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Claudeで塾の定期テスト対策プリントを学校別に作る手順 — 学校ごとにProjectsを分ける

Claudeで塾の定期テスト対策プリントを学校別に作る手順 — 学校ごとにProjectsを分ける

通う学校ごとにClaudeのプロジェクトを分け、試験範囲表とワークの章立てを入れて対策プリントの骨子を作る塾向けの手順です。プロジェクト数の上限、ファイルの入れ方、配布前の照合まで扱います。

塾の定期テスト対策は、中学校や高校ごとに試験範囲もワークの進み方も違うため、同じプリントを使い回せません。Claudeでは、学校ごとにプロジェクトを1つ作り、試験範囲表とワークの章立てを知識として入れておくと、その学校専用の対策プリントの骨子を毎回同じ条件で作らせられます。この記事では、プロジェクトの分け方から、骨子の頼み方、配布前の照合までを順に説明します。

学校ごとにプロジェクトを分ける理由

プロジェクトは、独立したチャット履歴と知識ベースを持つ作業スペースです。文書を上げ、背景を伝え、その範囲で集中して会話できます。

学校別の対策では、この「分ける」性質がそのまま役に立ちます。A中学の範囲表とB中学の範囲表を同じ会話に入れると、章立てや出題傾向が混ざります。プロジェクトを分けておけば、A中学の会話にはA中学の資料しか見えません。

プロジェクトのヘルプには、もう1つ運用に効く記述があります。プロジェクト内のチャット同士では、知識ベースに入れた情報でなければ文脈が共有されません。前回の会話で「ここは出ないと生徒が言っていた」と伝えても、次の会話には引き継がれないということです。毎回使う前提は、知識ベースかプロジェクト指示に書いておきます。

メモリーも分かれます。各プロジェクトは自分のメモリーを持ち、使われるのは自分のメモリーとプロジェクト外のチャットのメモリーで、他のプロジェクトのメモリーは使われません。プロジェクトのページで「Use account memory」をオフにすると、プロジェクトのメモリーを完全に分けられます。

くらべる

学校の分け方は2通り

通う学校が数校まで

学校ごとに1プロジェクト

資料の混ざりがなく、指示も学校ごとに書けます。プロジェクトの数だけ資料の更新作業が要ります。

学校数が多い塾

1プロジェクトに複数校を入れる

プロジェクトの数は抑えられます。ファイル名で学校を区別しないと、別の学校の範囲が混ざる恐れがあります。

プロジェクトの数と使えるプラン

プロジェクトは無料アカウントを含む全ユーザーが使えます。無料アカウントで作れるのは最大5つです。通う学校が6校以上ある塾は、無料のままでは学校ごとの分割が成立しません。

有料プランのPro、Max、Team、Enterpriseでは、プロジェクトの知識がコンテキストウィンドウの上限に近づくと、RAGが自動で有効になります。RAGは、アップロードした資料から関連する部分を検索して取り出す仕組みで、容量は最大10倍まで広がります。1年分のワークの章立てを学校ごとに入れておく使い方でも、容量で詰まりにくくなります。

RAGが有効になると、Claudeがプロジェクトの知識検索ツールを使う様子が表示されます。ヘルプは、分かりやすいファイル名を付け、関連する内容をまとめて置くよう案内しています。学校名、学年、学期、資料の種類をファイル名に入れておくと、取り出す精度の面でも運用の面でも楽になります。

なお、プロジェクトには新しい版がベータとして順次展開されています。この記事で説明する画面と操作は、ヘルプが「現行版」として説明しているプロジェクトのものです。ご自分のアカウントの表示が違うときは、サイドバーの「Projects」の位置など画面の違いを確認してください。

手順1: 学校のプロジェクトを作る

ヘルプの手順は次のとおりです。

手順

プロジェクトの作成

  1. 1

    Projectsを開く

    画面左側の「Projects」から、またはclaude.ai/projectsを直接開きます。

  2. 2

    新規作成する

    右上の「+ New Project」をクリックします。

  3. 3

    名前と説明を付ける

    名前は「A中学2年 定期テスト対策」のように、学校・学年・用途が分かる形にします。この名前と説明はClaudeには渡りません。人が見分けるための欄です。

  4. 4

    公開範囲を選ぶ

    TeamまたはEnterpriseプランでは、自分と招待したメンバーだけの非公開か、組織全体への共有かを選びます。

名前と説明がClaudeに渡らない点は見落としやすい部分です。学校名や学年といった条件は、名前に書いただけでは伝わりません。後述のプロジェクト指示か知識ベースの資料に書きます。

手順2: 試験範囲表とワークの章立てを入れる

プロジェクトページの右側に、知識ベースがあります。「+」ボタンから、文書やテキストファイルを追加します。ここに入れた内容は、そのプロジェクトのすべてのチャットで使われます。

入れる資料は、次の3種類に絞ると運用が回ります。

資料内容更新の頻度
試験範囲表内容教科ごとの範囲、試験日、持ち込み可否更新の頻度定期テストごと
ワークの章立て内容章・節の見出しとページ番号更新の頻度学期の初めに1回
学校の傾向メモ内容過去の出題形式、配点の偏り更新の頻度気づいたときに追記

ファイルの形式と上限に注意する

サポートされる文書はPDF、DOCX、CSV、TXT、HTML、ODT、RTF、EPUB、JSON、XLSXです。XLSXをアップロードするには、アカウントでコード実行とファイル作成を有効にしておく必要があります。

プロジェクトのファイルには、チャット添付とは別の上限があります。

  • 1ファイル30MBまで
  • ファイル数に上限はないが、内容の合計がコンテキストウィンドウに収まる必要がある
  • 内容はテキストの抽出が基本(マルチモーダルPDFを除く)

最後の点が学校別の運用で効きます。保護者や生徒から受け取った試験範囲表が、スマートフォンで撮った写真だけのこともあります。プロジェクトのファイルはテキスト抽出が基本なので、写真のままでは中身が知識として働かない恐れがあります。写真の範囲表は、講師がTXTやXLSXに書き写してから入れるのが確実です。1校あたり数行の表なので、手間はわずかです。

画像だけで済ませたいときは、プロジェクトに入れず、その回のチャットに直接添付します。チャットの添付なら、画像は8000×8000ピクセルまで、1チャット20ファイルまでです。1000×1000ピクセル以上の画像を使うと読み取りがよくなります。

ワークがPDFの場合、100ページ以下ならClaudeはテキストと図表の両方を読みます。101〜1000ページはテキストのみです。ワーク1冊をそのまま入れるより、章立てだけを抜き出したテキストを入れるほうが、プロジェクトの容量も節約できます。

ワークの章立てのテキスト例

章立てファイルは、次のような単純な形で十分です。以下はファイルの書き方の例で、実際の教材名や章名は塾の手元の資料に置き換えてください。

A中学 2年 数学 ワーク(全体の章立て)
第1章 式の計算 p.4-31
  1-1 多項式の計算 p.4-11
  1-2 単項式の乗法・除法 p.12-19
  1-3 文字式の利用 p.20-31
第2章 連立方程式 p.32-61
  2-1 連立方程式とその解き方 p.32-47
  2-2 連立方程式の利用 p.48-61

ページ番号を入れておくと、プリントの骨子に「ワークのどこを解き直すか」を書かせられます。

手順3: プロジェクト指示に条件を書く

知識ベースの上にある「Set project instructions」から、そのプロジェクトのチャット全部に効く指示を保存できます。学校別の条件は、ここと資料の両方に分けて持たせます。

  • 学校名、学年、教科(名前欄はClaudeに渡らないため、指示に書く)
  • プリントの形式(A4で何枚、枠の数、解答欄の有無)
  • 骨子に必ず入れる要素
  • 出力に入れてはいけないもの

指示は例えば次のように書けます。以下は書き方の一例です。

このプロジェクトはA中学の2年生向け定期テスト対策です。
知識ベースの試験範囲表とワークの章立てを根拠にしてください。
範囲表にない単元は含めず、迷ったら質問してください。
プリントはA4・2枚を上限とし、各節に「基本」「標準」「発展」を1題ずつ置きます。
生徒の氏名は扱いません。

「範囲表にない単元は含めず、迷ったら質問する」の1行が重要です。範囲外の単元が混ざったプリントを配ると、生徒が時間を取られます。

手順4: 対策プリントの骨子を作らせる

材料が揃ったら、最初のチャットで骨子だけを作らせます。問題文まで一度に作らせると、確認する量が増えて見落としが出ます。骨子の段階で範囲と配分を人の目で確かめ、そのあとに問題を作らせる二段構えが安全です。

今回の試験範囲(数学)に沿って、対策プリントの骨子を作ってください。
表にしてください。列は「節」「ワークのページ」「確認する力」「問題数の目安」です。
範囲表にない節は入れないでください。

返ってきた表は、範囲表と1行ずつ突き合わせます。見るのは次の3点です。

  1. 範囲表にない節が入っていないか
  2. 範囲表にある節が抜けていないか
  3. ワークのページ番号が章立てと合っているか

ページ番号は、知識ベースの章立てを根拠にしていても、Claudeが書き間違えることがあります。ここは必ず人が確かめます。

骨子から問題へ進める

骨子を確認したら、同じチャットで続けます。

骨子の第2章から、基本・標準・発展を1題ずつ作ってください。
解答と、間違えやすい点の短い解説も別に付けてください。

学校の先生が作るテスト形式に寄せたいときは、過去のテストの形式をメモにして知識ベースに追加します。出題形式の例として、記述の有無や配点の偏りなどを書いておけば十分です。実際の過去問の文面を丸ごと入れる必要はありません。

配布前に人が確かめること

Claudeは、もっともらしいが誤った内容を出すことがあります。作った問題と解答は、そのまま配らず、講師が解き直してから使います。数値を変えた類題は、元の教材に解答がないため、講師自身の計算で確かめるしかありません。

学校別の対策では、次の確認が追加で要ります。

確認項目確かめ方
範囲確かめ方最新の試験範囲表と突き合わせる
ページ番号確かめ方手元のワークを開いて確認する
学校の指導との差確かめ方学校の授業プリントや配布資料の用語と合わせる
解答確かめ方講師が解き直す

試験範囲は、直前に変更されることがあります。範囲表を差し替えたら、知識ベースの古い範囲表は削除します。古い版と新しい版が両方残ると、どちらを根拠にしたプリントか分からなくなります。

作問と配点表そのものを作りたいときは、教員向けの手順を扱った定期テストの作問と配点表をClaudeでExcelに作る教員向け手順が近い内容です。そちらは学校の教員が試験を作る側の流れで、こちらは塾が生徒の通う学校のテストに備えるプリントを作る側の流れです。

生徒の情報を入れない

学校別のプロジェクトに必要なのは、学校の範囲と教材の情報です。生徒の氏名や成績、面談メモは要りません。入れる前提でプロジェクトを組むと、共有や削除のたびに確認が増えます。

生徒ごとの成績を使いたい場面は、別の作業として分けます。模試のデータから弱点を見るなら、Claudeで塾の模試を成績分析して面談資料にする手順のように、生徒IDで集計する運用が向いています。学校別の対策プロジェクトとは別に持てば、範囲の資料に個人情報が混ざりません。

複数の講師でプロジェクトを共有する

同じ学校の対策を複数の講師で担当するなら、TeamまたはEnterpriseプランのプロジェクト共有が使えます。権限は2段階です。

  • Can view: 内容、知識、指示を見て、プロジェクト内でチャットできるが、編集はできない
  • Can edit: 指示と知識を変更し、メンバーを追加・削除し、プロジェクトに貢献できる

資料の差し替えを担当する講師にだけ編集権限を渡し、プリントを作る講師には閲覧権限を渡す分け方ができます。共有は、プロジェクトの名前の右にある「Share project」から行い、名前やメールアドレスで追加します。管理者が共有をオフにしている組織では、共有できません。

学期が変わったときの片付け

学年が上がると、前年度のプロジェクトは使わなくなります。削除する前にアーカイブという選択肢があります。アーカイブしたプロジェクトは一覧の下に表示され、会話も引き続き開けます。共有権限やメンバーも保ったままで、解除すれば元の状態に戻ります。

注意点が1つあります。アーカイブしたままではプロジェクトを削除できません。削除するには、先にアーカイブを解除します。また、アーカイブしても共有メンバーは外れません。アクセスを止めたいときは、共有設定からメンバーを外します。

まとめ

学校別の対策プリントは、プロジェクトを学校ごとに分け、範囲表と章立てを知識ベースに入れ、骨子→問題の順に作らせると崩れません。無料アカウントのプロジェクトは5つまでなので、学校数の多い塾は有料プランか、複数校を1つにまとめる運用を検討することになります。

最後の砦は人の目です。範囲、ページ番号、解答の3点は、配る前に必ず手元の資料で確認してください。プロジェクトの容量や共有の全体像はClaude Projects完全ガイドに、ファイルの上限の比較はClaudeファイル上限の一覧にまとめています。教材のアップロード手順や読み取れないPDFの切り分けは、塾講師・家庭教師の教材作成にClaudeを使う方法が扱っています。

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