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ClaudeとPitchを連携する方法 — テンプレートからデッキを作り、共有後の閲覧まで追う

ClaudeとPitchを連携する方法 — テンプレートからデッキを作り、共有後の閲覧まで追う

PitchのコネクタをClaudeにつなぐ手順と、変数での確定的な作成とPitch Agentでの生成の使い分け、AIクレジットの消費、共有リンクの閲覧分析をまとめます。

PitchをClaudeにつなぐとできること

Pitchは、チームでプレゼン資料(デッキ)を作って共有するサービスです。そのMCPサーバーをClaudeにつなぐと、Pitchのワークスペースにあるデッキの検索、テンプレートからの新規作成、共有リンクの発行、共有後の閲覧状況の確認までを、会話から進められます。

Claudeのコネクタディレクトリでは「Anthropic verified」と表示され、2026年9月に追加されました。カテゴリはCreative、Productivity、Sales & marketingで、サインインが必要です。説明文は「Create, edit, and share presentations, then see who engaged with them」です。

接続先は、Pitchがホストするリモートサーバー https://mcp.pitch.com/mcp です。ワークスペースの作成者(creator)、管理者、オーナーのいずれの立場でも使えます。

PitchBookと名前が似ていますが、別の製品です。投資家向けの企業調査データを引きたい場合はClaudeとPitchBookの連携を見てください。

22個のツールを用途で見る

コネクタのページには22個のツールが並びます。用途ごとにまとめると、Claudeへの頼み方を決めやすくなります。

ツール

Pitchのツールの用途別グループ

  • デッキの作成と編集

    create-presentation-with-variables、create-presentation-with-agent、edit-presentation-with-agent、update-presentation-variables。作成と更新の中心です。

  • 検索と閲覧

    search-presentations-by-title、get-presentation、list-templates、get-template。タイトルで探し、本文をMarkdownで読み、テンプレートに変数があるかを調べます。

  • 整理

    list-teamspaces、get-teamspace、list-folders、move-content、rename-content、get-workspace-info。チームスペースやフォルダーを辿り、デッキやフォルダーの名前変更と移動ができます。

  • 共有リンクと分析

    create-presentation-link、list-presentation-links、update-presentation-link、get-presentation-link-analytics、list-presentation-link-visits、get-presentation-link-visit。リンクの発行から訪問ごとの確認までを担います。

  • ジョブと問い合わせ

    get-job は非同期の作業の完了を確かめるツールです。submit-feedback も一覧に含まれます。

接続の手順

Claudeのチャットから接続します。Pitchのヘルプが示す手順は次のとおりです。

手順

claude.aiからの接続

  1. 1

    コネクタの追加を開く

    新しいチャットで「+」を押し、「Add connector」から「Browser connectors」を選びます。

  2. 2

    Pitchを選んで接続を始める

    一覧でPitchを選び、紹介ページの「Connect to Claude」を押します。

  3. 3

    Pitchにサインインする

    未ログインならログイン画面が開きます。ここでは「Continue with Email」のメールと6桁のコードを使います。

  4. 4

    ワークスペースを選んで認可する

    接続できるワークスペースの一覧から1つ選び、緑のチェックを押して認可します。

認可が済むと、Claudeに戻ります。初めてデッキを作るときは、追加の許可を求められます。

サインインでつまずきやすい点が1つあります。Appleでのサインインは、Claudeとの接続では対応していません。Apple IDでPitchを使っている人は、メールとコードでのログインに切り替えて進めます。

Claude Codeからも、リモートMCPとして追加できます。次は一般的なリモートMCPの追加コマンドで、Pitch向けに用意された手順ではありません。

claude mcp add --transport http pitch \
  https://mcp.pitch.com/mcp --scope user

追加後は、Claude Code内で /mcp を実行すると認証に進めます。

使うための条件 — 権限・プラン・クレジット

接続できることと、機能が使えることは別です。確認する点は4つあります。

項目内容
認証内容OAuth。1つのPitchワークスペースに限定される
見える範囲内容自分のアカウントで見えるもの(ワークスペースとチームスペースのデッキ、自分のプライベート領域、編集権限つきで共有されたデッキ)
書き込み内容自分として動く。場所を指定しないと、作成物は自分のプライベート領域に入る
同時接続内容一度に1つのワークスペースだけ

別のワークスペースで使いたいときは、Claude側でPitchを切断し、もう一度つないで目的のワークスペースを認可します。切断は「+」から「Connectors」の「Manage connectors」を開き、Pitchを選んで「Disconnect」です。

機能の一部は、プランや残りの利用枠に左右されます。

  • 変数つきのデッキの作成と更新: 変数を含むプランが必要
  • 共有リンクの詳細オプション(閲覧分析、パスコード、閲覧者のメール取得、PDFダウンロード、有効期限): 詳細リンクを含むプランと、その残り枠が必要

Pitch Agentでの作成や編集は、ワークスペースのAIクレジットを消費します。クレジットの量はプランで違います。

プランAIクレジット
FreeAIクレジット新規アカウントに累計100(使い切りで、毎月は戻らない)
PlusAIクレジット月500、または年6,000
ProAIクレジット1席あたり月500、または年6,000
BusinessAIクレジット1席あたり月750、または年9,000

使い切ったあとは、ワークスペースの設定から追加で購入できます。単価は1クレジットあたり0.004ドルで、予算の上限も決められます。

変数で作るか、Pitch Agentで作るか

デッキの作り方は大きく2通りです。この選択が、仕上がりの再現性とクレジット消費を分けます。

観点変数で作るPitch Agentで作る
使うツール変数で作るcreate-presentation-with-variablesPitch Agentで作るcreate-presentation-with-agent
中身の決まり方変数で作る渡した値をテンプレートの変数に入れるPitch Agentで作るテンプレートとプロンプトから文面を書かせる
再現性変数で作る同じ入力なら同じデッキになるPitch Agentで作る生成なので、文面は都度変わることがある
AIクレジット変数で作るヘルプには消費の記載なしPitch Agentで作る消費する
前提変数で作るテンプレートに変数があるPitch Agentで作る変数は不要

変数方式では、何も生成せず、言い換えもしません。四半期レビューのように「型が決まっていて数字や顧客名だけ変わる」資料に向きます。逆に、構成から考えたい企画書のような資料は、Pitch Agent側です。

変数方式の流れは、テンプレートの確認から始めます。Claudeに「このテンプレートに変数はあるか」と聞くと、get-template で詳細を引けます。そのうえで、会議のメモなど値の元になる材料を添えて頼みます。例えば次のような頼み方になります。

「四半期レビュー」テンプレートで、先週の通話メモをもとに
変数を埋めたデッキを作って。
場所はチームスペース「営業」のフォルダー「QBR」。
値が読み取れない変数は空欄にして、最後に一覧で教えて。

場所を書いているのがポイントです。書かないと、デッキは自分のプライベート領域に入ります。チームで使う前提なら、チームスペースとフォルダーを名指しします。

既存のデッキの数字を差し替えたいときは、update-presentation-variables で別のデータを渡します。チャートを更新したい場合は、CSVを添える手があります。

出来上がったデッキをPitch Agentに直させる

作ったあとの修正は、Claudeとの会話のまま続けられます。Pitchのヘルプによると、Claudeは edit-presentation-with-agent を通じてPitch Agentにつなぎ、追加や修正を任せます。既存のデッキを指して「3枚目の見出しを短くして」「事例のスライドを1枚足して」と頼む使い方です。

注意したいのは費用の側です。Pitch Agentでの作成と同じく、編集もワークスペースのAIクレジットを使います。数字の差し替えだけなら変数の更新で済むので、文面や構成に手を入れたいときだけAgentに回すと、クレジットの減りを抑えられます。細かな調整は、Pitchのエディターを開いて手で直す方法もあります。編集も作成と同じく非同期で動くため、完了は get-job で確かめます。

作成後にチームスペースへ移し、名前をそろえる

プライベート領域に作られたデッキは、整理系のツールでチームの置き場所へ移せます。list-folders で行き先を探し、move-content で移動し、rename-content で名前を変えます。次のように、作成の依頼に続けて頼めます。

さっき作ったデッキを、チームスペース「営業」のフォルダー「QBR」へ移して。
名前は「2026Q3_顧客名_QBR」の形にそろえて。
移動と名前変更が終わったら、新しい場所を教えて。

大量のコンテンツを動かす処理はバックグラウンドで走るので、完了の確認は同じくジョブ経由です。

作成は非同期 — ジョブで待つ

デッキの作成と編集、大量のコンテンツ移動は、バックグラウンドで動きます。ツールはすぐにジョブIDを返し、完了を待ちません。Claudeは get-job でジョブを確かめ、出来上がったデッキを受け取ります。

そのため、頼んだ直後にリンクが出ないのは正常です。待つ間は別の作業を進められます。ただし、承認を求められる場面があるので、1〜2回は画面に戻ります。

共有リンクと閲覧分析

デッキを渡したあとの反応まで追えるのが、このコネクタの特徴です。共有の流れは次のとおりです。

  • リンクを発行する。詳細オプションとして、閲覧者のメール取得、パスコード、有効期限を指定できる
  • 既存のリンクを一覧し、設定を変えたり無効にしたりする
  • 枠を使い切ったら、リンクを詳細から基本に切り替える
  • 分析として、訪問数、訪問の中央値がどこまで進んだか、スライドごとの詳細、個々の訪問を読む

営業資料なら、送った相手が何枚目で離れたかが分かります。資料の改善点を探す材料になります。ただし、閲覧分析は詳細リンクの機能なので、前述のプランと残り枠が前提です。

頼み方の例を挙げます。

さっきのデッキの共有リンクを作って。
閲覧者のメールを取得、有効期限は来月末まで。
1週間後に、訪問数と中央値の到達スライドを教えて。

つまずきやすい点

  • 接続はできるのに変数方式が動かない: プランに変数が含まれているかを疑います。
  • リンクの分析が見られない: 詳細リンクの残り枠を使い切っている可能性があります。基本リンクへの切り替えは可能ですが、分析は詳細の機能です。
  • デッキが見つからない: 見えるのは自分のアカウントの権限の範囲だけです。他人のプライベート領域にあるデッキは対象外です。
  • 別のワークスペースのデッキを触りたい: 一度切断して、認可し直します。

ほかのデッキ系コネクタとの違い

Claudeには、デッキや資料を作る連携がほかにもあります。作り方・認証・共有後の扱いで並べると、次のとおりです。

観点PitchCanvaSlidesGPT
認証PitchOAuth。1つのワークスペースに限定Canvaサインインが必要。Canva側の有料プランが前提SlidesGPT不要
作り方Pitchテンプレートの変数、またはPitch AgentCanva既存デザインの検索・編集、テンプレートへの入力、新規生成SlidesGPT一文のテーマから生成(2ツール)
共有後Pitch閲覧数やスライドごとの動きを追えるCanvaエクスポートが中心SlidesGPTPowerPointとして受け取る

デザインを見た目から詰めてエクスポートしたいならClaudeとCanvaを連携する方法、アカウントなしで試しに1本作るならClaudeとSlidesGPTを連携する方法が向きます。Pitchは、既存テンプレートの体裁を保ったままデッキを量産し、共有後の閲覧まで同じ会話で見られる点が軸です。Claude自身のスライド機能で作る場合は、Claude Slidesの使い方が入口になります。

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