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ClaudeとRilletを連携する方法 — 総勘定元帳を読み取り中心で使う

ClaudeとRilletを連携する方法 — 総勘定元帳を読み取り中心で使う

RilletのMCPサーバーをClaudeにつなぐ手順です。接続先と認証、81個のツールのうち書き込み系が大半を占める構成、Claude Codeで読み取りに絞る設定例をまとめます。

Claude Rillet連携とは何か

Rillet連携は、クラウドERPのRilletが提供するMCPサーバーをClaudeにつなぐ仕組みです。自社の総勘定元帳に、自然文で問い合わせられます。

Connectorsディレクトリでは、開発元Rilletの「Anthropic verified」表示付きで掲載されています。カテゴリは金融サービス、追加時期は2026年4月、サインインは必須です。接続先のURLは https://api.rillet.com/mcp です。

ディレクトリの説明が挙げる用途は次のとおりです。

  • 自然文での財務の問い合わせ(上位の顧客、毎月のバーン、キャッシュランウェイ=資金が尽きるまでの期間)
  • 収益の推移やSaaS指標の分析
  • 計上漏れ(accrual)の洗い出し
  • プロンプトからの仕訳(journal entry)の作成

最後の1つが要注意です。このコネクタは読むだけではなく、帳簿に書く入口でもあります。ツール一覧を見ると、その比重がはっきりします。

Connector全般の仕組みはClaudeコネクタの解説にまとめています。決済側の例はClaude Stripe連携やClaude Checkout.com連携が参考になります。

ツールは81個 — 見えている範囲はほぼ書き込み系

ディレクトリのツール欄は81個と表示しますが、初期表示で名前が見えるのは24個です。内訳は次のとおりです。

系統見えている名前の例個数
作成見えている名前の例create_a_bill / create_a_contract / create_an_invoice / create_a_customer ほか個数10
補助的な作成見えている名前の例create_field / create_field_value個数2
更新・適用見えている名前の例amend_a_contract / apply_vendor_credit個数2
削除見えている名前の例delete_a_bill / delete_a_contract / delete_a_customer ほか個数10

見えている24個は、すべて書き込み系です。残りの57個は、ディレクトリのページでは「Show all」を開かないと名前が出ません。

Rilletのドキュメントは、MCPのツールを「Rillet Public APIと同じ機能を実装したもの」と説明し、正確な一覧はAPIリファレンスを参照するよう案内しています。APIリファレンスの索引には、仕訳の作成・更新・削除や、仕訳への書類添付などのエンドポイントが並んでいます。

前提

導入前に押さえる3点

  • 書き込みが標準で入っている

    請求書、請求書の入金、買掛、契約、顧客、仕入先を作成できます。削除系のツールも同じ一覧にあります。

  • 見える範囲は利用者の権限しだい

    ドキュメントによると、エージェントが使えるのは、接続したRilletユーザーに権限があるツールだけです。

  • 読み取りだけのモードの記載はない

    ディレクトリのページとMCPのドキュメントには、読み取り専用で接続する設定の説明がありません。

3つ目の穴を埋めるのは、利用者側の運用です。具体策は後半の「読み取りだけで止める」で扱います。

接続の前提と手順

前提は、有効なRilletのアカウントを持っていることです。認証はOAuth2で、組織を選んで許可する流れになります。

claude.aiとClaude Desktopから追加する

手順はドキュメントの案内どおりです。

手順

ディレクトリから追加する流れ

  1. 1

    設定を開く

    画面左下のプロフィールアイコンから Settings を選びます。

  2. 2

    ディレクトリでRilletを探す

    Connectors タブで Browse connectors を押し、Rillet を検索して + を押します。

  3. 3

    組織を選んで許可する

    ブラウザでRilletに移ります。複数の組織があれば選び、Allow access を押します。

  4. 4

    動作を試す

    新しいチャットで「What customers do I have in Rillet?」のように尋ねます。

Claude Codeから追加する

Claude Codeでは、ドキュメントの例にあるとおり次のコマンドで登録します。

claude mcp add --transport http rillet-mcp https://api.rillet.com/mcp

起動後に /mcp を実行すると、rillet-mcp が認証待ちの状態で表示されます。選んで認証すると、組織を許可するページに移ります。許可が済めば接続済みの表示に変わります。

別の接続方法

ドキュメントには、Cursor向けの mcp-remote を使う設定と、汎用の設定表も載っています。汎用の設定は、トランスポートがHTTP、URLが https://api.rillet.com/mcp、認証がOAuth2です。

OAuthの代わりにAPIキーを使う方法もあります。キーを Authorization ヘッダーにBearerトークンとして渡します。APIキーの発行はRilletの組織設定で行い、利用の開始にはRilletのチームへの連絡が必要です。ただし、MCPの接続で使うキーが同じものかどうかは、MCPのドキュメントには書かれていません。

読み取りだけで止める運用

読み取り専用のスイッチがない以上、止める層を重ねるしかありません。

1層目: Rillet側のユーザーを絞る

エージェントが使えるのは、接続したユーザーが使えるツールだけです。日常の問い合わせ用には、参照権限だけを持つユーザーで接続する案が考えられます。どの権限を持つユーザーなら書き込みツールが外れるのか、ロールの種類はドキュメントに記載がありません。実際に権限の違うユーザーで接続し、ツール一覧を見比べて確かめてください。

2層目: Claude Codeで書き込み系を拒否する

Claude Codeなら、permissions.deny で書き込み系のツールをまとめて止められます。MCPのツール名は mcp__<サーバー名>__<ツール名> の形で、拒否ルールにはツール名の位置にglobを使えます。以下は例として組んだ設定です。

{
  "permissions": {
    "deny": [
      "mcp__rillet-mcp__create_*",
      "mcp__rillet-mcp__delete_*",
      "mcp__rillet-mcp__amend_*",
      "mcp__rillet-mcp__apply_*"
    ]
  }
}

見えている24個の名前は、この4つの接頭辞で覆えます。ただし、残り57個はディレクトリのページで「Show all」を開かないと名前が出ません。update_ で始まるものなどが含まれる可能性があるので、一覧を開いて名前を拾い、拒否ルールを足してください。一覧を確かめる前に拒否ルールを確定すると、漏れたツールは使えるまま残ります。

3層目: CLAUDE.mdに運用規約を書く

拒否ルールで止めきれない部分は、規約と確認で補います。例として組んだ断片です。

## Rilletの使い方
- rillet-mcpは参照にだけ使う。作成・更新・削除のツールは呼ばない
- 数値を答えるときは、使ったツール名と取得した期間を併記する
- 仕訳が必要と判断した場合は、実行せず借方・貸方・日付の案だけ出す

最後の行が実務では効きます。仕訳そのものを作らせず、案だけ出させるのです。人が確認して、Rilletの画面で登録します。

Public APIの仕様が、そのまま判断材料になる

MCPのツールはPublic APIと同じ機能を持つので、APIの決まりごとが判断材料になります。Getting Startedのページから、MCPの運用に関わる点を拾います。

  • 環境は本番(https://api.rillet.com)とテスト(https://sandbox.api.rillet.com)の2つ。MCPのドキュメントに載っている接続先は本番のURLだけで、テスト環境に向けたMCPの案内はありません
  • 一覧を返すGETはキーセットページネーションで、1回の件数は既定25、最大100。カーソルの有効期間は2時間
  • POSTには Idempotency-Key ヘッダーで再試行を安全にする仕組みがあり、応答は24時間保存される
  • X-Rillet-API-Version ヘッダーで版を指定できる。ヘッダーなしの既定版は将来変わりうるため、明示的に指定する運用が勧められている。MCPのツールがどの版で動くかは、MCPのドキュメントに記載がない

1つ目は大事です。試験運用のつもりで接続しても、MCPの接続先は本番の帳簿です。検証には、本番とは別に用意した検証用の組織を使うのが無難です。検証用の組織を作れるかどうかは、ドキュメントに記載がありません。Rilletの担当窓口に聞いてください。

2つ目は、件数の多い問い合わせの読み方に関わります。「全顧客の売上を出して」と頼むと、一覧の取得が複数ページに分かれる場合があります。Claudeの答えが一部のページだけを元にしていないか、「何件を対象にしたか」を併記させると確かめやすくなります。

試すときの質問例

ドキュメントが示す動作確認の質問は、参照系に絞られています。

  • 「What customers do I have in Rillet?」
  • 「Which tools are available?」
  • 「What are my most costly expenses? And what are my most profitable customers?」
  • 「Do I have any overdue invoices?」

導入直後は「Which tools are available?」を最初に聞くのがおすすめです。見える範囲を自分の目で確かめられ、前述の拒否ルールを見直す材料にもなります。

つながらないとき

切り分け

Rilletに接続できないときの切り分け

  1. QRilletのアカウントでサインインできたか?
    答えが有効なアカウントが前提です。まずRillet本体にログインできるかを確かめます。
    答えがはい
  2. Q組織の許可(Allow access)まで進んだか?
    答えが複数の組織がある場合は、対象の組織を選び直して許可します。
    答えがはい
  3. Qツール一覧に期待したツールがあるか?
    答えが接続したユーザーの権限で見える範囲が変わります。権限を見直すか、Rilletのサポートに問い合わせます。
    答えがはい

問い合わせを開始する

ここまで通れば、参照系の質問から試せます。

まとめ

Rillet連携の特徴は、帳簿への問い合わせと書き込みが同じ入口に同居している点です。参照だけで使うつもりなら、Rilletのユーザー権限、Claude Codeの拒否ルール、規約の3層で止める構成が現実的です。

導入した直後に、全ツールの名前を一度開いて確かめてください。拒否ルールの漏れは、そこでしか見つかりません。書き込み系の権限管理を扱った例として、Claude DataGrail連携も比較になります。

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