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ClaudeとChatbaseを連携する方法 — 回答元と会話履歴を点検する

ClaudeとChatbaseを連携する方法 — 回答元と会話履歴を点検する

Chatbaseの公式コネクタで、運用中のサポートチャットボットの回答元と会話履歴をClaudeから点検できます。接続手順、権限の範囲、元に戻せない操作の扱いをまとめます。

ChatbaseコネクタでClaudeができること

Chatbaseは、自社のコンテンツを学習させたAIエージェントを作り、チャットウィジェットやヘルプデスクのチケットでサポートを運用するサービスです。ClaudeのコネクタをつなぐとChatbaseのエージェント、学習元のソース、会話履歴、チケットを会話から読み書きできます。

Claudeのディレクトリでは、Chatbase自身が提供する「Anthropic verified」のコネクタです。分類はData & analyticsとProductivity、サインインは必須で、追加は2026年9月と記載されています。接続先はhttps://mcp.chatbase.co/api/mcpです。

このコネクタの使いどころは、チャットボットを作る場面より、動き出したボットを見直す場面です。回答の元になっているソースが古くないか、会話の中で答えられなかった質問は何か、チケットに溜まった問い合わせは何か。これをダッシュボードを巡回せずに、Claudeへの依頼で洗い出せます。

APIでボットそのものを実装する方法はClaude APIでサポートチャットボットを作るが扱っています。こちらは、すでにChatbaseで動いているボットを点検する側の話です。

ツールは24個か27個か

ディレクトリのコネクタページには24個のツールが並びます。一方、Chatbaseのドキュメント「MCP Server」は27個と書いています。差の3個は次のとおりです。

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資料ごとのツールの違い

24個

ディレクトリのページ

エージェント、ソース、会話、チケットの参照と更新が中心です。削除系のツールと、会話の検索ツールは並んでいません。

27個

Chatbaseのドキュメント

上の24個に加えて、chatbase_delete_agent、chatbase_delete_source、chatbase_search_conversationsが載っています。

食い違いの理由は、どちらの資料にも書かれていません。手元で使えるツールの一覧は、接続して承認した権限で決まります。ドキュメントは「ツールの一覧が短いときは、承認した権限が狭いことが多い」と説明しています。迷ったらClaudeにchatbase_whoamiを呼ばせます。接続中のワークスペースと、使われている権限が返ってきます。

接続の前に知っておく権限の仕組み

認証はOAuth 2.1で、APIキーを作って貼る手順はありません。承認画面にはワークスペースと、アプリが求める権限が並びます。権限はリソースと操作の組み合わせです。

リソース読み取り書き込み削除エクスポート
AIエージェント読み取りagents:read書き込みagents:write削除agents:deleteエクスポートなし
ソース読み取りsources:read書き込みsources:write削除sources:deleteエクスポートなし
会話読み取りchatlogs:read書き込みchatlogs:write削除chatlogs:deleteエクスポートchatlogs:export
ヘルプデスク読み取りhelpdesk_tickets:read書き込みhelpdesk_tickets:write削除helpdesk_tickets:deleteエクスポートなし

削除の権限は承認画面に表示されますが、既定では選択されていません。点検が目的なら、読み取りとエクスポートだけを承認する構成がまず考えられます。

もう一つの仕組みが、自分の役割を超えた権限は渡せない点です。ドキュメントには、自分がソースを削除できなければ、承認したアプリも削除できないと書かれています。承認画面に権限が出てこないときは、自分のロールに含まれていないので、管理者に付与してもらいます。

トークンの期限も押さえておきます。アクセストークンは1時間で切れ、クライアントが静かに更新します。承認そのものは90日で自動的に失効します。取り消しはすぐ効き、次のリクエストから使えなくなります。

claude.aiからChatbaseをつなぐ

手順

接続の流れ

  1. 1

    ディレクトリでChatbaseを探す

    ClaudeのコネクタのディレクトリでChatbaseを選び、「Add to Claude」から追加します。

  2. 2

    ワークスペースを選んで承認する

    ブラウザで承認画面が開きます。対象のワークスペースを選び、求められた権限を確認して承認します。

  3. 3

    whoamiで権限を確かめる

    最初の依頼で、接続中のワークスペースと権限を言わせます。点検に必要なツールが足りているかをここで見ます。

ディレクトリに出ない場合は、Chatbaseのドキュメントに手動の手順があります。カスタムコネクタの追加画面に、上の接続先URLを入れます。

Team・Enterpriseプランでは、先にOwnerまたはPrimary Ownerが組織でコネクタを有効にします。有効にしただけでは誰も使えず、各メンバーがChatbaseで認証します。コネクタはプライベートなプロジェクトでだけ使えるので、共有プロジェクトでは呼び出せません。

Claude Codeからつなぐ場合

Claude Codeからは、Chatbaseのドキュメントにあるコマンドで追加します。

claude mcp add --transport http chatbase \
  https://mcp.chatbase.co/api/mcp

追加後にClaude Code内で/mcpを開き、chatbaseを選んで「Authenticate」を実行します。このときAuthorizationヘッダーは付けません。クライアントがOAuthの手順を自分で進めるためです。

ドキュメントには、サーバー設定と使い方の案内をまとめたプラグインも載っています。

claude plugin marketplace add Chatbase-co/chatbase-plugin
claude plugin install chatbase@chatbase

すでに手動でchatbaseを追加している場合は、先にその設定を消します。クライアントは同じURLのサーバーを二重に表示しないため、プラグイン側のサーバーが見えなくなります。

回答元のソースを点検する

読み取りだけで済む点検から始めます。chatbase_get_sources_summaryとchatbase_list_sourcesで、エージェントが何を学習しているかを一覧にできます。

次は依頼文の一例です(実際の出力を示すものではありません)。

Chatbaseのエージェント一覧を出して。
「(エージェント名)」について、学習元のソースを種類ごとに数えて。
更新が古そうなソースと、同じ内容を扱っていそうなソースを挙げて。
ソースの変更や削除はしないで、読むだけにして。

結果は、そのまま信じずに人が確かめます。

  • ソースの件数が、Chatbaseの管理画面の表示と合っているか
  • 「古そう」の根拠が、ソースの更新日などの事実に基づいているか
  • 重複と判断したソースが、本当に同じ内容を扱っているか

ソースを書き換えたあとは、反映の状態を見ます。ドキュメントによると、ソースは書き込むとすぐ学習が始まり、処理はバックグラウンドで進みます。新しいソースは、反映されるまで「untrained」と表示され、その後「trained」になります。失敗すると「failed」です。編集したソースは再学習の間「updated」と表示されます。書き込めば終わりと考えず、Claudeに読み直させて状態を確かめます。

会話履歴から答えられなかった質問を洗い出す

次の点検は会話です。chatbase_export_conversationsで会話を書き出し、分析に回せます。ドキュメントは、会話の検索ツールが一度に最大5件の検索を受け付けるとも書いています。

Chatbaseの「(エージェント名)」の会話を直近30日分エクスポートして。
ボットが答えに詰まった、または答えを避けた質問を分類して。
分類ごとに、元の会話を特定できる情報を付けて。

元の会話を特定できる情報を付けさせるのは、要約の検証のためです。人が管理画面で1件ずつ開けば、Claudeの読み違いに気づけます。

分類した結果は、ソースの追加や修正の候補に変わります。週次の問い合わせ傾向としてまとめるなら、ClaudeでVOC分析の流れが使えます。

エクスポートする会話には、エンドユーザーの発言が含まれます。個人情報が混じる可能性があるため、Chatbase側のデータの扱いを定めた社内ルールがある場合は、Claudeに渡す範囲もそれに合わせます。

ヘルプデスクのチケットを整理する

チケットの系統は、chatbase_list_tickets、chatbase_search_tickets、chatbase_get_ticket、chatbase_list_ticket_messagesで読めます。chatbase_list_ticket_statusesとchatbase_list_helpdesk_teamsで、状態の名前とチームの一覧も取れます。

自社が状態名を変えている場合は、最初に状態の一覧を出させてから検索を頼むと、取り違えを防げます。

書き込み系にはchatbase_create_ticket、chatbase_update_ticket、chatbase_create_ticket_messageがあります。チケットへのメッセージ投稿は、顧客から見える返信になりうるため、次の分け方が一例です。

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任せる範囲と人が見る範囲

読む・まとめる

Claudeに任せやすい

チケットの検索、経緯の要約、状態やチーム別の件数の整理、返信文の案づくり。

外に出る・戻しにくい

人が確認してから実行

メッセージの投稿、状態の一括変更、チケットの新規作成、エージェント設定の更新。

返信文の書き方は、Claudeで問い合わせ返信を作るの考え方が使えます。文案だけを会話に出させ、投稿は人が行う運用なら、顧客に届く前に必ず人の目が入ります。

取り消せない2つの操作

Chatbaseのドキュメントは、ソースに関する2つの操作を元に戻せないと明記しています。

注意

元に戻せない操作

  • ソースの削除

    削除すると、そのソースの知識がすぐに消えます。復元はできず、同じソースを作り直しても最初からのやり直しです。

  • ソースの編集

    編集は内容を上書きし、その場で再学習します。以前の文章は残りません。

どちらも「destructive」と印が付いているので、行儀のよいクライアントは実行前に確認を求めます。Claudeの権限設定でも、読み取り系を「Always allow」、書き込み系を「Needs approval」にする分け方ができます。落とし穴はClaude Connectorsの権限設定でよくある失敗と対策にまとめています。

Team・EnterpriseではOwnerが「Tool permissions」でツールごとに「Always allow」「Needs approval」「Blocked」を選べます。点検用の接続では、削除系のツールを「Blocked」にしておく方法も取れます。

編集の前には、元の本文を会話に貼らせて控えを取っておくと、少なくとも書き換え前の文章が手元に残ります。

近いコネクタとの使い分け

製品連携の形主な違い
Chatbase連携の形ディレクトリの公式コネクタ主な違い自社コンテンツを学習したボットの回答元と会話を点検できる
Pylon連携の形ディレクトリの公式コネクタ主な違い共有チャネル発のB2B問い合わせが中心(詳細)
Intercom連携の形ディレクトリの公式コネクタ主な違い読み取り専用の6ツール(詳細)

コネクタ全般の仕組みはClaudeのコネクタの使い方にあります。

よくあるつまずき

認証が必要と表示される

サインイン前は想定どおりの表示です。/mcpで認証を実行するか、承認画面を完了させます。

必要なツールが見えない

承認した権限が狭いことが多いです。chatbase_whoamiで権限を確かめ、Chatbaseの「Settings → General → Connected apps」でアプリを取り消してから、必要な権限を承認し直します。

チャットの応答が少しずつ表示されない

chatbase_chatは、ストリーミングに対応していません。応答は完成した1通のメッセージで返ります。

ChatGPTで削除や編集ができない

ドキュメントによると、ChatGPTの既定設定「Allow low-risk actions」では、破壊的な印のツールが確認付きでなく非表示になります。エージェントやソースの削除、ソースの編集が対象です。これはChatGPT向けの注意書きです。Claudeで同じ症状が出たときは、承認した権限とchatbase_whoamiの結果を先に見ます。

まとめ

ChatbaseコネクタはAIエージェントの回答元、会話、チケットを会話から扱える公式コネクタです。始め方は、読み取りとエクスポートだけを承認し、ソースの棚卸しと答えられなかった質問の洗い出しから試すことです。ソースの削除と編集は元に戻せないため、実行は人が確認してから行います。ツールの数は資料により違うので、chatbase_whoamiと手元のツール一覧で確かめてください。

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