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Claude Opus 5.5とSonnet 5.5の違い — 単価・effort・速度で選び分ける

Claude Opus 5.5とSonnet 5.5の違い — 単価・effort・速度で選び分ける

Opus 5.5は$4/$20で既定effortがmedium、Sonnet 5.5は$2/$10でhigh。同じ1Mコンテキスト・128K出力の2モデルを、単価・既定effort・速度・実装上の差から選び分けます。

Opus 5.5とSonnet 5.5の違いは、単価・既定effort・速度の3つに絞れる

Claude Opus 5.5とClaude Sonnet 5.5は、どちらも1Mトークンのコンテキストウィンドウと128Kトークンの最大出力を持ち、知識カットオフも2026年6月で揃っています。能力の土台は同じ枠にあり、選ぶときに効くのは次の3点です。

数字

2モデルの差が出る3つの数字

  • 入出力単価

    2倍

    Opus 5.5は$4/$20、Sonnet 5.5は$2/$10

  • 既定effort

    逆

    Opus 5.5はmedium、Sonnet 5.5はhigh

  • 比較上の速度

    Moderate / Fast

    Opus 5.5が標準、Sonnet 5.5が速い側

Claude APIの値(100万トークンあたり)

単価が高いほうが既定の思考量が少なく、単価が安いほうが既定で深く考えます。この逆転があるため、価格表だけでは「どちらが安く済むか」が決まりません。

各モデルの仕様と破壊的変更はClaude Opus 5.5とはとClaude Sonnet 5.5とはにあります。ここでは2モデルを並べて、どちらを選ぶかの判断に絞ります。4系統の一覧はClaudeモデル一覧が扱います。

並べて見ると何が同じで何が違うか

モデル概要ページの比較表から、2モデルの行を抜き出します。

項目Opus 5.5Sonnet 5.5
位置づけOpus 5.5長時間のエージェント的コーディングと知的作業Sonnet 5.5速度と知能のバランス
入力 / 出力(MTok)Opus 5.5$4 / $20Sonnet 5.5$2 / $10
比較上のレイテンシOpus 5.5ModerateSonnet 5.5Fast
思考Opus 5.5Adaptive(常時オン)Sonnet 5.5Adaptive
既定effortOpus 5.5mediumSonnet 5.5high
コンテキスト / 最大出力Opus 5.51M / 128KSonnet 5.51M / 128K
提供終了Opus 5.52027年9月22日より前には行わないSonnet 5.52027年9月28日より前には行わない
Fast modeOpus 5.5あり(研究プレビュー)Sonnet 5.5なし

同じなのは、コンテキスト、最大出力、知識カットオフ、入力形式(テキストと画像)、出力形式(テキスト)です。違うのは単価、速度、既定effort、Fast modeの有無です。思考の止め方の差は、実装で効く違いの節で扱います。

提供終了の日付には1週間ほどの差がありますが、どちらも2027年9月まで動く約束です。退役時期は選択の決め手になりません。

単価は2倍。ただし請求額は「トークン量×単価」で決まる

料金ページの数字を並べると、2倍の関係がほぼすべての行で保たれています。

項目(MTok)Opus 5.5Sonnet 5.5
入力Opus 5.5$4Sonnet 5.5$2
出力Opus 5.5$20Sonnet 5.5$10
5分キャッシュ書き込みOpus 5.5$5Sonnet 5.5$2.50
1時間キャッシュ書き込みOpus 5.5$8Sonnet 5.5$4
キャッシュ読み取りOpus 5.5$0.20Sonnet 5.5$0.10
Batch API入力 / 出力Opus 5.5$2 / $10Sonnet 5.5$1 / $5

キャッシュ読み取りは、どちらも基本入力単価の0.05倍です。1つ前の世代の0.1倍より安く、2モデルの間では比率が同じなので、キャッシュを多用してもこの2倍の関係は変わりません。

同じトークン量なら、請求は常に2倍になる

仮に1,000リクエストで、1回あたり入力20,000トークン・出力4,000トークンを使うとします。入力は合計2,000万トークン、出力は合計400万トークンです。計算は次のとおりです。

  • Opus 5.5: 入力$80 + 出力$80 = $160
  • Sonnet 5.5: 入力$40 + 出力$40 = $80

同じトークン量なら差は$80で、比率は2倍のままです。逆に言えば、Sonnet 5.5が同じ仕事に2倍を超えるトークンを使うと、請求額は逆転します。この2倍が、モデル選びで確かめる最初のしきい値です。

Opus 5.5のBatch APIは、Sonnet 5.5の標準価格と同じ

Batch APIは入出力とも50%引きです。Opus 5.5のBatch価格は$2 / $10で、Sonnet 5.5の標準価格と一致します。

即時の応答が要らない夜間バッチや一括処理なら、Opus 5.5をSonnet 5.5の標準単価で回せます。Sonnet 5.5のBatchは$1 / $5まで下がるため、費用を最小にするだけならSonnet 5.5のBatchが最安です。Opus 5.5が必要な品質かどうかを、まずBatchで試すという順序も取れます。

Fast modeはOpus 5.5だけで、価格は2倍になる

Fast mode(研究プレビュー)は、Opus 5.5、Opus 5、Opus 4.8で使えます。Sonnet 5.5は対象外です。Opus 5.5のFast mode価格は入力$8・出力$40で、標準の2倍です。Claude API(第一者提供)限定で、Batch APIとは併用できません。

最大2.5倍の出力速度が得られる代わりに、Sonnet 5.5の標準単価の4倍を払う構図です。速さを買うなら、まずSonnet 5.5の標準速度で足りないかを確かめるほうが安く済みます。

既定effortが逆だと、同じ呼び出しでも思考量が違う

effortは、思考の深さ・応答の速さ・費用を動かすパラメータです。Claude APIの既定は、Opus 5.5がmedium、Sonnet 5.5がhighです。effortを既定値と同じに指定することは、パラメータを省略するのと同じ挙動になります。

くらべる

effortを指定しない呼び出しで起きること

既定medium

Opus 5.5

単価が高い代わりに、思考は中程度から始まります。Opus 5以前の既定はhighなので、effortを省略した旧来のコードは、1段階低い設定で動きます。

既定high

Sonnet 5.5

単価が低い代わりに、思考は深い側から始まります。エージェント的で遅延に敏感な用途なら、mediumかlowから始める形が推奨されています。

つまり「Sonnetは軽いから既定のままでよい」とは言い切れません。Sonnet 5.5の既定highは、範囲が明確なエージェント作業では深すぎることがあります。effortのページは、仕様が明確なエージェント的コーディングならまずmedium、難しい作業や長い作業でhigh、チャットや遅延に敏感な用途はmediumかlowを勧めています。xhighとmaxは、評価で品質の向上が見えた場面に限ります。

Opus 5.5のほうは、思考を止められない設計です。thinking: {"type": "disabled"}は、どのeffortでも400を返します。トークン費用を絞る手段はeffortだけです。

2モデルで比べるときは、effortを揃えて測るのが基本です。Opus 5.5をmedium、Sonnet 5.5をhighの既定同士で比べると、思考量の差が混ざります。同じeffortで測ったうえで、「Opus 5.5のmedium」と「Sonnet 5.5のhigh」のように既定値の組も別に測ると、移行前後の実コストを説明できます。effortの水準そのものは、Sonnet 5.5では前の世代から再較正されています。Sonnet 5から持ち込んだ設定は、測り直してから使います。

effortの段階ごとの使い分けはClaude effortとはにあります。

速度は、モデルとeffortの両方で決まる

比較表では、レイテンシがOpus 5.5「Moderate」、Sonnet 5.5「Fast」です。ただし表の注記に、実際の遅延はプロンプトの長さ、出力の長さ、思考のeffortで変わると書かれています。

実行時間は次の3つの掛け算で動きます。

  1. モデルの標準速度(Sonnet 5.5が速い側)
  2. effort(lowに近いほど速い)
  3. Fast modeの有無(Opus 5.5だけ)

Sonnet 5.5をhighのまま使うと、Opus 5.5のmediumより思考に時間をかける可能性があります。「Sonnetだから速い」と決めつけず、実際のタスクで所要時間を測ります。応答の待ち時間が体験を左右するチャットや対話UIでは、Sonnet 5.5のmediumまたはlowが出発点です。長時間走る自律タスクなら、1ターンの速さより完走率が効きます。

実装で効く違い — 思考の止め方とフォールバック

2モデルは、API呼び出しの扱いにも差があります。

項目Opus 5.5Sonnet 5.5
思考の無効化Opus 5.5できない(disabledは400)Sonnet 5.5between_toolsで前置きの思考だけ止められる
止められるeffortOpus 5.5—Sonnet 5.5low・medium・high(xhighとmaxは400)
Fast modeOpus 5.5使えるSonnet 5.5使えない
生物学関連のフォールバックOpus 5.5Opus 5で再実行Sonnet 5.5再実行先がなく、拒否で終わる
サイバー関連のフォールバックOpus 5.5Opus 4.8で再実行Sonnet 5.5Sonnet 5で再実行

下の2行はClaude Codeのモデル設定ページの記述です。Sonnet 5.5は、生物学のフラグが立つと再実行されずに拒否で終わります。バイオ・ライフサイエンス領域のコードを扱うチームは、この差をモデル選択の材料にできます。

両モデルに共通する破壊的変更もあります。ツール呼び出しを強制するtool_choice(anyとtool)は400です。computer_20251124は、Claude APIとGoogle Cloudで受け付けません。Opus 5以前やSonnet 5以前から切り替えるときは、モデル別のガイドで400になる箇所を先に確認します。

仕事の種類別に、どちらから試すか

モデル選びのページにある選択マトリクスは、Opus 5.5を「複雑なエージェント的コーディングと企業の業務」向け、Sonnet 5.5を「日常的なコーディング・エージェント・企業業務の速度と能力」向けに分けています。そのうえで、ほとんどの作業はOpus 5.5から始めるよう案内しています。

この前提に、単価・effort・速度の差を重ねると、出発点は次のように整理できます。

仕事の性質出発点理由
数時間の自律コーディング、大規模リファクタリング出発点Opus 5.5理由選択マトリクスのOpus 5.5の用途例
仕様が明確で、結果を検査できる反復作業出発点Sonnet 5.5(medium)理由単価が半分で、速い側
大量の一括処理で即時性が不要出発点Sonnet 5.5のBatch、品質が足りなければOpus 5.5のBatch理由Opus 5.5のBatchはSonnet 5.5の標準単価
待ち時間が体験を決めるチャット・対話UI出発点Sonnet 5.5(medium〜low)理由速い側で、effortも下げられる
速さが最優先で、費用は二の次出発点Opus 5.5のFast mode理由Sonnet 5.5にはFast modeがない
コンピューター操作や視覚中心の業務出発点Opus 5.5理由選択マトリクスのOpus 5.5の用途例

表の一番上と一番下は、選択マトリクスの用途例そのものです。それ以外の行は、単価・速度・effortの推奨を重ねた読み取りです。最終的な判断は自分の評価セットで行います。ユースケース向けのベンチマークを作って比べる手順が、同じページにあります。

Sonnet 5.5の使い分けを開発者ブログの記述から読み解いたClaude Sonnet 5.5の使い分けには、実際の用途別の線引きがあります。タスク単価で測る手順はClaudeのモデル選びはタスク単価で比べるが詳しいです。

Claude Codeでの切り替え方

Claude Codeでは、opusとsonnetのエイリアスで2モデルを切り替えます。Anthropic APIではopusがOpus 5.5、sonnetがSonnet 5.5を指します。Pro・Max・Team・Enterprise・Anthropic APIの既定モデルはOpus 5.5です。

# 起動時にモデルとeffortを指定する
claude --model sonnet --effort medium
 
# セッション中に切り替える(Claude Code内)
# /model opus

起動時のモデル指定は--model、effortは--effortで指定します。セッション内では/modelで切り替えられます。設定ファイルで既定を固定するなら、settings.jsonにmodelキーを書きます。

{
  "model": "sonnet"
}

注意点が2つあります。

  • Sonnet 5.5にはClaude Code v2.1.284以降、Opus 5.5にはv2.1.280以降が必要です。古い版で指定すると要求が失敗します
  • sonnetがSonnet 5.5を指すのはAnthropic APIだけです。Amazon BedrockとGoogle CloudのAgent PlatformではSonnet 4.5、Claude Platform on AWSではSonnet 4.6に解決されます。5.5を使うには、フルネームを指定するかANTHROPIC_DEFAULT_SONNET_MODELにIDを入れます

計画と実行でモデルを分けたい場合は、opusplanが使えます。Plan modeではOpus、実行ではSonnetに切り替わる仕組みです。設定の詳細はClaude Codeのopusplan設定に、サブエージェントごとの配分はClaude Codeサブエージェントのモデル配分設計にまとめています。

Claude Codeでeffortを決める順序にも注意が要ります。Opus 5.5は、環境変数、--effort、/effort、保存済みのモデル別設定のどれかが指定されない限りmediumで始まります。旧形式のトップレベルeffortLevelはOpus 5.5では数えられません。以前highを保存していた環境でも、Opus 5.5ではmediumで動き出すことがあります。

迷ったときの決め方

判断を3つの問いに縮めます。

手順

選ぶ順序

  1. 1

    結果を検査できる仕事か

    テストや型検査、レビューなど、出力を確かめる手段があるなら、Sonnet 5.5から始める余地があります。確かめる手段がない長時間の仕事は、Opus 5.5から始めます。

  2. 2

    待ち時間か請求額か

    待ち時間が重要ならSonnet 5.5のmedium〜low、さらに速さが要るならOpus 5.5のFast modeです。請求額が重要なら、Batch APIとeffortの引き下げを先に検討します。

  3. 3

    effortを揃えて実測する

    同じeffortで2モデルを測り、Sonnet 5.5が2倍を超えるトークンを使っていないか確かめます。使っていなければ、Sonnet 5.5のほうが安く済みます。

Opus 5.5が「少し高いが安全側」に見えるのは、単価だけを見ているからです。effortがmedium始まりで、思考を止められないOpus 5.5と、high始まりで、between_toolsで前置きの思考を止められるSonnet 5.5は、費用の動かし方が違います。数字を揃えて測れば、2倍の単価差が実際の請求でどれだけ残るかが見えてきます。

まとめ

Opus 5.5とSonnet 5.5は、コンテキストも最大出力も同じで、単価が2倍、速度が1段階、既定effortが逆という関係にあります。単価の2倍は、Sonnet 5.5が2倍を超えるトークンを使った時点で逆転します。Opus 5.5のBatch価格がSonnet 5.5の標準価格と並ぶ点と、Fast modeがOpus 5.5だけにある点が、価格表から見落としやすい差です。

最初の一手は、結果を検査できる反復作業ならSonnet 5.5のmedium、長時間の自律作業ならOpus 5.5の既定です。そこから、自分の評価セットで、effortを揃えて比べます。

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