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ClaudeとLivestormの連携 — ウェビナーの参加率と離脱を振り返る

ClaudeとLivestormの連携 — ウェビナーの参加率と離脱を振り返る

LivestormのClaudeコネクタで、登録者・参加者・チャットの実データから参加率と離脱を振り返る手順。接続方法、頼み方の例、削除系ツールを止める設定、API上限までを扱います。

Livestormのコネクタを入れると、開催済みのウェビナーについて、登録者数・参加者数・参加時間・チャットを1つの会話の中で突き合わせられます。「参加率は何%だったか」「誰が最後まで残ったか」を、管理画面でCSVを書き出さずに確かめる使い方です。

配信前の告知文や台本づくりはClaudeでウェビナーの告知・台本・事後フォローを作る手順が扱っています。この記事は配信が終わったあと、実データから振り返る側の手順です。

Livestormコネクタでできること

Livestormはウェビナーやオンラインイベントを開催するサービスです。コネクタの説明では、イベントとセッションと参加者を管理し、すでに開催したセッションの参加・チャット・連絡先のデータを取り出して成果の測定に使う、とされています。登録・参加・セッション中の動きを1つの会話で突き合わせ、マーケティングや営業の次の行動に落とし込むのが売りです。

コネクタ一覧に載っている情報は次のとおりです。

項目内容
提供元内容Livestorm
表示内容Anthropic verified
追加時期内容2026年8月
サインイン内容必要
接続先URL内容https://mcp.livestorm.co/mcp
カテゴリ内容データと分析 / 生産性 / 営業とマーケティング

ツールは全部で41個あります。名前から役割を分けると、振り返りに使うのは読み取り系、触りたくないのは書き込み系と削除系です。

しくみ

ツール名から見る3つの役割

  • 読む

    livestorm_list_events、livestorm_list_sessions、livestorm_list_session_people、livestorm_list_chat_messages、livestorm_list_questions、livestorm_list_recordings など。振り返りの中心になります。

  • 作る・変える

    livestorm_create_event、livestorm_bulk_register_people、livestorm_register_person、livestorm_assign_tag、livestorm_update_session など。次回の準備や参加者の仕分けに使います。

  • 消す

    livestorm_delete_event、livestorm_delete_session、livestorm_delete_user、livestorm_delete_webhook。分析だけが目的なら出番がありません。

接続する手順

Livestormの開発者向けドキュメントによると、MCPサーバーはLivestorm Public API V1を包んだものです。使うにはLivestormのアカウントが必須で、Public APIをワークスペースで有効にする必要があります。有効化にはLivestormのサポートへの連絡が要る、と書かれています。

接続の経路は、使う面で分かれます。

使う面手順
Claude.ai(Team / Enterprise)手順Connectorsページでカスタムコネクタを追加し、上のURLを入れてOAuthを完了する
Claude Desktop(Free / Pro)手順設定のConnectorsでカスタムコネクタを追加し、URLを貼ってOAuthを完了する
Claude Code手順下のコマンドで追加し、/mcp でOAuthを完了する

認証はOAuth 2.1で、動的クライアント登録に対応しています。APIキーを会話に貼る必要はありません。

claude mcp add --transport http Livestorm https://mcp.livestorm.co/mcp

追加後にClaude Codeの中で /mcp を実行し、ブラウザでLivestormにサインインします。コネクタ全般の考え方はClaudeのコネクタ活用ガイドにまとめています。

参加率を出す

最初に確かめたいのは、登録した人のうち実際に来た人の割合です。コネクタの紹介ページには「先月のイベントの参加数と登録数を引いて、参加率を計算してほしい」という頼み方が例示されています。

Livestormの開発者向けドキュメントでは、セッション終了時の通知に登録者数(registrants_count)と参加者数(attendees_count)が入ると説明されています。この2つで割れば参加率です。登録200人で参加70人なら35%、という計算になります。

頼み方の例を挙げます。実際の出力はアカウントのデータ次第なので、あくまで依頼文の一例です。

先月開催したウェビナーを全セッション列挙して、
セッションごとの登録者数・参加者数・参加率を表にしてください。
参加率の低い順に並べ、開催曜日と時間帯も添えてください。

セッションが多いほど、参加率の差から時間帯の傾向が見えてきます。1回のウェビナーだけを見て「低かった」と言うより、過去のセッションと並べたほうが判断材料になります。開発者向けドキュメントも、過去セッションと比較して分析する使い方を例に挙げています。

Livestormでは、1つのイベントが複数のセッションを持ちます。毎週のデモのように同じ内容を繰り返す開催は、同じイベントの別セッションとして並びます。丸1日のカンファレンスで複数の講演がある場合も、同じ構造です。参加率を比べるときは、イベントとセッションのどちらの単位で数えるのかを依頼文で指定しておくと、数字の食い違いを防げます。ホストやモデレーターも「人」として同じセッションに紐づくため、外部の登録者だけを数えたい場合は、その旨も書き添えてください。

離脱を読む

参加者ごとの属性として、開発者向けドキュメントは次の項目を挙げています。

属性意味
attended意味参加したかどうか
attendance_rate意味その人の視聴率(例: 95%)
attendance_duration意味視聴時間(秒。2820なら47分)
messages_count意味チャットの投稿数
questions_count意味質問の数
votes_count意味回答したアンケートの数
up_votes_count意味他の人の質問に付けた賛成票の数

この表が離脱の分析の材料です。ここで押さえておく点が1つあります。ドキュメントに載っているのは参加者ごとの視聴時間や視聴率で、分単位の視聴者数の推移を返す項目の記載はありません。参加者ごとの値しか返らないため、何分あたりで一斉に抜けたかは直接は引けません。

代わりに、視聴率を区間に分けて分布を見る方法があります。

直近のウェビナー1回について、参加者の視聴率(attendance_rate)を
0〜25% / 25〜50% / 50〜75% / 75%以上の4区間に分け、人数を数えてください。
25%未満の人の登録経路やチャット投稿の有無に共通点があれば挙げてください。

冒頭で抜けた人が多いのか、後半まで残る人が多いのかが、人数の偏りで見えます。チャットの内容と合わせれば、抜けた理由の仮説も立てられます。livestorm_list_chat_messages と livestorm_list_questions で投稿の中身を読ませ、離席が増えた話題の見当をつける流れです。仮説はデータから言えることと推測を分けて書かせ、最後に人が目を通してください。

次の行動につなげる

数字を出して終わりにせず、参加者を仕分けて次の打ち手に渡すところまでがコネクタの強みです。コネクタの紹介ページには、30分以上参加した登録者を抜き出して熱量順に並べる例が載っています。

開発者向けドキュメントは、終了後の使い道として次を挙げています。

  • 参加した人にお礼のメールを送り、参加しなかった人を次回の日程に再招待する
  • 視聴率やチャット数で熱量の高い人を見つけ、営業の優先順位づけに使う
  • 参加・不参加それぞれのリストを作り、自動化の流れを起動する

欠席者の再招待文やお礼メールの文面は、Claudeに下書きさせられます。送信まで進める場合は、メール配信側のコネクタと組み合わせます。キャンペーンの分析まで続けたいときはClaudeとBrevoの連携が参考になります。申込フォームの回答を別に集めている場合はClaudeとTallyの連携で回答側の分析もできます。

登録や参加のデータには個人情報が含まれます。Livestormのドキュメントも、登録者や参加者のデータを保存・利用するときは同意を取るよう注意しています。会話に出す項目は、分析に必要な範囲に絞ってください。

仕分け結果をLivestormに戻す

分析で出した区分は、会話の中に置いたままだと次の開催で使えません。ツール一覧には livestorm_assign_tag と livestorm_remove_tag があり、人にタグを付け外しできます。属性の一覧を返す livestorm_list_people_attributes もあるので、どの項目で絞れるかを先に見せてもらえます。

先月のウェビナーの参加者のうち、視聴率75%以上で質問かチャット投稿が1件以上ある人を「高熱量」、
登録したが参加しなかった人を「欠席」として一覧にしてください。
タグを付ける前に、人数と先頭10人の名前とメールの一覧を見せて、私の了承を待ってください。

タグ付けは書き込みなので、一覧を見せて了承を待つ一手間を入れておきます。付けたタグを次回の登録リストの絞り込みに使えば、再招待の対象が毎回同じ基準で決まります。

配信後の通知を自動にしたい場合

毎回頼むのが面倒なら、Webhookで自動化する道があります。開発者向けドキュメントでは、セッション終了の通知(sessions.ended)のほか、参加者ごとの people.attended と people.not_attended が挙げられています。コネクタにも livestorm_create_webhook がありますが、通知を受け取るサーバーは別に用意が必要です。会話の中で完結する振り返りとは別の話なので、まず手動で型を固めてから検討する順番が自然です。

分析中の誤操作を防ぐ

41個のツールには、イベントやセッション、ユーザー、Webhookを消すものが含まれます。振り返りだけならこれらは要りません。Claude Codeで使うなら、削除系の呼び出しを拒否ルールで止めておく方法があります。

ツール名は mcp__<サーバー名>__<ツール名> の形で指定します。サーバー名は上のコマンドで付けた Livestorm です。

{
  "permissions": {
    "deny": [
      "mcp__Livestorm__livestorm_delete_event",
      "mcp__Livestorm__livestorm_delete_session",
      "mcp__Livestorm__livestorm_delete_user",
      "mcp__Livestorm__livestorm_delete_webhook"
    ]
  }
}

これを .claude/settings.json に置くと、該当ツールがClaudeの選択肢から外れます。Claude.aiやDesktopで使う場合は、依頼文に「読み取りだけで、作成・変更・削除はしない」と書き添えるのが最低限の歯止めです。

API上限とつきあう

開発者向けドキュメントのレート制限は、30日あたり10,000回、1秒あたり5回です。月間の上限は最初のリクエストから30日で数え、超えるとHTTP 429が返ります。上限の引き上げはBusinessとEnterpriseのプランでアドオンとして買えますが、秒間の上限は変えられません。

一覧の取得は1ページ最大50件で、既定は20件です。参加者が500人のセッションなら、全員分を読むだけで最低10回の呼び出しです。コネクタの呼び出しが同じ上限に数えられるかは、MCPのページに記載がありません。ただしMCPサーバーはPublic API V1を包んだものと説明されているので、重いまとめ取りは控えめにしたほうが無難です。

  • 全期間をまとめて頼まず、期間やセッションを絞る
  • 参加者の全件が要るのは、振り返りたい1〜2回のセッションだけにする
  • 過去の集計結果は、会話の外に表として保存して使い回す

つまずきやすい点

接続できない場合は、まずPublic APIがワークスペースで有効になっているかを確かめます。有効化はサポート経由なので、導入の初日に済ませておくと止まりません。

また、紹介ページのツール一覧は41個のうち24個だけ名前が見えます。残りの17個は一覧ページの「Show all」を開くと並びます。ツールは提供元が変更する場合があるため、接続後にClaudeへツール一覧を見せてもらい、使うものを確かめてください。

まとめ

Livestormコネクタの価値は、配信後の読み取りにあります。登録者数と参加者数から参加率を出し、視聴率の区間で離脱の傾向をつかみ、欠席者と熱量の高い参加者を仕分ける。ここまでを読み取り系のツールだけで進められます。削除系を止めておけば、分析を頼む手が滑る心配も抑えられます。次回の改善は、参加率の低い時間帯を避ける日程の選び直しから始める形が手堅い進め方です。数字の定義と対象期間は、依頼文に毎回書いておくと比較が揃います。

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