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VS CodeでFable 5.1を使う方法 — モデル切り替えと表示されないときの確認

VS CodeでFable 5.1を使う方法 — モデル切り替えと表示されないときの確認

VS CodeのClaude Code拡張でFable 5.1(既定のfableエイリアス)に切り替える手順、Fable 5を使い続ける方法、プランの条件、fast modeとの関係、一覧に出てこないときの確認先をまとめます。

VS CodeのClaude Code拡張機能でFableモデルを使うには、プロンプトボックスで/modelを実行してモデル一覧からFableを選びます(拡張機能のスラッシュコマンドはCLIのサブセットのため、/modelが出ない場合は、スタンドアロン版CLIを入れた統合ターミナルでclaude --model fable)。fableエイリアスはClaude Code v2.1.257以降、未設定なら最上位モデルのFable 5.1に解決され、それより前のバージョンではFable 5に解決されます。Fableが一覧に並ぶのはv2.1.170以降で、それより前のバージョンでは選択肢そのものが出てきません。切り替えの手順、Fable 5を使い続ける方法、利用できるプランの条件、fast modeとの関係、そして一覧に出てこないときに確認する場所を順にまとめます。仕様の詳細はClaude Fable 5.1の仕様解説にまとめています。

VS CodeでFableに切り替える手順

やることは3つです。拡張機能を最新にして、/modelでFableを選び、常用するなら設定ファイルに書いて固定します。ここまでで切り替えは完了し、以降のセッションでもFableが起動します。

手順1: Claude Codeをv2.1.257以降にする

前提はVS Code 1.94.0以上と、Claude Code拡張機能が入っていることの2つです。Fable 5.1にアクセスできるようになったのはClaude Code v2.1.257で、ここが最初の関門になります(Fable 5だけでよければv2.1.170以降で足ります)。なお、サポート記事には「2.1.255以降」という記載もあり、公式間で食い違っています。両方を満たすv2.1.257以降にしておけば確実です。

拡張機能に同梱されたCLI(コマンドラインインターフェース)はチャットパネル専用で、ターミナルのclaudeコマンドにはなりません。統合ターミナル(Ctrl+` / Cmd+`)でclaude updateやclaude --versionを使うには、スタンドアロン版のCLIを別にインストールしておく必要があります(インストール手順)。拡張機能だけで使う場合は、コマンドメニューの「Switch model…」か、プロンプト欄下のモデル名ボタンでもモデルピッカーを開けます。

claude update
claude --version

表示された番号がv2.1.170より前なら、モデル一覧にFableは並びません。v2.1.170以降v2.1.257より前では、Fableは並びますがfableの解決先はFable 5.1ではなくFable 5のままです。更新後はVS Codeのコマンドパレットから「Developer: Reload Window」を実行しておくと、拡張機能側の表示にも反映されます。

手順2: /modelでFableを選ぶ

プロンプトボックスに/modelと入力すると、利用できるモデルの一覧が開きます。ここでFableを選べば、そのセッションからFableモデルに切り替わります。モデル名を直接指定する書き方も使えます。

/model fable

v2.1.257以降のこの操作は、未設定であればFable 5.1に切り替わります。旧来のFable 5を使い続けたい場合は、モデルIDで直接指定します。

/model claude-fable-5

/modelで選んだモデルは、v2.1.153以降、新しいセッションの既定値としても保存されます。VS Code拡張機能が対応するスラッシュコマンドはCLIのサブセットで、/を入力すると使えるコマンドの一覧が出ます。ここに/modelが見当たらない場合は、統合ターミナルでclaude --model fableと起動するか、次の手順の設定ファイルで固定する経路に切り替えられます。

移行の手間を省く仕掛けが1つあります。v2.1.257より前に/modelピッカーでFableを選び、ユーザー設定にclaude-fable-5が保存されているケースでは、v2.1.257以降の初回起動時にその値がfableエイリアスへ1度だけ自動で書き換わり、起動時のモデル表示に(auto-updated)と出ます。対象はユーザー設定だけで、プロジェクト・ローカル・管理設定に書かれたclaude-fable-5はそのまま残ります。以後はエイリアス経由で最新のFableに追随します。Claude appsゲートウェイ経由のセッションではfableがFable 5に解決されるため、Fable 5.1を使うときは/model claude-fable-5-1と指定します。

手順3: 常用するなら設定ファイルで固定する

毎回選び直す手間を省くなら、~/.claude/settings.jsonにモデルを書きます。この設定ファイルはVS Code拡張機能とターミナルのCLIで共有されるため、片方に書けば両方に効きます。

{
  "model": "fable"
}

Fable 5に固定したい場合はモデルIDを直接書きます。

{
  "model": "claude-fable-5"
}

チーム内でFableへのアクセスがある人とない人が混在する場合は、"model": "best"という書き方もあります。bestは組織が利用できる最新のFable(現在はFable 5.1)があればそれに、なければ最新のOpusに解決されるエイリアスで、設定を二重に管理せずに済みます。

モデル指定の4つの経路と、それぞれが効く範囲

同じ「Fableを使う」でも、指定する場所によって効く範囲が変わります。一時的に試すのか、既定にするのか、組織で配るのかで選ぶ経路が分かれます。

指定方法書き方効く範囲
スラッシュコマンド書き方/model fable効く範囲実行中のセッション。新規セッションの既定にも保存される
起動オプション書き方claude --model fable効く範囲その起動から終了まで
設定ファイル書き方"model": "fable"効く範囲設定ファイルの階層に応じてユーザー全体 / プロジェクト単位
環境変数書き方ANTHROPIC_MODEL=fable効く範囲その環境変数を持つシェルから起動したセッション

複数を同時に設定したときの優先度は、/model → --model → ANTHROPIC_MODEL → 設定ファイルのmodelの順です。表の並びとは逆で、セッション内で選んだものが最も強く効きます。fableエイリアス自体の解決先をバージョンに関わらず固定したい場合は、環境変数ANTHROPIC_DEFAULT_FABLE_MODELに完全なモデルIDを入れる方法があります(詳細はANTHROPIC_DEFAULT_FABLE_MODELの解説)。

VS Code拡張機能から使う場合、実務で使い分けやすいのは1番目と3番目でしょう。特定の調査だけFableに任せたいなら/model、リポジトリ全体でFableを前提にするならプロジェクト設定にモデルを書く、という切り分けです。

実機で確認した--modelと関連オプション(v2.1.285)

ターミナルでclaude --versionを実行すると、次のように表示されました。

2.1.285 (Claude Code)

同じバージョンのclaude --helpには、モデル指定まわりで次の3つのオプションが並んでいます(該当部分のみ抜粋)。

--model <model>            Model for the current session. Provide an alias
                           for the latest model (e.g. 'fable', 'opus', or
                           'sonnet') or a model's full name.
--effort <level>           Effort level for the current session
                           (low, medium, high, xhigh, max)
--fallback-model <model>   Enable automatic fallback to specified model(s)
                           when the default model is overloaded or not
                           available. Accepts a comma-separated list to try
                           each in order. Re-tries the primary at the start
                           of each user turn.

--modelの説明の例にfableが最初に挙がっているので、統合ターミナルからのclaude --model fableはエイリアス指定として案内されている書き方です。--effortの5段階は、セッション中に/effortで変える段階と同じ選択肢を起動時に渡せる形です。--fallback-modelは、過負荷や利用不可のときに別モデルへ順番に切り替え、ユーザーのターンごとに本命へ再挑戦するという説明です。なおclaude updateは--helpにオプションが-hしか無く、更新チャンネルなどを指定する引数は付きません。ここで確認したのはコマンドの表示までで、VS Code拡張のGUIパネルの挙動は別に確認していません。

Fableを使えるプランとデータ保持の条件

切り替え操作そのものより先に詰まりやすいのが、アカウント側の条件です。ここは日付で扱いが変わってきた経緯があります。

Fable 5は2026年6月9日に一般提供が始まりました。7月19日(PT)までの促進期間は週次利用上限の最大50%相当をどの有料プランでもFable 5に充当でき、7月20日以降はMax・Team Premium・Enterprise Premiumで週次上限の50%まで含まれ、Proと標準席はusage credits(従量課金クレジット)経由になりました。2026年9月1日に登場したFable 5.1は、この促進期間の対象外(最初からプラン別の条件のみ)で、プラン・シートごとの条件はFable 5と共通です。対象はPro / Max / Team / Enterpriseの全有料プランで、無料プランは対象外です。

データの扱いにも条件があります。Fableモデル(5.1 / 5)は全トラフィックで30日のデータ保持が必須で、ゼロデータ保持(ZDR)は適用できません。ZDRなど組織がFableを使えない環境では、Claude Codeのモデル一覧のFableが灰色の無効表示になり、理由の注記が付きます。組織の契約形態によっては、拡張機能の操作をいくら見直しても解決しない種類の制約です。

Fableとfast modeは別の軸の操作

VS Codeで「速くしたい」と考えたときに混同しやすいのが、fast modeとの関係です。VS Code拡張機能はfastMode設定に従い、選択中のモデルがfast modeに対応していれば「Toggle fast mode」コマンドで切り替えられます。CLIでは/fastで切り替えます。

v2.1.219で/fastの対象はOpus 5とOpus 4.8になり、Opus 4.7は高速モードから外れました。Opus 5.5の登場後は/fastの対象がOpus 5.5・Opus 5・Opus 4.8の3モデルに広がっています。fast modeはモデルを差し替える機能ではなく、Opusの出力トークンの生成速度を最大2.5倍に引き上げる設定です。Fableは対象外なので、この2つは別々の軸を動かす操作で、両方を同時には満たせません。

くらべる

Fableとfast modeが動かす軸

能力の軸

Fableにする

難しいタスクを任せたいときの選択です。Claude Code上のeffortの既定値はhighで、深い推論が必要な調査では/effortでxhighやmaxへ引き上げる余地があります。

速度の軸

fast modeにする

待ち時間を縮めたいときの選択です。利用にはusage creditsが必要で、サブスクリプションの利用枠には含まれません。Team・Enterpriseでは既定で無効で、Ownerによる有効化が要ります。

fast modeの使いどころはfast modeの使い分けガイドにまとめています。v2.1.219での対象モデルの再編はClaude Code v2.1.219の解説で扱っています。

速度以外にも、Fableは思考のオン・オフが他モデルと違います。Fableモデル(5.1 / 5)はadaptive thinkingが常時有効です。セッションのトグルでもMAX_THINKING_TOKENS=0でも無効化されません。

Fableがモデル一覧に出てこないときの確認手順

一覧に並ばない、または並んでも意図したバージョンでない原因は、バージョン・契約・組織設定・表示の不具合の4方向に分かれます。上から順に切り分けると早く着地します。

切り分け

Fableが出てこないときの確認順

  1. 1

    バージョンを見る

    claude --versionがv2.1.170より前なら、Fableは並びません。v2.1.257より前なら並んでも5.1にはならず、どちらもclaude updateで解消します。

  2. 2

    契約形態を見る

    Fableが無効の状態で並ぶなら、ZDRなど、組織がFableを使えない契約・設定の環境です。

  3. 3

    組織の許可リストを見る

    特定のモデルだけ並ばないなら、管理設定のavailableModelsにfableが含まれているかを確認します。

  4. 4

    表示の不具合を疑う

    プランに含まれているのに「Requires usage credits」と出るのは、古いキャッシュ由来の誤表示で、v2.1.219で修正済みです。アドバイザーの選択肢に出る「利用不可」は、v2.1.210で一時的な表示として案内された事象です。

3番目のavailableModelsは、組織が利用できるモデルを絞るための許可リストです。管理設定でavailableModelsが配布されている場合(v2.1.175以降)、ユーザー設定やプロジェクト設定の側から許可リストを広げることはできません。管理設定で空でないavailableModelsと併せてenforceAvailableModelsを有効にすると、許可リストは既定のモデルの選択にも及びます。個人の設定ファイルを何度書き換えてもFableが出てこないときは、この管理設定が効いている可能性があります。バージョン接頭辞claude-fable-5はFable 5とFable 5.1の両方を許可し、claude-fable-5-1と書くとFable 5.1だけに絞られる点も、許可リストを見直すときの手がかりになります。

統合ターミナルとGUIパネル、どちらで切り替えるか

VS Code内でFableを動かす経路は2つあり、どちらを選んでも同じClaude Codeエンジンに繋がります。使い分けの分かれ目は、操作の細かさと差分の見せ方です。

観点GUIパネル統合ターミナルのCLI
スラッシュコマンドGUIパネルサブセット(/で一覧表示)統合ターミナルのCLIすべて利用可
差分の確認GUIパネル並列比較で受け入れ・拒否を選べる統合ターミナルのCLI拡張機能が動くVS Code内ではIDEの差分表示が有効
!によるbashショートカットGUIパネル非対応統合ターミナルのCLI対応
タブ補完GUIパネル非対応統合ターミナルのCLI対応

Fableモデル(5.1 / 5)は1Mトークンのコンテキストと128Kトークンの最大出力を持つため、リポジトリ横断の調査や大きめのリファクタリングを一度に任せる使い方と相性があります。こうした変更量の多いタスクでは、提案された編集を並列比較で確認してから受け入れられるGUIパネル側の安全網が効いてきます。逆に、!でシェルを挟みながら細かく進める作業なら統合ターミナルに降りたほうが速いでしょう。拡張機能そのものの導入手順とパネル操作はClaude Code VS Code拡張機能の使い方で扱っています。

なお、VS Codeの統合ターミナルから起動したセッションで会話の記録が保存されず--resumeの一覧にも出てこない不具合は、Fable 5対応と同じv2.1.170で修正されています。この症状に心当たりがあるまま古いバージョンを使い続けているなら、モデル切り替えと合わせて更新する価値があります。

よくある質問

Fableが混雑や利用不可のときに、自動で別モデルへ逃がせますか?

CLIには--fallback-modelがあり、claude --model fable --fallback-model opusのように指定できます。設定ファイルには配列のfallbackModelキーもあり、拡張機能と共有するsettings.jsonから効かせる経路があります。チェーンに置けるのは最大3モデルで、認証・課金・レート制限のエラーでは切り替わりません。この組み合わせで実際にFableからOpusへ落ちる場面までは確認しておらず、拡張機能のGUIパネルから同じ指定ができるかも未確認です。

Fableに切り替えたのに途中でOpusに変わりました

Fableモデル(5.1 / 5)には安全分類器が組み込まれており、Claude Codeでは生物学関連と判定された照会はOpus 5へ、サイバーセキュリティ関連と判定された照会はOpus 4.8へ自動で再実行され、その旨が通知されます。切り替わったあとも/model fableでFableに戻せます。自動切替の前に確認を挟みたい場合は、/configの「switch models when a message is flagged」設定を変更する経路があります。

CursorなどVS Codeフォークでも同じ手順ですか?

拡張機能はCursorやその他のVS Codeフォークにも導入でき、モデル切り替えの操作は同じです。拡張機能ビューで見つからないエディタでは、Open VSXレジストリから取得するか、統合ターミナルでCLIとしてclaude --model fableを実行します。

まとめ

つまずきやすいのは操作そのものより条件面なので、一覧に出ないときは前述の順でバージョン・契約・許可リスト・表示の不具合を見てください。Claude Code全体の使い方はClaude Codeの基礎ガイドから辿れます。

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