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Claude Motionの使い方 — 文章やグラフを短いアニメーションにする

Claude Motionの使い方 — 文章やグラフを短いアニメーションにする

Claude Motionは、文章やグラフを短いアニメーションにするArtifactsのテンプレートです。作り方、直し方、MP4の書き出し、共有の権限、使えるプラン、管理者の設定、Slidesとの使い分けを扱います。

Claude Motionは、報告書の数字やプランの比較表を、30秒前後のアニメーションにするテンプレートです。全社会議の解説、役員向け資料のグラフ、新規顧客向けの手順紹介といった場面を想定しています。

先に条件を挙げます。Team・Enterpriseプランで使えるベータ機能で、書き出し形式はMP4です。動画生成モデルは使わないため、実写風の映像や人物は作れません。

Claude Motionとは何か

Claude Motionは、ArtifactsのMotionテンプレートで作るアニメーションです。Claudeがプロンプトから、テキスト・グラフ・図形・画像を動かすコードを書き、それが短い動画のように再生されます。

作ったものは「動画ファイル」ではなく「コードで動くArtifact」です。ここが使い勝手の核心になります。

  • 単語、数字、タイミングのどれか1つだけを直しても、ほかの部分は変わらない
  • 作ったアニメーションはすべてArtifactsタブに保存される
  • Claudeに頼む方法と、エディターで直接直す方法の両方で修正できる

自分の資料や数字を動かして説明するための道具です。

使えるプランと有効化の条件

プランMotionテンプレート既定の状態
Free / Pro / MaxMotionテンプレート使えない既定の状態—
TeamMotionテンプレートベータで利用可既定の状態オン
EnterpriseMotionテンプレートベータで利用可既定の状態オフ(Ownerが有効化)

Enterpriseでは、Organization settings > ArtifactsでOwnerがオンにするまで表示されません。「ほかの人には見えているのに自分のメニューに無い」ときは、プランと組織設定を先に疑います。

Artifactsそのものを動かすには、前提がもう1つあります。「Cloud code execution and file creation」を、個人プランはSettings > Capabilities、TeamとEnterpriseはOrganization settings > Capabilitiesでオンにしておく必要があります。

同じ日に発表されたDashboardsもベータですが、対象はPro・Max・Team・Enterpriseで、Motionより広く提供されています。DocsやSlides、Designはベータを外れ、Freeを含む全プランで使えます。Enterpriseでは、この3つが既定でオンになるのは2026年10月15日です。それ以前はOwnerが先にオンにできます。

アニメーションを作る2つの入口

チャットから頼む

どのチャットでも、アニメーションがほしいと伝えれば作れます。公式が挙げる依頼文は次の3つです。

  • 四半期レポートを、全社会議向けの30秒の解説アニメーションにする
  • 料金プランの比較を、営業キックオフ向けにアニメーションにする
  • 新規顧客向けのセットアップ手順を、短いウォークスルーにする

メッセージ欄の「Output」から「Motion」を選んでも始められます。頼み方に自信がなければ、こちらのほうが取りこぼしがありません。

Artifactsタブから始める

Artifactsタブを開き、Motionテンプレートを選び、作りたいアニメーションを説明します。普段からタブで作業している人は、チャットを経由しないぶん早く済みます。

頼み方で仕上がりが変わる点

公式の助言は2つです。誰が見るか、どこで流すか、どれくらいの長さかを書くこと。そして、元にしたい報告書・データ・画像を添付することです。添付すると、アニメーションが自分の内容から作られます。

この2点を入れた依頼文は、たとえば次の形になります(例示です)。

添付の第3四半期の売上データを使って、全社会議で流す30秒の解説アニメーションを作ってください。
見る人は営業以外の部署の社員です。大型スクリーンで音なしで流します。
前年同期比の伸びを、最初の10秒で1つのグラフとして見せてください。

視聴者・上映場所・長さが入ると、文字の大きさや情報量の見当がつけやすくなります。音なしで流す前提も、画面だけで伝わる作りにするための材料です。

細部だけ直す

作り直すより、直すほうが速いのがMotionの特徴です。修正の方法は2つあります。

方法やり方向く修正
Claudeに頼むやり方チャットで変更を伝える向く修正場面の速度、数字の差し替え
エディターで直接直すやり方アニメーションを自分で調整する向く修正1語・1か所の微調整

公式の例は「2つ目の場面をゆっくりにして」「第3四半期の数字を18%に変えて」です。自分で試すときも、直す場所と直し方を1つずつ指定するほうが意図どおりに伝わります。

2つ目の場面を今の1.5倍の長さにしてください。ほかの場面はそのままにします。

コードで動いているので、変えていない部分はそのまま残ります。

Artifacts共通の機能として、過去のメッセージを編集してチャットを分岐させる方法もあります。分岐先には別のArtifactができるので、元のアニメーションを残したまま別の方向を試せます。Motionでこの分岐が同じように働くかは、一次資料に個別の記載がありません。

MP4で書き出して共有する

ダウンロードは「Export」から、MP4を選びます。作った直後のアニメーションは自分だけが見られる状態です。共有するときは、アニメーションを開いて「Share」を押します。

共有の広さは、プランと管理者の設定で決まります。

共有先条件
組織内の特定の人条件Team・Enterpriseで、人を追加してアクセス権を選ぶ
組織の全員条件「組織名の全員」を選ぶ。組織にサインインしている人だけが開ける
リンクを知る人条件OwnerがExternal sharingをオンにしているか、そのArtifactだけ個別に許可している場合のみ
組織外の特定の人条件Email invitations outside your organizationがオンの場合のみ。Teamは既定でオン、Enterpriseは既定でオフ

アクセス権の段階は、閲覧のみ(Can view)、コメントまで(Commenter)、編集まで(Can edit)です。選べる段階はArtifactの種類で変わります。

どの共有でも、開く側にClaudeアカウントが要ります。リンクを知っていてもアカウントがなければ開けません。組織外からメールで招待された人は、他人の招待や共有設定の変更はできません。招待は1つのArtifactにつき組織外の50人までで、未承諾の招待は30日で失効します。

Claudeのモバイルアプリでは共有設定を変えられないため、WebかClaude Desktopで操作します。社外共有の設定はClaude Artifactsの管理者が組織外共有を制御する設定手順で扱っています。

書き出したあとに手を入れる

MP4で書き出したあと、さらに手を入れたい場合は、Adobe、Descript、HeyGen、Higgsfield、invideo、Luma AI、Runwayで開けます。CanvaとCaptionsは近日対応とされています。

使用量の扱い

Claude Motionの利用は、プランの使用量上限に含まれます。長いアニメーションや複雑なアニメーションは、通常のメッセージより多く上限を消費します。

使用量の引かれ方はプランで違います。Teamと席数制のEnterpriseでは、各ユーザーの席ごとの上限(セッション上限と週次上限)から引かれ、足りなければ管理者が使用量クレジットを追加で買えます。使用量課金のEnterpriseでは、組織の従量課金に標準のAPI料金で計上され、組織・グループ・ユーザー単位の支出上限が効きます。Motion専用の枠はありません。

試行錯誤が前提の作業なので、最初から長尺を頼むより、短い尺で構成を固めてから伸ばすほうが上限に余裕が残ります。

管理者が組織で有効にする

この手順はTeamとEnterpriseのOwnerとPrimary Ownerが対象です。

  1. Organization settings > Capabilitiesで「Cloud code execution and file creation」をオンにする
  2. Organization settings > Artifactsで、Artifacts本体をオンにする
  3. 同じ画面のTemplatesで、Motionをオンにする(Teamは既定でオン、Enterpriseは既定でオフ)
  4. Enterpriseでは、カスタムロールのMotion権限で特定のグループだけに限定することもできる

テンプレートをオフにしても、すでに作られたアニメーションには影響しません。カスタムロールを使う場合も、組織全体の設定が主スイッチです。組織側でオフなら、どのロールにもMotionは付与されません。ロールの外にいる人も、共有されたArtifactを開く、コメントする、使うことはできます。ロール側の仕組みはClaude Enterpriseのカスタムロールにあります。

HIPAA対応の構成では、利用規約に同意したうえでOwnerがMotionをオンにできます。ただしBAA(業務提携契約)の対象外なので、保護対象の医療情報(PHI)は入れない扱いです。

Motion・Slides・Dashboards・外部ツールの使い分け

同じArtifactsのテンプレートでも、作るものと向く場面が違います。迷ったときは「動かしたいのか、数字を最新に保ちたいのか、映像素材がほしいのか」で分けると決まりやすくなります。

道具作るもの向く場面使えるプラン
Motion作るもの自分の素材を動かすアニメーション(MP4)向く場面全社会議の解説、提案の動くグラフ使えるプランTeam・Enterprise(ベータ)
Slides作るもの編集して発表できる静止したスライド向く場面会議でその場で発表、PowerPointやPDFで配布使えるプラン全プラン
Dashboards作るものデータ基盤につないだ、更新され続ける画面向く場面今週と先月の比較などの探索的な質問使えるプランPro以上(ベータ)
外部の動画ツール作るものMotionのMP4を受け取る仕上げ先向く場面ナレーションや字幕、細かな編集使えるプラン各ツールの契約による

Motionは資料の中身(文字・数字・図形・画像)を動かすコードを作り、生成された映像は作りません。数字と文言が正確であることが大事な社内説明や提案資料に向いています。実写風のイメージ映像が必要な用途は、Motionの守備範囲の外です。

Dashboardsは、各グラフのクエリと最終更新時刻を確認できる点がMotionと対照的です。Motionにはそうした表示の記載がないため、動かしたい数字の根拠を確かめたい場面では、Dashboardsで先に集計する使い方が考えられます。

静止したグラフをClaudeに作らせる基本はClaudeにグラフを作らせる基本の頼み方にあります。動かす前の元データを整える段階で参考になります。ほかのインタラクティブな成果物はClaudeのインタラクティブコンテンツで扱っています。

使えないときの確認先

  1. プランがTeamまたはEnterpriseか(Free・Pro・Maxにはテンプレートがない)
  2. 「Cloud code execution and file creation」がオンか
  3. EnterpriseならOwnerがOrganization settings > Artifactsでオンにしたか
  4. カスタムロールでグループを限定していないか。限定されているなら、自分がそのグループに入っているか
  5. 共有できない場合は、External sharingやEmail invitationsの許可が管理者側で出ているか
  6. 「リンクを知る人」が灰色なら、OwnerかPrimary Ownerに頼む
  7. 反応が重い、または途中で止まるときは、使用量の上限に近づいていないか

まとめ

Claude Motionは、手元の資料を30秒前後のMP4アニメーションにするテンプレートで、TeamとEnterpriseのベータ機能です。直すときは1語・1数字・1場面の単位で指示でき、変えない部分は残ります。使えない原因の大半は、プラン、Enterpriseの既定オフ、カスタムロール、共有設定のどれかです。使い分けは、動かすならMotion、数字を最新に保つならDashboards、会議で発表するならSlidesです。

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