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ClaudeとFunnelを連携する方法 — 広告媒体横断のCPA・ROASを会話で聞く

ClaudeとFunnelを連携する方法 — 広告媒体横断のCPA・ROASを会話で聞く

FunnelコネクタはFunnelのワークスペースに集まった広告データをClaudeの会話から読み取ります。接続手順、地域別URL、8つのツール、CPA・ROAS・予算ペースの聞き方をまとめます。

FunnelコネクタでClaudeに何ができるようになるか

Funnelコネクタは、マーケティングデータ基盤Funnelのワークスペースを、Claudeの会話から読み取れるようにするConnectorです。Google広告、Facebook広告(Meta)、TikTok広告、LinkedIn広告、Google Analytics、Microsoft Advertising(Bing Ads)、Shopify、HubSpotなど、600以上の媒体がFunnelに集まっています。その集約済みのデータに、Claudeが質問を投げます。

ディレクトリ上の表示は「Anthropic verified」で、カテゴリーは「Data & analytics」「Productivity」「Sales & marketing」です。提供元はFunnel自身で、追加時期は2026年7月とされています。サインインは必須です。

聞けることの例は、ディレクトリのページに3つ載っています。

  • 過去6か月の費用・CPA・ROAS・売上を、全チャネルで並べて比べる
  • 予算と売上目標に対して、いまのペースがどうか
  • HubSpotのパイプラインを最も生んだキャンペーンはどれか

媒体を1つずつClaudeにつなぐ方法とは出発点が違います。Funnelのデータハブは、各媒体のデータを重複排除してモデル化済みの状態で持っています。Claudeが触るのは、その整った層です。予算や目標、独自の指標定義、命名規則といった事業側の文脈も、同じ接続から取れます。

同じ「広告データの集約」でも、入口は複数あります。Supermetricsとの連携やWindsor.aiとの連携は別の集約サービスです。すでにFunnelでデータを整えている組織なら、その整備をそのまま使えるのがFunnelコネクタの利点です。

接続の前に必要なもの

Funnelコネクタは、Funnelを使っていない人がClaudeから試すためのものではありません。Funnelのドキュメントは、MCPサーバーがFunnelのアカウントに接続する仕組みなので、Funnelの契約が前提だと説明しています。契約前の人には、デモ予約が案内されています。

項目内容
認証内容OAuth 2.0
操作の種類内容読み取り専用
対象プラン内容すべてのプラン
課金への影響内容flexpointsを消費しない
前提内容ワークスペースへのアクセス権と、接続済みのデータソースが1つ以上

データソースが1つも接続されていないワークスペースでは、クエリが実データを返しません。Claudeにつなぐ前に、Funnel側で媒体の接続を済ませておきます。

Funnelの権限が、そのままClaudeの見える範囲になります。Funnelのドキュメントによると、データがFunnelの外に出るのは自分でクエリを実行したときだけで、アクセスはFunnelの既存の権限に従います。AIツール側にはセッションをまたいでデータが保存されないとも書かれています。

読み取り専用という点は大きな違いです。Funnel MCPのツールはデータソース、フィールド、ダッシュボードなどの設定を作ったり変えたりしません。広告の出稿変更までClaudeに任せたいなら、書き込み系のコネクタが別に要ります。TikTok広告に限ればClaudeとTikTok広告の連携、複数媒体の運用ならClaudeとAdspirerの連携が該当します。

地域でURLが違う — 接続前に確認すること

Funnelは地域ごとに別のMCPサーバーを動かしています。データの置き場所で使うURLが決まります。

データの置き場所Funnelの契約画面MCPサーバーURL
グローバル(既定)Funnelの契約画面https://app.funnel.io/MCPサーバーURLhttps://mcp.ai.funnel.io/mcp
EUFunnelの契約画面https://app.eu.funnel.io/MCPサーバーURLhttps://mcp.eu.ai.funnel.io/mcp

ドキュメントは、URLを推測して使わないよう注意書きしています。分からないときは、Funnelの画面で「Funnel AI」から「MCP」を開いて表示される値を使います。ClaudeのディレクトリにあるコネクタのページにはUS向けとEU向けの両方のURLが載っています。地域を取り違えると、後述する認証エラーの原因になります。

Claudeに追加する手順

ClaudeアプリではFunnelのコネクタをディレクトリから追加します。Funnelの画面にも導線があります。

手順

Funnelコネクタを追加して最初の質問を投げるまで

  1. 1

    Funnel側でMCPの画面を開く

    Funnelのワークスペースで、左のナビゲーションから「Funnel AI」を選び、「MCP」を開きます。

  2. 2

    Claudeのカードを選ぶ

    「Claude」のカードがClaudeのFunnelコネクタを開きます。ブラウザーでOAuthのサインインを済ませます。

  3. 3

    新しい会話で動作を確かめる

    サインイン後は新しい会話を始め、Funnelでしか答えられない質問を投げます。たとえば「Funnelでアクセスできるワークスペースを一覧して」です。

Claudeのディレクトリから直接追加する場合も、コネクタ名で「Funnel」を探して追加し、サインインします。接続の一般的な流れは、他のディレクトリ型Connectorと同じです。

Claude Codeでつなぐ場合

Claude Codeからは、Funnelの画面に表示されるコマンドをコピーして実行します。実行後にログインのコマンドを走らせ、ブラウザーでOAuthを完了します。

claude mcp login funnel

追加コマンドの中身はアカウントごとに表示されるため、Funnelの画面から取るのが確実です。Cursor、VS Code Copilot、Gemini CLI、Codexなど、リストにないクライアントは「Other MCP clients」からサーバーURLをコピーして貼ります。クライアントがOAuthの静的クライアントIDを要求する場合は、同じ画面にある「OAuth Client ID」をコピーして、クライアントの詳細設定に入力します。

8つのツールとデータを取る流れ

ディレクトリのページには8つのツールが並びます。Funnelのクイックスタートの表には、このうち7つが載っています。残るsearch_toolsは、クイックスタートの表に説明がありません。

ツール役割
list_workspaces役割アクセスできるワークスペースを契約ごとに一覧する
load_workspace役割接続済みの媒体、フィールド数、レポート通貨、データソースの状態を読み込む
get_workspace_context役割管理者が書いた規約・業務ルール・用語を返す
search_fields役割ディメンション・メジャー・指標を探す
get_dimension_values役割期間内の実際の値(キャンペーン名や国など)を返す
query_data役割広告データを集計して表で返す
prepare_data役割集計しない行単位の生データを読み込む

使う順番は、Claude側が決めます。こちらは欲しい結果を自然な言葉で書くだけです。それでも順序を知っておくと、思った数字が出ないときの切り分けが速くなります。

  1. list_workspacesとload_workspaceで対象のワークスペースを選ぶ。load_workspaceは、フィールド検索やデータ取得の前に必ず必要です
  2. get_workspace_contextを1回呼ぶ。予算ルールや用語がここで会話に入ります
  3. search_fieldsでフィールドを探す。自然文で探すsemantic、媒体やカテゴリーをたどるbrowse、名前の完全一致のsearchの3モードがあります
  4. query_dataで集計する。複数媒体の比較には、媒体共通のフィールドだけを使うcompare_channelsモードがあります

query_dataにはquery、compare_channels、aggregate、compute_metric、restoreの5つのモードがあります。aggregateは取得済みの表を再集計し、compute_metricは取得済みの表でCPC、CTR、ROASのような比率を計算します。同じ表の切り口を変えるだけなら、取り直さずに済みます。

結果の行数にも上限があります。query_dataは既定で最大500行を返し、全体はサーバー側に残ります。表が切り詰められたときは、行数の上限を上げさせるのではなく、粗い粒度・絞り込み・短い期間に変えて再集計させる、というのがドキュメントの勧めです。

CPA・ROASを媒体横断で聞くプロンプト

Funnelのドキュメントにある例を、そのまま使える形に直します。ワークスペース名・期間・フィールド名は自分の環境に合わせて置き換えます。

媒体を並べて比べる

ワークスペース「(名前)」を読み込んで、直近6か月の費用、CPA、ROAS、
売上を全広告チャネルで並べてください。チャネルごとに月次推移も
見たいので、まず比較表、次に気になる点を3つ挙げてください。

媒体をまたぐ比較には、媒体共通のフィールドだけを使うcompare_channelsモードがあります。会社独自の指標定義や用語はget_workspace_contextが返すので、先に読ませておくと数字の意味を揃えやすくなります。

予算のペースを見る

今月の費用を、月次予算に対してチャネル別に出してください。
予算を10%以上超えるペースのチャネルに印を付けてください。
このペースが続くと月末に予算を超えるのはどの流入元ですか。

これはFunnelのドキュメントにあるペース確認の例を、ほぼそのまま書き直したものです。予算や目標は、Funnelのワークスペースにあらかじめ入れておく必要があります。入っていなければ、Claudeは数字を作れません。

CPAが急に悪化した原因を掘る

先週、Google広告のCPAが跳ねました。変化の原因になっている
キャンペーンとキーワードを挙げてください。

全体比較で異常に気づいたら、次は1媒体に絞ります。ここでget_dimension_valuesが効きます。キャンペーン名や国などの実際の値を、期間を指定して返すツールだからです。「実際の値を確認してから絞って」と添えると、存在しない名前で絞り込むのを避けられます。

どのキャンペーンがHubSpotのパイプラインを生んだか

どのキャンペーンがHubSpotのパイプラインを最も生みましたか。
上位10件を、費用と一緒に出してください。

HubSpotはFunnelが対応する媒体の1つとして挙げられています。広告費とCRM側の成果を、1つの質問で結んで聞けます。

認証エラーとツールの型エラーの対処

つまずきの多くは、Funnelのヘルプに症状ごとの記事があります。

すべてのツールがtoken_exchange_failedで失敗する

OAuthのサインインは通るのに、list_workspacesのような単純な呼び出しもすぐ失敗する状態です。エラーは次の形で返ります。

{"error": "token_exchange_failed", "message": "Authentication failed. Please try again."}

考えられる原因は2つです。接続先のURLが契約の地域と合っていない場合と、アカウントのMCPアクセスが完全に有効になっていない場合です。

URLが正しいかを確かめ、違えばClaude側でFunnelのコネクタをいったん削除し、正しいURLで入れ直してOAuthをやり直します。URLが正しいなら、一度切断してつなぎ直し、新しい会話で「Funnelでアクセスできるワークスペースを一覧して」を試します。それでも直らなければ、エラー全文と失敗したおおよその時刻を添えてFunnelのサポートに連絡します。

query_dataだけが型の検証エラーで失敗する

他のツールは動くのに、query_dataだけが失敗することがあります。クライアントがquery_dataのパラメーター定義を空のスキーマとして受け取り、配列やオブジェクトの値を文字列として送ってしまうのが症状です。dimensions、measures、filter、group_by、order_by、limitが拒否されます。

Funnelはこれを、サーバー側が不完全なスキーマを公開したことによる問題だと説明しています。以前は動いていたのに、こちらの操作なしに失敗し始めたなら、この型を疑います。まず他のツールが同じ会話で動くかを確認し、新しい会話でquery_dataを試します。直らなければ接続し直し、それでもだめならFunnelのサポートへ、ワークスペース名・使っているクライアント・エラー全文・発生時期を添えて連絡します。

SupermetricsやWindsor.aiではなくFunnelを選ぶのはどんなときか

三者の違いは、データを「どこで整えるか」にあります。

くらべる

同じ広告データの集約でも、整える場所が違う

整備済みを読む

Funnel

Funnelのデータハブで、媒体の差を吸収し、予算や指標定義も入れた状態から読みます。Claudeは読み取りに徹します。

会話から取りに行く

Supermetrics / Windsor.ai

Claudeの会話から各媒体のデータを引き出す入口です。契約や書き込み権限の扱いは、それぞれの連携記事にまとめています。

Funnelを選ぶ場面は、すでにFunnelでレポートやダッシュボードを運用している組織です。ダッシュボードとClaudeの答えが、同じ土台から出ます。Funnelのドキュメントも、同じデータ基盤がダッシュボードや計測を動かしていると説明しています。

一方、Funnelを契約していない小さなチームが、広告の数字を会話で見たいだけなら、Funnelの導入は大きな一歩です。その場合は、先に挙げた別の集約サービスを検討する余地があります。広告トラッカーの成果を見たいならClaudeとVoluumの連携も入口になります。

まとめ

Funnelコネクタの価値は、Claudeの賢さよりも、Funnelで整えたデータと事業の文脈をそのまま会話に持ち込めることにあります。読み取り専用で、flexpointsも消費しないため、試すときの副作用は小さい部類です。

導入前に決めておくのは3つです。契約の地域に合ったURLを使うこと、ワークスペースに予算と目標を入れておくこと、数字が合わないときはload_workspaceのデータソースの状態から見ること。この3点を押さえれば、「全チャネルのCPAとROASを並べて」という質問から、ペース管理やHubSpotのパイプライン分析まで、同じ接続の上で聞き進められます。

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