Claudeのチャット共有と共有解除のやり方
Claudeのチャットは既定で非公開です。メール招待と公開リンクの違い、共有後の追記、添付ファイルとMCPの扱い、共有の停止、ArtifactやProjectの共有との違いを解説します。
Claudeのチャットは、操作しない限りすべて非公開です。共有するときは、そのチャットの「スナップショット」を作って相手に渡します。渡し方は2系統あり、既定はメールで招待した人だけが開ける方法、もう1つはリンクを知る誰でも開ける公開リンクです。どちらを選ぶか、共有後に書き足した内容や添付ファイルがどうなるかを知らないまま押すと、見せるつもりのなかった情報が渡ることがあります。
メール招待と公開リンクのどちらで共有するか
ヘルプでは、メール招待が既定の共有方法と書かれています。全プラン(Free・Pro・Max・Team・Enterprise)で使えます。公開リンクは、Free・Pro・Maxだけの別オプションです。
2つの渡し方
メール招待
招待したメールアドレスでサインインした人だけが開けます。招待メールを転送しても、別の人には開けません。相手にClaudeのアカウントが無くても、無料アカウントを作れば閲覧できます。閲覧専用で、続きを返信したり、自分のアカウントにコピーしたり、ファイルをダウンロードしたりはできません。
公開リンク
リンクを知っていれば誰でも、Claudeのアカウントなしで閲覧できます。特定の相手だけに限定する方法はありません。1人にだけ送ったつもりでも、その人が転送や投稿をすれば広がります。
チャットを共有する手順
メール招待は、チャット画面から次の順で進めます。
メールで招待する
- 1
右上の「Share」をクリック
会話画面の右上にあるボタンです。共有ダイアログが開きます。
- 2
「People with access」にメールアドレスを入れる
複数のアドレスを入れられます。1日に招待できる人数には上限があり、超えるとダイアログにメッセージが出ます。
- 3
「Send」をクリック
相手には、あなたの名前とチャットのタイトルが入ったメールが届きます。開かれるまで、ダイアログでは「Pending」と表示されます。
公開リンクを使うFree・Pro・Maxでは、「Share」ボタンを押したあと、ポップアウト内の「Share」をクリックするとリンクが作られます(「Share and unshare chats」ページの手順です)。
招待した相手に見えるものと見えないもの
共有した時点の会話が見え、共有前に送受信したメッセージとArtifactは含まれます。見えないものは条件つきです。
- 共有後に送ったメッセージ(更新しない限り)
- 添付したファイル。ただしヘルプの「Share a chat with specific people」には、組織内で共有した場合は見える、という例外が書かれています。公開リンクのページは例外なしで「含まれない」としています
- MCPなどのコネクタ経由で取得した生データ(最終的な応答と会話だけが見える)
「ファイルの中身を見せたくて共有したのに、相手には見えていない」という状況は、組織外への共有ではこの仕様どおりです。逆にTeam・Enterpriseで同じ組織の同僚に共有するときは、添付した資料も見えると考えて確認する必要があります。
共有したあとに書き足した内容はどうなるか
共有後に追加したメッセージは、既定で非公開のままです。会話を続けても、続きが自動で相手に公開されることはありません。
続きを見せたいときの方法は、ヘルプに3通り出てきます。
- 共有ダイアログの「Update shared chat」をクリックする。今のスナップショットに置き換わり、アクセス権のある全員に反映されます(メール招待のページ)
- 共有を一度解除してから、同じチャットをもう一度共有する(「Share and unshare chats」のページ)
- Project内のチャットでは、Shareメニューの「New messages since last shared」の横にある「Update」をクリックする(Projectの共有を扱うページ)
「前に共有したときは見せていなかったから大丈夫」という感覚のまま更新すると、その後に書き足した内容まで一緒に見えます。機微な内容を書き足したチャットは、更新しないままにしておくのが単純な防御です。
チャットの共有を止める
メール招待で共有したチャットは、ダイアログの「Turn off」でリンクが全員分すぐに無効になります。特定の1人だけ外すときは、「People with access」からその人を取り除きます。開かれていない招待は「Pending」のまま取り消せ、30日たつと失効します。
公開リンクのチャットは、Shareメニューの表示範囲(visibility)のドロップダウンで、共有中を示す表示(「Public」。Projectのページでは「Shared」)から「Private」に変えます。
どちらの方式でも、Settings > Privacyの「Shared chats」欄の「Manage」から一覧で止められます。モーダルにはタイトル・共有日・リンクが並び、各行の「Unshare」で最後に共有したスナップショットへのアクセスを取り消せます。共有したチャットが1件もなければ「No shared content found」と表示されます。共有したことを忘れたリンクが生き続けるのを避けるには、この一覧を見返すのが手軽です。チャットを削除すると、共有されたスナップショットも消えてリンクが開かなくなります。
公開リンクは検索に出るのか
公開リンクのページには、検索エンジンに表示しないよう求める「noindex」の指示が付いています。共有チャットのディレクトリやサイトマップも公開されておらず、リンクは推測できない長い文字列です。
それでも防げないものがあります。フォーラムやSNSにリンクを貼れば、そこから誰でも開けます。閲覧できる人は内容をコピーしたりスクリーンショットを撮ったりでき、外部のアーカイブサービスが独自に保存した複製にはnoindexが及びません。共有を止めても、すでに作られた複製は消えません。
検索結果に自分の共有チャットが出てきたときは、そのチャットの共有を止めてリンクを無効にします。検索エンジン側が反映するまでは時間がかかり、Googleには「古いコンテンツの削除」ツールで早める方法があります。第三者のサイトが保存していた場合は、そのサイトに直接連絡することになります。ヘルプの結論は、公開リンクは公開として扱う、です。
Team・Enterpriseの共有は組織の中に閉じる
Team・Enterpriseでは公開リンクが使えません。招待できるのは自分の組織のドメインのメールアドレスだけで、組織外は招待できません。共有ダイアログの「General access」で「Anyone at[組織名]」を選ぶと、サインイン済みの組織メンバーがリンクで閲覧できます。
管理者は、組織のチャット共有を止めること、共有されたチャットの確認と取り消し、共有の履歴を監査ログで見ることができます。プラン間の権限や統制機能の違いはClaude Teamプランガイドで扱っています。
「共有」が付く3つの機能の違い
Claudeには「共有」と呼ばれる機能が3つあり、共有する単位も、見られる人の条件も違います。
3つの共有機能
チャット共有
会話1件のスナップショット。メール招待は招待した人だけ、公開リンクはリンクを知る人が閲覧できます。操作は会話画面のShareボタンです。
Projectの共有
Project全体のナレッジ・指示・会話が対象です。Team・Enterpriseプランの機能で、初期設定は「Public」(組織の全員が閲覧・利用)か「Private」(招待した人だけ)の2択です。
Artifactの共有
Artifact1つが対象です。現行の共有では、開く人にClaudeアカウントとサインインが必要です(旧形式の公開Artifactを除く)。
Projectを組織に公開しても、その中のチャットは自動では見えません。Projectのページには、公開Project内の自分のチャットは、手動で共有しない限り組織の他のメンバーから見えないと書かれています。Projectの共有権限の詳しい条件はClaude Projects完全ガイドにまとめています。
Artifactの共有は現行版と旧形式で別物
現行のArtifactには「Share」ボタンがあり、アクセスの選択肢はプランで分かれます。
- Pro・Max: 「Only you」か「Anyone with the link」。特定の相手にはメールで招待できます
- Team・Enterprise: 「Only people invited」「Anyone at[組織名]」「Anyone with the link」。「Anyone with the link」が選べるのは、Ownerが外部共有を有効にしているか、そのArtifactだけを個別に許可している場合です。灰色で選べないときはOwnerに確認します
「Anyone with the link」でも、開くのはClaudeにサインインした人です。メール招待(ベータ)では、招待された人がClaudeアカウントを持っている必要があり、アカウントの有無は招待した側には知らされません。保留中の招待は30日で失効し、1つのArtifactに組織外から招待できるのは50人までです。
一方、チャットで作った旧形式のArtifactには、「Share」の代わりに「Publish」(Free・Pro・Max)か「Share & copy link」(Team・Enterprise)が表示されます。旧形式のPublishでは、リンクを知る誰でもアカウントなしで閲覧できます。一度「Unpublish」したArtifactは再公開できず、Unpublishすると、そのArtifactが使っていた個人用・共有用の保存データも完全に削除されます。
現行のArtifactの共有を止めるには、Shareメニューの「Who has access」を「Only you」(Pro・Max)か「Only people invited」(Team・Enterprise)に戻します。iOS・Androidアプリでは共有設定を変更できないので、WebかClaude Desktopから操作します。
Team・Enterpriseで旧形式のArtifactを共有すると、閲覧者はそのチャットの添付ファイルやファイルにもアクセスできます。組織内のチャット共有で添付ファイルが見える扱いと同じ向きですが、公開リンクのチャットで添付が含まれない挙動とは逆です。
共有する前に確認しておくこと
見直す対象は、会話の本文とArtifactです。この2つはそのまま相手に見えます。添付ファイルとコネクタの生データが見えない場合でも、本文に個人名や社内の固有名詞を書いていれば渡ります。生成したコードやドキュメントは全文が対象です。
ヘルプには、共有後に一部だけを隠す方法は書かれていません。機微な内容を含む会話は、必要な部分だけ新しいチャットに書き直してから共有する選択肢があります。
共有まわりでありがちなつまずき
- 招待メールの宛先と違うアカウントで開く: 招待したメールアドレスと違うメールでGoogleやAppleにサインインすると「You need access.」と出ます。招待したアドレスで入り直します
- モバイルアプリから招待しようとする: 特定の相手へのメール招待は、ヘルプ上はWeb版のclaude.aiで使う機能です(共有されたチャットを開くのは、どの端末でも可能です)
- Team・Enterpriseで社外にリンクを送ろうとする: 公開リンクは使えず組織外も招待できないので、社外向けにはスクリーンショットなど別の手段になります
チャットの削除・エクスポート・インコグニートへの切り替えなど、共有以外の管理操作はClaudeのチャット保存・エクスポート・整理の全手順にあります。個人プランで家族に渡す手段はClaudeを家族で共有するにはで比べています。
まとめ
迷ったらメール招待で共有し、社外に広く見せてよい内容だけを公開リンクにします。組織内で共有する場合は添付ファイルも渡る前提で、送る前に中身を確かめます。