ClaudeとPlanning Centerを連携する方法 — 教会データを会話で引く
Planning Centerのコネクタは、教会の人・グループ・フォームのデータをClaudeから引ける連携です。接続手順、プロダクトの選択、管理者の制御、使えるツールの範囲をまとめます。
Planning Centerコネクタでできること
Planning Centerコネクタは、教会運営ツールPlanning Centerのデータを、Claudeに質問して引き出せるようにする連携です。Claude Marketplaceの掲載ページでは、説明が「Interact with your church data」、カテゴリがProductivity、提供元がPlanning Centerで、状態は「Anthropic verified」です。認証は「Sign-in Required」、追加時期は2026年6月と載っています。
Planning Centerのヘルプは、初めての来訪者を探す、奉仕の穴を見つける、人についての質問に答える、といった使い方を挙げています。プロンプトの例は次のとおりです。
- 今月、初めて来た人は誰か
- 今度の日曜の礼拝で、まだ出欠を返していない人は誰か
- 夏のVBS(休暇聖書学校)に何人が登録したか
接続先のURLは https://mcp.planningcenteronline.com/mcp です。ヘルプによると、MCPに対応していればClaude以外のAIツールでも使えます。ヘルプの案内先には、ChatGPT、Claude、Claude Code、Gemini CLI、VS Code(GitHub Copilot)、Raycastが並んでいます。
接続前に押さえる3点
見える範囲は、自分のPlanning Center権限のまま
接続できるのは、Planning Centerのログインを持つ人だけです。ヘルプは、接続した人には自分の権限内のデータしか見えず、新しい権限が増えるわけではないと書いています。掲載ページにも、各ユーザーが自分のアカウントで接続するので、Claudeには本人の権限が許す範囲しか見えないとあります。
共有のAPIキーを全員で使う方式とは違い、Claudeにだけ広い権限が渡る形にはなりません。
モデルの学習設定は先に確認する
ヘルプには警告が載っています。教会がAnthropicやOpenAIの商用プランを使っていなければ、会話が既定でモデルの学習に使われる可能性があり、そこにPlanning Centerの個人情報が含まれうる、という内容です。両社のツールには学習を止める設定があるので、接続前に見ておくよう促しています。
教会のデータには、住所・家族構成・メモなど、扱いに気を遣う情報が多く含まれます。個人のFree・Proで試す前に、学習への利用設定を確かめます。
Claude側の追加権限
掲載ページの「Add to Claude」から追加する場合、プランによる制限は掲載ページにもヘルプにも書かれていません。URLを自分で入れるカスタムコネクタの方式なら、Claudeのサポート記事によりFree・Pro・Max・Team・Enterpriseの全プランで使えます。Freeはカスタムコネクタ1件までです。TeamはOwnerとPrimary Ownerだけが組織へ追加でき、Enterpriseはこの2つに加えて「Manage access to Libraries」を含むカスタムロールの人も追加できます。
claude.aiでの接続手順
個人のPro・Maxプランでは、組織側の作業なしで進められます。
個人プランでPlanning Centerを追加する
- 1
Connectorsを開く
「Customize」の「Connectors」を開きます。
- 2
カスタムコネクタを追加する
「+ Add」から「Add custom connector」を選びます。
- 3
名前とURLを入れる
名前(例: Planning Center)と、
https://mcp.planningcenteronline.com/mcpを入力して「Continue」を押します。 - 4
サインインして許可する
Planning Centerの標準的なサインイン画面が開きます。認証後、使わせたい製品を選ぶ画面が出ます。
TeamやEnterpriseでは、OwnerなどがOrganization settingsの「Connectors」で「Add」を押し、「Custom」から「Web」を選んで同じ名前とURLを入れます。メンバーは「Customize」の「Connectors」で一覧から探し、「Connect」を押して自分のPlanning Centerアカウントで認証します。
追加しただけではツールは使われません。チャット画面左下の「+」から「Connectors」を開き、会話ごとにトグルをオンにします。
製品の選択画面は飛ばさない
ヘルプによると、初回の接続では、Claudeに使わせるPlanning Centerの製品を選びます。ここで選ばなかった製品については、Claudeは質問に答えられません。足りない製品があるときは、いったん切断して再接続し、認証画面でその製品にチェックを入れます。
Claude Codeで使う
Claude Codeからは、HTTPトランスポートを指定して追加します。
claude mcp add --transport http planning-center \
https://mcp.planningcenteronline.com/mcp追加後は、Claude Code内の /mcp から認証を進めます。JSON設定で渡すクライアントには、ヘルプが次の形を示しています。
{
"mcpServers": {
"planning-center": {
"url": "https://mcp.planningcenteronline.com/mcp"
}
}
}接続の確認には、ヘルプが挙げる単純な質問が使えます。「Planning Centerを使って、データベースに何人いるか」や「最近のフォーム送信を見せて」です。教会のデータが返れば、つながっています。
使えるツールの範囲
掲載ページのツール欄には24個の名前が並び、その下に「Show all 37 tools」と出ています。残りの13個の名前は、折りたたまれた表示の中にあります。製品の接頭辞で見ると、groups_ と people_ の2系統に分かれます。
| 系統 | 載っているツール名の例 | 扱う対象 |
|---|---|---|
| Groups | 載っているツール名の例groups_search、groups_events、groups_memberships、groups_event_attendances、groups_group_types | 扱う対象グループ、イベント、メンバー、出欠 |
| People | 載っているツール名の例people_search、people_households、people_lists、people_list_results、people_notes | 扱う対象人、世帯、リスト、メモ |
| People(フォーム) | 載っているツール名の例people_forms、people_form_fields、people_form_submissions | 扱う対象フォームと送信内容 |
| People(ワークフロー) | 載っているツール名の例people_workflow_cards、people_workflow_categories | 扱う対象ワークフローのカード |
| People(その他) | 載っているツール名の例people_church_campuses、people_current_organization、people_field_definitions、people_field_data、people_tabs、people_note_categories、people_background_checks | 扱う対象キャンパス、組織、カスタム項目、身元確認 |
注意したいのは、作成系の名前を持つものが2つあることです。people_notes_create と people_form_submissions_create です。掲載ページに各ツールの説明はなく、何を書き込むのかは名前以上には分かりません。読み取り専用の連携と決めつけず、メモやフォーム送信を作る動きが起きうるものとして扱います。
ヘルプは「データを取得する」使い方を中心に書いており、書き込み系だけを止める方法は載っていません。止めたいときは、管理者のアクセス制限と認証時の製品選択で絞ります。
people_background_checks のように、扱いの重い情報に触れうる名前もあります。どの製品を認証画面で選ぶかが、Claudeの届く範囲を決める最初の絞り込みです。
管理者が見られること
Planning Centerの組織管理者は、組織の誰がAIツールに接続しているかを確認し、管理できます。ヘルプの手順は次のとおりです。
管理者が接続状況を確認する
- 1
製品切り替えを開く
左上の製品名を選びます。
- 2
アカウント設定へ進む
ドロップダウンから「Account settings」を選びます。
- 3
外部接続のタブを開く
左サイドバーの「Integrations」から、上部の「External connections」タブを選びます。
- 4
MCPの節を見る
下へスクロールして「Planning Center MCP」の節を開きます。
この画面では、誰がいつ接続したかが分かり、特定の人のアクセスを切断できます。アクセスの既定は「All users」で、「Specific users」または「Organization admins only」に変えられます。小さな教会で管理者が兼任している場合でも、最初に「Organization admins only」へ寄せてから、必要な人を足していく運用ができます。
つまずいたときの切り分け
ヘルプのトラブルシューティングは6項目です。症状から原因を引くと次のようになります。
つながらないときの切り分け
- Qサインインの流れ自体が失敗しますか?答えがいいえのとき答えがはい
いったん切断して最初からやり直し、サーバーURLが
https://mcp.planningcenteronline.com/mcpになっているかを見ます。 - Q以前は動いていたのに止まりましたか?答えがいいえのとき答えがはい
認証の期限切れが原因の可能性があります。切断して再接続し、認証をやり直します。
- Q「Product not authorized」と出ますか?答えがいいえのとき答えがはい
初回に製品の選択を飛ばしています。切断して再接続し、必要な製品すべてにチェックを入れます。
- Q特定の製品だけ権限エラーですか?答えがいいえのとき
自分のPlanning Centerアカウントにその製品の権限がありません。組織の管理者に、その製品での権限レベルを確かめます。
ヘルプはPlanning Centerのサポートチームへの連絡を案内しています。
結果が返らないときや、結果が違うときは別の問題です。「データベースに何人いるか」のような単純な質問が通るなら、接続は生きています。その場合は質問が曖昧すぎることが多いので、対象の製品・期間・条件を具体的に書きます。ヘルプは、AIツールがデータを誤解することがあると明記し、重要な数字はPlanning Center上で直接確かめるよう求めています。
週次業務に載せるときの考え方
出欠や奉仕の確認は毎週のくり返しです。Claude側にプロンプトの型を持たせておくと、毎回の指示が短くなります。たとえば、次のような依頼文です。
Planning Centerで、今週日曜の礼拝チームのうち、まだ出欠を
返していない人を一覧にしてください。対象は認証で許可
した製品に限り、期間は今週の日曜日だけです。結果は名前とチーム名の
表にし、連絡先は含めないでください。これは筆者が組んだ依頼文の一例で、公式のサンプルではありません。連絡先を出力に含めない指定は、画面共有や貼り付けで個人情報が広がるのを避けるためです。読み取った結果をそのまま他のツールに渡す前に、Planning Center側の数と突き合わせます。
Claudeが返した結果をメールやスプレッドシートに回すなら、そちら側の権限も別に考える必要があります。連携の全体像はClaudeのコネクタ一覧とカスタム追加にまとめています。似た「自分のアカウントで認証する」型の例にはBrightHireのコネクタもあります。自分でURLを入れる仕組みの詳細はCoworkのカスタムコネクタの記事が扱っています。
まとめ
Planning Centerコネクタは、各ユーザーが自分のアカウントで認証するので、Claudeが見える範囲は本人の権限と同じです。初回の製品選択と、学習設定の確認は先に済ませます。作成系のツールが含まれる点と、全37個のうち24個しか名前が見えない点は、導入を決める前に押さえておく部分です。