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Claude Desktop WindowsがHyper-V仮想マシンを起動する理由と止め方

Claude Desktop WindowsがHyper-V仮想マシンを起動する理由と止め方

Claude Desktop(Windows)がチャットだけでも約1.8GBの仮想マシン(Vmmem)を立てる報告の中身と、CoworkVMServiceの無効化など止め方ごとの代償を比べます。

Claude Desktop(Windows)を起動すると、タスクマネージャーにVmmemが現れて約1.8GBのメモリを占有する。この報告がGitHubのissue #29045に集まっています。報告者は、CoworkもエージェントモードもWSLもDockerも使わず、チャットだけのつもりだったと書いています。仮想マシンを立てているのは、Coworkのコード実行環境だと考えられます。止める手段は複数ありますが、どれもCoworkのローカル実行と引き換えです。

報告されている症状は何か

issue #29045は2026年2月26日に起票され、レポート時点の環境は次のとおりです。

数字

起票時の環境と症状

  • Vmmemのメモリ

    約1.8GB

    1,796〜1,846MB、CPUは0%

  • 搭載メモリ

    16GB

    アイドル時の使用率が約50%から約62%へ

  • 有効な仮想化機能

    1つだけ

    VirtualMachinePlatformのみ

issue #29045 の本文より

Hyper-V、WSL、Docker、Windows Sandboxはすべて無効で、メモリ整合性(Core Isolation)もオフでした。それでもClaude Desktopを開くたびにvmwp.exeが仮想マシンをホストし、Vmmemとして見えます。常用アプリを足すと、全体で70〜75%に達しました。

Hyper-Vの管理ツールが入っていなくても仮想マシンが立っている点は、見落としやすいところです。この環境で有効だった仮想化機能はVirtualMachinePlatformだけで、「Hyper-Vを入れていないから無関係」とは言えない状況でした。

イベントログには、起動のたびに次のエラーが並びます。

The specified property query is invalid: The virtual machine or container
JSON document is invalid. (0xC037010D, 'Invalid JSON document '$'')

このエラーが原因なのか、仮想マシンの起動に伴う副産物なのか、issueは切り分けていません。

なぜアプリを開く前から仮想マシンが立つのか

報告者の調査では、vmcompute(Hyper-V Host Compute Service)は手動起動の設定なのに、RPCインターフェースのイベントで起動されていました。親プロセスはservices.exeで、ユーザーの操作ではなくサービスのトリガーです。

その先でなぜClaudeが関わるのか。issueの本文は断定していませんが、手がかりが2つあります。

  • 同じissueのコメントに、CoworkVMServiceを無効化するとVmmemが起動しなくなった例がある
  • 別のissue(#45400、#92099)に、CoworkVMServiceがMSIXパッケージ内のcowork-svc.exeとして動き、起動時の設定が自動(Automatic)になっている記述がある

つまり、Windowsの起動時にCowork用のサービスが立ち上がり、そこから仮想マシンがホストされる構図と読むのが自然です。ただし、これはissueの記述からの推測です。Coworkのヘルプ記事は、実行環境の仕組みまでは説明していません。

チャットだけでも立つのか

issueの手順には「Coworkを一度は使う(セッションファイルが作られる)」という前提が書かれています。一方で、コメントの別の報告者は「Coworkを一度も使っていないのに立った」と述べています。報告同士でも前提がそろっていません。

コメントには、次のような広がりもあります。

  • Windows 11 Homeでも約1,854MBのVmmemが出た
  • macOSでも、Apple製の仮想化機能による仮想マシンが約1.9GB、環境によっては3GB超のメモリを使う
  • macOSでは、プロセスを止めても自動で再起動する

macOSの報告は、WindowsのVmmemと同じ仕組みの話とは限りません。ここでは、Windowsに限った現象ではないという参考にとどめます。

セッションファイルの掃除では解決しませんでした。報告者は%APPDATA%\Claude\local-agent-mode-sessions\にあった2,689個のファイルを削除してからvmcomputeとvmwpを止めましたが、Claude Desktopを開き直すとすぐに同じVmmemが戻っています。

今の状態はどうなっているか

issueはオープンのままで、invalidラベルが付いています。最後のコメントは2026年6月10日で、この間にAnthropic側からの回答は書き込まれていません。

一方、Coworkのヘルプ記事は、Coworkのセッションを「クラウドで実行する」と案内しています。ローカルファイルやブラウザを使う処理だけがデスクトップアプリを必要とします。「10月6日より前に自分のPCで開始したタスク」はローカルセッションとして扱われる、という記述もあります。クラウド実行が既定になった現在、このissueの挙動が最新版でも再現するかは、次の手順で自分のPCで確かめられます。

Claude Desktopを終了した状態から開き直し、次のコマンドを実行します。

Get-Process vmwp, vmcompute -ErrorAction SilentlyContinue
Get-Service CoworkVMService

アプリを開く前は何も出ず、開いた後にvmwpが現れるなら、報告と同じ状況です。CoworkVMServiceが見つからなければ、MSIX版ではない(従来のインストーラー版)か、サービスが入っていない環境です。

クラウド実行とローカル実行の見分け方はCoworkがクラウド実行かローカル実行か見分ける方法にまとめています。

止める方法と、それぞれの代償

issueと関連する報告に出ている手段を、元に戻せるかどうかで並べます。

くらべる

止め方の3案

戻す操作は不要

起動のたびに止める

設定は何も変えません。代わりに、再起動のたびにやり直す手間が残ります。

サービスを戻せば元通り

CoworkVMServiceを無効化

止まるのはCoworkのローカル実行だけです。設定を戻すまで効き続けます。

影響が最も広い

VirtualMachinePlatformを無効化

Windowsの機能そのものを切ります。仮想マシンは立たなくなりますが、この機能に依存する他のソフトにも波及します。

起動のたびにプロセスを止める

issueに書かれた手順です。管理者のPowerShellで実行します。

Stop-Process -Name vmwp -Force
Stop-Process -Name vmcompute -Force

止めた後もチャットは使えます。macOSの報告では、止めても自動で再起動されます。再起動やアプリの再起動でまた立つので、恒久策にはなりません。

CoworkVMServiceを無効化する

コメントでは、サービスの起動種別をDisabledにする方法が紹介されています。レジストリのStart値を4にする書き方です。

Set-ItemProperty `
  -Path "HKLM:\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\CoworkVMService" `
  -Name "Start" -Value 4

無効化するとVmmemは起動せず、チャットは普通に使えます。ただしCoworkのローカル実行は使えなくなります。投稿者自身が「Coworkを使わないからやっている。使うなら、この手順は取らないで」と書き添えています。元に戻すには、同じ場所の値を自動起動の2にするか、Set-Service CoworkVMService -StartupType Automaticを使い、Start-Service CoworkVMServiceで起動し直します。この2つの書き方は、別のissue(#45400)にも出ています。

注意点が2つあります。

  • 起動種別をDisabledにしても、2GB規模のルートファイル(rootfs.vhdx)のダウンロードは止まりません(同じコメントの投稿者の報告)。ディスク側の負担は別の話です。バンドルの肥大化はClaude CoworkのVMバンドルが重くなる原因と対処法で扱っています
  • このサービスはアプリの更新にも絡みます。#45400では、更新中もcowork-svc.exeが動き続けてファイルをロックし、更新が失敗する例があります。無効化しても更新が詰まった例と通った例が割れているため、更新で困ったときの手順はClaude DesktopがCoworkVMServiceで起動しない原因と対処法も参照してください

VirtualMachinePlatformを無効化する

issueが「唯一確実」とした方法で、仮想マシンは立たなくなります。ただしCoworkのローカル機能も止まります。

Disable-WindowsOptionalFeature -Online `
  -FeatureName "VirtualMachinePlatform" -NoRestart

Windowsの仮想化機能は、他のソフトが使っていることがあります。実行する前に、WSLなどが入っていないか確かめてください。現在の状態はGet-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName VirtualMachinePlatformで見られます。

止める前に決めておくこと

どの手段を選ぶかは、Coworkのローカルセッションを使うかで決まります。

手順

判断の順序

  1. 1

    Coworkのローカル実行を使うか

    ローカルファイルやブラウザの操作は、クラウド実行でもデスクトップアプリ経由で届きます。コード実行をローカルに置く運用が必要かどうかを決めます。

  2. 2

    使わないなら、まず起動時の挙動を実測する

    前節のコマンドでvmwpが本当に立つかを見ます。立たなければ、対策は要りません。

  3. 3

    立つなら、影響の小さい手段から

    迷ったら、戻しやすさと影響範囲の小ささで選びます。ローカル実行を使う日があるなら、設定には触れず毎回止める案にとどめるのが無難です。

会社のPCにMSIXで一括導入している場合は、サービスの設定変更が管理者権限を要するため、配布側で方針を決めてから個別に対応する形になります。組織としてCoworkのクラウド実行をどう扱うかはCoworkの有効化とクラウド実行は別トグルの設定とも関わります。

issueには、従来のインストーラー(ClaudeSetup.exe --exe)でSquirrel版を入れるとCoworkVMServiceが入らず問題が消える、という回避策が出回っています。ただしCowork自体が使えなくなるため、日常的に使う人には向きません。

要望されていること

報告者は、仮想マシンの基盤を、Coworkやエージェントモードを実際に始めるときにだけ初期化する形に変えてほしいと求めています。他にも次の3点を挙げています。

  • 終わったセッションのファイルを自動で消す
  • 仮想マシンが使えない環境でも、チャットだけで動く
  • 要件を事前に明示する

コメントでは「無効化するスイッチがほしい」という声が繰り返されています。issueには、アプリの設定画面に仮想マシンの起動を止める項目があるという記述はありません。止めたい人は上の3案から選ぶことになります。

まとめ

約1.8GBのVmmemは、Windowsの仮想マシン基盤の上に立つCowork用の環境だと考えられ、チャットだけの利用でも起動時に立つという報告が複数あります。Cowork側がクラウド実行を既定にした今、まず自分のPCで再現するかを実測し、立つ場合だけ手段を選ぶのが順当です。Coworkのローカル実行を使わないなら、サービスの無効化が影響の範囲と手間のバランスが取れた選択肢です。

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