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Claude Mythos Previewは非推奨で廃止日は未定 — 移行先は2つ

Claude Mythos Previewは非推奨で廃止日は未定 — 移行先は2つ

claude-mythos-previewは2026年6月9日に非推奨となりましたが、廃止日は未定のままです。状態表の読み方、移行先のMythos 5とFable 5、移行で400になる設定をまとめます。

claude-mythos-previewは非推奨で、廃止日は決まっていない

claude-mythos-previewは、モデル状態表で「Deprecated」、非推奨日は2026年6月9日、退役日は「To be announced」(後日発表)と載っています。つまり、まだ動くが推奨されず、いつ止まるかも示されていない状態です。

Claude Mythos Previewは、Project Glasswing経由で招待された組織だけが使える研究プレビューでした。後継のMythos 5とFable 5が出た日に、非推奨へ移った形です。

APIの挙動は今のところ変わっていません。ただし日付が未定なだけで、廃止されないという意味ではありません。移行先はMythos 5とFable 5の2つで、差が出る設定はthinkingのbudget_tokensだけです。

状態表の「Deprecated」は何を約束しているのか

モデルの状態は4段階で定義されています。

状態意味
Active意味完全にサポートされ、利用が推奨される
Legacy意味更新は止まり、将来Deprecatedになりうる
Deprecated意味まだ動くが推奨されない。推奨の移行先と退役日が割り当てられる
Retired意味利用不可。リクエストは失敗する

Deprecatedの定義には「退役日が割り当てられる」とあります。ところがPreviewの行は、退役日の欄が「To be announced」です。定義と実際の表示がずれている点は、読む側が把握しておくところです。

他の非推奨モデルと比べると違いが見えます。

  • Sonnet 4.5は2026年9月30日に通知され、退役は11月30日です
  • Opus 4.1は6月5日に非推奨となり、退役は8月5日でした

どちらも、通知から退役まで約2か月です。Previewには個別の告知節も、状態表の移行先の記載もありません。移行先は、後述するFable 5の移行ガイドの側に書かれています。

60日前の通知は招待制のPreviewにも及ぶのか

退役の通知については、「公開リリースされたモデルについて、退役の少なくとも60日前に通知する」と書かれています。Previewは招待制の研究プレビューです。この約束の対象に含まれるかどうかは、このページには記載がありません。

「廃止日が出てから60日ある」と見込むのは、書かれていない前提を置くことになります。Previewを使い続ける場合、通知メールとドキュメントの両方が退役を知る手がかりになります。

移行先はClaude Mythos 5とClaude Fable 5

Fable 5の移行ガイドは、Mythos Previewからの移行先を2つ挙げています。

Claude Mythos 5Claude Fable 5
モデルIDClaude Mythos 5claude-mythos-5Claude Fable 5claude-fable-5
能力Claude Mythos 5Previewの後継Claude Fable 5Mythos 5と同じ能力
利用条件Claude Mythos 5Cyber Verification Programなど、検証プログラムを通った組織のみClaude Fable 5アクセス承認は不要
Priority TierClaude Mythos 5非対応Claude Fable 5対応
料金Claude Mythos 5入力$10 / 出力$50(100万トークンあたり)Claude Fable 5同左
退役日の下限Claude Mythos 52027年6月9日Claude Fable 52027年6月9日

Mythos 5は「アクセス制限付きの後継」、Fable 5は「承認不要で同じ能力を持つ側」という位置づけです。Fable 5には安全分類器が入っているため、移行先に選ぶならstop_reason: "refusal"の扱いも実装に入れる必要があります。

さらに新しいClaude Mythos 5.1も、状態表ではActiveで、退役日の下限は2027年9月1日です。Fable 5.1も同日です。ただし、この移行ガイドが扱うのはMythos 5とFable 5までです。5.1系への切り替え手順は別途確認が要ります。

Mythos 5の背景はClaude Fable 5とMythos 5の発表詳報に、仕様と使い方はClaude Fable 5とはにまとめています。Mythos系の検証プログラムの段階はCyber Verification Programの拡大で扱っています。

移行で「そのまま」なものと「変わる」もの

Fable 5の移行ガイドは、移行を「ほぼ差し替えで済む」としています。Messages APIもツール利用の形も同じで、トークナイザーも同じです。トークン数はほぼ変わらず、カウント結果も同水準とされています。

一方で、Previewだけが受け付けていた設定があります。

設定Mythos PreviewMythos 5 / Fable 5
thinking: {"type": "enabled", "budget_tokens": N}Mythos Preview受け付ける(拡張思考)Mythos 5 / Fable 5400エラー
thinking: {"type": "disabled"}Mythos Preview400エラーMythos 5 / Fable 5400エラー
thinkingを省略Mythos Preview適応的思考Mythos 5 / Fable 5適応的思考
temperature / top_p / top_kの非デフォルト値Mythos Preview400エラーMythos 5 / Fable 5400エラー
最後をassistantで始めるprefillMythos Preview400エラーMythos 5 / Fable 5400エラー

差が出るのは1行目だけです。budget_tokensでthinkingの量を決めていたコードは、そのままでは移行先で400になります。budget_tokensに直接の置き換えはありません。thinkingは適応的で、effortは出力全体の制御という別のつまみです。

もう1点、effortの段階も違います。maxはPreviewでも使えますが、xhighは対応モデルの一覧にPreviewが載っていません。Previewのコードでxhighを指定している場合は、移行前に段階の見直しが要ります。

thinkingを止められない理由はthinking.type.disabledエラーの記事に、prefillの代替はprefill廃止の移行先5つにあります。

Previewで既に400になる設定は、移行後も400のまま

temperatureなどの非デフォルト値と、prefillは、Previewでも移行先でも400です。これらはPreviewの時点ですでに400で返っているため、移行で新しく増えるエラーではありません。リクエストに残っていれば、移行前の段階で外せます。

Python SDKのv1.0以降はtemperature / top_p / top_kの引数自体を持たないため、渡すとTypeErrorになります。

設定とは別に、データ保持の要件でも400になる

Mythos 5とFable 5は、どちらも30日のデータ保持が必須で、ZDR(ゼロデータリテンション)の契約下では、Anthropicが明示的に認めた場合を除き使えません。保持設定が要件を満たさない組織からFable 5へリクエストすると、Claude APIは400のinvalid_request_errorを返します。ZDR契約のある組織は、アカウントチームに相談するか、ワークスペース単位でデータ保持を設定します。

移行の手順

まず、どこでPreviewを呼んでいるかを洗い出します。

grep -rn 'claude-mythos-preview' . \
  --include='*.py' --include='*.ts' \
  --include='*.json' --include='*.yml'

コード以外の利用は、Claude Consoleで調べます。UsageページのExportでCSVを出すと、APIキーとモデルごとの利用量が分かります。

手順

Previewからの移行の流れ

  1. 1

    利用箇所を洗い出す

    grepとUsageのCSVで、claude-mythos-previewを呼んでいる箇所とAPIキーを特定します。

  2. 2

    移行先を決める

    承認が通っていない、またはPriority Tierが要るならFable 5です。検証プログラムを通した組織で、同じ能力のままMythos側に残るならMythos 5です。

  3. 3

    モデル名を差し替える

    claude-mythos-previewをclaude-fable-5かclaude-mythos-5に置き換えます。

  4. 4

    400になる設定を外す

    budget_tokens付きのthinking、thinking: {"type": "disabled"}、prefillを外します。同じモデルでthinkingブロックを続けて返すときは、中身を変えずにそのまま渡します。ZDR契約の組織は、データ保持の設定も確かめます。

  5. 5

    コストと挙動を測り直す

    自分のワークロードでコストとレイテンシーを取り直します。Fable 5ならrefusalの処理も確認します。

モデル名の差し替えは、次の形になります。

# Before
model = "claude-mythos-preview"
 
# After(承認不要の側)
model = "claude-fable-5"

thinkingの設定は、省略するのが基本です。Previewでbudget_tokensを渡していたリクエストは、次のようにthinkingのキーごと外します。

client.messages.create(
    model="claude-fable-5",
    max_tokens=16000,
    messages=[{"role": "user", "content": "..."}],
)

thinkingの中身を画面に出したいときは、thinking.displayに"summarized"を指定します。Mythos 5とFable 5では既定が"omitted"で、Previewと同じです。生の思考過程は返りません。

Claude Codeに洗い出しを任せるなら、「claude-mythos-previewを含む箇所を列挙し、thinkingのbudget_tokens、temperature、prefillを使っている呼び出しを分けて出して」と頼む形が使えます。出力は、手元のgrep結果と突き合わせて確かめます。

BedrockやGoogle Cloudでは日付が違う

状態表の日付が当てはまるのは、Claude API、Claude Platform on AWS、Microsoft Foundryです。Amazon BedrockとGoogle Cloudは、パートナー側が自前の退役スケジュールを持ちます。そのため、同じモデルでもステータスと日付が食い違う場合があります。

BedrockのMythos Previewはリージョナルでus-east-1のみの提供で、アカウント単位の許可リストも要ります。Bedrock経由で使っている場合は、Anthropic側の状態表だけでなく、Bedrockのモデル表も確認先に加わります。リージョンの制約はBedrockのMythos Previewがus-east-1限定である理由にあります。

廃止日が未定のまま使い続けると何が起きるか

Deprecatedモデルについては、警告が1つ載っています。非推奨のモデルは、Activeのモデルより信頼性が低くなりやすい、という内容です。最高水準のサポートと信頼性を得たいなら、Activeのモデルへ移すよう促されています。

廃止日が出ていなくても、「推奨されない」状態はすでに始まっています。Previewの利用が検証や評価に限られる間は影響が小さくても、本番の経路に置いているなら、日付の有無にかかわらず移行計画を持つ理由になります。

Fable 5へ移すと増えるのは、refusalの処理

Fable 5は、リクエストと生成中の両方で安全分類器を動かします。分類器が断ったときは、エラーではなくHTTP 200でstop_reason: "refusal"が返ります。stop_details.categoryで理由の分類も読めます。

別モデルで自動的にやり直させるfallbacksパラメーターは、Claude APIでベータ提供です。Message Batches APIと、Amazon Bedrock・Google Cloud・Microsoft Foundryでは使えず、この3つのプラットフォームでは、再試行をクライアント側で実装します。Previewからの移行でFable 5を選ぶ場合、この処理の有無が実装量の差になります。

廃止日が出る前にやっておくこと

廃止日が未定でも、先に済ませられる作業はあります。

  • 利用箇所の洗い出しと、400になる設定の除去は、日付と無関係に進められます
  • 新規のコードは最初からclaude-fable-5かclaude-mythos-5で書けます
  • Fable 5を選ぶなら、refusalの処理を入れておくと移行時の手戻りが減ります
  • 通知メールの宛先に、Preview用のAPIキーを管理している人が含まれているかを確かめておけます

Previewの状態は、Active、Deprecated、Retiredの順に進みます。いまは真ん中にいて、次の段階の日付がまだ出ていない、という整理です。

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