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Cowork Clay連携で営業リストを充実させる

Cowork Clay連携で営業リストを充実させる

Cowork Interactive ConnectorのClayで、企業・人物リサーチとアウトリーチ下書きを会話内から行う接続手順と、営業リスト作成での使い方をまとめます。

CoworkにClayを接続すると、会話を離れずに企業・人物のリサーチと営業リストの拡充ができます。ClayはSales and marketingカテゴリのInteractive Connectorです。連絡先データベースとデータエンリッチメントプロバイダー、AIエージェントを組み合わせ、ターゲット企業の調査から検証済み連絡先の取得、アウトリーチ文面の下書きまでを1つの会話でこなします。接続手順と、営業リストを充実させる実践パターンをまとめます。

Clayとは何をするConnectorか

Clayは、見込み客の発掘からアウトリーチ文面の作成までを1つの流れで担う営業支援ツールです。公式のConnectorページはこの役割を「Find prospects. Research accounts. Personalize outreach」と要約しています。Clay社自身が提供するConnectorで、自社の連絡先データベースと外部のエンリッチメントプロバイダーを束ねます。ターゲット企業を調べ、検証済みの連絡先情報を取得したうえで、その情報をもとにパーソナライズしたアウトリーチ文面を作ります。

カテゴリはSales and marketingです。CapabilitiesにはInteractiveのバッジが付き、検索結果や連絡先カードを会話の中に直接描画できるのが、テキストのみの旧来型Connectorとの違いです。公式サポート記事は「Interactive connectors are available for all users on Claude, Cowork, Claude Desktop, and Claude for iOS/Android」と明記しており、Interactive Connectorという分類そのものがCoworkを利用対象に含みます。ClayもInteractive Connectorである以上、この記述がそのままCoworkでの利用可否を裏づけます。

Coworkで使う前に確認すること

ClayをCoworkのタスクに組み込む前に、押さえておきたい点が2つあります。1つは接続の単位です。Connectorの接続はアカウント単位で共有されるため、デスクトップで一度Clayに接続すれば、web版やモバイル版のCoworkタスクからも同じ接続をそのまま使えます。画面を移動するたびに接続をやり直す必要はありません。

もう1つはInteractive表示の扱われ方です。Interactive Connectorは追加の権限を必要とせず、Connector接続時に許可した範囲だけで動きます。Team・Enterpriseのオーナーは、Organization settings > Connectorsから、Interactive表示だけを個別に無効化できます。無効化してもClay自体との接続やテキストベースのやり取りは通常どおり動き続けます。なお購入や金銭取引は、Interactive Connector経由ではサポートされていません。

Clayを接続する手順

Connectorsディレクトリの閲覧と新規接続は、公式サポート記事によるとClaude(claude.ai)・Claude Desktop・Claude for iOS/Androidの画面で行う操作です。Coworkの画面自体にはディレクトリ閲覧・接続の操作は用意されていません。ただし接続はアカウント単位で共有されるため(前節参照)、Claudeの画面で1度接続すれば、その同じ接続をCoworkのタスクからそのまま使えます。

  1. Claudeの画面左下にある「+」ボタン、またはメッセージ入力欄で「/」を押してメニューを開きます。
  2. 「Connectors」にカーソルを合わせ、「Manage connectors」を選びます。
  3. Connectorsディレクトリで「Clay」を検索し、Connectorのページを開いて概要を確認します。
  4. 「Connect」をクリックし、認証プロンプトに従ってClayアカウントへのアクセスを許可します。
  5. Coworkのタスクに戻り、「+」ボタンから「Connectors」を開いてClayをオンに切り替えます。

Team・Enterpriseプランでは、この手順の前に組織側の準備が要ります。OwnerまたはPrimary Ownerが、Organization settings > Connectorsから組織全体でClayを有効化しておく必要があります。有効化されていない状態では、メンバー個人の接続先一覧にClay自体が表示されません。有効化のあとも、メンバー各自がClayへ個別にサインインする作業は残ります。

営業リストを充実させる3つの使い方

Clayの公式ページが挙げる使い方は5系統ありますが、Coworkの営業リスト作成という文脈では次の3パターンに集約できます。

使い方向く場面
ターゲット発掘向く場面条件に合う人物を新規に洗い出す「Ripplingで過去6か月以内に入社したVPクラスのプロダクト責任者を探し、業務用メールアドレスとLinkedInプロフィールを返して」
アカウントリサーチ向く場面既存の商談前に企業背景を把握する「Rippling社の採用トレンド、技術スタック、資金調達履歴、Webサイトのトラフィックを要約して」
アウトリーチ下書き向く場面調べた情報をもとに文面を作る「CanvaのCMO宛に、直近の資金調達ラウンドと技術スタックに触れた、会話調のメール文面を作って」

ターゲット発掘とアカウントリサーチを組み合わせると、リストの「誰に送るか」と「何を伝えるか」を同じ会話の中で埋められます。Clay公式ページには他にも例があります。人物の経歴・登壇歴・発言内容までまとめた「営業ブリーフ」を1回の依頼で作らせる使い方、特定の役職者が最近投稿したAI採用・市場拡大に関する発言を追う「継続リサーチ」の使い方です。営業リストを一度作って終わりにせず、対象者の動向を定期的に追いたい場合は、CoworkのScheduled Tasksと組み合わせる方法があります。Scheduled Tasksは、会話に接続済みのConnectorとPluginsをそのまま使えます。「毎週月曜、Ripplingの採用ページと関連ニュースを確認し、変化があれば要約して」のような依頼を、定期実行に回せます。

組織展開で気をつけたい点

Team・Enterpriseで複数メンバーの営業チームにClayを展開する場合、あらかじめ知っておきたい制約があります。Owner・Primary Ownerが組織一括で認可すればメンバーに自動で権限が引き継がれる「Enterprise-managed auth」という仕組みがあります。Team・Enterpriseプラン向けにgenerally availableな機能で、対応する社内のID基盤(IdP)としては、公式ドキュメント時点でOktaがサポートされています。ただしEnterprise-managed authの対象コネクタはAsana・Atlassian・Canva・Datadog・Figma・Granola・Linear・Notion・Slack・Supabaseの10サービスに限られ、Clayはこの一覧に含まれていません。つまりClayを使う予定のメンバー全員が、それぞれ個別にClayへサインインする従来の手順を踏む必要があります。

Team・Enterpriseのオーナーは、Connectorごとに読み取り・書き込みの許可範囲を設定できます。カテゴリごとに「常に許可」「要承認」「ブロック」のいずれかを選べる仕組みで、組織のポリシーとして書き込み系の操作だけ都度確認を挟む、といった運用ができます。Clayの操作をどこまで自動化してよいかは、この組織設定と各コネクタの権限区分によって決まります。

もう1点、データの処理場所も確認しておく価値があります。公式ドキュメントによると、Connector経由で接続したサービスは自社のインフラ上で自社の規約に基づいてデータを処理し、その場所は米国外になることもあります。Claude側の推論をどこで実行するかを制御する設定(Enterpriseの米国内推論限定など)は、Clay側のデータ処理場所には影響しません。営業リストに含まれる連絡先情報の取り扱いについて社内規程がある場合は、Clay自体のプライバシーポリシーを別途確認しておくと安心です。

よくあるつまずき

会話中にInteractiveの表示が出てこない

Clay自体が接続・有効化されているか、そのタスクでConnectorがオンになっているかを確認します。改善しない場合は、新しい会話を始めてから、Clayが対応する種類の依頼(企業調査や連絡先検索)を出し直すと表示されることがあります。

Team・Enterpriseで一部メンバーだけClayが使えない

Owner・Primary OwnerがOrganization settings > Connectorsで組織全体を有効化しても、それだけでは足りません。Clayは前述のEnterprise-managed auth対象外のため、メンバー個人の追加サインインが必要です。「一部の人だけ使える」状態は、多くの場合このサインイン漏れが原因です。

検索結果が期待と違う、または情報が古い

Clayの連絡先情報は外部のエンリッチメントプロバイダーに依存するため、企業の人事異動が反映されるまでに時間差が生じることがあります。重要な商談の直前には、Clayが返した連絡先を1件だけ手動で確認してから、リスト全体をアウトリーチに使う運用が安全です。

接続済みConnectorが増えて動作が重い

Connectorを10個以上有効にしていると、会話ごとの読み込みに時間がかかることがあります。「Tool access」の設定をAuto(既定)からOn demandに切り替えると、必要なときだけClayを含む各Connectorを呼び出す動きになり、会話が軽くなります。

まとめ

CoworkでのClay連携が効くのは、ターゲット発掘・アカウントリサーチ・アウトリーチ下書きを1つの会話でつなげられる点です。接続はアカウント単位で共有されるため、デスクトップ・web・モバイルのどこからでも同じ設定を使い回せます。組織展開ではEnterprise-managed authの対象外という制約があるため、メンバー個別のサインインを前提に導入計画を立てるのが安全です。承認モードの基本的な仕組みはCowork自動承認モードとはにまとめています。営業チームでのCowork活用はCowork営業で提案書と見積もりの下書きをどこまで任せるかを参照してください。他のConnectorとの権限設計全体はClaude CoworkのConnectors一覧にまとめています。

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