ClaudeとNotePlanを連携してMacのメモとタスクを扱う方法
NotePlanのMCPコネクタをClaudeにつなぎ、ノート・タスクの編集、カレンダーとリマインダーの操作、全文検索を会話で行う手順と、書き込みを絞る設定をまとめます。
NotePlanのコネクタをClaudeに接続すると、Macに入っているノートとタスクを会話の中で検索し、追記し、完了にできます。同じ窓口からmacOSのカレンダーとリマインダーも扱えます。提供元はNotePlan LLCで、Connectors Directoryには「Anthropic verified」の表示があります。
最大の特徴は、すべてがMac上で動くことです。クラウドのAPIに接続するTickTickやAsanaのようなコネクタとは仕組みが違い、認証画面もありません。ここでは接続手順、12のツール、日々の使い方、書き込みを絞る環境変数の順に扱います。
NotePlanコネクタでできること
NotePlanコネクタは、NotePlanアプリ(macOS)を操作するMCPサーバーです。Directoryの説明は「Read, create, and edit notes and tasks in NotePlan」で始まり、カレンダー予定とリマインダー、全文検索、プラグイン・テーマ・テンプレートの操作、フォルダー・スペース・タグの整理が続きます。
基本情報は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供元 | 内容NotePlan LLC |
| 対象 | 内容NotePlanアプリ(macOS) |
| 実行場所 | 内容ローカル(Mac上) |
| 前提 | 内容Node.js 18以上 |
| ライセンス | 内容MIT |
つまり、ノートとタスクの置き場所がNotePlanで、カレンダーとリマインダーの置き場所がmacOS標準アプリという構成のユーザー向けです。Googleカレンダーを使っているなら、ClaudeのGoogleカレンダー連携のほうが対象に合います。NotePlanコネクタが見るのは、macOSのカレンダーアプリに登録された予定です。
12のツールの役割
Directoryに載っているツールは12個です。1つのツールが1つの領域を受け持ち、action パラメーターで操作を選ぶ設計です。
| ツール | 受け持つ操作 |
|---|---|
noteplan_get_notes | 受け持つ操作ノートの取得・一覧。今日の日付ノート、期間指定、フォルダー指定もここ |
noteplan_manage_note | 受け持つ操作作成・更新・削除・移動・名前変更・プロパティ設定 |
noteplan_edit_content | 受け持つ操作行の挿入・追記・削除・置換 |
noteplan_paragraphs | 受け持つ操作行単位の取得と、タスクの追加・完了・更新 |
noteplan_search | 受け持つ操作全文検索とタグ一覧 |
noteplan_folders | 受け持つ操作フォルダーとスペースの一覧・作成・移動・削除 |
noteplan_filters | 受け持つ操作保存済みフィルターの一覧・取得・タスク抽出・保存 |
noteplan_eventkit | 受け持つ操作macOSのカレンダーとリマインダー |
noteplan_memory | 受け持つ操作書式や好みの保存 |
noteplan_ui | 受け持つ操作ノートを開く、サイドバーの切り替え、プラグインの実行 |
noteplan_plugins | 受け持つ操作プラグインの一覧・作成・インストール・ログ |
noteplan_themes | 受け持つ操作テーマの一覧・保存・切り替え |
このほか、埋め込み検索用の noteplan_embeddings があります。既定では無効で、一覧にも出ません(後述)。
接続する前に確認すること
macOS専用で、NotePlanが必要
コネクタの対象は「the NotePlan app on macOS」です。WindowsやLinuxのClaude Desktopからは、操作先のNotePlanがありません。Claude Desktopが入ったMacに、NotePlanも入っている状態が前提になります。
Node.js 18以上
前提はNode.js 18以上です。node -v で確認でき、無ければ brew install node か公式サイトから入れます。
node -vデータがMacの外に出ない範囲
READMEのプライバシー節によると、サーバーはマシン上だけで動き、ノート・タスク・カレンダーのデータはデバイスから出ず、テレメトリーも収集されません。ただし例外が1つあります。セマンティック検索(埋め込み)を有効にすると、選んだ内容が自分で設定した外部の埋め込みAPIに送られます。既定は無効なので、有効にしない限りこの経路はありません。
なお、ノートの内容を読んだ時点で、その文章は会話としてClaudeに渡ります。「サーバーがローカルで動く」ことと「ノートがClaudeに送られない」ことは別の話です。機密性の高いフォルダーは、後述のフォルダー制限で見えない範囲に置けます。
接続する手順
Claude Desktopに入れる
DirectoryのNotePlanのページには「Add to Claude」があります。Claude Desktopの拡張機能として入れる場合、サポート記事の手順は次のとおりです。
Claude Desktopの拡張機能として追加する
- 1
Extensionsを開く
Claude Desktopの「Settings > Extensions」を開きます。
- 2
ディレクトリから探す
「Browse extensions」でディレクトリを開き、NotePlanを選んで「Install」を押します。
- 3
設定を確認する
必要な設定項目があれば、画面の入力欄に入れます。インストール後は会話で使えるようになります。
インストール後にツールが出てこないときは、サポート記事の指示どおりClaude Desktopを再起動し、拡張機能の設定画面で必須項目の抜けを確かめます。
設定ファイルで直接登録する
手動で登録する方法です。Claude Desktopの「Settings > Developer > Edit Config」を開き、次の内容を追加して保存し、Claude Desktopを再起動します。
{
"mcpServers": {
"noteplan": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@noteplanco/noteplan-mcp"]
}
}
}Claude Codeに入れる
Claude Codeからは、次のコマンドで登録します。HTTPで接続するコネクタと違い、npx でローカルのプロセスを起動するstdio方式なので、--transport は付けず、-- の後ろに起動コマンドを置きます。
claude mcp add noteplan -- npx -y @noteplanco/noteplan-mcp会話しながら1日の計画や振り返りをするならClaude Desktop、一括編集や自動化ならClaude Codeが向きます。たくさんのノートに同じ編集を入れるなら、Claude Code側です。
日々の使い方
1日の流れに沿って使い方を並べます。ツールの選択はClaudeが行うので、ツール名を指定する必要はありません。
朝: 今日の予定とタスクをまとめて見る
「今日の予定は?」「#urgentのついた未完了タスクを見せて」のように聞きます。今日の日付ノートを noteplan_get_notes で取り、続けて noteplan_eventkit でカレンダーの予定を取る流れです。ノートのタスクとカレンダーの予定が一つの回答にまとまるのが、この組み合わせの利点です。
日中: タスクを足す、完了にする
「日付ノートに『3時に歯医者へ電話』を追加して」と頼むと、noteplan_paragraphs の add でタスクが入ります。行頭のマーカーは、利用者の設定に合わせて自動で整形されます。
完了は「『四半期レポートを提出』を完了にして」のように頼みます。この場合は search_global で全ノートからタスクを探し、見つかった行を complete で完了にする流れです。更新結果として、見つかったファイル名、元の行、更新後の行が返ります。
会議前後: ノートと予定を同時に作る
「Meetingsフォルダーに『Design Review』というノートを作って、金曜14時の予定も入れて」という依頼では、noteplan_manage_note の create と、noteplan_eventkit の create_event が順に呼ばれます。
リマインダーも同じ noteplan_eventkit で扱います。source に reminders を指定し、取得・作成・完了・更新・削除ができます。
週末: ノートを横断して探す、整理する
noteplan_search は全文検索に加えて、frontmatterのプロパティで絞り込めます。たとえばクエリ campaign にプロパティ category: marketing を組み合わせられます。「先月のWorkフォルダーで #projectのついたノートを探して」といった依頼が、この検索に対応します。
フォルダーの整理は noteplan_folders です。フォルダー名の変更や移動を頼めます。
次の予定調整にも使う
空き時間の探索やタスクの自動配置まで任せたいなら、専用のスケジューラーとの組み合わせが向きます。連携の例はReclaim.aiとの連携にあります。クラウド型のタスク管理を使っている場合はTickTickとの連携が近い使い方です。
書き込みを絞る設定
ノートを編集できるコネクタは、頼み方を誤ると意図しない書き換えが起きます。NotePlanのMCPサーバーには、書き込みを抑える仕組みが3段階で用意されています。
確認の2段階フロー
削除・移動・名前変更・復元の破壊的な操作は、2段階で実行されます。まず dryRun=true で呼んで影響の見込みと confirmationToken を受け取り、次にそのトークンを付けて再度呼ぶと実行されます。
この仕組みは環境変数 NOTEPLAN_SKIP_DRY_RUN=true で省けます。書き込み時のツール呼び出しが半分になり、一括操作では速くなります。代わりに事前の確認がなくなるので、大量の移動や削除に使うなら、バックアップを取ってからにします。
読み取り専用にする
NOTEPLAN_READ_ONLY=true を設定すると、書き込み系の操作がすべて拒否されます。まず要約や検索だけ試したい段階では、この設定が安全です。Claude Codeでは -e で環境変数を渡せます。
claude mcp add noteplan -e NOTEPLAN_READ_ONLY=true \
-- npx -y @noteplanco/noteplan-mcpClaude Desktopの設定ファイルなら、env に書きます。
{
"mcpServers": {
"noteplan": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@noteplanco/noteplan-mcp"],
"env": {
"NOTEPLAN_READ_ONLY": "true"
}
}
}
}見えるフォルダーを制限する
NOTEPLAN_ALLOWED_FOLDERS と NOTEPLAN_DENIED_FOLDERS で、フォルダー単位に範囲を決めます。どちらも既定は空で、空のときはすべてのフォルダーが対象です。
| 設定 | 効果 |
|---|---|
NOTEPLAN_ALLOWED_FOLDERS | 効果指定した接頭辞の配下だけを見せる。それ以外は隠れる |
NOTEPLAN_DENIED_FOLDERS | 効果指定した接頭辞を、許可リストに含まれていても遮断する |
拒否リストは許可リストに優先します。「Notes全体は許可し、PersonalとFinanceだけ外す」といった組み合わせができます。値はカンマ区切りで、Personal と書けば Notes/Personal と同じ意味になります。
{
"env": {
"NOTEPLAN_ALLOWED_FOLDERS": "Work, Projects, Calendar",
"NOTEPLAN_DENIED_FOLDERS": "Personal, Finance"
}
}読み取りでは、拒否された場所が検索や一覧の結果から黙って除かれます。書き込みでは、設定した境界に当たったことを示すエラーで拒否されます。日付ノート(Calendar)も対象にでき、Calendar/2026 のように年フォルダーだけを拒否することもできます。一致は接頭辞でフォルダーの区切りを意識して判定されるため、Personal は Notes/Personal/Diary.md に一致しますが、Notes/PersonalRecords.md には一致しません。
NotePlanの自動起動を止める
NOTEPLAN_MCP_AUTOLAUNCH の既定は true で、接続の確認時にAppleScriptでNotePlanを起動することがあります。NotePlanを閉じたままにしたい場合は false にします。その場合はNotePlanが起動していないとき、ツールはSQLiteやファイルシステムを直接読む経路にフォールバックします。アプリ経由にすると、macOSの「ファイルとフォルダー」の許可ダイアログを避けられます。
仕組みを知っておくと迷わない点
操作の経路は4つあります。
- ローカルのノート: ファイルシステムを直接読み書きします。NotePlanは約300ミリ秒の遅れで変更を検知します
- Teamspaceのノート: SQLiteを介して読み書きします。NotePlan側に反映されるのは、次の同期か、アプリの再起動のときです
- カレンダーとリマインダー: Swift製のヘルパーがEventKit経由でmacOSに直接アクセスします
- UI操作とプラグイン: 起動中のNotePlanをAppleScriptで操作します
Teamspaceのノートを編集したのに画面に出ないときは、同期を待つか、アプリを再起動すると反映されます。ローカルのノートより反映が遅い仕様です。
データの場所は、iCloud上の iCloud~co~noteplan~Today や iCloud~co~noteplan~NotePlan3 のフォルダー、あるいはSetapp版のコンテナが優先順で検出されます(READMEのデータ保存先の一覧)。購入経路が違う版(通常版・Setapp版)でも自動検出される作りです。
意味検索を足すかどうか
NOTEPLAN_EMBEDDINGS_ENABLED=true にすると、noteplan_embeddings が使えるようになり、キーワードの一致でなく意味で探せます。プロバイダーは openai(既定)、mistral、custom から選び、APIキーとモデル名を環境変数で渡します。
ここで注意したいのは、外部の埋め込みAPIに内容が送られる点です。「データがデバイスから出ない」のは、この機能を無効にしている場合です。個人のメモを意味検索に回すかどうかは、送信先のAPIの規約を読んでから決めます。
よくあるつまずき
NotePlanのツールが使えないときの切り分け
- QClaude Desktopを再起動したか?答えがいいえのとき答えがはい
再起動するか、拡張機能の設定画面を開き直して必須項目の抜けを確かめます。
- Q`node -v` で18以上と表示されるか?答えがいいえのとき答えがはい
Node.jsを入れ直します。前提はNode.js 18以上です。
- Q書き込みだけ失敗しているか?答えが読み取りも失敗する答えがはい
NotePlanのデータ保存先の検出を疑います。iCloudやSetappのデータ保存先にNotePlanのフォルダーがあるかを確かめます。
書き込みだけ失敗する場合
NOTEPLAN_READ_ONLY が true になっていないか、NOTEPLAN_DENIED_FOLDERS に対象のフォルダーが入っていないかを確かめます。
カレンダーやリマインダーが取れない場合は、macOS側のプライバシー設定で、カレンダーとリマインダーへのアクセスが許可されているかを確かめます。
他のメモ・タスクコネクタとの選び分け
| 使っているもの | 向く窓口 |
|---|---|
| NotePlanでノートとタスクを書き、macOSのカレンダーを使う | 向く窓口NotePlanコネクタ |
| Googleカレンダーが予定の正本 | 向く窓口Googleカレンダー連携 |
| クラウドのタスク管理にTickTickを使う | 向く窓口TickTick連携 |
NotePlanコネクタはClaude DesktopとClaude Codeから使うローカル実行のサーバーで、操作の対象はコネクタが動いているMacのNotePlanです。
まとめ
NotePlanコネクタは、Mac上のノート・タスクと、macOSのカレンダー・リマインダーを、一つの会話から扱うためのローカル実行のMCPサーバーです。認証画面がない代わりに、書き込みの安全装置は環境変数で自分で組みます。
最初の1週間は NOTEPLAN_READ_ONLY=true で要約と検索だけを使い、慣れてから書き込みを許可し、機密性の高いフォルダーは NOTEPLAN_DENIED_FOLDERS で外しておく流れだと、取り返しのつかない編集を避けやすくなります。