ClaudeからPlaudのMCPで録音を検索する — 接続と文字起こしの引き方
Plaud MCPをClaudeにつなぎ、録音の一覧・文字起こし・要約を会話に呼び出す手順です。Claude Web、Desktop、Code別の接続方法と、検索が録音名にしか効かない点を押さえます。
Plaud MCPでClaudeにできること
Plaud MCPは、Plaudアプリに溜まった録音・文字起こし・AI要約を、MCP対応のAIクライアントから呼び出す公式の接続口です。パッケージは@plaud-ai/mcpで、2026年5月12日の更新履歴(v1.0.0)で一般提供になりました。Claude、Cursor、ChatGPT、Codexなどにつなげます。
Claudeに任せられる作業は、Plaudの公式ドキュメントでは次のように示されています。
- 最近の録音を一覧する
- 特定の会議の文字起こしを読ませて要約する
- 会議のアクションアイテムからフォローアップメールを下書きする
録音を聞き直す代わりに、文字起こしをClaudeの文脈に載せて質問できる、というのが要点です。会議アプリ側の連携を探している場合は、Fathomコネクタの手順が同じ型の連携です。ツール選びは議事録ツールの比較にまとめています。
接続先はClaudeの種類で変わる
Plaudの対応表では、Claudeの接続方法が二系統に分かれます。
Claudeの種類ごとの接続経路
Claude Desktop・Claude Code
ターミナルでnpxのインストーラを実行します。設定は自動で書き込まれ、クライアントの再起動が必要です。Node.js 20以上が前提です。
Claude Web
Connectorsの画面から「Plaud Web MCP」を探して接続します。再起動は不要です。
Plaudアカウントは、どちらの経路でも必要です。プラン条件や対象地域についての記載は、MCPのページにはありません。
データの通り道が違う
HTTPで接続するClaude Webでは、録音データがPlaud側のMCPサーバー(米国でホスト)を通ります。Plaudの説明では、リクエスト完了後にこのデータは保存されず、転送中に処理されるだけです。取り扱いはPlaudのプライバシーポリシーに従います。
業務の会話を扱う場合は、録音の内容が社外のサービスを経由する前提で、社内ルールと照らしてから接続します。
Claude DesktopとClaude Codeに入れる
ローカルのクライアントには、次のコマンドを1回実行します。インストーラが入っているクライアントを検出し、MCPの設定を書き込み、ブラウザでサインイン画面を開きます。
npx -y @plaud-ai/mcp@latest installブラウザが開いたら「Authorize」を押し、インストーラが示すクライアントを再起動します。Claude Desktopは⌘Qで終了してから開き直します。Claude Codeはいったん終了し、新しいclaudeセッションを始めます。ウィンドウを閉じて開くだけでは反映されません。
オプションは2つです。
| フラグ | 動作 |
|---|---|
--yes | 動作検出したローカルクライアントを確認なしで全部設定する |
--no-login | 動作ブラウザでのサインインを省く(リモートやヘッドレスの機械向け) |
自動検出されないクライアントには、次のJSONを手で貼ります。
{
"mcpServers": {
"plaud": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@plaud-ai/mcp@latest"]
}
}
}サーバー名はplaudです。Claude Codeの権限ルールはmcp__<サーバー名>__<ツール名>の形で書くので、後の設定でこの名前を使います。
Claude Webにつなぐ
Claude WebでPlaudを接続する
- 1
コネクタの画面を開く
claude.aiの左サイドバーから「Customize」→「Connectors」へ進みます。
- 2
Plaud Web MCPを探す
検索欄で「Plaud Web MCP」を探して接続します。
- 3
Plaudにサインインして認可する
Plaudの認可ページがブラウザで開きます。サインインして「Authorize」を押し、Claudeに戻ります。
Claudeのコネクタは、接続先のサービスでその人が見られる範囲までしか届きません。Plaudの録音のうち、自分のアカウントにあるものが対象になります。チーム向けプランでは、コネクタを使えるようにする操作を先にオーナーが行います。組織向けの手順はConnectorsの追加方法で扱っています。
最初の会話で試す文面
接続後、最初にサインインを求められたら次のように頼みます。
Log me into Plaud
その後は、公式ページが例に挙げている文が使えます。
- List my recent recordings
- Summarize Tuesday's standup
- Draft a follow-up email from this meeting's action items
一覧の絞り込みは録音名への一致で決まるため、探すときの語は録音名に合わせます。次の節で詳しく見ます。
検索できるのは録音名と日付まで
録音を探すツールはlist_filesです。絞り込みのパラメータは次の4種類で、文字起こしの本文を検索するものはありません。
| パラメータ | 内容 |
|---|---|
query | 内容録音名に対する、大文字小文字を区別しないキーワード一致 |
date_from | 内容開始日(YYYY-MM-DD) |
date_to | 内容終了日(YYYY-MM-DD) |
page / page_size | 内容ページ送り(フィルターを指定すると無視される) |
落とし穴
本文のキーワードで探すと空振りする
queryが照合するのは録音名です。文字起こしに出てくる単語や発言では一覧に出ません。本文の一語から探したいときは、先に日付の範囲で録音を絞り、Claudeに複数の文字起こしを読ませて探す流れになります。
ツールは7つあります。
| ツール | 役割 |
|---|---|
login / logout | 役割ブラウザ認証の開始と、サインアウトおよび認可の取り消し |
get_current_user | 役割今のアカウント情報 |
list_files | 役割録音の一覧(フィルター付き) |
get_file | 役割1件の録音の詳細 |
get_note | 役割AI要約・アクションアイテム・主要トピック |
get_transcript | 役割タイムスタンプと話者ラベル付きの全文 |
探す手順を3段に分ける
本文から探したいときの現実的な型は、次の3段です。
- 「先月の営業会議」のように、日付と録音名で
list_filesを絞る - 候補を
get_noteで要約だけ読ませ、当たりを見分ける - 当たった録音だけ
get_transcriptで全文を引き、引用や発言の確認に使う
全文は長くなりがちです。最初から全件のget_transcriptを呼ばせると、コンテキストを消費します。要約で絞ってから全文に進むと、会話が長くなっても読み込む量が抑えられます。
get_fileは詳細情報を返し、get_fileだけが音声の一時ダウンロードURL(有効24時間)や、タイムスタンプ付きの文字起こし区間、Markdownのノートを含みます。list_filesとget_fileが共通で返すのは、録音ID、名前、作成日時、録音開始時刻、長さ(ミリ秒)、デバイスのシリアル番号です。
Claude Codeで読み取りだけ許可する
Claude Codeでは、ツールごとに許可・確認を設定できます。録音の内容は機微な情報になりやすいので、一覧と読み取りだけを許可し、logoutは確認に回す設定が考えられます。権限ルールのMCP書式(mcp__<サーバー名>__<ツール名>、サーバー単位の指定、ワイルドカード)は公式の権限ページに載っています。
{
"permissions": {
"allow": [
"mcp__plaud__list_files",
"mcp__plaud__get_note",
"mcp__plaud__get_transcript"
],
"ask": [
"mcp__plaud__logout"
]
}
}これは公式の書式に沿って組んだ例で、Plaud側の推奨設定ではありません。MCPのルールに括弧を付けてパラメータを絞る書き方は、設定ファイルでは読み飛ばされます。書式の詳細はClaude CodeのMCP権限ルールにまとめています。
同梱のスキルで頼み方が決まる
インストーラは、Plaud用のスキルも一緒に読み込みます。追加の手順は要りません。
| スキル | 反応する依頼の例 |
|---|---|
plaud-browse | 反応する依頼の例録音を一覧して、最近のファイルを見せて |
plaud-find | 反応する依頼の例「Weekly Sync」を探して、月曜の会議 |
plaud-read | 反応する依頼の例文字起こしを見せて、この録音を要約して |
plaud-digest | 反応する依頼の例週次レポート、今週の会議は何があったか |
plaud-followup | 反応する依頼の例フォローアップメールの下書き、アクションアイテムの一覧 |
plaud-export | 反応する依頼の例Notionに保存、Slackに投稿 |
plaud-exportは、NotionやSlackに書き出す依頼です。書き込み側のコネクタも接続していることが前提になるため、読み取りだけで足りる場合は、Plaudのみの接続にとどめられます。
つながらないときの切り分け
Plaudのツールが使えないときの確認順
- Qインストール後にクライアントを完全に再起動したか答えがいいえ答えがはい
ウィンドウを閉じるだけでは足りません。Claude Desktopは⌘Qで終了、Claude Codeは終了して新しいセッションを開始します。
- Q401や「Not authenticated」が出ていないか答えが出ていない答えがはい
Claudeに「log me into Plaud」と頼むと、再認証できます。
- Qトークンの更新エラーが出ていないか答えが出ていない答えがはい
~/.plaud/tokens-mcp.jsonを削除して、サインインし直します。
それでも直らないとき
Claude Desktopで「Server disconnected」が出る場合は、plaud-mcp unsetup && plaud-mcp setupで設定をやり直し、再起動します。アップグレード後に版が変わらないときは、npx -y @plaud-ai/mcp clean-pluginを実行します。
リモートの機械でブラウザが開かない場合は、インストーラが表示するURLを手で開きます。そのとき、ポート8199を転送しておく必要があります。
ssh -L 8199:localhost:8199 user@host--yesを付けても、対応するローカルクライアントが無ければ何も設定されません。先にクライアントを入れるか、--yesを外して対話の案内を受けます。
更新と削除
更新は、グローバルにインストールした場合は次のコマンドです。更新後はクライアントを再起動します。
npm install -g @plaud-ai/mcp@latestClaude Codeでは、プラグインの掃除と再インストールが加わります。
npx -y @plaud-ai/mcp clean-plugin
/plugin install plaud削除は、クライアントごとに手順が違います。Claude Desktopはplaud-mcp unsetup、Claude Codeはclaude mcp remove plaud --scope user && npx -y @plaud-ai/mcp clean-pluginです。そのうえでパッケージを消し、ローカルデータの~/.plaudを削除します。
使う前に押さえたい3点
- 検索は録音名と日付だけ。本文検索は要約・全文の読み込みで補う
- Claude Webは録音データがPlaudのMCPサーバーを通る
- 読み取りツールと
logoutは、権限を分けておける
録音そのものを共有する運用や、複数人の録音を横断して検索する運用について、MCPのページには記載がありません。複数メンバーで使う前に、Plaudのサポートに条件を確認します。窓口はドキュメントのContactページにあるメールアドレスです。