ClaudeとvidIQを連携する方法 — 動画の企画と競合チャンネルを調べる
vidIQのConnectorでYouTube・Instagram・TikTokの企画と競合チャンネルをClaudeから調べる手順です。接続の流れ、ツール数の食い違い、クレジットの扱い、依頼文の型をまとめます。
ClaudeとvidIQの連携とは — 企画前のリサーチを会話で済ませる
Claude vidIQ連携は、動画クリエイター向け分析サービスvidIQのデータを、Claudeとの会話から引くConnectorです。開発元はvidIQ自身です。Connectorsディレクトリでは「Anthropic verified」のラベルが付き、カテゴリはCreative、Data & analytics、Media & entertainmentの3つ。追加時期は2026年8月で、接続先のURLは https://mcp.vidiq.com/mcp です。
Connectorページの説明によると、対象はYouTube、Instagram、TikTokの3つです。YouTubeではキーワード、トレンド、アウトライヤー動画(平均を大きく上回って伸びた動画)、チャンネル、競合、文字起こし、コメント、パフォーマンスのデータを調べられます。連携したチャンネルならYouTube Analyticsの分析もできます。
Instagramは公開プロフィールとリールの探索、InstagramとTikTokはアウトライヤーのコンテンツとクリエイターの検索が対象です。
同じ画面には、タイトル・台本・クリップ・コメント返信の下書き生成、ストック映像(B-roll)の検索、メディアの編集、モーショングラフィックスの書き出し、競合ウォッチリストの管理も並びます。つまり調査だけでなく、制作の一部まで同じConnectorに入っています。
台本を書き、撮影日程を組む段階はClaudeでYouTube台本と香盤表を作る手順が扱っています。この記事は、その手前にある「何を作るか決める」リサーチの側です。
接続の手順 — ディレクトリから追加してvidIQにサインインする
vidIQは公式サイトで、Claudeへの接続を3段階で案内しています。サーバーURLの入力は要りません。
vidIQをClaudeに接続する流れ
- 1
ディレクトリでvidIQを開く
ClaudeのConnectorsディレクトリで、vidIQの掲載ページを開きます。
- 2
ConnectからvidIQにサインインする
Connectを押し、vidIQのアカウントでサインインするか新規作成して、アクセスを許可します。
- 3
会話で使い始める
許可が済めば、vidIQのツールがClaudeの会話で使えます。
Connectorページでもサインインは必須と明記されています。vidIQ側は、Claudeではウェブ、デスクトップ、モバイルで使えると案内しています。
Claudeでの個別の操作は、Connectorsの使い方の解説記事と同じです。会話ごとに使うConnectorを切り替えるトグルもあります。ConnectorsはClaudeの全ユーザーが使えますが、TeamとEnterpriseではOwnerが先に組織で有効化し、メンバーが各自で認証します。
また、ConnectorはClaudeがつなぎ先のアクセス権を引き継ぐ仕組みです。vidIQのアカウントで見られないデータは、Claudeからも引けません。
手動でつなぐ場合
vidIQの案内には、手動設定の道もあります。MCPサーバーのURLをコピーして、カスタムコネクタやClaude Codeなど他のMCPクライアントに登録する方法です。認証はAPIキー(推奨)とOAuthの2通りで、APIキーはvidIQのアカウント設定のMCPの項目から作成・失効できます。ClaudeのディレクトリからつなぐときはConnectorページの手順どおりで、サーバーURLもAPIキーも手入力しません。
無料プランでも使えるが、クレジットを消費する
vidIQのよくある質問には、MCPサーバーは無料プランを含むすべてのプランで使えるとあります。ただし呼び出しはvidIQのプランの共有クレジットから引かれます。vidIQのMCPページとClaude向けページには、プランごとのクレジット量の記載がありません。
クレジット残高の確認は、無料のユーティリティツール(全6つ)で行えます。ほかに連携済みチャンネルの一覧、非同期ジョブの追跡、ボイスライブラリ、フィードバックの送信も無料です。調べる前に残高を確認しておく運用が取れます。
vidIQ連携の前提
対応サービス
3
YouTube / Instagram / TikTok
コアツール
44
ほかに無料ユーティリティ6つ
必要なプラン
全プラン
無料含む。クレジットは共有
ツール数が43、44、50と揃わない理由
ツール数は掲載ページごとに違います。Connectorページの一覧は「Show all 43 tools」、vidIQのページは「44 core tools」と「6 free utility tools」で合計50です。ページごとに数え方が違い、どの数字が最新かは両ページとも説明していません。
数の違いを気にするより、手元で使えるツールを確かめるほうが確実です。確かめたいときは、Claudeに「vidIQで使えるツールを一覧にして」と頼むと、その時点で見えているツールが返ります。
Connectorページに載る24個のうち、企画と競合調査に効くのは次のグループです。名前から役割は推測せず、各ツールの説明を確認してから頼むと安全です。
- キーワード調査:
vidiq_keyword_research - アウトライヤー動画の探索:
vidiq_outliers、vidiq_similar_videos、vidiq_similar_thumbnails - チャンネルの調査:
vidiq_channel_stats、vidiq_channel_search、vidiq_similar_channels、vidiq_channel_videos、vidiq_channel_performance_trends - 動画の中身:
vidiq_video_transcript、vidiq_video_comments、vidiq_video_stats - トレンド:
vidiq_trending_videos、vidiq_trend_categories - 自分のチャンネル:
vidiq_user_channels、vidiq_channel_analytics、vidiq_subscriber_insights
企画を決めるまでの依頼の型
調査の順番を決めてから頼むと、クレジットを無駄にしません。次の流れが一例です。
企画から競合チャンネルまでの調査順
- 1
市場を見る
トレンドと、伸びている動画の共通点を押さえます。
- 2
空いている話題を探す
キーワードで需要と競合の厚みを比べます。
- 3
競合の勝ち筋を読む
伸びた動画の文字起こしとコメントを見ます。
- 4
自分のチャンネルと突き合わせる
連携済みのチャンネルがあれば、過去動画の成績と比べます。
依頼文は、1回で全部を頼まず、1段階ごとに区切ります。例えば最初の依頼は次のような形です。
料理系の短尺動画を始めたい。vidIQで次を調べて、表にまとめて。
1. 直近で伸びている料理系のアウトライヤー動画を10本
2. 各動画のタイトルの型と投稿からの経過日数
3. 共通点を3つ以内
使ったツールと、取れなかった項目も最後に書いて。最後の1行が要点です。取れなかった項目を明示させておけば、データの穴を推測で埋められるのを防げます。次の依頼でキーワードの需要を調べ、競合動画の文字起こしやコメントへ進みます。
競合チャンネルを比べる依頼
競合の比較は、チャンネルを指定して指標を揃えます。
競合候補のチャンネルAとBを、vidIQで比べて。
- 直近90日の登録者の伸びと投稿頻度
- 再生数の上位5本とその共通点
- 自分のチャンネルに無くて、相手にある話題
結果は比較表にして、根拠のツール名を列に入れて。候補の洗い出しも頼めます。似たチャンネルを探すツールがあるので、まず自分のチャンネルから類似を出し、その中から比較対象を絞る流れが自然です。
Instagram・TikTokを加えるとき
InstagramとTikTokのデータは、サードパーティの情報源とvidIQ自身の収集を組み合わせたものです。Instagramのデータは、Metaの公式APIから取っていません。数字を企画の根拠にするときは、この出自を踏まえて、公開ページで裏を取る手順を残しておくと安心です。
できないこと — 読み取り専用で、更新できるのはウォッチリストだけ
vidIQの公式サイトによると、このMCPサーバーはYouTubeチャンネルに対して読み取り専用です。動画の投稿、チャンネル設定の変更、アカウントの変更はできません。更新できるのはvidIQ内の競合ウォッチリストだけです。
もう一つ、YouTube Data APIのクォータ(割り当て)は消費しません。vidIQが自前のデータ基盤を使っているためです。
Claude側にも注意があります。Connectorの出力は、vidIQが集めた推定値を含みます。収益の見積もりツール(vidiq_video_earnings_estimate など)の数字は、公式の値ではなく推定です。社内の企画書に載せるときは「vidIQ推定」と書き添えます。
Connectorページには、信頼できる開発元のConnectorだけを使うようにとの注意があります。Anthropicはツールの内容を管理できず、動作の保証も変更の予測もできないという趣旨です。
他のリサーチ系Connectorとの使い分け
動画の企画前に調べたいことは、動画の外にもあります。競合の広告やサイト流入、検索需要は別のConnectorや手順が受け持ちます。
| 調べたいこと | 手段 |
|---|---|
| 動画の需要・競合チャンネル | 手段vidIQ連携(この記事) |
| 競合サイトの流入元・トラフィック | 手段Similarweb連携 |
| 競合の広告の訴求軸 | 手段広告クリエイティブ分析 |
企画が決まったあとの展開は、1本の動画を複数媒体に展開する手順に続きます。
よくあるつまずき
つまずきの原因は、ほとんどが権限・クレジット・依頼の広さの3つです。
- サインインの途中で止まる: Connectorページはサインイン必須です。vidIQのアカウントが無ければ、認証画面で新規作成します。
- チャンネル分析だけ空になる: 連携済みチャンネルが前提のツールがあります。まずClaudeに「vidIQに連携されている自分のチャンネルを一覧にして」と頼み、一覧に出るか確かめます。
- 途中でクレジットが尽きる: 1回の依頼に比較対象を詰めすぎず、調査の段階ごとに区切って頼みます。
- 会話に使うConnectorが多すぎる: ヘルプによると、有効なConnectorが10個以上なら、ツールアクセスを「On demand」に切り替えると会話の余裕が増えます。
- TeamやEnterpriseで追加できない: Ownerが組織設定でvidIQを有効にしているかを確認します。
まとめ
vidIQ連携は、動画の企画を「勘」から「データを引いた比較」へ移すConnectorです。無料プランでも使えますが、呼び出しはクレジットを消費します。最初の1週間は、市場の把握、キーワード、競合の勝ち筋の順に区切って頼み、取れなかった項目も書かせる運用で、クレジットの減り方を見ながら範囲を広げるのが堅実です。