ClaudeとCheckout.comを連携する方法 — 決済の調査を読み取り専用で任せる
Checkout.com公式のMCPサーバーをClaudeに接続する手順です。本番とサンドボックスの接続先、Dashboardアカウントでの認証、12個のツールの役割、決済の調査を任せるときの運用をまとめます。
Claude Checkout.com連携とは何か
Checkout.com連携は、決済事業者のCheckout.comが提供するMCPサーバーをClaudeにつなぐ仕組みです。ドキュメントと決済データの両方に、自然文で問い合わせられます。
Connectorsディレクトリでは、開発元Checkout.comの「Anthropic verified」表示付きで掲載されています。カテゴリは金融サービス、追加時期は2026年10月、サインインは必須です。接続先のURLは https://mcp.checkout.com/ です。
このMCPサーバーには、性格の違う2つの顔があります。
- 開発者向けの知識ベース: 技術ドキュメント、APIリファレンス、サポートサイトを横断して検索する
- 決済オペレーションの調査: 本番アカウントの決済の状態や履歴、エンティティ、処理チャネルを引く
ディレクトリの説明では、後者は本番アカウントに対する読み取り専用です。返金やキャンセルを実行するコネクタではありません。書き込み系ツールが並ぶコネクタと違い、導入時の心理的なハードルは低めです。
Connector全般の仕組みはClaudeコネクタの解説にまとめています。同じ決済領域のStripeは、返金の承認フローまで含めてClaude Stripe連携で扱っています。
接続前に確認する条件と接続先
認証に使うのは、Checkout.comのDashboardアカウントです。アクティブなDashboardアカウントがなければ、サインインの段階で止まります。
接続先は環境ごとに分かれています。
| 環境 | URL |
|---|---|
| 本番 | URLhttps://mcp.checkout.com |
| サンドボックス | URLhttps://checkout.mcp.sbox.cko.tech |
ディレクトリに載っているのは本番のURLだけです。サンドボックスで試したい場合は、自分でURLを指定して追加することになります。ここで押さえたいのは、役割の違いです。
本番とサンドボックスで任せることが変わる
本番に接続
実際の決済の状態や履歴、エンティティ、処理チャネルを引けます。ディレクトリの説明では、決済データへのアクセスは読み取り専用です。
サンドボックスに接続
テスト環境の接続先です。連携の組み込み中にドキュメントやAPIスキーマを引きながら、コードを書く用途に合います。
本番のURLをつないだ時点で、日常の問い合わせは会話から実行できるようになります。サインインするのは自分のDashboardアカウントです。ロール(役割)ごとに見える範囲がどう変わるかは、ディレクトリの詳細ページにもMCPサーバーのドキュメントにも記載がありません。社内で使う前に、権限の違うアカウントで実際に試し、見える範囲を確かめてください。
Claudeに接続する手順
接続方法は使う面で変わります。
claude.aiとClaude Desktopから追加する
ディレクトリのCheckout.comの詳細ページで「Add to Claude」を押すと、Checkout.comへのサインインに進みます。Dashboardの認証情報でログインして承認すれば、コネクタが有効になります。URLを入力する必要はありません。
Claude Codeから追加する
Claude Codeでは claude mcp add で登録し、認証の流れを起動します。本番に接続する場合は次のとおりです。
claude mcp add --transport http checkout-mcp https://mcp.checkout.comサンドボックスに接続する場合は、名前とURLを入れ替えます。
claude mcp add --transport http checkout-mcp-sandbox \
https://checkout.mcp.sbox.cko.tech登録したら、Claude Codeを起動してセッション内で /mcp を実行し、Checkout.comのサーバーを選んで認証します。ブラウザでDashboardの認証情報を使ってサインインすると、Claude Codeに戻って接続が有効になります。
認証が切れたとき
後日のセッションで再認証を求められたら、同じ /mcp から認証の流れをやり直します。トークンの有効期間は公開されていないので、切れる前提で、長い調査の途中では再認証を挟めるようにしておきます。
2つの環境を同時に登録する
本番とサンドボックスは別名で登録できます。名前を checkout-mcp と checkout-mcp-sandbox に分けておけば、会話の中で「サンドボックス側のDocsSearchで」と指定できます。名前を使い回すと、どちらの環境に問い合わせているのか見分けがつかなくなります。
ドキュメントの表記について
Checkout.comのドキュメントには、Claude Desktopの手順としても claude mcp add を使う案内があります。claude mcp add はClaude CodeのCLIコマンドです。Desktopのアプリで普通に使うなら、前述のディレクトリからの追加のほうが迷いません。
IDE側の設定も案内されています。CursorとVS Codeの場合、JSONの設定ファイルにURLを書く形です。VS Codeでは servers の下に url を置きます。Cursorでは mcpServers の下に url と、CLIENT_ID を checkout-mcp にした auth を置きます。両者でキー名が違う点は写し間違いやすいところです。
使えるツールは12個 — 名前が2系統ある
ディレクトリには、12個のツールが載っています。名前の先頭が developer-documentation___ のものが知識ベース用、payment-actions___ のものが決済の調査用です。
| 系統 | ツール | 役割 |
|---|---|---|
| 知識ベース | ツールguide | 役割ユースケースと技術スタックに合う導入経路の案内 |
| 知識ベース | ツールdocs_search / docs_fetch | 役割技術ドキュメントの検索と取得 |
| 知識ベース | ツールapi_search | 役割APIリファレンスの検索 |
| 知識ベース | ツールsupport_search | 役割サポートサイトの検索 |
| 知識ベース | ツールlist_operations / get_operation | 役割APIオペレーションの一覧と個別の詳細 |
| 知識ベース | ツールget_schema | 役割スキーマ情報の取得 |
| 決済の調査 | ツールget_payment_details | 役割決済の状態の照会 |
| 決済の調査 | ツールget_payment_actions | 役割決済に対するアクションの取得 |
| 決済の調査 | ツールlist_entities | 役割エンティティの一覧と、アクティブなエンティティの切り替え |
| 決済の調査 | ツールlist_processing_channels | 役割処理チャネルの一覧 |
ツール個別の説明文は、ディレクトリにもドキュメントにも載っていません。ディレクトリの説明には、決済の詳細(payment details)と履歴(payment history)、エンティティ、処理チャネルを引けるとあります。ただし履歴をどのツールが返すのかは書かれていないので、名前から返る項目を決めつけず、実際に呼んで確かめてください。
ディレクトリとドキュメントで一覧が少し違う
Checkout.comのドキュメントは、ツールを Guide、DocsSearch、ApiSearch、SupportSearch、ListOperations、GetOperation、GetSchema と書いています。決済の調査には Get Payment Details と List Entities の2つを挙げています。List Entities は、エンティティを表示し、アクティブなエンティティを切り替えるツールという説明です。切り替えは決済データへの書き込みではなく、問い合わせ対象のエンティティを選ぶ操作です。
ディレクトリの一覧にはあって、ドキュメントの一覧にないものが3つあります。docs_fetch、get_payment_actions、list_processing_channels です。記載の更新が追いついていないのか、環境によって出るツールが違うのかは、資料からは分かりません。接続後にClaude側のツール一覧で、実際に使えるものを見るのが確実です。
業務での使いどころ
決済の調査は、サポート対応と障害切り分けで効きます。たとえば次のような依頼です。
- 「この決済IDの状態を教えて」と頼み、問い合わせ対応の最初の確認を済ませる
- 「自分のアカウントにどのエンティティがあるか」を一覧にして、設定の抜けを探す
- 「処理チャネルの一覧」を引いて、どの経路で決済が流れているか把握する
知識ベース側は、実装の担当者向けです。guide に使いたい決済手段とスタックを伝えると、導入経路を提案してくれます。ドキュメントの例は、PayPalでの決済リクエストを作るために必要なオペレーションとフィールドを、Guide と ListOperations を連鎖させて探す依頼です。
Claude Codeで実装に使う
実装中は、一次情報を取りに行かせる規約を CLAUDE.md に書いておくと、Claudeの推測コードを減らせます。次は例として組んだ断片です。
## Checkout.com連携の実装ルール
- 決済APIのパラメータは推測しない。checkout-mcp-sandboxの
list_operations → get_operation → get_schema の順で確認してから書く
- 本番のcheckout-mcpは、決済の状態や履歴の調査にだけ使う
- 実装後は、確認したオペレーション名とスキーマの差分を報告するオペレーション名とスキーマを引いてから書かせるので、記憶に頼ったフィールド名の誤りを避けられます。ドキュメントも、AIエージェントが最新のAPIリファレンスと導入ガイドに構造化された形で直接アクセスでき、ハルシネーションを減らせると説明しています。
本番に接続したままのセッションに注意する
読み取り専用でも、本番の決済データが会話の文脈に入ります。顧客情報や決済の詳細が、そのセッションの履歴に残るということです。チームで使うなら、調査用のセッションと実装用のセッションを分けておくと、本番データが実装の作業ログに混ざりません。
Claudeへの頼み方の型
ツールの呼び分けは、依頼文に「何を」「どの環境で」「どの順で」を入れるとぶれにくくなります。ドキュメントが示す例は、Guide と ListOperations を連鎖させる依頼です。同じ形で、調査の依頼も組み立てられます。
checkout-mcpのget_payment_detailsで、決済ID pay_xxxxxxxx の状態を調べて。
結果は、状態・金額・通貨・関連するアクションの順で表にして。
取れなかった項目は推測で埋めず、取れなかったと書いて。最後の一文が大切です。決済の調査では、埋め合わせの推測がもっともらしく見えるほど危険だからです。取得できた値と、Claudeが補った説明は分けて出させます。
つながらないとき、どこを疑うか
Checkout.comのツールが使えないときの切り分け
- QDashboardアカウントでサインインできたか?答えがアカウントがアクティブかを確認します。このMCPサーバーの認証はDashboardの認証情報が前提です。答えがはい
- Q接続先のURLは目的の環境か?答えが本番は mcp.checkout.com、サンドボックスは checkout.mcp.sbox.cko.tech です。名前とURLの組み合わせを見直します。答えがはい
- Qツール一覧に決済の調査用のツールが出ているか?答えがドキュメントとディレクトリで一覧が一致しないため、窓口に問い合わせます。窓口は、担当のアカウントマネージャーか、Dashboardのサポートリクエストフォームです。答えがはい
ツールの呼び出しまで進める
ここまで通れば、依頼文でツール名と環境を指定して呼び出せます。
外すとき
切り離すときは、IDEのMCP設定で無効にするか、JSONの設定ファイルから該当のエントリを消します。ドキュメントが案内する切り離し方は、この2つです。
まとめ
Checkout.com連携の特徴は、知識ベースと本番の決済調査が1つのコネクタに同居し、決済データ側は読み取り専用で提供される点です。実装の相談はサンドボックス、障害や問い合わせの調査は本番、と接続先を分ければ、役割が混ざりません。
ディレクトリとドキュメントでツールの一覧が一致していないため、導入した直後は、使えるツールを一度画面で確かめておいてください。Claude Code自体の使い方はClaude Codeの全体像にまとめています。