Claude音声モードと画面共有の使い方 — 対応環境とできないこと
Claudeの音声モードとQuick Entryの画面共有・音声入力の使い方を、対応プラットフォーム・プランの違いとあわせてまとめます。
Claudeには声で話しかけて会話する「音声モード」と、画面の内容を見せながら質問できる「Quick Entry」の2つの機能があります。両者は完全に独立した機能で、対応プラットフォームも操作方法も別物です。音声モードはモバイル・デスクトップ・Web版のすべてで使えますが、画面共有はmacOS版のClaude Desktopに限られます。この違いを知らないまま探すと、Windows環境で画面共有を探して見つからない、といった無駄な回り道になります。
Claudeの音声・画面共有機能でできること
Claudeが用意している音声・画面まわりの機能は3種類あります。呼びかけて会話する音声モード、その場で声を打ち込む音声入力(ディクテーション)、そして画面のスクリーンショットやウィンドウをメッセージに添付する画面共有です。3つとも起動方法も対応環境も異なるため、まず全体像を早見表で押さえます。
| 機能 | できること | 対応OS/プラットフォーム |
|---|---|---|
| 音声モード | できること声で話しかけ、Claudeも声で返答する双方向会話 | 対応OS/プラットフォームモバイル・デスクトップ・Web版(全プラン) |
| Quick Entryの音声入力 | できることCaps Lockでの発話をテキストに変換してメッセージ欄へ挿入 | 対応OS/プラットフォームClaude Desktop(macOS 14以降) |
| Quick Entryの画面共有 | できることスクリーンショットまたはアプリウィンドウをメッセージに添付 | 対応OS/プラットフォームClaude Desktop(macOS 12以降) |
音声モードは「話して、声で聞く」完結した会話機能です。一方でQuick Entryの音声入力は、話した内容をテキストに変換して送るだけの一方向の手段です。両者は公式のFAQでも別物として区別されています。画面共有はさらに別軸の機能で、音声とは独立して単体でも使えます。
対応プランと対応環境
音声モードの対応範囲
音声モードは無料プランを含む全プラン(Free・Pro・Max・Team・Enterprise)で使えるベータ機能です。対応プラットフォームはモバイル(iOS・Android)・デスクトップ・Web版のすべてです。OSによる対応の差はありません。特にスマートフォンでの利用に最適化されています。音声モードだけはWindows版・Linuxベータ版のデスクトップアプリでも、チャット画面の音声アイコンから通常どおり使えます。
Quick Entryの対応範囲(Windows/Linux)
Quick Entryの画面共有・音声入力も同じ5プランすべてで使えますが、対応環境はmacOS版のClaude Desktopが基本です。Windows版のClaude Desktopには、Quick Entry自体が実装されていません。機能そのものが存在しないのです。
Linuxベータ版はやや事情が異なります。機能ごとに対応状況が分かれています。インスタントアクセス(グローバルホットキーによる呼び出し)はX11環境で動作します(ネイティブのWaylandではデスクトップ環境側のGlobalShortcutsポータルが必要です)。一方で音声入力(ディクテーション)はLinuxベータ版では利用できません。画面共有がLinuxベータ版で使えるかどうかは、公式ドキュメントでは触れられていません。
プランごとの上限や料金差が気になる場合は、Claude料金プラン完全ガイドで確認できます。
音声モードで会話する
音声モードは、チャット画面のサウンドウェーブのアイコンをタップするだけで始まります。Web版・デスクトップ版では画面右下、モバイル版ではテキスト入力欄のマイクアイコンの隣にあります。
音声モードの始め方
Web版・デスクトップ版の手順です。
- Claudeにログインし、新しいチャットを開く
- チャット画面右下のサウンドウェーブのアイコンをタップする
- 声で話しかけて会話を始める
モバイル版では、テキスト入力欄のマイクアイコン横にある音声モードのアイコンをタップし、好みの声を選んでから話しかけます。
話し方は2種類から選ぶ
音声モードには「ハンズフリーモード」と「プッシュトークモード」の2つの対話方式があります。ハンズフリーモードが既定で、Claudeは自然な間を認識して自動で応答します。話す速度を気にせず、途切れても続きを話せば自然に拾ってくれる作りです。周囲が騒がしい場所や、Claudeが自分の声を周囲の音と混同しやすい環境では、プッシュトークモードに切り替えます。ボタンを押している間だけ録音し、離すと送信される仕組みで、周囲の音が大きい場所でも安定して認識させやすくなります。
使えるモデルとFableの制限
音声モードでは、テキストチャットと同じOpus・Sonnet・Haikuのモデルを使えます。起動時は直前にテキストチャットで使っていたモデルの最新世代が自動的に選ばれ、会話中でもモデルセレクターからいつでも切り替え可能です。ただし世代までは指定できず、系統(Opus・Sonnet・Haiku)を選ぶ形になります。Claude Fableは音声モードでは利用できません。Fable自体の位置づけはClaude Fable 5の読み方と名前の由来で解説しています。
会話中にできること
音声とテキストは同一会話内でシームレスに切り替えられます。それまでの文脈は失われません。URLやコードなど声で伝えづらい情報だけタイプし、続きは声に戻す使い方ができます。
Gmail・Googleカレンダー・Google Docs・Slackなど接続済みのツールも会話内から呼び出せます。メールの要約やカレンダーの確認を声だけで済ませられます。無料プランはツール接続の上限が1つです。有料プランでは複数のツールを同時に接続できます。
表示言語とは別に、設定の「General」→「Voice」→「Language」から音声用の言語を選べます。英語以外の言語対応はベータの位置づけです。
画面共有(Quick Entry)の使い方
Quick Entryは、どのアプリを使っていてもワンタッチでClaudeを呼び出せるmacOS限定のランチャー機能です。画面共有はこのQuick Entryの一部として提供されており、常時ライブ配信するのではなく、その瞬間の画面を1回だけ静止画として添付する仕組みです。
Quick Entryの3つの機能
Quick Entryには3つの機能が入っています。
- インスタントアクセス: OptionキーをダブルタップするとどのアプリからでもClaudeが開く
- 画面共有: スクリーンショットやアプリウィンドウをクリックして内容をメッセージに添付する
- 音声入力: Caps Lockキーを押すとリアルタイムでテキストに変換される
いずれもmacOS版のClaude Desktopが起動していれば使えます。バックグラウンド起動でも問題ありません。
使う前の準備
画面共有の基本機能にはmacOS 12以降、音声入力にはmacOS 14以降が必要です。動作にはmacOSの権限も3つ要求されます。
- 画面収録 — スクリーンショットとウィンドウ共有に必要
- アクセシビリティ — Quick Entry自体の動作に必要
- 音声認識 — 音声入力(macOS 14以降)に必要
いずれもシステム設定の「プライバシーとセキュリティ」から確認・変更できます。権限を許可していないと、機能自体が反応しません。
スクリーンショットを送る
- OptionキーをダブルタップしてQuick Entryを開く
- カーソル付近に表示される「Drag to take a screenshot」の案内に従う
- スクリーンショットしたい範囲をドラッグして選択する
- 選択した範囲がメッセージに添付される
アプリウィンドウを共有する
- OptionキーをダブルタップしてQuick Entryを開く
- 共有したいアプリケーションウィンドウをクリックする
- 補足の質問や文脈を追記する
Caps Lockで音声入力する
- Caps Lockキーを1回押して発話を開始する
- 話し終えたらCaps Lockキーをもう一度押す
- 文字起こしされたメッセージを確認する
- 矢印アイコンをクリックしてClaudeに送信する
設定画面の「Voice shortcut」のドロップダウンには、Caps Lockを使う/カスタムキーを設定する/ショートカットを無効にする、の3つの選択肢が表示されます。一方で同じヘルプページのFAQでは「音声ショートカットはCaps Lockか無効化のみ」とも説明されており、公式内で記述が割れています。ショートカットの有効・無効自体は「設定」→「General」→「Desktop app」からいつでも切り替えられます。
3つの機能の違いを比較する
音声モード・Quick Entryの音声入力・Quick Entryの画面共有は、名前が似ているため混同されがちです。目的で並べ直すと違いがはっきりします。
| 観点 | 音声モード | Quick Entryの音声入力 | Quick Entryの画面共有 |
|---|---|---|---|
| 目的 | 音声モードClaudeと声で会話する | Quick Entryの音声入力発話をテキスト化して送る | Quick Entryの画面共有画面の静止画を添付する |
| 双方向性 | 音声モード双方向(Claudeも声で返答) | Quick Entryの音声入力一方向(入力手段のみ) | Quick Entryの画面共有該当なし(添付のみ) |
| 対応OS | 音声モードモバイル・デスクトップ・Web(全OS) | Quick Entryの音声入力macOS 14以降のみ | Quick Entryの画面共有macOS 12以降のみ |
| 起動キー | 音声モードチャット画面のアイコン | Quick Entryの音声入力Caps Lock | Quick Entryの画面共有Optionキーのダブルタップ |
| モデル選択 | 音声モード可能(Fableを除く) | Quick Entryの音声入力該当なし | Quick Entryの画面共有該当なし |
よくあるつまずき
Claude Fableに切り替えようとしても音声モードの選択肢に出てこないのは仕様どおりです。Fableは音声モードの対象モデルにまだ含まれていないため、切り替えたい場合はテキストチャットに戻ります。
WindowsでQuick Entryのメニューが見当たらないのは仕様どおりです。Quick EntryはWindows版のClaude Desktopには実装されておらず、音声モードとは違ってOS側の制約で機能自体がありません。音声モード自体はどのOSでも使えるので、両者を混同しないよう注意します。
組織のアカウントで音声モードのアイコンが表示されないときは、Enterprise管理者が組織単位で無効化している可能性があります。個人の設定画面からは戻せないため、組織の管理者への確認が必要です。
スクリーンショットや音声入力がまったく反応しない場合は、macOSの権限不足が大半の原因です。システム設定の「プライバシーとセキュリティ」で「画面収録」「アクセシビリティ」「音声認識」の3つがClaude Desktopに許可されているか確認します。
音声モードを使い続けたら通常の利用上限に早く達した、という声もあります。音声会話は契約プランの通常の使用量制限にそのままカウントされるため、テキストと合算で消費される点は覚えておく価値があります。
まとめ
音声モードは声で会話する双方向機能で、モバイル・デスクトップ・Web版のすべてで、無料プランを含む全プランから使えます。画面共有と音声入力(ディクテーション)はQuick EntryというmacOS限定の別機能で、Windows版では利用できません。Linuxベータ版では音声入力は利用できず、画面共有については公式ドキュメントに明記がなく未確認です。3つの機能は名前が似ていても目的も対応環境も別物なので、探している操作がどれに当たるかを先に見極めると迷わずに済みます。Claudeアプリ全体のインストール手順や設定はClaudeアプリ完全ガイドにまとめてあります。
よくある質問
無料プランでも音声モードやQuick Entryは使えますか
使えます。音声モードもQuick Entryの画面共有・音声入力も、Free・Pro・Max・Team・Enterpriseの全プランが対象です。ツール接続数など一部の上限だけプランによって異なります。
音声モードはCoworkやCodeでも使えますか
使えません。CoworkとClaude Codeには独自のディクテーション(音声入力)機能がありますが、双方向で会話する音声モードは対象外です。音声モードをオンにしても、Coworkで設定したプロジェクトやSkillsは参照されません。
Windowsで画面共有はまったく使えませんか
Quick Entryの画面共有の機能自体がmacOS専用のため、Windows版Claude Desktopでは使えません。Windows版でも音声モードでの会話やチャットへのファイル添付は通常どおり利用できます。
音声モードは日本語で使えますか
使えます。音声モードは英語以外の多数の言語にもベータ対応しており、設定の「General」→「Voice」→「Language」で音声用の言語を切り替えられます。表示言語の設定とは別管理なので、両方を確認しておくと安心です。
Quick Entryのショートカットが他のアプリと衝突します
クイックアクセスのショートカットは「Option二回押し」以外に「Option + Space」やカスタムキーへ変更できます。音声ショートカットについては、設定画面上はカスタムキーの選択肢も表示されますが、公式FAQでは「Caps Lockか無効化のみ」とも案内されており、記述が割れています。衝突を確実に避けたいときは無効化を選ぶのが安全です。