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Claudeでウェビナーの告知・台本・事後フォローを作る手順

Claudeでウェビナーの告知・台本・事後フォローを作る手順

集客ウェビナーの告知文、スライド構成、話者台本、想定問答、事後フォローメールを、Claudeのプロジェクトで一続きに作る手順をまとめます。

ウェビナーの制作物をClaudeのプロジェクトで一続きにする

集客ウェビナーは、告知文、スライド構成、話者台本、想定問答、事後フォローメールと、成果物が多い施策です。しかも全部が同じ「誰に何を約束したか」でつながっています。

チャットを毎回新しく開くと、この一貫性が崩れます。そこで、ウェビナー1本を1つのプロジェクトにまとめる方法を取ります。プロジェクトは独立したチャット履歴と知識ベースを持つ作業スペースで、無料アカウントでも使えます(無料は5個まで)。

進め方は次の順です。

  1. プロジェクトに企画メモと指示を入れる
  2. 告知文を作る
  3. スライド構成を作り、PowerPointで受け取る
  4. 話者台本を作る
  5. 想定問答を作る
  6. 終了後にフォローメールを作る

社内研修の動画台本とは目的が違います。ここで扱うのは、見込み客を集めて次の商談や資料請求につなげるウェビナーです。台本づくりの型そのものは、ポッドキャスト台本の手順やYouTube台本と香盤表の手順と共通する部分があります。

企画メモとプロジェクト指示を先に入れる

最初にやるのは、プロジェクトの作成です。左側の「Projects」から「+ New Project」を押し、名前と説明を付けます。この名前と説明はClaudeには渡らない点に注意してください。Claudeに読ませたい内容は、知識ベースかプロジェクト指示に書きます。

知識ベースには次のような素材を入れます。

  • 企画メモ(テーマ、対象者、ゴール、開催日時、所要時間)
  • 自社サービスの資料や導入事例
  • 過去のウェビナーの台本やアンケート結果

プロジェクトの知識は、同じプロジェクト内のすべてのチャットで使われます。逆に、チャットで決めた内容は、知識ベースへ入れない限り別のチャットに引き継がれません。告知文が固まったら、確定版を知識ベースに追加してください。台本や事後メールが告知の約束からずれるのを防げます。

プロジェクト指示には、全チャットに効かせたい前提を書きます。次は書き方の一例です。

あなたは、BtoB SaaSのマーケティング担当を支援する編集者です。
- 対象は、当社の管理画面を導入検討中の情シス担当者
- ウェビナーのゴールは、参加者の30%に個別相談を申し込んでもらうこと
- 文体は敬体。誇張表現と、根拠のない数字は使わない
- 企画メモにない事実(導入社数・料金・機能)は書かず、「要確認」と書く

最後の1行が効きます。ウェビナーの告知や台本に数字が並ぶと、それらしく見えるぶん誤りが混じったときに気づきにくいからです。Claudeに空白を埋めさせず、確認待ちとして残させます。

有料プランでは、知識ベースが上限に近づくとRAGモードが自動で有効になり、容量が最大10倍まで広がります。過去の台本を大量に入れても詰まりにくくなりますが、仕組みの違いはProjectsのRAG検索の解説で詳しく扱っています。

告知文を作る

告知文は、申込ページ用の長文、メール配信用の短文、SNS用の3種類を一度に出させると、訴求のずれを比べやすくなります。

企画メモをもとに、ウェビナーの告知文を3種類作ってください。
1. 申込ページ用(見出し、こんな方におすすめ、当日学べること3点、登壇者、日時)
2. メール配信用(件名を3案、本文は300字程度)
3. SNS用(140字以内、2案)
「学べること」は企画メモの範囲だけで書き、足りない情報は「要確認」としてください。

件名を3案出させるのは、選ぶ作業を人間に残すためです。ここで採用した件名と訴求は、そのまま次の工程の前提になります。決まったら、確定版を知識ベースに追加しておきます。

スライド構成をPowerPointで受け取る

Claudeは、チャットの中でExcel(.xlsx)、PowerPoint(.pptx)、Word(.docx)、PDFのファイルを作れます。コード実行とファイル作成は、Free・Pro・Maxでは初期設定で有効です。TeamとEnterpriseでも新規組織では初期設定で有効ですが、Ownerが組織設定で無効にしている場合があります。うまくファイルが出ないときは、まず組織設定を確認してください。

依頼は具体的に書くほど手直しが減ります。公式ヘルプも、欲しい構成・内容・書式を明示するよう勧めています。

確定した告知文と企画メモをもとに、45分ウェビナーのスライド構成案をPowerPointで作ってください。
- 導入5分、本編30分、質疑10分
- 1枚につき見出し1つと要点3行まで
- 各スライドの発表者ノート欄に、話す要点を2〜3文で入れる
- 最後の2枚は、次のアクション(個別相談)への案内にする

ファイルはチャットからダウンロードでき、Googleドライブへ直接保存もできます。1ファイルの上限はアップロード・ダウンロードともに30MBです。作ったファイルは会話の間ずっと取り出せるので、同じチャット内で構成案と発表者ノートを別ファイルに分けることもできます。

なお、ファイルの生成は通常のチャットより利用上限を多く消費します。プランの上限内で回るため、ファイルを何度も作り直すより、構成は文章で固めてから一度だけファイル化するほうが無駄がありません。

話者台本を作る

スライドが決まったら、スライドごとの台本を作らせます。ここでは「読み上げる台本」と「話す要点」のどちらが必要かを先に決めます。

  • 登壇に慣れている人は、要点の箇条書きだけにする
  • 初めて登壇する人や、ゲストに渡す場合は、全文を読み上げ形式にする
スライド構成に沿って、話者台本を作ってください。
- 1スライドあたり約1分の分量(300字前後)
- 口語で、1文は40字以内
- 数字や事例は企画メモにあるものだけを使う
- 各スライドの末尾に、次のスライドへつなぐ一言を入れる

出力はそのまま使わず、声に出して読んで直します。長い文や書き言葉は、Claudeが出したものでも残りがちです。初回は本編の前半だけを出させ、口調が合っているのを確かめてから残りを依頼すると、後半の全面修正を避けられます。

想定問答を作る

質疑応答の準備は、Claudeの得意な作業です。参加者の視点で質問を出させ、回答案をつけさせます。

参加者(情シス担当者)の立場で、このウェビナーの後に出そうな質問を20個挙げてください。
分類は「導入コスト」「セキュリティ」「既存システムとの連携」「運用体制」。
回答案は、企画メモとプロジェクトの資料に書かれた内容だけで作り、
根拠がない質問は「回答不可・要確認」としてください。

「回答不可」の欄が、準備の穴を教えてくれます。ここに残った質問は、営業やプロダクトの担当者に確認して、答えを資料に足します。回答を足したら、想定問答を知識ベースに入れ直しておくと、当日のチャット質問の下書きにも使えます。

答えを持たない質問に、もっともらしい回答が付いたら疑ってください。料金や導入実績のような事実は、必ず社内の一次情報と突き合わせます。

事後フォローメールを作る

終了後は、参加者と欠席者で文面を分けます。

ウェビナー終了後のフォローメールを2種類作ってください。
A. 参加者向け(お礼、当日の要点3つ、資料リンクの差し込み欄、個別相談の案内)
B. 申込済みの欠席者向け(録画の案内、要点3つ、個別相談の案内)
件名は各3案。本文は300字以内。URLは【資料URL】【相談予約URL】の形で差し込み欄にしてください。

URLと日時は、自分で確認した値を人間が入れる欄として残します。Claudeにリンクを作らせると、実在しないアドレスが入るおそれがあります。

チャットで作った文面は、配信ツールにコピーして使う形になります。アンケート結果や質問リストをCSVで渡せば、「参加者の関心が高かったテーマ」に合わせた個別の追記文案も作れます。CSVやTXT、PDFなどはアップロードして読み込ませられます。

アンケート結果を集計して図表にする

参加後アンケートのCSVがあれば、集計もClaudeに任せられます。ファイル作成が有効なら、Claudeは会話内のPythonでデータを処理し、Excelの集計表やPNGのグラフを出力できます。

添付のアンケートCSVを集計してください。
- 設問ごとの回答分布を、Excel(.xlsx)の1シート1設問でまとめる
- 満足度の分布は棒グラフ(PNG)にする
- 自由記述は、テーマ別に3〜5分類して代表的な声を各2件ずつ抜き出す
- 分類できなかった回答は「その他」に残し、削らない

出力できたグラフは、次回のウェビナーの実績スライドや、フォローメールの「参加者の声」に流用できます。自由記述の分類は、Claudeの読み取りが偏る場合があります。元の回答と見比べて、分類のずれを直してください。

設問そのものの案も出させられます。次のように、ウェビナーのゴールから逆算させます。

ゴールは「個別相談への申込」です。参加後アンケートの設問を7問作ってください。
- 満足度、関心の高かったテーマ、個別相談への関心度を必ず含める
- 選択式5問、自由記述2問
- 回答時間は2分以内

録画と文字起こしをコンテンツに再利用する

ウェビナーは終わってからも素材が残ります。録画の文字起こしをテキストで用意し、プロジェクトのチャットに渡せば、次のような派生物を作れます。

  • 欠席者向けの要約(要点3つと、見どころの時間)
  • ブログ記事の下書き(ウェビナーの構成をそのまま見出しにする)
  • 当日のチャットで出た質問の回答をまとめた、公開用のQ&A

Wordで納品したい場合は、「この文字起こしをWord文書のレポートにして」と頼めます。形式の変換は、ファイル作成機能の使い方の一つとして案内されています。

添付の文字起こしをもとに、次の2つを作ってください。
1. 欠席者向けの要約(400字以内、要点3つ)
2. ブログ記事の下書き(見出し4つ、各300字前後)
文字起こしにない発言は補わず、登壇者の言い回しはできるだけ残してください。

文字起こしには誤変換が混じります。製品名や数字は、Claudeに渡す前に人が直しておくと、要約への誤りの持ち込みを防げます。

一連の流れで確認するポイント

作業全体の確認先を表にまとめます。

工程Claudeに任せる範囲人間が確認するもの
告知文Claudeに任せる範囲3種の文案・件名案人間が確認するもの学べる内容が企画と一致しているか
スライド構成Claudeに任せる範囲構成案・発表者ノート人間が確認するもの時間配分と、図表の差し替え
話者台本Claudeに任せる範囲口語の下書き人間が確認するもの声に出したときの自然さ、数字の正誤
想定問答Claudeに任せる範囲質問の洗い出し・回答案人間が確認するもの「要確認」の解消、料金や実績の裏取り
フォローメールClaudeに任せる範囲参加者・欠席者別の文面人間が確認するものリンク、日時、送付リスト

Claudeの出力は、そのまま外部に出す前に人が確認する下書きです。集客用の文章では、誇張と根拠のない数字が特に問題になります。指示の段階で「企画メモにない事実は書かない」と縛っておくのが、いちばん手間の少ない防ぎ方です。

マーケティング業務全体でClaudeをどう使い分けるかは、Claudeのマーケティング活用にまとめています。資料が大きくて上げられないときは、ファイル上限の一覧が参考になります。

Team・Enterpriseで使うときの注意

チームでウェビナーを運営するときは、プロジェクトの共有機能が使えます。Team・Enterpriseでは、特定のメンバーに「閲覧可」または「編集可」で共有でき、組織全体への公開も選べます。企画担当が知識ベースを整え、登壇者は閲覧だけにする使い方ができます。

ただし、Ownerが公開プロジェクトを無効にしている組織では、組織全体への共有が選べません。共有できないときは設定を疑ってください。

なお、ネットワークアクセスの初期設定は組織のプランで異なります。新規のEnterprise組織はネットワークへの接続がオフで、Teamはパッケージ管理ツールだけに接続できます。ファイル作成そのものは動いても、外部のデータを取り込む作業はOwnerが設定を変えるまで制限されることがあります。

よくあるつまずき

つまずき原因と対処
告知文と台本で約束がずれる原因と対処確定版を知識ベースに入れ忘れている。チャットの内容は別チャットに引き継がれないので、確定のたびに追加する
指示したのに口調や前提が反映されない原因と対処プロジェクトの名前と説明はClaudeに渡らない。前提はプロジェクト指示か知識ベースへ書く
ファイルが出力されない原因と対処「Code execution and file creation」が無効の可能性。個人は設定の機能画面、Team・Enterpriseは組織設定を確認する
利用上限がすぐ減る原因と対処ファイル作成は通常のチャットより上限を多く使う。構成は文章で固め、ファイル化は最後の1回にする
資料が大きくて読み込めない原因と対処1ファイルの上限は30MB。分割するか、必要なページだけを渡す

ウェビナーの当日に間に合わせる作業ほど、確定版の入れ忘れが起こりやすくなります。開催前日に、知識ベースの中身が最新の告知と台本になっているかを見る習慣をつけると安全です。

HTMLやMarkdownなどのアーティファクトも、ファイル作成を有効にしたまま作れます。参加者に渡す当日のチェックリストのような、軽い資料をブラウザで開ける形にしたいときの選択肢です。

よくある質問

告知文だけ作るなら、プロジェクトは要りませんか。

1回きりの告知文なら、通常のチャットで足ります。台本や事後メールまで続けて作るなら、告知の確定版を知識ベースに残せるプロジェクトのほうが、内容のずれを防げます。

スマートフォンのアプリでもPowerPointを作れますか。

ファイル作成はClaudeのiOSとAndroidアプリでも使えます。ダウンロードを押すと、システムのプレビューか別アプリ(.docxならWordなど)で開きます。

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