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ClaudeでYouTube台本と香盤表を作る — Artifactsで並行編集する手順

ClaudeでYouTube台本と香盤表を作る — Artifactsで並行編集する手順

ClaudeのArtifactsでYouTube台本と香盤表(撮影スケジュール表)を別々に作成し、会話を続けながら両方を切り替えて整合を取る手順を解説します。

Claudeで台本と香盤表を別々のArtifactsとして作る

YouTube動画の準備では、話す内容をまとめた台本と、撮影順・カット・使用機材を管理する香盤表(こうばんひょう)を同時に動かす必要があります。Claudeでは、この2つを別々のArtifactとして作成し、会話を続けながら両方を見比べて整合を取れます。Artifactとは、Claudeが作った内容のうちまとまりがあり単独で扱う価値のあるものを、会話の横に独立した編集画面として切り出す機能です。台本のような長文のMarkdown文書も、香盤表のような表形式のデータも、この機能でそのまま管理できます。

台本と香盤表を1つの長い会話の中で地の文として書き続けると、修正のたびにどこを直したいかを言葉で説明し直す手間が発生します。別々のArtifactに分けておけば、「香盤表の3カット目を先に撮る順番に変更してください」のように、対象を名指しして直せます。

始める前に確認すること

Artifactsを使うには、Code execution and file creationの機能が有効になっている必要があります。この設定が無効なままだと、Artifact自体が生成されません。

Free・Pro・Maxプランでは、自分でSettings > Capabilitiesからこの機能を有効化します。Team・Enterpriseプランでは個人設定ではなく、組織のOwnerがOrganization settings > Capabilitiesから組織単位で有効化する必要があります。Artifacts自体はFree・Pro・Max・Team・Enterpriseの全プランで使え、Claude Codeを含むプランならClaude Codeでも使えます。

台本のArtifactを作る

台本は長文かつ推敲を重ねる対象なので、Markdown文書のArtifactとして作らせるのが向いています。動画のテーマ・想定尺・トーンを伝えて依頼すると、Claudeが構成込みで台本を書き出します。

プロンプト例
10分尺のYouTube動画用に台本を作ってください。
 
テーマ: 自宅の観葉植物が枯れる3つの原因と対処法
トーン: 専門用語を避けた、初心者向けの落ち着いた解説口調
構成: オープニング(15秒)→本編3パート→まとめ→チャンネル登録の呼びかけ
 
セリフには、話す長さの目安として文字数か秒数を添えてください。

台本がArtifactとして表示されたら、直したい箇所をハイライトして「Edit with Claude」をクリックし、修正内容を伝えます。この操作は該当箇所だけをその場で書き換える機能で、Markdown文書のArtifactで使えます。チャットに「〇〇の段落を直して」と説明を書き直す手間がなくなります。

香盤表のArtifactを作る

香盤表は、撮影する順番・カット内容・使用する場所や機材・見積もり時間を一覧にした表です。台本ができたら、その内容をもとに香盤表を作らせます。

プロンプト例
先ほどの台本をもとに、撮影用の香盤表を作ってください。
 
列: カット番号 / 撮影内容 / 場所 / 使用機材 / 見積もり時間 / 台本の対応セリフ
撮影は台本のセリフ順ではなく、同じ場所・同じ機材を使うカットをまとめた順番にしてください。

香盤表は表形式のMarkdown文書としてArtifactに表示されます。台本と同じくハイライト編集に対応するため、1行だけ順番を入れ替えたいときも、その行を選んで直接指示できます。会話を続けている間はArtifactの内容がライブで更新されるので、「2カット目と4カット目を入れ替えて」のような依頼をそのまま重ねられます。

台本と香盤表を並行して切り替える

台本と香盤表という2つのArtifactが会話に並ぶと、画面右上のチャットコントロール(スライダーのアイコン)から、今表示するArtifactを切り替えられます。どのArtifactを更新の対象にするかも選べるため、「この香盤表の見積もり時間を全体的に見直して」のように対象を指定すれば、意図しない方への修正を防げます。

台本を直した結果、撮影順や必要カット数が変わることもあります。そのときは香盤表側に切り替えて、「台本のオープニングを20秒に伸ばしたので、香盤表のカット1の見積もり時間も合わせて直してください」と伝えれば、2つのArtifactの内容を突き合わせながら整合を取れます。

台本と香盤表はどちらもMarkdown文書のArtifactなので、Claudeは複数のMarkdownファイルにまたがる編集依頼もまとめて受け付けます。台本側の該当箇所と香盤表側の該当行、それぞれをハイライトして編集リクエストを残しておき、両方の入力が終わってから1回のメッセージで送信すると、Claudeが両方のファイルへの修正を1回の処理で反映します。ファイル一覧にはどのファイルにいくつの編集待ちリクエストが残っているかが表示されるため、送信前に漏れがないか確認できます。

Projectでチャンネルのトーンと過去の台本を管理する

複数本の動画を継続して作るなら、チャンネルのトーンや過去の台本をまとめたProjectを1つ作っておくと、依頼のたびに前提を書き直す必要がなくなります。Projectは、専用のチャット履歴とナレッジベースを持つ作業スペースです。ナレッジに過去の台本や香盤表のテンプレートをアップロードしておけば、Claudeが新しい台本を書くときにそれらを参照します。

Project instructionsには、話し方の口調や避けたい表現、香盤表の標準フォーマットなどを書いておきます。Free・Pro・Max・Team・Enterpriseの全ユーザーがProjectを作成できますが、Freeプランでは作成できるProjectの数が最大5個までという上限があります。Projectの容量が大きくなった場合は、有料プランではRetrieval Augmented Generation(RAG)によって参照できる容量が自動的に拡張されます。

Artifactsの基本的な使い方や、Projectと組み合わせた実務パターンはClaude Projects完全ガイドで詳しく扱っています。

完成した台本と香盤表を書き出す

台本と香盤表が固まったら、撮影当日に手元で使える形にファイルへ書き出します。Artifactウィンドウの右下からは、内容のコードをそのまま確認できるほか、クリップボードへのコピーやファイルとしてのダウンロードができます。台本は読み上げ用のテキストファイルとして、香盤表は撮影クルーに共有しやすい形式でダウンロードしておけば、会話画面を開かずに現場で確認できます。

台本と香盤表は、Claudeサイドバーの専用Artifactsセクションにまとめて保存されます。この一覧からはテンプレートを選んで新しいArtifactを始められるほか、過去のエピソードで作った香盤表を開いて内容をコピーし、次の台本作成の型として使い回せます。

台本・香盤表・関連機能の使い分け早見表

用途向いている機能理由
台本の下書きと推敲向いている機能Artifact(Markdown文書)理由ハイライトして「Edit with Claude」で該当箇所だけ直せる
香盤表の作成・更新向いている機能Artifact(Markdown文書)理由会話を続けながら表がライブで更新される
台本と香盤表を同時参照向いている機能複数Artifactsの切り替え理由画面右上のスライダーから開いている側だけを対象に修正できる
チャンネルのトーンを毎回引き継ぐ向いている機能Project理由ナレッジと指示をチャット履歴に紐づけて再利用できる
台本を動画の概要欄やSNS投稿に流用向いている機能会話内で追加依頼理由完成した台本のArtifactを起点に別フォーマットへ変換できる

台本の内容を動画の概要欄やX(旧Twitter)の告知文にも展開したい場合は、Claudeでコンテンツを複数プラットフォームへ横展開する手順がそのまま使えます。

よくあるつまずき

Code execution and file creationがオフのまま依頼している。Artifactsが表示されず、Claudeが本文の中に台本を書いてしまう場合は、まずSettings > Capabilities(Team・Enterpriseは組織のOwnerがOrganization settings)を確認します。

香盤表を編集するたびに全体を書き直させている。ハイライト編集を使わずに「香盤表を直してください」とだけ伝えると、Claudeが表全体を再生成し、直したくなかった行の表現まで変わってしまうことがあります。直したい行やカット番号を名指しするか、その部分をハイライトしてから編集を依頼すると、変更範囲を狙って絞れます。

過去バージョンに戻れず作業を続けている。台本や香盤表は編集を重ねるたびに新しいバージョンが記録されるため、Artifactのバージョンセレクターから前のバージョンに戻れます。大きく直す前に一度確認しておくと、気に入っていた構成を失わずに済みます。

Artifactsタブに保存物が表示されない。新しいClaudeの画面では作成したものが自動でArtifactsタブに保存されますが、以前のチャット画面を使っている場合は、Artifactを開いて「Publish」をクリックするまでタブに現れません。台本や香盤表を後から見返したいときは、この操作を忘れずに行います。

まとめ

台本と香盤表は、性質の異なる作業(長文の推敲と、順序・機材を管理する表)なので、Claudeでは別々のArtifactとして作り、切り替えながら整合を取るのが基本の流れです。台本はMarkdown文書のハイライト編集で細部を詰め、香盤表は会話を続けながら順番や見積もり時間を調整します。複数本の動画を継続して作るなら、チャンネルのトーンや過去の台本をProjectのナレッジにまとめておくと、依頼のたびに前提を説明し直す手間が減ります。

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