ClaudeとSpinach AIを連携する方法 — 会議の決定事項と担当者を引く
Spinach AIのMCPサーバーをClaudeに接続する手順です。Desktop・claude.ai・Claude Codeごとの追加方法、TeamではOwnerが先に要る理由、動画が直近7日に限られる点をまとめます。
Claude Spinach AI連携とは何か
Spinach AI連携は、会議アシスタントSpinach AIが公開しているMCPサーバーを、Claudeのコネクタとして接続する仕組みです。過去の会議の要約、決定事項、アクションアイテムを、Claudeの会話から検索して読めます。議事録を開いてコピーし、Claudeに貼る手間が要らなくなります。
Connectorsディレクトリでは「Anthropic verified」の表示付きで、カテゴリはProductivityです。追加時期は2026年6月で、サインインは必須です。接続先のURLは https://mcp.spinach.ai/mcp で、認証はブラウザ上のOAuthです。ClientIDやClient Secretは要りません。
向いているのは、すでにSpinachで会議を記録している人です。記録が無ければ、Claudeが引く材料がありません。
コネクタ全般の仕組みはClaudeのコネクタの解説にまとめています。
接続すると何を読めるか
Spinach側のヘルプは、接続後にAIツールが使える機能を次のように並べています。
Claudeから使えるSpinachの機能
検索と一覧
キーワード検索と意味検索を組み合わせて会議を探せます。会議の一覧は、タイトル、期間、参加者、コレクション、プラットフォームで絞り込めます。
コレクション
関連する会議をまとめたコレクションの一覧と、各コレクションの会議数、自分の役割を取得できます。
会議1件の全文
IDを指定すると、要約、アクションアイテム、決定事項、チャプター、参加者、文字起こしが取れます。
担当者とブロッカー
アクションアイテムには、引き受けた人が付いて返ります。会議で挙がったブロッカーも並んで返ります。
会議動画
文字起こしだけでなく録画も参照できます。スライドや画面共有の内容が対象です。
進行中の会議
ライブキャプションが有効なら、開催中の会議の文字起こしを取れます。
ディレクトリのページに載っているツール名は TestConnection、Search、Fetch の3つです。ヘルプ側は一覧やコレクションの取得も機能として挙げており、両ページの書き方は粒度が揃っていません。実際にどのツールが見えるかは、接続後にClaudeの画面で確かめるのが確実です。
対応する会議プラットフォームは、ヘルプによればZoom、Google Meet、Teams、Webex、GoTo Meetingです。
初回のインデックスに5〜10分かかる
初めて接続した直後は、すべての会議データが検索できるまでに5〜10分かかります。最初の数回の検索が空で返っても、故障とは限りません。数分待ってからやり直します。
接続前に決めること:Claudeのどの面で使うか
手順は面ごとに違います。Claude Desktop、Cowork、claude.ai(Web)は同じコネクタ設定を共有し、Claude Codeだけが別手順です。
| 使う面 | 追加の入口 | 認証 |
|---|---|---|
| Claude Desktop・Cowork・claude.ai | 追加の入口Customize → Connectors | 認証初回の質問時にブラウザが開く |
| Claude Team・Enterprise | 追加の入口Ownerが組織設定から追加 | 認証各メンバーが自分のSpinachで接続 |
| Claude Code | 追加の入口claude mcp add | 認証新しいセッションの初回質問時にブラウザが開く |
接続手順:Desktop・Cowork・claude.ai(個人アカウント)
Pro・Maxなどの個人アカウントでは、自分でカスタムコネクタとして追加します。
個人アカウントで追加する流れ
- 1
Connectorsを開く
Claude(Desktop、Cowork、claude.aiのいずれか)で「Customize → Connectors」を開きます。
- 2
カスタムコネクタを追加する
Connectors横の「+」から「Add custom connector」を選びます。
- 3
名前とURLを入れる
名前に
Spinach AI、リモートMCPサーバーのURLにhttps://mcp.spinach.ai/mcpを入れます。Advanced settingsは触りません。 - 4
保存して認可する
「Add」で保存し、チャットでSpinachに関する質問を送ります。ブラウザが開くので、Spinachにログインして「Allow」を押します。
認可の画面は、コネクタを追加した時点ではなく、最初にSpinachの質問をしたときに出ます。追加しただけでは認可が済んでいません。
接続手順:TeamとEnterpriseはOwnerが先に追加する
TeamとEnterpriseのワークスペースでは、コネクタを組織レベルで追加するのはOwnerです。ヘルプによれば、実行できるのはOwnerかPrimary Ownerだけです。
Ownerの作業は次の流れです。
- ワークスペースのOwnerとしてclaude.aiにサインインする
- 「Settings → Organization settings → Connectors」で「Add」を押す
- 「Custom」にカーソルを合わせ、「Web (remote MCP)」を選ぶ
- 名前に
Spinach AI、URLにhttps://mcp.spinach.ai/mcpを入れて「Add」を押す
その後、各メンバーが自分で接続します。「Customize → Connectors」でSpinach AI(「Custom」と表示されます)を探して「Connect」を押し、ブラウザでSpinachにログインして「Allow」を押します。
この二段構えには意味があります。組織に追加されるのはコネクタの入口だけで、会議の閲覧権限はメンバー個人のSpinachアカウントに従います。Claudeには、各ユーザーが見る権限を持つ会議だけが見えます。
メンバーの一覧にSpinach AIが出ないときは、Ownerがまだ追加していません。ヘルプは、個人のClaudeアカウントで追加したコネクタはTeam・Enterpriseのワークスペースには現れない、とも明記しています。
設定の入口が見つからないとき
ヘルプには、カスタムコネクタの設定がSettingsからCustomizeタブへ移ったという注記があります。古い手順書の「Settings > Connectors」が見つからなければ、「Customize → Connectors」の「+」を探します。
接続手順:Claude Codeでは1行で足す
Claude Codeでは、ターミナルから claude mcp add を実行します。
claude mcp add spinach --transport streamable-http \
https://mcp.spinach.ai/mcp新しいセッションを開いてSpinachの質問をすると、ブラウザが開きます。Spinachアカウントでログインして「Allow」を押せば完了です。
プロジェクトで共有したい場合は、.mcp.json に書く方法もあります。ヘルプが示す形は次のとおりです。
{
"mcpServers": {
"spinach": {
"type": "streamable-http",
"url": "https://mcp.spinach.ai/mcp"
}
}
}.mcp.json はリポジトリにコミットされるため、書かれるのはURLだけで、認証情報は含まれません。メンバーそれぞれが初回に自分のアカウントで認可する流れは変わりません。
追加したか確認するには、次のコマンドを使います。一覧に出なければ、一度 claude mcp remove spinach で外して、もう一度追加します。
claude mcp listclaude mcp add が管理設定で拒否される場合は、claude mcp addが失敗する原因を確かめてください。
動画の参照は直近7日だけ
Spinachのコネクタが他の会議系と違うのは、録画そのものを分析対象にできる点です。ヘルプは、スライドの数字、画面共有で見せた手順、ホワイトボードの図などを、文字起こしに出ない情報の例に挙げています。
ただし制限があります。
- 動画を参照できるのは、直近7日の録画だけです
- 文字起こし、要約、アクションアイテム、検索は7日制限の対象外です
- 古い会議について動画を求めると、Webアプリを案内するメッセージが返ります
- 会議プラットフォームが直接ホストしていない録画は、MCP経由で届かないことがあります
- 動画は質問が必要としたときだけ渡され、通常の文字起こしの質問では取得されません
- 動画や画像を処理できないクライアントでは、文字起こしにフォールバックします
動画の権限もSpinach側の権限に従います。見る権限のない録画は、Claudeからも取れません。
Claudeに頼むときの聞き方
ヘルプのBest Practicesは、ChatGPTやCursorにも共通の指針として書かれています。Claudeで使うときに効くのは次の点です。
最大のレバーは、コレクション名を指定することです。ヘルプは「関連性を大きく上げる」と説明しています。まず「自分のコレクションを一覧して」と聞いて、名前を確かめてから絞ります。
期間も入れます。「先週」「今四半期」のような範囲を添えると、無関係な会議を拾いにくくなります。
担当者とブロッカーは、表にまとめさせると読みやすくなります。例えば、次のような依頼文です。ヘルプの例文を日本語にした形で、実際の出力は会議の内容で変わります。
今週の会議のアクションアイテムを、担当者ごとの表にして。
ブロックされているものには、誰が止めているかも添えて。広いところから始めて深掘りする使い方も、ヘルプは勧めています。まず直近の定例の主なトピックを聞き、番号を指定して、そのブロッカーを詳しく聞く流れです。
他のコネクタやツールと続けて使う
ヘルプは、Claude Code、Claude Desktop、Coworkでは他のツールと組み合わせられると書いています。例は2つです。
- 昨日の計画会議のエンジニアリング担当のアクションアイテムを取り、リポジトリに
TODO.mdをチェックボックス付きで作る - 今日の顧客との通話を要約し、上位3つの機能要望をLinearのチケットにする
会議の文脈を別の作業に流す使い方は、同じ会議系のコネクタでも説明しています。Tactiqとの連携やFathomとの連携では、記録ツールごとの読める範囲の違いを扱っています。
つまずいたときの切り分け
ヘルプのTroubleshootingから、Claudeに関係する項目を症状別に並べます。
Spinachの質問に答えが返らないとき
- Q接続してから5〜10分以上たっていますか?答えが待つ答えがはい
初回の接続直後はインデックス中です。数分おいて、同じ質問をもう一度送ります。
- QTeamまたはEnterpriseのメンバーで、コネクタ一覧にSpinach AIが見えますか?答えがOwnerに依頼する答えがはい
組織にまだ追加されていません。OwnerまたはPrimary Ownerに、組織設定の手順を頼みます。
- Q新しいツール(list_collectionsなど)が見えていますか?答えがツール一覧を更新する答えがはい
古いツール一覧がキャッシュされている可能性があります。Desktop・Cowork・claude.aiでは、Connectorsでコネクタをオフ・オンするか、削除して追加し直します。それでも出なければアプリを再起動します。
それでも解決しない場合
Claude Codeでは claude mcp remove spinach のあとに再度 claude mcp add を実行し、新しいセッションを開きます。コマンド実行後は claude mcp list で登録を確かめます。
動画だけが取れない場合は、録画が7日より古いか、会議プラットフォームがホストしていない録画のどちらかです。動画を処理できないクライアントを使っている可能性もあります。
接続の管理と取り消し
接続したアプリは、Spinach側から管理できます。ログインして「Settings > Integrations」を開き、Authorized Applicationsの節を見ます。各接続について、認可した日時、最後に使われた日時、状態、持っている権限が一覧できます。
接続を切るには「Revoke」を押します。ヘルプによれば、アクセスはすぐ止まります。
認可済みの接続が有効な期間は12か月です(以前は30日でした)。定期的な再接続は要りません。新しいツールが追加されても、既存の接続に自動で反映されます。
よくある質問
ディレクトリの「Add to Claude」とカスタムコネクタは別物ですか
ディレクトリのページにはAdd to Claudeの導線があり、接続先URLは手動で入れるものと同じ https://mcp.spinach.ai/mcp です。Spinach側のヘルプが説明しているのはカスタムコネクタの追加手順で、ディレクトリ経由の手順は載っていません。ディレクトリ経由で追加した場合も、画面の案内に従って認可します。
他のAIツールにも同じ接続を使えますか
同じヘルプに、ChatGPT、Grok、Grok Bot、CursorやVS Codeなどの手順が載っています。MCPサーバーのURLは共通ですが、認可はツールごとに行います。