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Razorpay MCPサーバーをClaudeにつなぐ手順 — 決済リンクと注文確認の範囲

Razorpay MCPサーバーをClaudeにつなぐ手順 — 決済リンクと注文確認の範囲

Razorpay MCPサーバーをClaudeに接続する3つの方法(コネクタ、Claude Code、ローカルDocker)と、決済リンク作成・注文確認・返金でできることの違いをまとめます。

Razorpay MCPサーバーは、インドの決済事業者RazorpayのAPIをClaudeから呼び出すためのMCP(Model Context Protocol)サーバーです。決済リンクの作成、注文や決済の照会、返金、精算の確認を、自然文の指示で実行できます。ホスト版のエンドポイントは https://mcp.razorpay.com/mcp で、Claudeのコネクタ一覧にもRazorpayが載っています。

注意点が先に1つあります。ドキュメントの対象地域は「India」と表示されており、利用にはアクティブなRazorpayアカウントとAPIアクセスが要ります。日本の事業者が決済基盤として使う前提のサービスではないので、手元にRazorpayアカウントがある人向けの手順です。

接続方法は3通り — どれを選ぶか

Razorpayのドキュメントは、Claudeへの接続経路を次の3つに分けています。

経路認証使えるツール向く人
コネクタ(Claudeデスクトップ・Web)認証OAuth使えるツールホスト版のツール向く人まず試したい人
Claude Code + ホスト版認証APIキー(Base64)またはOAuth使えるツールホスト版のツール向く人開発中に決済APIを引きたい人
ローカル版(Docker)認証APIキー(環境変数)使えるツール全ツール向く人返金など書き込み系も使う人

選び方の分かれ目は2つです。ひとつは設定ファイルを触りたいかどうか、もうひとつは返金などをClaudeに任せるかどうかです。後者はホスト版では使えません(詳しくは後の「ホスト版でできない操作」で扱います)。

コネクタで接続する(Claudeデスクトップ・Web)

RazorpayはClaudeのコネクタディレクトリに公式コネクタとして登録済みです。カスタムコネクタの追加も設定ファイルの編集も要りません。

手順

コネクタの接続手順

  1. 1

    コネクタを開く

    ClaudeのSettings → Connectorsを開きます。ディレクトリはclaude.com/connectorsからも開けます。

  2. 2

    Razorpay を探して Connect

    一覧でRazorpayを探し、Connectを押すとRazorpayのサインイン・同意画面に移ります。

  3. 3

    サインインして承認

    Razorpayのマーチャント認証情報でサインインし、求められる権限を承認します。

  4. 4

    チャットで有効化

    チャットで + アイコン(または /)からRazorpayをツールソースとして有効にします。

ディレクトリのコネクタのうち非公開データに触れるものはOAuthを使うため、アクセスは自分のRazorpay上の権限の範囲に収まります。ディレクトリを使うには有料のClaudeプランが必要です。

接続後の最初の確認には、「Show me available Razorpay tools」と尋ねるのが手軽です。ツール一覧が返れば成功です。

Claude CodeにAPIキーで接続する

Claude Codeはホスト版にHTTPトランスポートで接続します。先にRazorpay DashboardのAccount & Settings → API KeysでKey IDとKey Secretを作り、Key ID:Key Secret をBase64にしたものをAuthorizationヘッダーに渡します。

# Key ID と Key Secret を Base64 にする(値は自分のもの)
echo <RAZORPAY_API_KEY>:<RAZORPAY_API_SECRET> | base64
 
# Claude Code に登録する
claude mcp add --transport http razorpay https://mcp.razorpay.com/mcp \
  --header "Authorization: Basic <base64の値>"
 
# 登録を確認する
claude mcp list

OAuthで認証したい場合は、Claude Codeのセッション内で /mcp を実行します。APIキーを直接渡すより、ユーザー単位の同意とトークン失効があるOAuthの方が権限管理はしやすい構成です。OAuthの認可サーバーが返す scopes_supported は read_only の1つだけです。

旧エンドポイントに注意

https://mcp.razorpay.com/sse は2025年8月13日付けで非推奨になり、ストリーミングHTTPに対応した https://mcp.razorpay.com/mcp に置き換わっています。古い手順をそのまま写した設定が残っている場合は、URLを /mcp に直します。

設定の置き場所でAPIキーの扱いが変わる

claude mcp add は、--scope を付けない限りローカルスコープに書き込みます。--scope project を付けるとチームで共有する .mcp.json に入るため、ヘッダーにBase64の認証情報を直書きするとリポジトリにキーが載ります。決済のキーは個人のローカルスコープに留めるのが無難です。

Base64は暗号化ではなく、ただの符号化です。元のKey Secretにそのまま戻せます。

ローカル版(Docker)で全ツールを使う

ホスト版にない書き込み系のツールまで使うなら、ローカル版を自分のマシンで動かします。Dockerとリポジトリのクローンが必要です。

git clone https://github.com/razorpay/razorpay-mcp-server.git
cd razorpay-mcp-server
docker build -t razorpay-mcp-server:latest .

ClaudeデスクトップではSettings → Developer → Edit Configを開き、claude_desktop_config.json に次の形で追記します。

{
  "mcpServers": {
    "razorpay-mcp-server": {
      "command": "docker",
      "args": [
        "run", "--rm", "-i",
        "-e", "RAZORPAY_KEY_ID",
        "-e", "RAZORPAY_KEY_SECRET",
        "razorpay-mcp-server:latest"
      ],
      "env": {
        "RAZORPAY_KEY_ID": "your_razorpay_key_id",
        "RAZORPAY_KEY_SECRET": "your_razorpay_key_secret"
      }
    }
  }
}

ここで使える環境変数は、RAZORPAY_KEY_ID と RAZORPAY_KEY_SECRET(どちらも必須)、LOG_FILE、TOOLSETS、READ_ONLY です。TOOLSETS は有効にするツール群をカンマ区切りで絞り、既定は all です。READ_ONLY は既定が false で、true にすると読み取り専用モードで動きます。

できること — 決済リンクの作成と注文の確認

ツールは35個以上あり、Payments、Payment Links、Orders、Refunds、QR Codes、Settlements、Payouts、Standard Checkoutの領域に分かれます。このうち決済リンクの作成と注文の確認に使うのは、次のツールです。

目的ツール
標準の決済リンクを作るツールcreate_payment_link
UPIの決済リンクを作るツールcreate_payment_link_upi
決済リンクをSMS・メールで送るツールsend_payment_link
決済リンクの状態を見るツールfetch_payment_link / fetch_all_payment_links
注文を作る・見るツールcreate_order / fetch_order / fetch_all_orders
注文に紐づく決済を見るツールfetch_order_payments
決済の詳細・一覧ツールfetch_payment / fetch_all_payments

ドキュメントのユースケースに載っている指示の例は、「Create a Payment Link for ₹25,000 for Acme Enterprises」です。ダッシュボードや開発者を介さずに決済リンクを作れる、という位置づけで紹介されています。失敗した決済の傾向を尋ねる例(「Can you share trend for failed payments in the last 30 days?」)や、特定顧客の決済がなぜ失敗したかを尋ねる例も並んでいます。

Standard Checkout向けには、プロジェクトの言語やフレームワークを検出する detect_stack と、導入コードを生成する integrate_razorpay_checkout があります。これは決済の操作ではなく、実装を手伝うためのツールです。

コネクタの説明は照会寄り

claude.com側のコネクタ紹介は、決済・注文・返金・精算の照会、QRコードの取引確認、決済リンクの監視、支払い(Payout)履歴の確認、精算の突合レポートを中心に書いています。Razorpay側のドキュメントが決済リンクの作成を前面に出しているのと比べると、強調点が違います。コネクタで作成系のツールがどこまで呼べるかは、接続後に「Show me available Razorpay tools」でツール一覧を出して確かめるのが確実です。

ホスト版でできない操作

ツール一覧の表には「Remote Server Support」の列があり、次の3つだけがホスト版で使えません。ローカル版専用です。

制限

ローカル版でしか使えないツール

  • create_refund

    返金の作成です。照会系の fetch_refund などはホスト版でも使えます。

  • close_qr_code

    QRコードを閉じる操作です。作成や照会はホスト版で使えます。

  • create_instant_settlement

    即時精算の作成です。一覧・詳細の取得はホスト版にあります。

返金や即時精算は金額が動く操作です。ホスト版でこれらが外れていることは、コネクタ経由では取り返しのつかない操作が起きにくい、という側面もあります。逆に、返金までClaudeで自動化したいなら、ローカル版に切り替えるしかありません。

事故を防ぐ — テストキーと権限の絞り方

決済APIをAIに触らせるときは、本番と検証を分けることが先です。

  • テストキーから始める。キーは rzp_test_ で始まるものがテスト環境用、rzp_live_ で始まるものが本番用です。MCPサーバーは渡されたキーから環境を自動で判別します。
  • 作成系を承認制にする。Claude Codeの権限ルールで create_order や create_payment_link を毎回確認に回す運用が考えられます。MCPツールの名前は mcp__<サーバー名>__<ツール名> の形なので、上の手順で razorpay と名付けた場合は mcp__razorpay__create_payment_link になります。
  • ローカル版では READ_ONLY を使う。照会だけで足りる用途なら true にします。
# ローカル版を読み取り専用で起動する例(環境変数として渡す)
docker run --rm -i \
  -e RAZORPAY_KEY_ID -e RAZORPAY_KEY_SECRET \
  -e READ_ONLY=true \
  razorpay-mcp-server:latest

落とし穴

Key Secret をチャットや設定の共有ファイルに貼らない

Key SecretはAPIのパスワードにあたります。Base64に変換した値も同じ重みで扱います。プロジェクトの .mcp.json やチャット欄に貼らず、個人のローカル設定か環境変数に置いてください。

他の決済系コネクタとの関係

同じ「決済・請求をClaudeから扱う」用途では、PayPalとStripeのコネクタも選択肢です。それぞれの接続手順と権限の考え方は、ClaudeのPayPal連携とClaude Stripe連携の設定方法にまとめています。Razorpayはインド向けのサービスで、対象地域が違います。

コネクタ全体の仕組みはClaude Connectorsとは、Claude CodeでのMCP登録の構文はClaude Code MCP設定ガイドが詳しいです。お金が動くツールを他のMCPサーバーも含めてどう許可するかは、MCPセキュリティガイドの考え方が使えます。

よくある質問

本番で使ってよいのか

RazorpayはMCPサーバーを本番利用を想定した公式の連携として案内しています。開発ではテスト用キー、本番では本番用キーを使い分ける前提です。

CursorやVS Codeでも使えるのか

使えます。RazorpayのドキュメントにはClaudeのほか、ChatGPT、Cursor、Visual Studio Code、Windsurf、Replit、Gemini CLI向けの接続ページがあります。

まとめ

試すだけならコネクタが最短で、OAuthの同意画面を通すだけで済みます。Claude Codeから使うなら claude mcp add --transport http にAuthorizationヘッダーを付けるか、/mcp でOAuthにします。返金・QRコードのクローズ・即時精算の3つは、ローカル版でしか動きません。

どの経路でも、先にテスト用キーで決済リンクと注文照会を試し、作成系ツールが何を作るかを確かめてから本番キーに進む順序が安全です。

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