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ClaudeとPayhawkを連携する方法 — 経費・カード・承認を会話で扱う

ClaudeとPayhawkを連携する方法 — 経費・カード・承認を会話で扱う

Payhawk MCPをClaudeに接続する手順と、権限・プレビュー確認の仕組み、役割別の使いどころをまとめます。Connectors一覧と提供元docsで食い違う点も示します。

Claude Payhawk連携でできること

Payhawk連携は、支出管理プラットフォームPayhawkのMCPサーバーをClaudeにつなぐ仕組みです。経費、法人カード、残高、予算、サプライヤー、サブスクリプションを自然文で調べ、経費の作成や承認といった操作まで会話から行えます。

接続先のURLは https://mcp.payhawk.com/mcp です。サインインはPayhawkのログインで行い、APIキーの管理は要りません。利用にはPayhawkのアカウントが必要です。

読むだけのコネクタではありません。Payhawkの資料によると、経費の再コーディング、承認、カードの凍結、購買発注の作成まで依頼できます。ただし変更を伴う操作は、実行前に必ずプレビューが出て、確認を待ちます。

最初に押さえておきたい点は3つあります。

  • Claudeは「あなたとして」動く。見える範囲も操作できる範囲も、Payhawkでの自分の権限と同じ
  • 支払いや送金は始められない。資金移動はPayhawkのWebポータルかモバイルアプリで行う
  • Connectors一覧の掲載状況と、提供元docsの説明が食い違っている(次の節)

Connector全般の仕組みはClaude Connectorsの解説にまとめています。同じ費用管理の領域ではClaude Ramp連携も参考になります。

一覧の説明と提供元docsはなぜ食い違うのか

接続手順を調べると、2つの資料で状況が違います。

くらべる

Payhawk連携の掲載状況

一覧のページ

Claude Connectors一覧

「Anthropic verified」の表示があり、追加は2026年8月、サインインは必須です。ツール数は85と表示されます。「Add to Claude」から追加する形です。

接続手順のページ

Payhawk提供元docs

更新日が2026年9月25日のページに、Claude・ChatGPTのアプリディレクトリには未掲載とあります。Payhawk担当者から受け取ったURLを、カスタムコネクタとして手で追加する手順になっています。

どちらが今の状態かは、2つの資料からは決められません。実務上は次のように考えると迷いません。

  1. Claudeのコネクタ一覧にPayhawkが出ているなら、そこから追加する
  2. 出ていなければ、https://mcp.payhawk.com/mcp をカスタムコネクタとして追加する

どちらの経路でも、接続先は同じMCPサーバーのURLです。

ツール名にも差があります。一覧には execute_payql_query_async と get_payql_catalog が並びますが、提供元の「全ツール」表には載っていません。表にある分析用のツールは insights_query_async です。提供元の表は2026年9月15日更新のページにあるため、ツールの増減に追いついていない可能性があります。実際に使えるツールは、接続した自分のClaudeで確かめるのが確実です。

接続の手順

事前に必要なもの

  • 有効なPayhawkアカウント。ログインにはWebポータルと同じ資格情報を使う
  • MCPサーバーURL https://mcp.payhawk.com/mcp
  • カスタムコネクタを追加できるClaude環境

提供元docsによると、カスタムコネクタはFree・Pro・Max・Team・Enterpriseのどのプランでも使えます。Freeは1つまでです。Team・Enterpriseのワークスペースでは、追加できるのはClaudeのOwnerだけです。Payhawk側で管理者であっても、この制約は変わりません。Claude側の権限だからです。

個人アカウント(Free・Pro・Max)の場合

手順

個人アカウントで追加する流れ

  1. 1

    コネクタ画面を開く

    Claudeのウェブ版またはデスクトップアプリでCustomize > Connectorsを開きます。

  2. 2

    カスタムコネクタを追加する

    + からAdd custom connectorを選び、URLを貼ってAddを押します。

  3. 3

    Payhawkにサインインする

    Connectを押し、Payhawkの資格情報でサインインします。

Team・Enterpriseの場合

OwnerがOrganization settings > ConnectorsでAddを押し、Customにカーソルを合わせてWebを選びます。URLを貼ってAddを押せば、組織への登録は完了です。

そのあと、各メンバーがCustomize > ConnectorsでPayhawkを探し、Connectを押して自分のログインでサインインします。サインインは一人ずつなので、Payhawk上の権限もそれぞれ別のままです。

使える面

提供元docsは、ウェブ、デスクトップ、モバイルのClaudeで使えると説明しています。ただしモバイルアプリからのコネクタ追加はベータで、追加はウェブかデスクトップで済ませる前提です。一度追加すれば、モバイルでも動きます。

Claude Codeについては、Payhawkのページに記載がありません。リモートのHTTP型MCPサーバーなら、Claude Codeは次のコマンドで追加できます。

claude mcp add --transport http payhawk \
  https://mcp.payhawk.com/mcp

このコマンド形式はClaude Codeの一般的なMCP追加手順です。Payhawkがこの経路を案内しているわけではないため、サインインが通るかは、実際に /mcp で認証して確かめる必要があります。

権限と確認の仕組み

見える範囲はPayhawkの権限で決まる

Payhawk MCPは、サインインしたユーザーの権限で動きます。従業員なら自分の経費とカードだけ、管理者ならアカウント全体が見えます。複数の法人エンティティがある場合も、役割を持つエンティティだけが対象です。

同じ質問をしても、同僚と違う答えが返ることがあります。提供元docsはこれを仕様として説明しており、不具合ではありません。「会社のデータが出てこない」ときは、Webポータルと同じ資格情報でサインインしたか、自分の役割に権限があるかを見ます。

書き込みは必ずプレビューを挟む

承認、再コーディング、新規申請のような書き込みは、実行前に内容のプレビューが表示されます。確認するまで、Payhawkのデータは変わりません。

一方で、次の操作はMCPからは行えません。

  • 支払い・送金の開始
  • カードの新規発行
  • アクセス権の変更

これらは申請の準備までで、実行はWebポータルかモバイルアプリです。ツール一覧には create_card_request もあり、カードの発行そのものではなく申請の準備として使えます。

カード番号は下4桁のみ表示され、個人情報は一覧から取り除かれます。

ツールは読み取りと書き込みに分かれる

提供元のツール一覧は、領域ごとに整理されています。

ツール

Payhawk MCPのツール領域

  • 経費と書類

    経費の一覧・作成・提出・再コーディング、領収書の自動照合、クローズの妨げになる項目の洗い出しがあります。

  • カードと資金

    カードの一覧と状態変更(凍結・解除・クローズ)、カード申請、残高、入出金の動き、為替レートを扱います。

  • 承認とレビュー

    承認待ちの一覧、承認または差し戻し、レビュー完了、監査ログ、不在時の代理承認者を設定できます。

  • サプライヤーと発注

    サプライヤーと購買発注の参照・管理、加盟店の情報、カード払いにできそうな取引先の一覧があります。

  • 会計とエクスポート

    エクスポート履歴と失敗分、勘定科目、税率、カテゴリー、予算を参照できます。

  • ユーザーとポリシー

    ユーザー、チーム、支出ポリシーの参照があり、支出ポリシーは管理操作も含みます。

提供元docsはこの一覧を、IT・セキュリティの確認担当者向けのリファレンスと位置づけています。ツール名を覚える必要はなく、Claudeが質問に応じて選びます。また、見えるツールは自分の役割とアカウント設定で絞り込まれます。

役割ごとの使いどころ

プロンプトの例は、提供元docsが役割別に挙げているものです。

役割頼める例注意点
従業員頼める例領収書のない経費の一覧、カード残高、立替精算の作成注意点自分のデータのみ
承認者・予算責任者頼める例承認待ちの要約、承認と差し戻し、不在時の代理設定注意点自分のキューとチームに限る
経理・財務担当頼める例月次クローズの妨げの洗い出し、コード漏れの確認注意点全社の経費を見る権限が必要
CFO・財務責任者頼める例チーム別の支出推移、予算の消化状況、現金ポジション注意点残高や資金の参照には別の権限が要る
調達・買掛金頼める例サプライヤー別の支出、重複サプライヤーの検出注意点サプライヤー権限が必要
管理者頼める例支出ポリシーと実態のずれ、退職者のカード整理注意点全プレイブックが対象

財務責任者向けの権限には注意点があります。残高、資金口座、入金、明細の参照には、資金の可視化に関する権限が必要です。権限がないと、一部だけ見せるのではなく、その参照をまるごと断ります。

プレイブックで複数手順の業務をまとめる

月次クローズのような複数手順の業務には、プレイブックという手順書が用意されています。提供元docsが挙げる組み込みのものには、月次クローズの実行、未完了経費のレビュー、承認のトリアージ、サプライヤーの重複解消、支出レポートの作成などがあります。

起動に特別なコマンドは要りません。「月次を締めたい」と仕事そのものを頼みます。「クローズを止めているのは何か」と聞くだけの質問は、プレイブックを始めず、答えるだけで終わります。

自社用のプレイブックも、会話で作って編集できます。使えるプレイブックは、手順に必要な権限で決まります。役割名で決まるわけではないため、カスタムロールでも持っている権限に応じて出ます。

長い分析はバックグラウンドのジョブで動きます。結果は通常1〜5分で届き、エラーではありません。ジョブが同時に重なると、しばらく待つよう案内されることがあります。この上限は、同じPayhawkログインで使うすべてのAIクライアントと会話で共有されます。

Claude側でひと工夫する使い方

Claudeの運用では、次のような指示の置き方が効きます。

Payhawkで今月のクローズ妨げを洗い出して。
書き込みは一件ずつプレビューを見せ、
私が「実行」と言うまで確定しないで。

提供元docsによると、すでに書き込みにはプレビューが挟まります。それでも、一括で再コーディングを頼む場面では、件数と対象を先に示すよう求めると、確認する側が見落としにくくなります。この書き方で出力が変わるかどうかは、各自の環境で試す性質のものです。

数字を見る質問では、使い分けも必要です。提供元docsは、分析の回答には鮮度の注記が付くと説明しています。いま現在の残高や、支払いが決済済みかどうかを知りたいときは、分析や集計を示す語を入れず、直接聞くよう勧めています。

つまずいたときの切り分け

切り分け

Payhawkがうまく動かないときの確認順

  1. QClaudeの画面にPayhawkが出ているか?
    答えがいいえのとき

    一覧に出ていなければ、URLをカスタムコネクタとして追加します。Team・Enterpriseなら、Ownerに追加を頼みます。

    答えがはい
  2. QWebポータルと同じ資格情報でサインインしたか?
    答えがいいえのとき

    別の資格情報だと、会社のデータが出ません。サインインし直します。

    答えがはい
  3. Q役割に必要な権限があるか?
    答えがいいえのとき

    権限のない参照は、見えない、または断られます。Payhawkの管理者に権限を確認します。

    答えがはい

それでも解決しない

Payhawkのサポートに、使ったAIアシスタント、質問の内容、おおよその時刻を伝えます。

Claudeに添付したファイルがPayhawkに届かない、という問題もあります。Claudeはチャットの添付ファイルをコネクタに渡しません。領収書や請求書は、Claudeが表示するPayhawkのアップロード用コンポーネントから送ります。

任せる前に決めておきたいこと

Payhawk MCPは書き込みが広い反面、ガードが多層になっています。権限、プレビュー、資金移動の除外です。それでも、承認や再コーディングを会話で頼めるぶん、押し間違いの代償は画面操作より軽く見えがちです。

運用に入れる前に、次の点を決めておくと安全です。

  • 承認の権限を持つ人が、会話の承認でどこまで済ませてよいか
  • 一括の再コーディングは、件数と対象の確認を必須にするか
  • 資金や残高の参照権限を、誰に付けるか

最初は読み取りの質問から始めて、書き込みは少数の担当者に絞って広げる進め方が現実的です。

よくある質問

回答は同僚にも見えますか

見えません。自分の会話の中だけで、結果は自分のPayhawkログインの範囲に絞られます。

ChatGPTやCodexでも同じですか

提供元docsは、MCPという共通の標準に基づくため、機能とデータ保護はClaude・ChatGPT・Codexで同じだと説明しています。Codexでは、フライトや承認のような画面部品が表示されず、テキストで返ります。

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