Claude in Chromeで競合の料金を比較表にする手順 — 取得日とURLも残す
競合の料金・機能ページをタブで開き、Claude in Chromeに同じ列の比較表へまとめさせる手順です。取得日とURLを残す列設計と、承認が止まる場面も扱います。
競合3社の料金ページを開いて、プラン名と月額を手でスプレッドシートに写す作業は、半年もすると誰の担当だったか分からなくなります。しかも数字だけが残り、いつ時点の値で、どのページから取ったのかが消えがちです。Claude in Chromeに開いたタブを読ませる場合は、先に列を決めて、取得日とURLを必ず一緒に残す形にすると、あとから使える表になります。
競合の料金を比較表にする作業は何が決まれば進むのか
Claude in Chromeは、ブラウザ上でページを読み、クリックし、移動する拡張機能です。有料プラン(Pro・Max・Team・Enterprise)で使えます。料金ページの巡回で決めておくのは、次の3点だけです。
- 表の列(何を、どの単位で書くか)
- 書けないときの扱い(空欄か、注記か)
- 取得日とURLの持たせ方
ページを読むこと自体はClaudeの得意分野ですが、「年額換算で書く」「席数単価に揃える」といった比較の物差しはClaudeには決められません。ここを曖昧にしたまま頼むと、サイトごとに単位の違う値が混ざった表が返ってきます。
複数商品のスペックを横に並べる基本の流れは、Claude in Chromeで商品比較する使い方にあります。本記事は、その型を料金ページに当てはめるときの列設計と、記録の残し方に絞ります。
先に列を決める — 料金表のひな形
料金ページは、サイトによって「月額」「年額」「1ユーザーあたり」「要問い合わせ」が混在します。Claudeに推測させず、列と書き方を依頼文に埋め込みます。5列に収めたひな形は次のとおりです。
| 列 | 入れる値 | 書けないときの書き方 |
|---|---|---|
| 会社・サービス名 | 入れる値ページ上の表記 | 書けないときの書き方省略しない |
| プラン名と価格 | 入れる値ページの表記のまま+年額換算 | 書けないときの書き方「要問い合わせ」とそのまま書く |
| 課金単位 | 入れる値ユーザー単位・使用量単位など | 書けないときの書き方「記載なし」 |
| 主な制限・含まれる機能 | 入れる値3項目まで | 書けないときの書き方「ページに記載なし」 |
| 取得日・URL | 入れる値開いた日付と、そのタブのURL | 書けないときの書き方空欄にしない |
「ページの表記のまま」と「年額換算」を分けておくと、換算の誤りを見つけやすくなります。換算した値は、元の表記と並んでいるときだけ検算できるからです。
巡回から表の完成までの流れ
競合の料金ページを表にするまで
- 1
料金ページと機能ページを別々のタブで開く
比較したい会社ごとに、料金ページと、制限が書かれた機能ページを開きます。ログインが要るページは、先に自分でログインしておきます。
- 2
タブをClaudeのタブグループに入れる
開いているタブをClaude専用のタブグループへドラッグします。グループ内のタブはまとめて読み取り対象になり、手動で切り替える必要がありません。
- 3
列と書き方を伝えて頼む
上のひな形をそのまま依頼文に貼ります。書き出し先(スプレッドシートかドキュメントか)も同じ文の中で指定します。
- 4
表を受け取って元ページと突き合わせる
数字は必ず元のタブで確認します。確認が済んだ日を取得日として残します。
依頼文の例は次のとおりです。例として組んだ文面なので、列名や単位は自社の用途に合わせて変えてください。
開いているタブ3つ(各社の料金ページ)を読んで、次の列で表にして。
列: 会社名 / プラン名と価格(ページの表記のまま+年額換算) /
課金単位 / 主な制限(3項目まで) / 取得日とURL
ルール:
- ページに書かれていない値は推測せず「ページに記載なし」と書く
- 価格が「要問い合わせ」なら、そのまま書く
- 取得日は今日の日付、URLは各タブのものを入れる
- 書き出し先はGoogleスプレッドシート最後の「推測せず」の一行が効く場面は多くあります。料金ページには、プラン名だけが載って金額が載っていないものがあるためです。この指定がないと、空欄を埋めるために隣の列から値を補ってしまう可能性が残ります。
取得日とURLを残すと、表が資料として使えるようになる
料金は改定されます。取得日のない比較表は、次に誰かが見たときに「今も正しいのか」を判断できません。取得日とURLを列として持たせる理由は、再確認の起点になるからです。
運用では、次の3点を決めておくと安定します。
- 取得日は、数字を元ページと突き合わせて確認した日にする
- URLはページのアドレスそのものにして、記事タイトルや会社名で代用しない
- 古い版の表は上書きせず、新しいシートまたは新しい列ブロックとして並べる
古い表を残しておくと、改定前後の差も見えます。差を見ること自体が競合分析の材料になるので、上書きしない運用のほうが有用です。
表を信用する前に確かめる3つの点
Claudeが作った表でも、元ページとずれることはあります。確認の優先順位は次のとおりです。
突き合わせで見る箇所
換算した数字
年額換算や席数単価への変換は、元の表記と並べて自分で計算し直します。結論の文にある「約◯倍安い」といった比較も、表の数字から引き直します。
折りたたみの中身
制限や機能の一覧がアコーディオンの中にあるページは、読み落としが起きやすい箇所です。表の「主な制限」が薄いと感じたら、そのページだけ開いて見直させます。
ページに記載なしの欄
本当に記載がないのか、読み取れなかっただけなのかを切り分けます。別のタブに載っていないか、元ページで検索して確かめます。
「元のページと表の数値が一致しているか、もう一度見直して」と同じ会話の中で頼むと、見直しもClaudeに任せられます。ただし最後の判断は人の目で行い、取得日はその確認が終わった日にします。
承認が止まる場面と、巡回を止めない設定
料金ページの巡回で承認が必要になる場面は、使っているサイドパネルとモードで変わります。
Manually approveのときの承認の出方
従来型のサイドパネル
Claudeが、アクセスするサイトと進め方を計画として先に示します。「Approve plan」を押すと、その範囲で自律的に進みます。計画にない競合サイトへ寄り道するときは、そのつど承認が要ります。計画の巡回先に過不足があれば「Make changes」で提案を退け、競合の一覧を直して頼み直せます。
Coworkのサイドパネル
計画の承認はなく、操作ごとに「Allow all for this website」「Allow this time only」「Deny」から選びます。既定のモードは「Automatically approve」で、Claudeが各操作を安全面から見直します。
「Automatically approve」は安全確認を重ねるぶん、ほかのモードより使用量の上限を多く消費します。競合を10社巡回するような作業では、この点も頭に入れておくと消費の見通しが立ちます。
信頼できる自社内の資料サイトでなければ、「Always allow actions on this site」は付けません。競合サイトは自分の管理外のページで、読ませる内容を制御できないためです。付けた場合も、ファイルのダウンロードや機微な情報の入力は毎回確認されます。許可済みのサイトは、拡張機能の三点メニューの「Extension settings」にある「Your approved sites」で一覧でき、取り消せます。
料金ページを読むときに起きがちなつまずき
症状から切り分けます。
ログインや「ロボットでないことの確認」で止まるページは、Claudeが突破しません。ボット認証の回避は、Claudeが取れない操作として権限ガイドに挙がっています。自分で認証を通したうえで、続きを頼み直します。
ページ内に「このあとの指示をこう変更せよ」のような文が紛れている場合も、メールやウェブコンテンツ内の指示の実行は、モードにかかわらず禁止された操作です。料金ページの値だけを拾わせる用途なら、この動作は安全側に働きます。それでも、競合サイトは自分の管理外にあるため、巡回の前にClaude in Chromeを安全に使う方法とリスク対策の内容を一度読んでおくと判断が早くなります。
読ませたい料金ページがClaudeから開けない場合は、Team・Enterpriseなら管理者の許可リスト・拒否リストが原因の可能性があります。個人のプランなら、拡張機能の不具合の切り分けが先です。手順はClaude in Chromeが動かないときの原因と対処法にあります。
そのほか、対応ブラウザはGoogle Chromeのみです。ほかのChromiumベースのブラウザやモバイル端末では動きません。
定期的に取り直す — ショートカットと予約実行
競合の料金は、四半期ごとに見直す担当が決まっていることが多い作業です。うまくいった依頼文は、ショートカットとして保存できます。次回からは「/」を入力して選ぶだけで、同じ列・同じルールの指示が再利用でき、列の定義がぶれません。
保存したショートカットは、時計アイコンから毎日・毎週・毎月・毎年の頻度で予約実行できます。月に1回、取得日を更新した新しいシートを作らせる、といった使い方が考えられます。 競合の広告表現を比べたい場合は、料金ではなく訴求軸で整理するほうが向いています。分類の手順はClaudeで競合の広告クリエイティブを分析する手順にあります。
まとめ
表の質は、依頼の前に決めた列とルールでほぼ決まります。数字の突き合わせは人が行い、確認を終えた日を取得日として、URLと一緒に表へ残す運用が、競合比較を再利用できる資料にします。