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Claudeの家系図の作り方 — 聞き取りメモをArtifactのツリー図にする手順

Claudeの家系図の作り方 — 聞き取りメモをArtifactのツリー図にする手順

親族への聞き取りメモをClaudeに渡し、世代別のツリー図としてArtifactにまとめる手順です。実名や生年月日を伏せる入力の組み方と、共有リンクを作る前の確認点も扱います。

家系図づくりで手間がかかるのは、描くことよりも、親族から聞いた話をばらばらのメモから関係図に組み直す作業です。祖父母の兄弟、再婚、養子縁組のような入り組んだ関係は、箇条書きのメモだけでは誰が誰の子か追えなくなります。

Claudeには、聞き取りメモを読ませて世代ごとのツリー図にまとめさせられます。図はArtifactとして画面の横に開くので、間違いを指摘して作り直す往復が速くなります。一方、家系図は存命の親族の実名や生年月日が集まる文書で、共有の仕方を誤ると他人の個人情報を広げることになります。この記事では、図の作らせ方と、入力と共有の前に決めておくことを順に説明します。

聞き取りメモからツリー図を作るとき、Claudeに何を渡すか

Artifactは、会話の横に開く独立した成果物です。公式ヘルプでは、文書やコードのほか、図やフローチャート、小さな対話ツールも作れると説明されています。家系図のツリーはこの「図」にあたります。

Claudeに渡すのは、次の3種類に分けて整理した材料です。

渡すもの例書き方の注意
人物の一覧例呼び名、続柄、おおよその生年代書き方の注意1人1行にそろえる
関係の記述例「Cの父はAで、母はBの先妻」書き方の注意誰から見た関係かを明記する
不確かな点例「Dの没年は伝聞」書き方の注意確定情報と混ぜず、別の欄に書く

聞き取りの内容をそのまま貼るより、この3種類に分けてから渡すほうが、図の誤りを減らせます。メモの順序は聞いた順なので、世代が前後して登場しがちだからです。

家系図を描かせる依頼文と、作り直しの回し方

最初の依頼では、図の形式と、わからない箇所の扱いを一緒に指定します。次の文面はそのまま使える例です。

添付のメモから家系図のArtifactを作ってください。
- 世代ごとに横一列に並べ、上が古い世代
- 夫婦は横線でつなぎ、子は夫婦の線から下ろす
- 再婚は先妻・後妻と分かるようにラベルを付ける
- メモにない関係は推測せず、「要確認」と書いた点線の枠にする
- 図の下に、人物数と世代数を一覧にして出す

最後の「人物数と世代数」は、検算のための指定です。メモの人物一覧と数が合わなければ、描き漏れがあります。

手順

作り直しを回す4つの手順

  1. 1

    人数を照合する

    図の下に出た人物数を、手元の一覧と比べます。ずれていれば「メモのEとFが図にありません」と名指しで伝えます。

  2. 2

    関係の向きを読む

    親子の線が逆になっていないか、夫婦の線が子と混ざっていないかを、世代の上から順に目で追います。

  3. 3

    要確認の枠を埋める

    親族に電話して確かめた事実を、「Dの没年は確定した」のように1点ずつ伝え、点線の枠を実線に直させます。

  4. 4

    大きく直す前に今の図を残す

    構成を大きく変えたくなったら、以前のメッセージを編集して別の枝の会話を作ります。枝ごとに別のArtifactが残るので、元の図は手つかずのまま試せます。

メモに矛盾があるときは、Claudeに「どの記述同士が食い違っているか」を表で出させてから、聞き直す相手を決めると効率的です。図を直すより先に、事実を確定させるほうが手戻りが少なくなります。

分岐の多い家系図は、1枚に詰め込むと文字が小さくなります。「父方だけの図」「母方だけの図」に分けて作らせ、最後に筆頭者の世代でつなぐ構成もあります。親族ごとの枝図に分けておくと、次節の共有でも見せる範囲を絞れます。

実名と生年月日をどこまで入力するかを先に決める

Artifactを作る前に、入力する情報の粒度を決めます。家系図は、図そのものよりも元のメモのほうが危ういからです。メモには住所、病歴、親族間のもめごとなど、図に載せない話が混ざりやすくなります。

次の表は、情報の種類ごとの伏せ方の一例です。

情報図に必要か入力時の扱い
存命の親族の実名図に必要か不要なことが多い入力時の扱い「叔父A」「従姉B」のような記号にする
生年月日図に必要か世代の並びだけなら不要入力時の扱い「1950年代生まれ」と年代に丸める
住所・勤務先図に必要か不要入力時の扱い入力しない
病歴・死因図に必要か不要入力時の扱い入力しない
故人の名前と没年図に必要か図の中身として必要入力時の扱い共有範囲を決めたうえで入れる

記号と実名の対応表は、Claudeに渡さず手元のメモに残します。図が完成したら、手元で記号を実名に置き換えます。Claudeが見るのは記号だけなので、会話に実名が残りません。

存命の人の情報は、本人の同意が取れていない場合に特に慎重さが要ります。家族内の私的な利用であっても、親族がどこまで載ることを承知しているかは別の問題です。入力の判断軸は、第三者の個人情報を貼り付けるときの考え方と同じなので、Non-User Privacy Policyの解説や、要配慮個人情報をClaudeに入力してよいかも参考になります。病歴や信条のように扱いが重い情報は、家系図のためにあえて入れる必要はありません。

親族の情報を「指示」に書かない

Claudeには、アカウント全体に効く「Instructions for Claude」があります。ここに書いた内容は、すべての会話に適用されます。「祖父は〜、叔母は〜」のような家系の事情をここに入れると、関係のない会話にまで親族の情報がついて回ります。

一方、Projectの指示はそのプロジェクト内のチャットだけに効きます。家系図の作業を何度かに分けて続けるなら、親族の呼び名の凡例のような文脈はProjectの指示に置くのが、公式の整理に沿った使い分けです。ただしProjectの指示は有料プランのみの機能です。

聞き取りの断片を試しに整理させたいだけなら、履歴を残さないインコグニートチャットも選べます。残るもの・残らないものはインコグニートチャットの使い方で説明しています。

共有リンクを作る前に確認すること

Artifactは、作った時点では自分だけに見えます。共有しない限り、他の人には開けません。Pro・Maxプランでの共有範囲は「自分だけ」と「リンクを知っている全員」の2つで、特定の人には招待で個別にアクセスを渡します。

家系図で現実的なのは、次の2通りです。

くらべる

親族への見せ方は2通り

範囲を絞る

メールで個別に招待する

相手のメールアドレスを指定して招待します。招待は、その本人だけが開ける形です。相手はそのアドレスでClaudeにサインインする必要があり、アカウントがなければ先に作ってもらいます。招待はベータ機能で、閲覧のみ・コメント可・編集可の3段階から権限を選べます。

手軽だが広がる

リンクを送る

「リンクを知っている全員」にすると、リンクを受け取り、Claudeにサインインしている人なら誰でも開けます。親族のグループチャットに貼ると、そこから転送された先の人にも開かれ得ます。

家系図なら、まず招待で閲覧権限だけを渡す形が扱いやすくなります。招待の保留は30日で期限が切れます。承諾された招待は期限切れになりません。

共有の前に、次の点を見ておきます。

  • 図に実名や生年月日が残っていないか。記号のまま共有するのか、実名に置き換えた図を共有するのか
  • Artifactが「共有ストレージ」にデータを保存していないか。共有ストレージの内容は、開いた全員に見える
  • 閲覧者がコメントを付けられる設定になっていないか。コメントの権限は「閲覧のみ」「コメント可」「編集可」で分かれる

Artifactが対話機能やデータ保存を持つ作りだと、共有の扱いも変わります。公式ヘルプによれば、Claudeを呼び出す部分は招待した組織外の人には動かず、外部サイトに接続するArtifactはメール招待で共有できません。家系図は静止した図で足りるので、依頼文に「データ保存や外部接続を使わない、表示専用の図にして」と添えておくと、共有の制限に引っかかりにくくなります。

スマートフォンのアプリでは共有設定を変えられません。共有の操作はWebかClaude Desktopで行います。

共有をやめるときと、図を手元に残すとき

共有をやめるには、Artifactの共有メニューで「自分だけ」に戻します(Team・Enterpriseでは「招待した人のみ」)。招待した個人の権限は、一覧から個別に外せます。外すと、その人のアクセスはすぐに無効になります。Pro・Maxで「自分だけ」に戻した場合、招待済みの人はアクセスを保つ点に注意が要ります。完全に止めたいときは、招待した人を個別に削除してから戻すのが確実です。

親族の集まりで配る紙の家系図が必要なら、テンプレートから作ったArtifactに限り「Export」で書き出せます。文書はWord・PDF・Markdown・Googleドキュメント、デザインはPDFやHTMLなどに出力できます。2026年9月16日より前に会話で作った従来型のArtifactには「Export」がなく、パネル上部の操作でコードの表示・コピー・ダウンロードをする形です。家系図をテンプレートのDocやDesignから作っておけば、Claudeのアカウントを持たない親族にも、共有リンクの代わりに書き出したPDFを渡せます。

家系図を安全に仕上げるための型

ここまでの判断を1つの流れにすると、次のようになります。

  1. 手元で、人物一覧・関係・不確かな点の3種類にメモを分ける
  2. 実名を記号にし、生年月日を年代に丸め、住所や病歴は入れない
  3. Claudeに図を作らせ、人物数の検算と矛盾の洗い出しをさせる
  4. 事実を確かめながら、点線の「要確認」を1つずつ潰す
  5. 手元で記号を実名に戻す(必要なら)
  6. 見せる相手を決め、招待で渡す(テンプレートから作った図なら、書き出しPDFも選べる)

相続の手続きに家系図を使う場合の法定相続人の整理は、家系図の作成とは別の論点です。そちらはClaudeで相続の基礎知識を整理する方法で扱っています。家族内で共有する別の用途の例は、家族の共有買い物リストと家事分担表の作り方にあります。

まとめ

家系図づくりでClaudeが効くのは、聞き取りメモを関係図に組み直す工程です。人物数の検算と矛盾の洗い出しを指示に入れておけば、描き漏れや親子の向きの誤りを早く見つけられます。

一方、難しいのは図の描画ではなく、情報の出し方です。入力は記号と年代まで、共有は招待で閲覧権限のみ。紙で配る場合は、テンプレートから作った図なら書き出しPDFが使えます。この方針を先に決めておけば、親族の個人情報を広げずに家系図を残せます。

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