されることもあります。これは安全プロセスの一環で、利用ポリシーや利用規約への違反が繰り返された場合などに発生することがあります。不当に停止されたと感じる場合は、appeal formにアカウント情報を記入して申請すると、Safeguardsチームが調査します。本人確認の失敗と、確認後の規約違反によるアカウント停止は原因が異なる別の事象として扱われている点に注意が必要です。

本人確認・年齢確認・電話番号認証はどう違うか

Claudeには似た名前の確認手続きがいくつかあり、それぞれ検証パートナーやデータの扱いが異なるため混同しやすい点を次の表で比較します。

項目本人確認(Identity Verification)年齢確認(Age Assurance)
目的本人確認(Identity Verification)不正防止・ポリシー適用・法令順守年齢確認(Age Assurance)18歳未満の利用を検知した際の年齢確認
検証パートナー本人確認(Identity Verification)Persona Identities年齢確認(Age Assurance)Yoti
画像・データの保持先本人確認(Identity Verification)Persona(異議申し立て時にPersona経由でアクセス可)年齢確認(Age Assurance)Yoti(確認後すぐ削除。Anthropicは合否の結果のみ受領)
モデル学習への利用本人確認(Identity Verification)使わない年齢確認(Age Assurance)対象外(Anthropicは画像自体を受け取らず、合否の結果のみ受領)

年齢確認は、Yotiによる顔での年齢推定・IDでの確認・YotiのデジタルIDアプリでの属性共有のいずれかを選べる点が本人確認と異なります。YotiはSOC2準拠の第三者認証を受けた事業者で、セルフィーや書類の画像は年齢の判定が終わるとすぐに削除され、受け取るのは合否の結果のみです。本人確認(Persona経由)では異議申し立て時に記録へアクセスできる点で、データの流れがやや異なります。

新規登録時のアカウント作成そのものを止める電話番号認証は、この2つとは別物です。SMSコードの不達や「使用されすぎ」といったエラーへの対処はClaude電話番号認証のエラーと登録できない時の対処法で扱っています。

なぜ対象範囲や判定基準が公開されていないのか

本人確認についての説明は「一部のケース」「特定の機能」「通常のプラットフォーム健全性チェック」といった表現に留まり、具体的にどの機能や条件がトリガーになるかは明かされていません。プライバシーポリシー側も、年齢確認と本人確認を同じ「Verification Data」の条項でまとめて扱っており、機能ごとの個別ゲートというより、安全対策全体で共有する汎用的な確認基盤として位置付けられているように読めます。

このため、自分のアカウントが対象になるかどうかを事前に見積もる方法はありません。トリガー条件は公開されていないため、確認プロンプトが表示されるまで分かりません。同種の「対象範囲を絞った確認プログラム」は本人確認以外にも存在し、例えばClaudeの生命科学認証プログラムは特定分野の研究機関を対象にした別枠の確認制度です。個人向けの本人確認と対象は異なりますが、用途ごとに確認の枠組みを分けて運用している点は共通しています。

よくある質問

本人確認を拒否したらどうなりますか

公式ヘルプにこの点の明記はありません。本人確認は特定の機能やアクセスの前提として求められる仕組みのため、完了しない限り対象の機能を使い続けられない可能性があると考えられますが、拒否した場合の具体的な扱いは示されていません。

組織の本人確認は誰が担当すべきですか

組織を代表して確認する場合に必要な書類(法人情報、代表者本人の政府発行ID、セルフィー)は挙げられていますが、社内で誰が担当すべきかという規定は明記されていません。

一度提出したID画像を後から確認・削除できますか

本人確認で提出した画像はPersonaが保持し、Anthropicはコピーや自社保存を行いません。データそのものへのアクセスや削除を個別に請求したい場合は、確認データを含む保有データ全般を対象にしたClaudeの個人情報の開示請求の窓口を使う方法があります。

まとめ

Claudeの本人確認は、不正防止・ポリシー適用・法令順守を目的に一部のケースでのみ求められる仕組みです。個人であれば政府発行の写真付きIDとセルフィー、組織であれば法人情報も追加で必要になります。画像データはPersonaが保持し、Anthropicはモデル学習に使わず必要最小限しか収集しません。失敗時は再試行と書類の見直しで解決することが多く、それでも解決しない場合はサポートへの問い合わせが窓口になります。似た名前の年齢確認(Yoti経由)や電話番号認証とは目的・データの扱いが異なるため、どの確認を求められているかを見極めることが最初の一歩になります。

この記事を共有:XはてブLinkedIn