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ClaudeとTallyを連携する方法 — フォーム作成から回答分析まで

ClaudeとTallyを連携する方法 — フォーム作成から回答分析まで

Tally FormsのClaudeコネクタで、会話からフォームを作り、公開し、届いた回答の集計まで進める手順。接続方法、下書きと公開の境目、Claude Codeでの設定を扱います。

TallyのClaudeコネクタを入れると、フォームの作成・編集・公開と、届いた回答の分析までをClaudeとの会話で進められます。Tallyは無料で使えるフォーム作成サービスで、コネクタも全プランで無料です。必要なのはclaude.aiの無料アカウントだけです。

この記事では、接続の手順、新規フォームと公開中フォームで変更の反映が違う点、回答を分析させるときの頼み方、Claude Codeから使う場合の設定を扱います。

Tallyコネクタでできること

コネクタの用途は「フォームの作成と編集」と「回答の分析」の2つです(Tallyのヘルプ)。質問とロジックからデザインまで、ClaudeがTallyのワークスペースに直接組み立てます。

用途会話で頼める操作(ヘルプの例)
フォームを新規作成会話で頼める操作(ヘルプの例)バグ報告、ウェビナー申込、採用応募などの説明から生成
既存フォームの編集会話で頼める操作(ヘルプの例)項目の追加、評価スケールの変更、項目の並べ替え、条件分岐の修正
デザインの変更会話で頼める操作(ヘルプの例)スクリーンショットを見せてブランドに合わせる、フォント変更、カバー画像の追加
回答の分析会話で頼める操作(ヘルプの例)週次の推移、フォーム間の完了率の比較、特定の語を含む回答の抽出、要約の下書き

提供元はTally Formsで、Claudeのコネクタ一覧にはAnthropic verifiedの表示とともに2026年7月の追加と載っています。接続先URLは https://api.tally.so/mcp で、サインインが必要です。カテゴリはデータと分析、生産性、営業とマーケティングの3つです。

ツールは全部で26個あり、一覧ページにはそのうち24個の名前が並びます。名前から分けると、次の4つの役割に収まります。

しくみ

ツール名から見る4つの役割

  • 作る

    create_new_form、create_blocks、set_form_title など。フォームの新規作成と、質問や見出しの追加を担います。

  • 直す

    apply_logic、configure_blocks、move_blocks、remove_questions、update_settings、update_custom_css など。条件分岐、並べ替え、削除、設定、見た目の変更が含まれます。

  • 読む

    list_forms、list_workspaces、load_form、fetch_submissions、fetch_insights など。一覧の取得、フォームの読み込み、回答の取得と集計に当たります。

  • 公開する

    publish_form。一覧に見える24個のうち、公開に当たる名前はこの1つです。

分類は名前からの読み取りで、各ツールの説明文は一覧ページに載っていません。質問やページを消す名前(remove_pages、remove_blocks)はありますが、一覧に見える24個に、フォームそのものや回答を消す名前はありません(Tallyは削除できないと説明しています)。

Claude.aiとClaude Desktopで接続する手順

TallyはClaudeのコネクタ一覧に載っているので、サーバーURLの入力は要りません。

手順

一覧から接続する4ステップ

  1. 1

    Claudeを開く

    claude.aiか、Claude Desktopを開きます。

  2. 2

    コネクタの一覧を開く

    Customize → Connectors → Browse connectorsと進みます。

  3. 3

    Tallyを選ぶ

    検索欄に「Tally」と入れ、一覧から選びます。

  4. 4

    Tallyにログインして許可する

    Connectを押し、OAuthの画面でTallyにログインしてAcceptを押します。

ヘルプでは、所要は30秒ほどで、再起動も要りません。

一覧に出ない環境では、Tally側の開発者向けページが書く別の経路があります。Customize → Connectors → Add custom connectorを開き、名前と上記のURLを入れてAddを押す方法です。この経路ではClaude Desktopの再起動が手順に入っており、最初の利用時にOAuthの認証が始まります。ヘルプは「再起動なし」、開発者向けページは「再起動」と書いていますが、前者は一覧から選ぶ場合、後者はURLを手入力する場合の記述です。

開発者向けページには、この方法で追加するとClaude Chat、Claude Code、Claude Coworkを含むコネクタ対応のClaudeアプリ全体で使えるとあります。

Web版とデスクトップ版の接続の違いは、Claudeコネクタのデスクトップ接続とWeb接続の使い分けにまとめています。

Claude Codeから使う場合

claude.aiのアカウントでログインしたClaude Codeなら、Tallyコネクタは追加設定なしで使えます。セッション内で /mcp を実行すると、接続の有無を確かめられます。

別のアカウントで使っている場合や、APIキーだけで動かしている場合は、次のコマンドでMCPサーバーとして追加します。

claude mcp add tally --transport http \
  https://api.tally.so/mcp

追加後、最初の利用時にOAuthの認証が始まります。同じサーバーURLは、Cursorなど他のMCP対応クライアントでも使えます。TallyのMCPサーバーはClaude以外にもChatGPT、Windsurf、Zed、Cline、Continueといったクライアントに対応します。

追加先のスコープとAPIキーでの認証

v2.1.289の claude mcp add --help には、スコープの項目が次のように出ます。

-s, --scope <scope>   Configuration scope (local, user, or project)
                      (default: "local")
-H, --header <header...>  Set headers for HTTP/SSE servers

スコープを省くと local で、追加したプロジェクトだけで有効になります。どのプロジェクトからも使いたいときは --scope user を付け、チームで共有したいときは --scope project を選びます。

OAuthの代わりにAPIキーで認証するなら、-H でヘッダーを渡します。TallyのAPIキーはAuthorizationヘッダーにBearerで入れる形式です。

claude mcp add tally --transport http \
  --scope user \
  https://api.tally.so/mcp \
  --header "Authorization: Bearer tly-xxxx"

--header は複数の値を受け取れる書式なので、URLの後ろに置きます。URLより前に置くと、URLがヘッダーの値として読まれ、引数が足りないというエラーになります。tly-xxxx は仮の値です。実際のキーはコマンド履歴や共有する設定ファイルに残るので、扱いには注意が要ります。Cursorでは、同じヘッダーをJSON設定の headers に書く形が開発者向けページの例です。

Tallyの説明では、OAuthが推奨の認証で、APIキーも選べます。Claude Codeをチームで使うなら、フォームの作り方の約束事を CLAUDE.md に書いておくと、毎回の指示が短くなります。次はその一例です(運用の一案です)。

## Tally フォームの作り方
- 公開は私が「公開して」と言ったときだけ行う
- 質問は 1 画面 1 問を基本にする
- メールアドレスと同意チェックは必須にする
- 変更したら、変更した項目の一覧を返す

TallyのAPIとの違いも押さえておきます。Tallyの説明では、MCPは会話で臨時の作業をする用途、APIはアプリにTallyを組み込んだり大規模に自動化したりする用途です。単発の集計やフォームの試作はMCPの守備範囲になります。

下書きと公開で、変更の反映が違う

開発者向けページには、フォームの状態ごとに変更がいつ反映されるかが書かれています。Claudeに頼む前に知っておくと、公開中のフォームを触るときに慌てません。

くらべる

新規フォームと公開中フォームの扱い

下書き

新規に作るフォーム

作成直後は非公開の下書きです。共有したいときに、公開を頼みます。変更は1回ごとにすぐ保存されます。

質問と設定で差がある

公開中のフォーム

質問や内容の変更(ロゴ、カバー画像、送信ボタンの文言を含む)は、公開を頼むまで未公開のままです。設定とそれ以外の見た目は、すぐ反映されます。

回答を受け付けている最中のフォームでは、設定や見た目の頼み方に気をつけます。

publish_form はツール一覧に含まれており、指示の書き方によっては公開まで進みえます。先ほどの CLAUDE.md の一文は、公開のタイミングを自分の手元に残すための歯止めです。

フォームを作る指示の書き方

ヘルプの例文は、項目を具体的に並べる形です。

  • 「短い説明、重大度、ブラウザ、スクリーンショットのアップロード欄があるバグ報告フォームを作って」
  • 「名前、メール、会社名と、リマインドメールに同意するチェックボックスがあるウェビナー申込フォームを作って」
  • 「履歴書のアップロード、LinkedInのURL、稼働可能時間についての短い記述3問がある応募フォームを作って」

作れるフォームの種類に制限は示されておらず、Tallyで組めるものなら対象です。リード獲得、アンケート、参加登録、求人応募、注文、クイズが例に挙がっています。

デザインも会話で変えられます。「イベント登録フォームを、このスクリーンショットに合わせてブランドの見た目にして」のように画像を見せる頼み方のほか、「フォントを変えて、カバー画像を足して」といった指示も例にあります。コード知識は要らず、設定に数分かかる程度とされています。

開発者向けページの最初の例は、「シンプルな問い合わせフォームを作って」の1行です。Claudeが一般的な項目を補って作ります。続けて「会社名の欄は要らない。同意チェックを外して、キャプチャを足して」と頼むと、同じフォームが直ります。項目が決まっていない指示では、意図と違う構成になることがあります。項目・必須かどうか・選択肢を先に伝えたほうが、直す回数は減ります。

ロジックの指定と修正

ロジックとは、回答内容によって次の質問を出し分ける条件分岐のことです。ツール一覧には apply_logic があり、ヘルプには「条件分岐を直して」という編集の例があります。

指示は「〇〇と答えた人だけ△△を表示」の形にすると通じやすくなります。

  • 「重大度が『高』のときだけ、再現手順の欄を必須で表示して」
  • 「『その他』を選んだ人にだけ、自由記述欄を出して」

既存フォームのロジックが壊れているときは、症状を書いてから直させます。「フォームのロジックを直して」だけで済ませず、どの回答でどこへ進むべきかを伝えます。

既存フォームの編集

編集の例は、ヘルプとMCPガイドに次のように載っています。

  • 応募フォームにファイルアップロード欄を足す
  • 評価スケールを1〜5から1〜10に変える
  • 登録フォームで、メール欄を名前欄より前に置く
  • 問い合わせフォームに必須の電話番号欄を足す
  • パートナー申込フォームから会社規模の質問を消す

開発者向けページには、フォームのURLを渡して「電話番号欄を消して、キャプチャを足して、会社名欄を任意にして」と箇条書きで頼む例もあります。フォームを名前で探させるより、URLを渡したほうが対象がぶれません。「今の質問を一覧にして」と最初に頼んでから、変更点を指示する流れが確実です。

回答を集めて分析する

ヘルプが「フォーム作成を超える部分」と位置づけているのが回答分析です。エクスポートなしで、会話の中で回答データを扱えます。

やりたいこと頼み方の例(ヘルプより)
推移を見る頼み方の例(ヘルプより)「ウェイトリストの登録数の週次推移を、直近1か月で折れ線にして」
フォームを比べる頼み方の例(ヘルプより)「2つのオンボーディングフォームの完了率を比べて」
優先度の高い回答を拾う頼み方の例(ヘルプより)「バグ報告のうち、クラッシュに触れている回答を送信者のメール付きで挙げて」
要約する頼み方の例(ヘルプより)「今週のフィードバックを、チームに共有できる2段落にまとめて」

MCPガイドには、NPSの算出、選択肢ごとの円グラフ、自由記述のトーン別分類(ポジティブ・中立・ネガティブ)、200件の回答から改善要望の上位5件を引用つきで出す、といった例も載っています。

回答の取得には、状態と期間で絞り込めます。開発者向けページの例は「このフォームの完了済みの回答を、2025年1月分だけ見せて」で、質問文と回答が組になって返ります。「完了した回答」と「途中で離れた回答」を分けて数えたいときは、状態を指定して頼みます。

フォームの一覧も会話で引けます。「直近に更新した公開中のフォームを10件」と頼むと、名前、URL、状態、最終更新日が返るとされています。名前からは、回答の取得に fetch_submissions、集計に fetch_insights が対応すると推測できます。fetch_insights の返す内容はツール名以外に説明が載っていないので、最初は少量の回答で試します。

分析の精度を上げる頼み方

集計は会話の中で行われるので、指示のあいまいさがそのまま結果に出ます。

  • 期間と対象フォームを明示する(「先月の」「〇〇フォームの」)
  • 分類の軸を先に決める(機能要望 / バグ報告 / 称賛 など)
  • 件数を確認させる(「対象は何件か先に教えて」)
  • 引用を付けさせる(根拠の回答を読み返せる)

件数を先に言わせる習慣は、取得漏れに気づく手段になります。回答が多いフォームでは、期間で区切って複数回に分ける手もあります。

権限とデータの扱い

ヘルプとMCPガイドで、データまわりの扱いは次のように書かれています。

  • フォームと回答はTallyに残り、Claudeは会話中にコネクタ経由でアクセスするだけで、保存しない
  • 回答は「回答を分析して」のように頼んだときだけ会話に取り込まれ、事前には読み込まれない
  • Claudeはフォームの作成と編集はできるが、フォームや回答の削除はできない

削除できない点は運用上の安心材料です。ただし、編集はできます。「公開中のフォームを整理して」と頼むと、質問の削除や並べ替えまで進む可能性があり、変更は1回ごとに保存されます。作業の前に「今の質問を一覧にして」と頼んで元の構成を控えておくと、意図しない変更が起きても戻す手がかりになります。

TallyのMCPサーバーは、開発者向けページにベータ版で仕様が変わりうると書かれています。コネクタ全般の権限設計はClaudeコネクタの権限設定と監査ログで扱っています。

同じ系統のコネクタとの使い分け

フォームを作って回答を集める流れは、書類の作成や署名の領域とも隣り合います。

Tallyはウェブ上で回答を集めて分析する用途、PDFフォームは書類として配る用途、と入口が違います。

つまずきやすい点

認証画面から戻れないときは、Tally側でログイン状態とAcceptの操作が完了しているかを見ます。

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