ClaudeとTallyを連携する方法 — フォーム作成から回答分析まで
Tally FormsのClaudeコネクタで、会話からフォームを作り、公開し、届いた回答の集計まで進める手順。接続方法、Claude Codeでの使い方、削除できない範囲を整理。
TallyのClaudeコネクタを入れると、フォームの作成・編集・公開と、届いた回答の分析までをClaudeとの会話で進められます。Tallyは無料で使えるフォーム作成サービスで、コネクタも全プランで無料です。必要なのはclaude.aiの無料アカウントだけです。
この記事では、接続の手順、フォームを作る指示の書き方、回答を分析させるときの頼み方、Claude Codeから使う場合の設定をまとめます。
Tallyコネクタでできること
コネクタの用途は「フォームの作成と編集」と「回答の分析」の2つの用途に分かれます(Tallyのヘルプ)。フォームは質問とロジックからデザインまで、ClaudeがTallyのワークスペースに直接組み立てます。
| 用途 | 会話で頼める操作(ヘルプの例) |
|---|---|
| フォームを新規作成 | 会話で頼める操作(ヘルプの例)バグ報告、ウェビナー申込、採用応募などの説明から生成 |
| 既存フォームの編集 | 会話で頼める操作(ヘルプの例)項目の追加、評価スケールの変更、項目の並べ替え、条件分岐の修正 |
| デザインの変更 | 会話で頼める操作(ヘルプの例)スクリーンショットを見せてブランドに合わせる、フォント変更、カバー画像の追加 |
| 回答の分析 | 会話で頼める操作(ヘルプの例)週次の推移、フォーム間の完了率の比較、特定の語を含む回答の抽出、要約の下書き |
提供元はTally Formsで、Anthropic verifiedの表示があります。接続先URLは https://api.tally.so/mcp で、サインインが必要です。
ツールは全部で26個です。フォームの公開は publish_form、ロジックの設定は apply_logic、回答の取得は fetch_submissions、集計は fetch_insights といった具合に、操作ごとに分かれています。
Claude.aiとClaude Desktopで接続する手順
TallyはClaudeのコネクタディレクトリに載っているので、サーバー URLの入力は要りません。
- claude.aiかClaude Desktopを開く
- Customize → Connectors → Browse connectorsを開く
- 「Tally」を検索して選ぶ
- Connectを押し、OAuthの画面でTallyにログインしてAcceptを押す
再起動も不要で、所要は30秒ほどです。有料プランは要りません。
Web版とデスクトップ版の接続の違いは、Claudeコネクタのデスクトップ接続とWeb接続の使い分けにまとめています。
Claude Codeから使う場合
claude.aiのアカウントでログインしたClaude Codeなら、Tallyコネクタは追加設定なしで使えます。セッション内で /mcp を実行すると、接続の有無を確認できます。
別のアカウントで使っている場合や、APIキーだけで動かしている場合は、次のコマンドでMCPサーバーとして追加します。
claude mcp add tally --transport http \
https://api.tally.so/mcp追加後、最初の利用時に認証を求められます。同じ手順はCursorなど他のMCP対応クライアントでも使えます。TallyのMCPサーバーはClaude以外にもChatGPT、Windsurf、Zed、Cline、Continueといったクライアントに対応します。
認証はOAuthが推奨で、APIキーによる認証も選べます。Claude Codeをチームで使うなら、フォームの作り方の約束事を CLAUDE.md に書いておくと、毎回の指示が短くなります。次はその一例です(運用の一案です)。
## Tally フォームの作り方
- 新規フォームは下書きのまま作り、私が確認するまで公開しない
- 質問は 1 画面 1 問を基本にする
- メールアドレスと同意チェックは必須にする
- 変更したら、変更した項目の一覧を返すTallyのAPIとの違いも、ここで押さえておきます。Tallyの説明では、MCPは会話で臨時の作業をする用途、APIはアプリにTallyを組み込んだり大規模に自動化したりする用途です。単発の集計やフォームの試作はMCPの守備範囲になります。
「公開しない」という約束は、公開を担うツールがあるからこそ意味を持ちます。ツール一覧に publish_form が含まれているので、指示の書き方によっては公開まで進みえます。公開前に確認を挟みたい場合は、この一文が歯止めになります。
フォームを作る指示の書き方
ヘルプの例文は、項目を具体的に並べる形です。
- 「短い説明、重大度、ブラウザ、スクリーンショットのアップロード欄があるバグ報告フォームを作って」
- 「名前、メール、会社名と、リマインドメールに同意するチェックボックスがあるウェビナー申込フォームを作って」
- 「履歴書のアップロード、LinkedInのURL、稼働可能時間についての短い記述3問がある応募フォームを作って」
作れるフォームの種類に制限は示されておらず、Tallyで組めるものなら対象です。リード獲得、アンケート、参加登録、求人応募、注文、クイズが例に挙がっています。
デザインも会話で変えられます。「イベント登録フォームを、このスクリーンショットに合わせてブランドの見た目にして」のように画像を見せる頼み方のほか、「フォントを変えて、カバー画像を足して」といった指示も例にあります。コード知識は要らず、設定に数分かかる程度とされています。
TallyのMCPガイドには「ワークショップの申込フォームを作って」のような短い指示の例もあります。短くても動きますが、項目が決まっていない指示ではClaudeが質問を補うので、意図と違う構成になることがあります。項目・必須かどうか・選択肢を先に伝えたほうが、直す回数は減ります。
ロジックの指定と修正
ロジックとは、回答内容によって次の質問を出し分ける条件分岐のことです。ツール一覧には apply_logic があり、ヘルプには「条件分岐を直して」という編集の例があります。
指示は「〇〇と答えた人だけ△△を表示」の形にすると通じやすくなります。
- 「重大度が『高』のときだけ、再現手順の欄を必須で表示して」
- 「『その他』を選んだ人にだけ、自由記述欄を出して」
既存フォームのロジックが壊れているときは、症状を書いてから直させます。「フォームのロジックを直して」だけで済ませず、どの回答でどこへ進むべきかを伝えます。
既存フォームの編集
編集の例は、ヘルプとMCPガイドに次のように載っています。
- 応募フォームにファイルアップロード欄を足す
- 評価スケールを1〜5から1〜10に変える
- 登録フォームで、メール欄を名前欄より前に置く
- 問い合わせフォームに必須の電話番号欄を足す
- パートナー申込フォームから会社規模の質問を消す
「今の質問を一覧にして」と最初に頼んでから、変更点を指示する流れが確実です。
回答を集めて分析する
ヘルプが「フォーム作成を超える部分」と位置づけているのが回答分析です。エクスポートなしで、会話の中で回答データを扱えます。
| やりたいこと | 頼み方の例(ヘルプより) |
|---|---|
| 推移を見る | 頼み方の例(ヘルプより)「ウェイトリストの登録数の週次推移を、直近1か月で折れ線にして」 |
| フォームを比べる | 頼み方の例(ヘルプより)「2つのオンボーディングフォームの完了率を比べて」 |
| 優先度の高い回答を拾う | 頼み方の例(ヘルプより)「バグ報告のうち、クラッシュに触れている回答を送信者のメール付きで挙げて」 |
| 要約する | 頼み方の例(ヘルプより)「今週のフィードバックを、チームに共有できる2段落にまとめて」 |
MCPガイドには、NPSの算出、選択肢ごとの円グラフ、自由記述のトーン別分類(ポジティブ・中立・ネガティブ)、200件の回答から改善要望の上位5件を引用つきで出す、といった例も載っています。
回答の取得には fetch_submissions、fetch_insights の2つのツールが対応すると見られます。コネクタページはツール名だけを載せており、各ツールの説明は載せていません。
分析の精度を上げる頼み方
集計は会話の中で行われるので、指示のあいまいさがそのまま結果に出ます。
- 期間と対象フォームを明示する(「先月の」「〇〇フォームの」)
- 分類の軸を先に決める(機能要望 / バグ報告 / 称賛 など)
- 件数を確認させる(「対象は何件か先に教えて」)
- 引用を付けさせる(根拠の回答を読み返せる)
件数を先に言わせる習慣は、取得漏れに気づく手段になります。回答が多いフォームでは、期間で区切って複数回に分ける手もあります。
権限とデータの扱い
ヘルプとMCPガイドで、データまわりの扱いは次のように書かれています。
- フォームと回答はTallyに残り、Claudeは会話中にコネクタ経由でアクセスするだけで、保存しない
- 回答は「回答を分析して」のように頼んだときだけ会話に取り込まれ、事前には読み込まれない
- Claudeはフォームの作成と編集はできるが、フォームや回答の削除はできない
削除できない点は運用上の安心材料です。ただし、編集はできるので、公開中のフォームを「整理して」と頼むと、質問の削除や並べ替えまで進む可能性があります。回答が既に入っているフォームを触る前に複製を取っておけば、意図しない変更が起きても元の構成に戻れます。
コネクタ全般の権限設計はClaudeコネクタの権限設定と監査ログで扱っています。ディレクトリ上でも、信頼できる開発元のコネクタだけを使うよう注意書きがあります。
同じ系統のコネクタとの使い分け
フォームを作って回答を集める流れは、書類の作成や署名の領域とも隣り合います。
- 契約書の送付と署名の追跡はClaudeとDocuSignの連携
- 見積書や提案書の作成はClaudeとPandaDocの連携
- PDFそのものを入力式のフォームにするならClaudeでのPDFフォーム作成
Tallyはウェブ上で回答を集めて分析する用途、PDFフォームは書類として配る用途、と入口が違います。コネクタは複数同時に有効にできるので、Tallyで集めた回答を別のコネクタの作業へ渡す使い方も組めます。
つまずきやすい点
- コネクタが一覧に出ないときは、ConnectorsのBrowseから「Tally」で検索し直す。ヘルプの手順はclaude.aiとClaude Desktopが対象
- Claude Codeで使えないときは、
/mcpで接続状態を確認し、未接続ならclaude mcp addで追加する - 認証画面から戻れないときは、Tally側でログイン状態とAcceptの操作が完了しているかを見る
- 回答分析の結果が想定と違うときは、対象フォームと期間、件数を明示して聞き直す